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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
あの後どうなったか気にするのを忘れてた
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朝食が終わったら身支度をして、ルサーと二人で家を出た。
一昨日の夜には食卓に置いてった合鍵を、今日はきちんとベルトポーチの中だ。
いつものようにルサーを兵士の詰め所まで送ってくオレ。
ルサーは今朝も、なんか色気と可愛さが凄かった。
並んで歩くルサーの方に、オレは一歩近寄る。
「なぁ、ルサー。良かったらさ、手……繋がないか?」
「はァッ?」
驚きの声を出したルサーに手を差し出した。
戸惑うように、ルサーが瞳を揺らす。恥ずかしがってる顔だ。
「詰め所の近くまででもいいから。ほらっ。」
「ぁ、おい。……ったく。し…、しょうがねぇな。」
嫌がる感じじゃないから、了承を貰う前に手を繋いじゃった。
ルサーはちょっとだけ咎めるような声を出したけど、許してくれて、繋いだ手はそのままだ。
オレさ、ツンデレって属性は別に好物って程じゃないんだ。だってホラ、皆の前で罵倒されてもオレはマゾじゃないから、そんなに嬉しくはないんだ。
でもこんな風に恥ずかしがる様子がイイ、ってのは同感なんだよなぁ。
可愛いじゃん、ルサーのこれ、可愛いだろ。
結局、詰め所のすぐ前まで。
鼻の下を伸ばしたオレはルサーとずっと手を繋いでた。
* * * * * *
「行ってらっしゃい、ルサー。」
「……あぁ。」
ルサーが詰め所に入ってくのを見守るオレ。
オレは今日、まずは病院に行く予定だ。リオのお見舞いで。
傷の具合とか心配なのもあるけど。
せっかく分かったオレの名前、リオにも知らせなきゃな。
それに「名前が分かったら教えて」って言われてたからさ。
喜んでくれればいいなぁ、リオ……。
ちょうどルサーが扉を開けた瞬間、内側からバランスを崩したように誰かが出て来た。
ルサーが咄嗟に手を貸したから転ばずに済んだけど、ちょっと危なかった。
「あ……ルサー。アリガトね、お疲れぇ。」
「髪、切ったのか?」
支えてくれたお礼を言ってそそくさと離れようとしたカシュを、訝し気な表情のルサーが止めた。
ルサーがそんな顔になるのも納得出来るくらい、オレが見ても凄い違和感だ。
昨日見た印象だとふわふわの雰囲気だったから。
髪……。切ったにしても切り過ぎじゃ、ってくらい短い。
特に前髪。おでこが殆ど見えてる。前髪二センチって短さの、ぱっつんヘア。
横も後ろも短い。頭の形状が分かりそうだぞ。
日本でちょっとエキセントリックな髪形をするアングラモデルがやって、ニッチなファンか、超ロックな人が真似しそうな髪型だ。
ただ、それが可愛くないかって聞かれたら、可愛くないってワケじゃないけど。
「うん。……変、かな?」
「あ、いや……見慣れねぇだけかもな。」
「でしょ? ……ご免、夜勤明けなんだ。じゃあね?」
それ以上の引き留めをさせない素早さで、カシュはルサーから離れる。
そのまま足早に帰ろうとしたカシュだけど、オレと目が合って。コッチに来る。
「あー、ぁの……昨日はご免ねぇ?」
「オレこそ邪魔しちゃってゴメン。デートだったんだろ? その……ビリーと。」
一瞬、ヴィルって呼んだ方がいいのかなって思ったけど。
オレが知ってるのは飽くまでもビリーだから、呼び慣れた方の愛称にした。
「ビリーと? デート? ……カシュが?」
いつの間にか戻って来てたルサーが首を傾げてカシュを見る。
見られたカシュは視線を下の方に逸らした。
「ヴィルは、本当は、……ビリー、だったよ。」
「……っ。見覚えが無ぇって…」
「悪いけどルサー、その話は今度にして貰える? 改めて、ちゃんとお詫びする、から。」
「詫びなんぞ、どぉでも…」
「ご免、じゃあねっ。」
それだけ言って。今度こそ本当に、カシュは逃げるように離れてった。
卵みたいな頭がどんどん遠くなってく。
……なんだろう。気になるな。あんなに髪を短くして。
「もしかして……。あの後、ビリーと何かあったのかな。」
「はぁ~ん、成程。昨日はビリーと会ってたのか。」
「あ、うん。フィロウと一緒だっ…」
「……エステードの弟も、か。一応聞くが……リオがビリーじゃねぇんだな?」
「え? リオはビリーじゃないぞ? 言わなかったっけ?」
ルサーがオレの為にビリーを探してくれた、ってのは知ってる。それでリオと話をしてたのも。
だけどまだリオがビリーかもって。ルサーが思ってるとは知らなかった。
ルサーが扉を潜るのを見送ってから。
オレは今日の予定をちょっと変更して、病院に行く前に、カシュの背中を追った。
一昨日の夜には食卓に置いてった合鍵を、今日はきちんとベルトポーチの中だ。
いつものようにルサーを兵士の詰め所まで送ってくオレ。
ルサーは今朝も、なんか色気と可愛さが凄かった。
並んで歩くルサーの方に、オレは一歩近寄る。
「なぁ、ルサー。良かったらさ、手……繋がないか?」
「はァッ?」
驚きの声を出したルサーに手を差し出した。
戸惑うように、ルサーが瞳を揺らす。恥ずかしがってる顔だ。
「詰め所の近くまででもいいから。ほらっ。」
「ぁ、おい。……ったく。し…、しょうがねぇな。」
嫌がる感じじゃないから、了承を貰う前に手を繋いじゃった。
ルサーはちょっとだけ咎めるような声を出したけど、許してくれて、繋いだ手はそのままだ。
オレさ、ツンデレって属性は別に好物って程じゃないんだ。だってホラ、皆の前で罵倒されてもオレはマゾじゃないから、そんなに嬉しくはないんだ。
でもこんな風に恥ずかしがる様子がイイ、ってのは同感なんだよなぁ。
可愛いじゃん、ルサーのこれ、可愛いだろ。
結局、詰め所のすぐ前まで。
鼻の下を伸ばしたオレはルサーとずっと手を繋いでた。
* * * * * *
「行ってらっしゃい、ルサー。」
「……あぁ。」
ルサーが詰め所に入ってくのを見守るオレ。
オレは今日、まずは病院に行く予定だ。リオのお見舞いで。
傷の具合とか心配なのもあるけど。
せっかく分かったオレの名前、リオにも知らせなきゃな。
それに「名前が分かったら教えて」って言われてたからさ。
喜んでくれればいいなぁ、リオ……。
ちょうどルサーが扉を開けた瞬間、内側からバランスを崩したように誰かが出て来た。
ルサーが咄嗟に手を貸したから転ばずに済んだけど、ちょっと危なかった。
「あ……ルサー。アリガトね、お疲れぇ。」
「髪、切ったのか?」
支えてくれたお礼を言ってそそくさと離れようとしたカシュを、訝し気な表情のルサーが止めた。
ルサーがそんな顔になるのも納得出来るくらい、オレが見ても凄い違和感だ。
昨日見た印象だとふわふわの雰囲気だったから。
髪……。切ったにしても切り過ぎじゃ、ってくらい短い。
特に前髪。おでこが殆ど見えてる。前髪二センチって短さの、ぱっつんヘア。
横も後ろも短い。頭の形状が分かりそうだぞ。
日本でちょっとエキセントリックな髪形をするアングラモデルがやって、ニッチなファンか、超ロックな人が真似しそうな髪型だ。
ただ、それが可愛くないかって聞かれたら、可愛くないってワケじゃないけど。
「うん。……変、かな?」
「あ、いや……見慣れねぇだけかもな。」
「でしょ? ……ご免、夜勤明けなんだ。じゃあね?」
それ以上の引き留めをさせない素早さで、カシュはルサーから離れる。
そのまま足早に帰ろうとしたカシュだけど、オレと目が合って。コッチに来る。
「あー、ぁの……昨日はご免ねぇ?」
「オレこそ邪魔しちゃってゴメン。デートだったんだろ? その……ビリーと。」
一瞬、ヴィルって呼んだ方がいいのかなって思ったけど。
オレが知ってるのは飽くまでもビリーだから、呼び慣れた方の愛称にした。
「ビリーと? デート? ……カシュが?」
いつの間にか戻って来てたルサーが首を傾げてカシュを見る。
見られたカシュは視線を下の方に逸らした。
「ヴィルは、本当は、……ビリー、だったよ。」
「……っ。見覚えが無ぇって…」
「悪いけどルサー、その話は今度にして貰える? 改めて、ちゃんとお詫びする、から。」
「詫びなんぞ、どぉでも…」
「ご免、じゃあねっ。」
それだけ言って。今度こそ本当に、カシュは逃げるように離れてった。
卵みたいな頭がどんどん遠くなってく。
……なんだろう。気になるな。あんなに髪を短くして。
「もしかして……。あの後、ビリーと何かあったのかな。」
「はぁ~ん、成程。昨日はビリーと会ってたのか。」
「あ、うん。フィロウと一緒だっ…」
「……エステードの弟も、か。一応聞くが……リオがビリーじゃねぇんだな?」
「え? リオはビリーじゃないぞ? 言わなかったっけ?」
ルサーがオレの為にビリーを探してくれた、ってのは知ってる。それでリオと話をしてたのも。
だけどまだリオがビリーかもって。ルサーが思ってるとは知らなかった。
ルサーが扉を潜るのを見送ってから。
オレは今日の予定をちょっと変更して、病院に行く前に、カシュの背中を追った。
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