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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
ちょっとささくれ立ってた気持ちが
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情報は以上だ。って言った通り、メリクルは他には何も話さなかった。
なんかオレも微妙な気分になっちゃって、立ち上がったついでに、そのまま帰ることにした。
……あ、忘れるトコだった。
「メリクル、これ……。悪いけど、ティムに返しといてくれないか?」
オレは、テーブルに置きっぱなしのペンダントを掴んでメリクルに差し出した。
メリクルはオレとペンダントを見比べるけど受け取らない。
「自分で返せばいいだろ。」
「そうは言ってもオレ、王都に行くことはそうそう無いぞ? 大事な物、いつまでも借りっぱなしには…」
「知るか。俺が借りたんじゃねーもん。」
それは確かにそうだけど。
王都なんて、きっと行かないし。実はメリクルに頼んで返してもらうツモリでいたからなぁ。
返せる算段が無いなら借りるなよ、って話なんだけどさ。必死だったんだよ。
メリクルがまた頬杖を付いて見上げて来る。
「イグゥはソレが何か、知ってんだよな?」
「そりゃ、もちろん。」
「戻って来る時、自分でソレを使ったんだろ?」
「うん……使ったけど?」
ふっ……って失笑を浮かべるメリクル。あれは間違いなく失笑。
きっとメリクル的には、オレが何にも気付いてない、って感じなんだろう。
さっきからオレ、メリクルの発言が『分かんない』だらけだ。
「お前がソレを使えたって事は……なぁ? 分かってんだろ? もし分からねぇなら、よっく考えてみろや。」
そう言ってるメリクルの方が何か考え込んでるような表情だ。
「ソレはお前が持ってろ。必要があったらコッチから取りに行く。いいな?」
「……分かった。」
結局、メリクル自身は一度も、そのペンダントには触れなかった。
* * *
エステードさん家を出たら、ちょうど夕方になってた。
兵舎と詰め所は歩いて三分くらいの近い距離にある。
角をたった二回曲がったら、詰め所の裏側に着いた。
そろそろルサーの仕事も終わる頃だ。
ちょうどいい時間だし、ルサーと一緒に帰るツモリでいるんだけど。
オレはすんなり詰め所に入って行けず、ちょっと手前の路地で壁に凭れ掛かった。
このままルサーに会うのを躊躇するくらい、たぶんオレ、変な顔してる。
どう言ったら当たってるか分かんないけど、なんか……メリクルの話を聞いてから、気持ちが……。
何て言うか、機嫌悪いってワケでも、怒ってるって程でもないのに……苛立ってる? 違うな、沈んでるような……ささくれ立ってる、が一番シックリ来るか?
それでも違う気がするけど、なんか別に、いーや……。
リッカとはもう話したし、ユーグにも会って話さなきゃいけないのに。
ユーグにオレの名前を教えて。ルサーと会って欲しい、って伝えて。
……それで…………どうする?
ハーレムの話を伝えるのか? 解散したハーレムが休止状態になってて、ユーグ達はまた妻の地位に戻ってるって……言うのか?
オレもウェネットも、そんなの言いたくないぞ。だけど黙ってられるか……?
……あれ? あ、もしかしたらオレ……じゃない、前世であるウェネットが。ショックを受けてるのかも。
ウェネットは自分が死ぬまでの二年間ずっと。天守がハーレムを放置してるのを、『仕方ない』って諦めてた。
でも、そうじゃないって分かったから。
もしかしたらウェネットが死ぬ前に間に合ったんじゃないか、どうにか出来たんじゃないかって考えちゃう。
考え過ぎて頭が痛くなりそうだ。
……ルサー。ルサーに会いたい……。
でも、こんな変な状態で。ルサーが原因じゃないのに、荒れてる姿を見せたくない。
「あっれぇ~? アレ? なになに?」
声がして顔を上げたら、見覚えある素朴顔の兵士が詰め所から出たトコだった。
またデジャヴな感じで「寄ってきゃイイじゃん」って肩を掴んで連行されるオレ。
「ルサア~っ! カレシ、迎え、来てるぞ~っ!」
詰め所のホールに響き渡る声。
サラッて見回した中にルサーが居なかったから、オレは素朴顔の兵士に肩を掴まれたまま、更に奥の方へ連れてかれる。
この人、ホント、自由だな。
「トイレかな~?」
「お前…っ、トイレまで探しに来るんじゃねえっ!」
トイレっぽい扉に手を掛けた瞬間、別な方向から慣れ親しんだ怒声が聞こえた。
振り返ったら、そこには何かの書類を片手に摘んだルサーの姿が。
普段はちょい悪でエロくて可愛いルサーの、今はちょっと声を荒げたからか、恥ずかしいのと不機嫌が混じったような表情。
長い間離れてたワケでもないのにオレは目が離せなかった。
荒れてた気持ちが落ち着いてくのが自分でも分かる。
「……ルサー。ゴメン、オレ…」
「この書類を提出したら上がりだ。そしたら帰るから……もうちっと待ってろ。」
「あぁ、ホールで待ってる。」
オレの返事に口角を上げたルサーが階段を上って姿を消す。
だいぶ精神状況がマシになったオレは、素朴顔の兵士を促してホールに戻った。
「ラブラブじゃん?」
「……あの、ありがとう。……連れて来てくれて。」
色々考えちゃってたオレを引き摺って詰め所に入れてくれて。
そのお陰で、心の準備云々とかゴチャゴチャしないでルサーに会えた。
なんかオレも微妙な気分になっちゃって、立ち上がったついでに、そのまま帰ることにした。
……あ、忘れるトコだった。
「メリクル、これ……。悪いけど、ティムに返しといてくれないか?」
オレは、テーブルに置きっぱなしのペンダントを掴んでメリクルに差し出した。
メリクルはオレとペンダントを見比べるけど受け取らない。
「自分で返せばいいだろ。」
「そうは言ってもオレ、王都に行くことはそうそう無いぞ? 大事な物、いつまでも借りっぱなしには…」
「知るか。俺が借りたんじゃねーもん。」
それは確かにそうだけど。
王都なんて、きっと行かないし。実はメリクルに頼んで返してもらうツモリでいたからなぁ。
返せる算段が無いなら借りるなよ、って話なんだけどさ。必死だったんだよ。
メリクルがまた頬杖を付いて見上げて来る。
「イグゥはソレが何か、知ってんだよな?」
「そりゃ、もちろん。」
「戻って来る時、自分でソレを使ったんだろ?」
「うん……使ったけど?」
ふっ……って失笑を浮かべるメリクル。あれは間違いなく失笑。
きっとメリクル的には、オレが何にも気付いてない、って感じなんだろう。
さっきからオレ、メリクルの発言が『分かんない』だらけだ。
「お前がソレを使えたって事は……なぁ? 分かってんだろ? もし分からねぇなら、よっく考えてみろや。」
そう言ってるメリクルの方が何か考え込んでるような表情だ。
「ソレはお前が持ってろ。必要があったらコッチから取りに行く。いいな?」
「……分かった。」
結局、メリクル自身は一度も、そのペンダントには触れなかった。
* * *
エステードさん家を出たら、ちょうど夕方になってた。
兵舎と詰め所は歩いて三分くらいの近い距離にある。
角をたった二回曲がったら、詰め所の裏側に着いた。
そろそろルサーの仕事も終わる頃だ。
ちょうどいい時間だし、ルサーと一緒に帰るツモリでいるんだけど。
オレはすんなり詰め所に入って行けず、ちょっと手前の路地で壁に凭れ掛かった。
このままルサーに会うのを躊躇するくらい、たぶんオレ、変な顔してる。
どう言ったら当たってるか分かんないけど、なんか……メリクルの話を聞いてから、気持ちが……。
何て言うか、機嫌悪いってワケでも、怒ってるって程でもないのに……苛立ってる? 違うな、沈んでるような……ささくれ立ってる、が一番シックリ来るか?
それでも違う気がするけど、なんか別に、いーや……。
リッカとはもう話したし、ユーグにも会って話さなきゃいけないのに。
ユーグにオレの名前を教えて。ルサーと会って欲しい、って伝えて。
……それで…………どうする?
ハーレムの話を伝えるのか? 解散したハーレムが休止状態になってて、ユーグ達はまた妻の地位に戻ってるって……言うのか?
オレもウェネットも、そんなの言いたくないぞ。だけど黙ってられるか……?
……あれ? あ、もしかしたらオレ……じゃない、前世であるウェネットが。ショックを受けてるのかも。
ウェネットは自分が死ぬまでの二年間ずっと。天守がハーレムを放置してるのを、『仕方ない』って諦めてた。
でも、そうじゃないって分かったから。
もしかしたらウェネットが死ぬ前に間に合ったんじゃないか、どうにか出来たんじゃないかって考えちゃう。
考え過ぎて頭が痛くなりそうだ。
……ルサー。ルサーに会いたい……。
でも、こんな変な状態で。ルサーが原因じゃないのに、荒れてる姿を見せたくない。
「あっれぇ~? アレ? なになに?」
声がして顔を上げたら、見覚えある素朴顔の兵士が詰め所から出たトコだった。
またデジャヴな感じで「寄ってきゃイイじゃん」って肩を掴んで連行されるオレ。
「ルサア~っ! カレシ、迎え、来てるぞ~っ!」
詰め所のホールに響き渡る声。
サラッて見回した中にルサーが居なかったから、オレは素朴顔の兵士に肩を掴まれたまま、更に奥の方へ連れてかれる。
この人、ホント、自由だな。
「トイレかな~?」
「お前…っ、トイレまで探しに来るんじゃねえっ!」
トイレっぽい扉に手を掛けた瞬間、別な方向から慣れ親しんだ怒声が聞こえた。
振り返ったら、そこには何かの書類を片手に摘んだルサーの姿が。
普段はちょい悪でエロくて可愛いルサーの、今はちょっと声を荒げたからか、恥ずかしいのと不機嫌が混じったような表情。
長い間離れてたワケでもないのにオレは目が離せなかった。
荒れてた気持ちが落ち着いてくのが自分でも分かる。
「……ルサー。ゴメン、オレ…」
「この書類を提出したら上がりだ。そしたら帰るから……もうちっと待ってろ。」
「あぁ、ホールで待ってる。」
オレの返事に口角を上げたルサーが階段を上って姿を消す。
だいぶ精神状況がマシになったオレは、素朴顔の兵士を促してホールに戻った。
「ラブラブじゃん?」
「……あの、ありがとう。……連れて来てくれて。」
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~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
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※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
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