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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
オレの記憶に全く無かった思い出
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「俺の事……嫌いに、なった…?」
「そんな事ないよっ!」
ビリーの不安そうな声に、カシュが声を張り上げた。
あんまりマジマジ見るのも邪魔になるだろうから、一応オレは気を遣って、二人を直視はしないようにしてる。
「ヴィルがイグゥさんの事、ずっと好きだって前から知ってるもんっ。出会った頃に話してくれたじゃない。……だから、もしヴィルがイグゥさんと上手く行ったら……。ちゃんと、笑って……トシの離れた友達とか兄弟とかになろうって。……そうしなきゃ、って。ずっと……思ってたの。」
「……ずっと? ずっと、思ってた……?」
苦しそうに気持ちを曝け出すカシュの言葉を、ビリーは黙って聞いてたけど。
ずっと思ってた。ってのは引っ掛かったらしい。
ちょっとだけどビリーの声に不機嫌さが混じった。
カシュが頷いた気配がして、オレの手を握ったままのビリーの手が強張る。
「だって……しつこくして嫌われるの怖かったんだもん。一緒に居てくれるだけでも幸せなのに、ヴィルが居なくなったら。会えなくなるより、我慢する方がまだ耐えられる…」
「俺は、ヤダよ……。我慢するの、……されるのも。」
「じゃあ……好きでいてもいい? 恋人でいてくれる?」
「うん。」
何となく良い方向で纏まりそうだな。
オレが見守るって点は余計だけど、ちゃんと二人が話せて良かったぞ。
って思いながら二人を見たら、ちょうどビリーがカシュのおでこにキスしてた。
酷いタイミングで見ちゃって申し訳ない気分だ。
「イグゥも、カシュも……両方、好き……。……俺、どっちも…、欲しい。」
「ヴィルはリバだもんね……。……うん、いいよ。」
清々しいくらい欲望を真っ直ぐに告白したな、ビリー。
今の発言、現代日本だったら……遊び人? クズ? ヤリチ…げふんげふんっ。
オレが心の中でむせてると、落ち着いたらしいカシュが微笑みながらコッチ見た。
「それでぇ……イグゥさんは? ヴィルの事、……どう?」
「いや……どう、って。」
「……好きじゃない? 嫌い~?」
聞かれて、改めて考えてみるオレ。
そうなんだよ、ビリーは家を訪れたオレに、明確に好きだって告白してくれた。
それに対してオレは、気に掛かる事柄が多過ぎる所為もあるけど、まだ何も答えてない。
ビリーから「イグゥはどう思ってる?」って聞かれてないからって、このまま黙って帰るのはナシだろ。
ここに来て急にモテ期が、とか。好かれる理由が見当たらない、とかは。流石に言わない。
ビリーとオレは同じ養育所で育ったから、まぁいわゆる幼馴染みなワケで。長い時間を一緒に過ごしてたら、そりゃあ愛情が沸く機会もあるだろう。
だったらオレの方はどうなんだ、って言うと……。
最低な言い方になるけど……アリか、ナシかで言ったら。……感覚的には、ビリーは……、アリ、なんだよなぁ。
小さい頃からビリー、可愛かったし。たぶん思い出補正もあると思う。
だから『好き』か『嫌い』かで分けるなら、『好き』の方に入るんだけど……。ルサーに対して感じる『好き』とはちょっと違ってる、気がする。
ルサーとビリーは同一人物じゃないんだから、オレが同じ感情を抱かなくても当たり前と言えば当たり前かも知れないけど。
どうしよう。正直に言うにしても、あまりにもオレの気持ちが、輪郭があやふや過ぎでどう伝えたらいいもんか。
一瞬の間にメチャメチャ考え込んでたオレの方に、ビリーが振り向く。
どうしようって考え込んでるヒマは無いっぽいぞ。
「ぇーと、ビリーのこと、か…」
「イグゥは、俺の事……嫌い、って。」
「 「 えっ? 」 」
オレとカシュの驚き声が重なった。
「オレが? ビリーに? いつ?」
「十歳、の……誕生日…、前の日……。告白、したら……泣かれた。」
…………うーん? 全っ然、覚えが無いぞ。
確かにオレは、子供の頃の記憶が全てあるような『完全記憶』が備わった人間じゃないけど。日常的な出来事の繰り返しみたいな記憶は、年月と共に薄れて、次第に無くなるだろうけど。
そんだけセンセーショナルな思い出だったらもうちょっと記憶に残ってもいいだろ。
十歳だったら、可愛いって言って貰ってたオレが、「ハーレムに入る」って調子に乗ってた頃の話か。
「まだ、イグゥが、好きで……ご免。」
「いや、オレこそゴメン。ホント……全然、記憶に無いんだ。」
ビリーは気分を害してないみたいだけど、申し訳ない気分で一杯のオレ。
告白されて泣きだした上に、それをすっかり忘れるとか……あんまりだろ。
「そんな事ないよっ!」
ビリーの不安そうな声に、カシュが声を張り上げた。
あんまりマジマジ見るのも邪魔になるだろうから、一応オレは気を遣って、二人を直視はしないようにしてる。
「ヴィルがイグゥさんの事、ずっと好きだって前から知ってるもんっ。出会った頃に話してくれたじゃない。……だから、もしヴィルがイグゥさんと上手く行ったら……。ちゃんと、笑って……トシの離れた友達とか兄弟とかになろうって。……そうしなきゃ、って。ずっと……思ってたの。」
「……ずっと? ずっと、思ってた……?」
苦しそうに気持ちを曝け出すカシュの言葉を、ビリーは黙って聞いてたけど。
ずっと思ってた。ってのは引っ掛かったらしい。
ちょっとだけどビリーの声に不機嫌さが混じった。
カシュが頷いた気配がして、オレの手を握ったままのビリーの手が強張る。
「だって……しつこくして嫌われるの怖かったんだもん。一緒に居てくれるだけでも幸せなのに、ヴィルが居なくなったら。会えなくなるより、我慢する方がまだ耐えられる…」
「俺は、ヤダよ……。我慢するの、……されるのも。」
「じゃあ……好きでいてもいい? 恋人でいてくれる?」
「うん。」
何となく良い方向で纏まりそうだな。
オレが見守るって点は余計だけど、ちゃんと二人が話せて良かったぞ。
って思いながら二人を見たら、ちょうどビリーがカシュのおでこにキスしてた。
酷いタイミングで見ちゃって申し訳ない気分だ。
「イグゥも、カシュも……両方、好き……。……俺、どっちも…、欲しい。」
「ヴィルはリバだもんね……。……うん、いいよ。」
清々しいくらい欲望を真っ直ぐに告白したな、ビリー。
今の発言、現代日本だったら……遊び人? クズ? ヤリチ…げふんげふんっ。
オレが心の中でむせてると、落ち着いたらしいカシュが微笑みながらコッチ見た。
「それでぇ……イグゥさんは? ヴィルの事、……どう?」
「いや……どう、って。」
「……好きじゃない? 嫌い~?」
聞かれて、改めて考えてみるオレ。
そうなんだよ、ビリーは家を訪れたオレに、明確に好きだって告白してくれた。
それに対してオレは、気に掛かる事柄が多過ぎる所為もあるけど、まだ何も答えてない。
ビリーから「イグゥはどう思ってる?」って聞かれてないからって、このまま黙って帰るのはナシだろ。
ここに来て急にモテ期が、とか。好かれる理由が見当たらない、とかは。流石に言わない。
ビリーとオレは同じ養育所で育ったから、まぁいわゆる幼馴染みなワケで。長い時間を一緒に過ごしてたら、そりゃあ愛情が沸く機会もあるだろう。
だったらオレの方はどうなんだ、って言うと……。
最低な言い方になるけど……アリか、ナシかで言ったら。……感覚的には、ビリーは……、アリ、なんだよなぁ。
小さい頃からビリー、可愛かったし。たぶん思い出補正もあると思う。
だから『好き』か『嫌い』かで分けるなら、『好き』の方に入るんだけど……。ルサーに対して感じる『好き』とはちょっと違ってる、気がする。
ルサーとビリーは同一人物じゃないんだから、オレが同じ感情を抱かなくても当たり前と言えば当たり前かも知れないけど。
どうしよう。正直に言うにしても、あまりにもオレの気持ちが、輪郭があやふや過ぎでどう伝えたらいいもんか。
一瞬の間にメチャメチャ考え込んでたオレの方に、ビリーが振り向く。
どうしようって考え込んでるヒマは無いっぽいぞ。
「ぇーと、ビリーのこと、か…」
「イグゥは、俺の事……嫌い、って。」
「 「 えっ? 」 」
オレとカシュの驚き声が重なった。
「オレが? ビリーに? いつ?」
「十歳、の……誕生日…、前の日……。告白、したら……泣かれた。」
…………うーん? 全っ然、覚えが無いぞ。
確かにオレは、子供の頃の記憶が全てあるような『完全記憶』が備わった人間じゃないけど。日常的な出来事の繰り返しみたいな記憶は、年月と共に薄れて、次第に無くなるだろうけど。
そんだけセンセーショナルな思い出だったらもうちょっと記憶に残ってもいいだろ。
十歳だったら、可愛いって言って貰ってたオレが、「ハーレムに入る」って調子に乗ってた頃の話か。
「まだ、イグゥが、好きで……ご免。」
「いや、オレこそゴメン。ホント……全然、記憶に無いんだ。」
ビリーは気分を害してないみたいだけど、申し訳ない気分で一杯のオレ。
告白されて泣きだした上に、それをすっかり忘れるとか……あんまりだろ。
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