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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
なんかユーグが格好良くて惚れる
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「ハーレムの解散も、ある程度の時期には予測出来た。だからこそ私は、スムーズに『次の人生』を始める事も出来たのだが……。」
「随分前から考えてたんだな。いつからだ?」
「あぁ。天守が姿を見せなくなって……確か一年程度経過した頃からだったと思う。このまま天守が訪れなくなった場合にハーレムや妻がどうなるか。少し気になって調べてみたんだ。その時に『見做し解散』の事を知った。」
ほえぇ~……。……なんか間抜けな相槌しか出ないぞ。
ユーグって割と、自分から積極的に動くんだな。
「解散が現実味を帯びた未来図となり、私も本格的にその気になったのは。ウェネットが亡くなった頃だ。天守からは……そんな時でさえ、何の音沙汰も無かったからな。」
「そ、そうだったんだ。」
自分の前世がウェネットだからってワケじゃないけど、イクシィズ酷いな。
葬式に来いよ。墓参りしろよ。それが無理ならお供え物くらい送って来いよ。
「……少し、話が逸れたな。」
「ゴメン。オレが余計な質問しちゃって…」
「いいや?」
ユーグはちょっとだけ視線を落とした。
繋いでる手を見てから、気持ちに勢いを付けるみたく頷いて、オレを見る。
「十何年……いや、二十年近くも。ただ暮らしていたわけではないと自負している。私が本当に自由の身でいる為に、必要なだけの貯えをして来たつもりだ。流石にこんな未来は……イグザとの出逢いは予想していなかったが。もし誰かを好きになった時、いざという時に、必要となるかも知れないと思っていたからな。」
「凄いな……。」
オレは素直に感嘆した。
ハーレムが無くなる可能性とか。自分が妻じゃなくなった後でも、いきなり妻に戻ってる可能性とか。自分の新しい相手に慰謝料が吹っ掛けられる可能性とか。
そういうのを考えて準備しとけるなんて凄いな。
流石は年の劫ってやつ? オレの行き当たりばったりな行動とは違う。
「そこで、だ。イグザに……。私を恋人にしてくれると言うのなら、イグザに頼みたい事がある。」
「あぁ、なんだ?」
「私を買って欲しい。」
「……っ、え?」
買うって? 娼夫を買うとか、そういう意味合い? 違うよな……。
じゃあ奴隷的な感じか? それも違うよな……。
ちょっとエッチな意味にも取れてビックリしたオレ。
ユーグは面白いものを見た、って風に吹き出す。
「ふふっ、……済まない。驚くかと思って。」
「も……もぉ~。ビックリしたぞ、ユーグ。」
「なんだか悪戯してみたくなって、わざと妙な言い方をした。許してくれ。」
謝罪の気持ちを表す、みたいな感じで。
ユーグがオレの頬でリップ音を立てる。
すぐさま機嫌が良くなるチョロいオレ。
「それで、頼みって?」
「妻に手を出した男が天守に慰謝料を支払う際に、決まった金額よりも多く支払う事が出来るんだ。慰謝料を超過した分が、妻の価値以上の金額であれば…」
「…え、……まさか?」
「妻をハーレムから出して、今後、自由に手を出す事が出来る。」
……こういうトコ。
バカゲーって呼ばれてたハーレムワンダーパラダイスの、システム? 世界観? それが色濃く残ってる感じ。
連打ミニゲームで慰謝料の有無とか、金額とか決まるんだよなぁ。
「今更、お飾りにもならん妻に戻る気は無い。その費用は用意出来ているはずだ。」
「……っ、ユーグ……。」
「私をイクシィズから買い取って欲しい。イグザに、私を……自由にして欲しい。」
辛うじてユーグの名前を呼んだけど。すぐに何も言えなくなった。
なんか……格好良くて、男前で。
自分の自由は自分で掴む。天守なんかに、ハーレムなんかに翻弄されない。
そんな感じで。
なのに、こんなに可愛いとかっ。オレに甘えて、くれてる、感じも。
なんか凄い好きだ。トータル的に言ってメチャ可愛い。
オレの語彙力がまた外出中だ。そう言えば今日は遅くなるって言ってたぞ。
ユーグが更にオレにくっ付いて。
空いてる方の手がオレの腕を滑る。肌を辿って、胸の方へと上って来た。
「ちなみに今の、自由にして欲しい、は…ダブルミーニングだぞ?」
見上げるユーグの瞳が妖しくオレを誘い出す。
オレも、改めてユーグの腰へと手を伸ばした。
「イクシィズのハーレムから解放して欲しい、という意味と……。イグザに、私の身体を好きなように使って欲しい、という、意味の……。……ん、ふ。」
そこまで言われてオレが断る理由が見当たらない。
薄っすらと笑みの形に吊り上がるユーグの唇を遠慮なく頂戴した。
何度か啄みながら、よりにもよって、オレは。
ユーグの両腕がオレに回されたタイミングで思い出す。
そう言えば。オレの身体に天守のシルシがあるって、まだ話してないぞ。
「あ、ユーグ……まだ…」
「むぅ……、何だ? 意地悪か?」
焦らされてるって思ったのか。ユーグが口を尖らせる。
「こういう事をするのは、先輩恋人と顔合わせをしてから、というのが本来のスジなのだろうが……。ルサーとは、一緒に暮らしているだろう? ……ぃ、いいじゃないか。せっかく会いに来てくれたのに……。」
拗ねたような表情でユーグはちょっとオレを抓った。
可愛いなぁ~。
……じゃなくてっ。ちゃんと言わなきゃ、だぞ。
「随分前から考えてたんだな。いつからだ?」
「あぁ。天守が姿を見せなくなって……確か一年程度経過した頃からだったと思う。このまま天守が訪れなくなった場合にハーレムや妻がどうなるか。少し気になって調べてみたんだ。その時に『見做し解散』の事を知った。」
ほえぇ~……。……なんか間抜けな相槌しか出ないぞ。
ユーグって割と、自分から積極的に動くんだな。
「解散が現実味を帯びた未来図となり、私も本格的にその気になったのは。ウェネットが亡くなった頃だ。天守からは……そんな時でさえ、何の音沙汰も無かったからな。」
「そ、そうだったんだ。」
自分の前世がウェネットだからってワケじゃないけど、イクシィズ酷いな。
葬式に来いよ。墓参りしろよ。それが無理ならお供え物くらい送って来いよ。
「……少し、話が逸れたな。」
「ゴメン。オレが余計な質問しちゃって…」
「いいや?」
ユーグはちょっとだけ視線を落とした。
繋いでる手を見てから、気持ちに勢いを付けるみたく頷いて、オレを見る。
「十何年……いや、二十年近くも。ただ暮らしていたわけではないと自負している。私が本当に自由の身でいる為に、必要なだけの貯えをして来たつもりだ。流石にこんな未来は……イグザとの出逢いは予想していなかったが。もし誰かを好きになった時、いざという時に、必要となるかも知れないと思っていたからな。」
「凄いな……。」
オレは素直に感嘆した。
ハーレムが無くなる可能性とか。自分が妻じゃなくなった後でも、いきなり妻に戻ってる可能性とか。自分の新しい相手に慰謝料が吹っ掛けられる可能性とか。
そういうのを考えて準備しとけるなんて凄いな。
流石は年の劫ってやつ? オレの行き当たりばったりな行動とは違う。
「そこで、だ。イグザに……。私を恋人にしてくれると言うのなら、イグザに頼みたい事がある。」
「あぁ、なんだ?」
「私を買って欲しい。」
「……っ、え?」
買うって? 娼夫を買うとか、そういう意味合い? 違うよな……。
じゃあ奴隷的な感じか? それも違うよな……。
ちょっとエッチな意味にも取れてビックリしたオレ。
ユーグは面白いものを見た、って風に吹き出す。
「ふふっ、……済まない。驚くかと思って。」
「も……もぉ~。ビックリしたぞ、ユーグ。」
「なんだか悪戯してみたくなって、わざと妙な言い方をした。許してくれ。」
謝罪の気持ちを表す、みたいな感じで。
ユーグがオレの頬でリップ音を立てる。
すぐさま機嫌が良くなるチョロいオレ。
「それで、頼みって?」
「妻に手を出した男が天守に慰謝料を支払う際に、決まった金額よりも多く支払う事が出来るんだ。慰謝料を超過した分が、妻の価値以上の金額であれば…」
「…え、……まさか?」
「妻をハーレムから出して、今後、自由に手を出す事が出来る。」
……こういうトコ。
バカゲーって呼ばれてたハーレムワンダーパラダイスの、システム? 世界観? それが色濃く残ってる感じ。
連打ミニゲームで慰謝料の有無とか、金額とか決まるんだよなぁ。
「今更、お飾りにもならん妻に戻る気は無い。その費用は用意出来ているはずだ。」
「……っ、ユーグ……。」
「私をイクシィズから買い取って欲しい。イグザに、私を……自由にして欲しい。」
辛うじてユーグの名前を呼んだけど。すぐに何も言えなくなった。
なんか……格好良くて、男前で。
自分の自由は自分で掴む。天守なんかに、ハーレムなんかに翻弄されない。
そんな感じで。
なのに、こんなに可愛いとかっ。オレに甘えて、くれてる、感じも。
なんか凄い好きだ。トータル的に言ってメチャ可愛い。
オレの語彙力がまた外出中だ。そう言えば今日は遅くなるって言ってたぞ。
ユーグが更にオレにくっ付いて。
空いてる方の手がオレの腕を滑る。肌を辿って、胸の方へと上って来た。
「ちなみに今の、自由にして欲しい、は…ダブルミーニングだぞ?」
見上げるユーグの瞳が妖しくオレを誘い出す。
オレも、改めてユーグの腰へと手を伸ばした。
「イクシィズのハーレムから解放して欲しい、という意味と……。イグザに、私の身体を好きなように使って欲しい、という、意味の……。……ん、ふ。」
そこまで言われてオレが断る理由が見当たらない。
薄っすらと笑みの形に吊り上がるユーグの唇を遠慮なく頂戴した。
何度か啄みながら、よりにもよって、オレは。
ユーグの両腕がオレに回されたタイミングで思い出す。
そう言えば。オレの身体に天守のシルシがあるって、まだ話してないぞ。
「あ、ユーグ……まだ…」
「むぅ……、何だ? 意地悪か?」
焦らされてるって思ったのか。ユーグが口を尖らせる。
「こういう事をするのは、先輩恋人と顔合わせをしてから、というのが本来のスジなのだろうが……。ルサーとは、一緒に暮らしているだろう? ……ぃ、いいじゃないか。せっかく会いに来てくれたのに……。」
拗ねたような表情でユーグはちょっとオレを抓った。
可愛いなぁ~。
……じゃなくてっ。ちゃんと言わなきゃ、だぞ。
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~お知らせ~
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※第19話を少し修正しました。
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