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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
招かれた家で家主が不在なんて駄目だろ
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ビリーがハサミを扱うのが下手糞だって話をしながら、カシュと並んで歩く。
昔は長かったオレの髪も、ビリーの手によってガッツリ短くなった話とか。オレは自分がハーレムに入れて貰うツモリ満々でいた、って話とかも。
オレのハーレム入りの話は、カシュからアッサリと『無理出し』されてみたり。
「ねぇ、イグゥさん? ヴィルの事なんだけどぉ……。」
会話のちょうど切れ目。
ちょっと言い難そうにカシュが切り出した。
「……どう、思ってる?」
「抽象的過ぎて答え難いな……。もうちょい具体的にならないか?」
この質問の仕方だと、何を聞かれてるのか、色々な意味があり過ぎる。
反射的に口から出るような答えも思い付かなかったから、正直に注文を付けた。
腕組みをしたカシュが若干、歩くペースが遅くなった。
オレもペースを落とす。
今向かってるビリーの家がある場所をオレは知らないから、カシュに先導して貰わなきゃならないから。
「……少しぐらい『ど、どうって?』とか、動揺した反応するかと思ったのにぃ。ん~、もしかしたらヴィル……これは結構難しいかも。」
「カシュ? ちょっと、質問がよく分かんないんだけど?」
「あ、ご免。じゃあ、聞くけど。……ヴィルの事、怒ってる?」
「怒る? オレが? ……なんで?」
なんでか分かんないけど、オレがビリーに対して怒ってるように見えたのか?
正直言って、そこを気にされるような心当たりが無いんだけど?
「ヴィルはイグゥさんが来るよりも前から、この町にいたんだよ。だから……もっと早くヴィルがイグゥさんに会ってたら。名前を知らせてたら……って思わない?」
「別に? 仕方ないだろ、会うような機会も無かっ…」
「機会はあったよ? だけど、会わなかったし、言わなかったの。……怒る?」
「怒らないって。……タラレバの話をしても意味無いだろ?」
ますます分かんなくなって来た。
話し方に『甘い感じ』が無くなったカシュ。
オレがビリーに怒るのを期待してるのか?
でも、怒らせたいならもっと……なんかこう、もっと煽るような感じになるんじゃないか?
自分の恋人に怒りを向けさせて、その結果、カシュにどんなメリットがあるのか想像が付かないぞ。
「ふぅ~ん。イグゥさんて、ヴィルが言ってたよりも大人……かもね。」
「ぉ、大人? そうかな……ハハっ。」
急に褒められた。
オレが大人だってさ。この台詞、ルサーにも聞いて欲しいなぁ。
「ヴィルにも事情があったんだよ。……って、庇う必要も無かったね。」
「あぁ、まぁ……事情は。……ありそう、だよなぁ。」
養育所を出た頃に比べたら、すっかりイメージ変わってたもんな、ビリー。
本人からしたら、昔のビリーを知ってるオレには会い難いだろ、そりゃ。
ゆっくりの歩調でも、目的地には到着しつつあるっぽい。
ちょっと小洒落たアパートメントみたいな建物の前で、カシュは足を止めた。
日本みたいに十何階もある高い建物じゃなくて、三階辺りを指差すカシュ。
「ヴィルがいるのは、あそこ。玄関まで一緒に行こ。」
「……あぁ。」
声がちょっと硬いままのカシュ。
行こう、って言ったのに。その足がなかなか動かない。
「カシュ? どう…」
「会う前に伝えておきたい事があるんだけど。聞いてくれる?」
「あ、あぁ……。」
「本当は他人が言うのって良くないの、知ってるけど。……ヴィルは、……タチでもネコでもないの。リバなんだ。」
あー、ちょっと気にはなったけど聞けなかった情報だ。
確かに、本人以外が言うには、なかなかデリケート部分だな。
「だから……。……イグゥさんの恋人に、なれる条件は問題無いと思う。」
「………。」
「だから……幼馴染みってだけじゃない、恋人候補として、考えてみて。」
……また、オレは何も言えなかった。
こういう話題で何も言えなくなるの、鉄板ネタになったら嫌なんだけど。
情けないけど、喜んだりも。迷惑がったりも。
出来ずにいるオレ。
カシュの表情が、凄く真剣で。真剣な表情で、諦めた顔をしてたから。
「分かった。」
頷いたオレに、カシュはふんわりした笑顔を作った。
案内された玄関前。オレはそっと表札を確認する。……流石はゲーム世界。文化設定がヌルいから、表札があるんだ。
そこにあるのはカシュの名前だけで、ヴィルの表示はされてなかった。
つまり、ヴィルはカシュの家に同居してるってワケだ。ふっ、オレと一緒だな。
「朝御飯、どっかで食べて来るから。良かったら、ヴィルと二人で話してみ…」
「…駄目だ。」
オレを置き去りにして逃げようとしたカシュの手を掴まえた。
あんな、諦めた顔を見てるのに、カシュを一人にするワケがないだろう?
昔は長かったオレの髪も、ビリーの手によってガッツリ短くなった話とか。オレは自分がハーレムに入れて貰うツモリ満々でいた、って話とかも。
オレのハーレム入りの話は、カシュからアッサリと『無理出し』されてみたり。
「ねぇ、イグゥさん? ヴィルの事なんだけどぉ……。」
会話のちょうど切れ目。
ちょっと言い難そうにカシュが切り出した。
「……どう、思ってる?」
「抽象的過ぎて答え難いな……。もうちょい具体的にならないか?」
この質問の仕方だと、何を聞かれてるのか、色々な意味があり過ぎる。
反射的に口から出るような答えも思い付かなかったから、正直に注文を付けた。
腕組みをしたカシュが若干、歩くペースが遅くなった。
オレもペースを落とす。
今向かってるビリーの家がある場所をオレは知らないから、カシュに先導して貰わなきゃならないから。
「……少しぐらい『ど、どうって?』とか、動揺した反応するかと思ったのにぃ。ん~、もしかしたらヴィル……これは結構難しいかも。」
「カシュ? ちょっと、質問がよく分かんないんだけど?」
「あ、ご免。じゃあ、聞くけど。……ヴィルの事、怒ってる?」
「怒る? オレが? ……なんで?」
なんでか分かんないけど、オレがビリーに対して怒ってるように見えたのか?
正直言って、そこを気にされるような心当たりが無いんだけど?
「ヴィルはイグゥさんが来るよりも前から、この町にいたんだよ。だから……もっと早くヴィルがイグゥさんに会ってたら。名前を知らせてたら……って思わない?」
「別に? 仕方ないだろ、会うような機会も無かっ…」
「機会はあったよ? だけど、会わなかったし、言わなかったの。……怒る?」
「怒らないって。……タラレバの話をしても意味無いだろ?」
ますます分かんなくなって来た。
話し方に『甘い感じ』が無くなったカシュ。
オレがビリーに怒るのを期待してるのか?
でも、怒らせたいならもっと……なんかこう、もっと煽るような感じになるんじゃないか?
自分の恋人に怒りを向けさせて、その結果、カシュにどんなメリットがあるのか想像が付かないぞ。
「ふぅ~ん。イグゥさんて、ヴィルが言ってたよりも大人……かもね。」
「ぉ、大人? そうかな……ハハっ。」
急に褒められた。
オレが大人だってさ。この台詞、ルサーにも聞いて欲しいなぁ。
「ヴィルにも事情があったんだよ。……って、庇う必要も無かったね。」
「あぁ、まぁ……事情は。……ありそう、だよなぁ。」
養育所を出た頃に比べたら、すっかりイメージ変わってたもんな、ビリー。
本人からしたら、昔のビリーを知ってるオレには会い難いだろ、そりゃ。
ゆっくりの歩調でも、目的地には到着しつつあるっぽい。
ちょっと小洒落たアパートメントみたいな建物の前で、カシュは足を止めた。
日本みたいに十何階もある高い建物じゃなくて、三階辺りを指差すカシュ。
「ヴィルがいるのは、あそこ。玄関まで一緒に行こ。」
「……あぁ。」
声がちょっと硬いままのカシュ。
行こう、って言ったのに。その足がなかなか動かない。
「カシュ? どう…」
「会う前に伝えておきたい事があるんだけど。聞いてくれる?」
「あ、あぁ……。」
「本当は他人が言うのって良くないの、知ってるけど。……ヴィルは、……タチでもネコでもないの。リバなんだ。」
あー、ちょっと気にはなったけど聞けなかった情報だ。
確かに、本人以外が言うには、なかなかデリケート部分だな。
「だから……。……イグゥさんの恋人に、なれる条件は問題無いと思う。」
「………。」
「だから……幼馴染みってだけじゃない、恋人候補として、考えてみて。」
……また、オレは何も言えなかった。
こういう話題で何も言えなくなるの、鉄板ネタになったら嫌なんだけど。
情けないけど、喜んだりも。迷惑がったりも。
出来ずにいるオレ。
カシュの表情が、凄く真剣で。真剣な表情で、諦めた顔をしてたから。
「分かった。」
頷いたオレに、カシュはふんわりした笑顔を作った。
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そこにあるのはカシュの名前だけで、ヴィルの表示はされてなかった。
つまり、ヴィルはカシュの家に同居してるってワケだ。ふっ、オレと一緒だな。
「朝御飯、どっかで食べて来るから。良かったら、ヴィルと二人で話してみ…」
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