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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
何回白状しても恥ずかしい話
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気を引き締めて待つこと、たぶん数分。
玄関扉を開けて再び顔を見せたリッカが部屋に入れてくれた。
リビングと寝室が一緒になったような広めの一室で、オレとフィロウは丸いテーブルの席に案内され。
テキパキした所作で、リッカがオレ達にコーヒーを淹れてくれた。
「初めまして、フィロウと言います。正式な挨拶はまた改めて。」
「そうね、その方が良いかしらン。……アタシはリッカ。よろしくね。」
席に着いたリッカとフィロウがお互いに挨拶して、軽い自己紹介を済ませる。
正式な挨拶にしないのは恐らく、二人ともまだルサーと話してないからだろう。
見守りながら、オレはちょっと落ち着かない感じ。
リッカはオレの希望通り、服装はそのままだ。下ろしてた髪を、柔らかそうな布で一纏めにしただけ。
その姿を見てオレが喜んで興奮したら、リッカは穏やかな笑みを返してくれた。
そもそも美人なリッカだから。ちょっとリラックスした服装の中にも、大人な雰囲気って言うか、漂う色気があって。なんか、オフタイムを盗み見てるような妙な興奮もある。
フィロウはオレの隣で席に着いてる。
しょーもないオレの様子を見て、浮かべた笑みは優しげだった。
兄であるエステードさんに会いに行く予定だから、きちんとした衣服だ。襟付きの白いシャツは眩しくて、その上にベスト、ジャケットを羽織ってるのが実に凛々しい。
完全にオンタイムな王子様だ。
もう、さ。どっちにデレデレしたらいいのか、分かんないぞ。
ハーレム系BLゲームや小説の主人公って凄かったんだな。大勢の恋人が一緒にいる状況で、よくあんなに冷静でいられるもんだ。
妻候補二人と一緒にいるだけでオレ、こんなにドキドキして仕方ない。ただでさえモブ顔なオレが顔面偏差値の高い二人を見てニヤニヤしてるのって、見られたらドン引きされるの間違いナシ、だろ。
「それで……話、って何かしら?」
「あぁ。今日、来たのは……えっと。…実は一昨日の夜、分かったんだけど……。」
リッカに促されてオレはやっと話し出す。
頑張れ、頑張るんだ、オレ。せめて顔面を引き締めろ。
笑ってる場合じゃない。ちゃんと用件を言わなきゃ。
「オレの身体に天守のシルシが見付かったんだ。それで、リッカにはオレ……つ、妻になって欲しい。」
「………。」
「……って、考えてるん…だけど……。」
「ツマ……?」
「あ、あぁ……。……妻、だ。」
あれ? この感じ。なんかデジャヴ。
ユーグとの遣り取りに似てる?
昔、イクシィズのハーレムに入ってた二人だから、似た反応になるのか?
考え込んだ表情で小首を傾げたリッカは「ツ、マ」って繰り返し呟く。
だけど、やがて言葉の意味を理解したのか。驚いたように目を丸くした。
恐る恐るって感じでオレに「妻って、ハーレムの?」って尋ねるリッカに、めっちゃ力強く「そう、オレのハーレムの」って答える。
それを聞いて徐々に頬が染まってくリッカ。
とりあえずユーグみたいに「誰の妻だ」って叱られなくて良かったぞ。
ホッとするオレだったけど。
「それにしても、天守のシルシって……何処なのン?」
「あ……。」
次に言われたリッカからの質問に。
固まるオレ。
あーそうだよなぁ、そう聞くよなぁ普通。
どうしよう、なんか言い難い。ユーグには伝えてあるけど、やっぱり「アレの裏筋に、射精した直後に浮かぶ」って……ちょっとどころか激しく恥ずかしいだろ。
「ん……? どしたの?」
隣の席から、不思議そうにフィロウがオレを覗き込む。
オレは余裕ある笑みを浮かべようとして大失敗。とんでもなく強張った顔になる。
「ボクが言うのもナンだけど……内緒にしててもいずれ分かるでしょ?」
フィロウが見たのは、オレの瞳にあるシルシだけだ。アッチのは見てない。
だから、シルシのある場所について話すのを躊躇してるのは意味不明、に思えるんだろう。場所的にも分かりやすいし、格好良いもんな。
だけどソッチのシルシは昨夜、フィロウから貰ったものだ。それを元々持ってたみたいに言うのは結構図々しい話だし、それに、ユーグに話したのとも違う。
これじゃあなんだか、二人には秘密にしてるみたいだ。
「そうだな……丁度良い機会だから、二人にちゃんと話しとく。」
引かれる覚悟を決めたオレは。かなり間抜けな話だぞ、って前置きして。
またもや、しどろもどろにだけど。
ルサーが見付けた、本来のオレのシルシについて白状した。一応、瞳にもあるみたいだって付け加えといた。
フィロウとリッカがそっと顔を見合わせる。
口元を押さえるフィロウ。両頬を掌で押さえるリッカ。そして二人とも、ジッとオレを見た。
二人の可愛い仕草を見ながら、それ以上に恥ずかしくなるオレ。
「そんなトコに……。ちょっと見たいなぁ。ねぇ、リッカさん?」
「……そうね。興味ある、わね……。」
二人がオレを見る視線に色気が漂って来る。
焦るオレ。
「えっ、いやいや、待ってくれ二人ともっ。」
見せるのはやぶさかじゃない、ないんだけどっ。
たぶん、見せた後のオレ。絶対、それで終われない自信がある。今から二人と……なんて状況になったら、夕方になっちゃう可能性もあるぞ。
それは流石にマズい。ルサーには泊まるって伝えてるけど、まさかルサーの仕事が終わる時刻になってもまだ帰らない、なんて予定じゃなかったんだ。
「フィロウ、エステードさんに会いに行くんだろ? 昼休みが終わっちゃうぞ?」
「あっ、そっか。そうだね。」
「リッカも夕方には仕事だろ? 時間無いぞ? オレ、短時間で終わんないから。」
「えぇまぁ、……そうねン。」
微笑みながら引き下がるフィロウとリッカ。
あんまり残念そうに見えないのは、もしかしてオレ、揶揄われたんだろうか?
今は時間が無いから止めたけどさ。
オレとしてはまた別の機会にお願いしたいトコだぞ。
玄関扉を開けて再び顔を見せたリッカが部屋に入れてくれた。
リビングと寝室が一緒になったような広めの一室で、オレとフィロウは丸いテーブルの席に案内され。
テキパキした所作で、リッカがオレ達にコーヒーを淹れてくれた。
「初めまして、フィロウと言います。正式な挨拶はまた改めて。」
「そうね、その方が良いかしらン。……アタシはリッカ。よろしくね。」
席に着いたリッカとフィロウがお互いに挨拶して、軽い自己紹介を済ませる。
正式な挨拶にしないのは恐らく、二人ともまだルサーと話してないからだろう。
見守りながら、オレはちょっと落ち着かない感じ。
リッカはオレの希望通り、服装はそのままだ。下ろしてた髪を、柔らかそうな布で一纏めにしただけ。
その姿を見てオレが喜んで興奮したら、リッカは穏やかな笑みを返してくれた。
そもそも美人なリッカだから。ちょっとリラックスした服装の中にも、大人な雰囲気って言うか、漂う色気があって。なんか、オフタイムを盗み見てるような妙な興奮もある。
フィロウはオレの隣で席に着いてる。
しょーもないオレの様子を見て、浮かべた笑みは優しげだった。
兄であるエステードさんに会いに行く予定だから、きちんとした衣服だ。襟付きの白いシャツは眩しくて、その上にベスト、ジャケットを羽織ってるのが実に凛々しい。
完全にオンタイムな王子様だ。
もう、さ。どっちにデレデレしたらいいのか、分かんないぞ。
ハーレム系BLゲームや小説の主人公って凄かったんだな。大勢の恋人が一緒にいる状況で、よくあんなに冷静でいられるもんだ。
妻候補二人と一緒にいるだけでオレ、こんなにドキドキして仕方ない。ただでさえモブ顔なオレが顔面偏差値の高い二人を見てニヤニヤしてるのって、見られたらドン引きされるの間違いナシ、だろ。
「それで……話、って何かしら?」
「あぁ。今日、来たのは……えっと。…実は一昨日の夜、分かったんだけど……。」
リッカに促されてオレはやっと話し出す。
頑張れ、頑張るんだ、オレ。せめて顔面を引き締めろ。
笑ってる場合じゃない。ちゃんと用件を言わなきゃ。
「オレの身体に天守のシルシが見付かったんだ。それで、リッカにはオレ……つ、妻になって欲しい。」
「………。」
「……って、考えてるん…だけど……。」
「ツマ……?」
「あ、あぁ……。……妻、だ。」
あれ? この感じ。なんかデジャヴ。
ユーグとの遣り取りに似てる?
昔、イクシィズのハーレムに入ってた二人だから、似た反応になるのか?
考え込んだ表情で小首を傾げたリッカは「ツ、マ」って繰り返し呟く。
だけど、やがて言葉の意味を理解したのか。驚いたように目を丸くした。
恐る恐るって感じでオレに「妻って、ハーレムの?」って尋ねるリッカに、めっちゃ力強く「そう、オレのハーレムの」って答える。
それを聞いて徐々に頬が染まってくリッカ。
とりあえずユーグみたいに「誰の妻だ」って叱られなくて良かったぞ。
ホッとするオレだったけど。
「それにしても、天守のシルシって……何処なのン?」
「あ……。」
次に言われたリッカからの質問に。
固まるオレ。
あーそうだよなぁ、そう聞くよなぁ普通。
どうしよう、なんか言い難い。ユーグには伝えてあるけど、やっぱり「アレの裏筋に、射精した直後に浮かぶ」って……ちょっとどころか激しく恥ずかしいだろ。
「ん……? どしたの?」
隣の席から、不思議そうにフィロウがオレを覗き込む。
オレは余裕ある笑みを浮かべようとして大失敗。とんでもなく強張った顔になる。
「ボクが言うのもナンだけど……内緒にしててもいずれ分かるでしょ?」
フィロウが見たのは、オレの瞳にあるシルシだけだ。アッチのは見てない。
だから、シルシのある場所について話すのを躊躇してるのは意味不明、に思えるんだろう。場所的にも分かりやすいし、格好良いもんな。
だけどソッチのシルシは昨夜、フィロウから貰ったものだ。それを元々持ってたみたいに言うのは結構図々しい話だし、それに、ユーグに話したのとも違う。
これじゃあなんだか、二人には秘密にしてるみたいだ。
「そうだな……丁度良い機会だから、二人にちゃんと話しとく。」
引かれる覚悟を決めたオレは。かなり間抜けな話だぞ、って前置きして。
またもや、しどろもどろにだけど。
ルサーが見付けた、本来のオレのシルシについて白状した。一応、瞳にもあるみたいだって付け加えといた。
フィロウとリッカがそっと顔を見合わせる。
口元を押さえるフィロウ。両頬を掌で押さえるリッカ。そして二人とも、ジッとオレを見た。
二人の可愛い仕草を見ながら、それ以上に恥ずかしくなるオレ。
「そんなトコに……。ちょっと見たいなぁ。ねぇ、リッカさん?」
「……そうね。興味ある、わね……。」
二人がオレを見る視線に色気が漂って来る。
焦るオレ。
「えっ、いやいや、待ってくれ二人ともっ。」
見せるのはやぶさかじゃない、ないんだけどっ。
たぶん、見せた後のオレ。絶対、それで終われない自信がある。今から二人と……なんて状況になったら、夕方になっちゃう可能性もあるぞ。
それは流石にマズい。ルサーには泊まるって伝えてるけど、まさかルサーの仕事が終わる時刻になってもまだ帰らない、なんて予定じゃなかったんだ。
「フィロウ、エステードさんに会いに行くんだろ? 昼休みが終わっちゃうぞ?」
「あっ、そっか。そうだね。」
「リッカも夕方には仕事だろ? 時間無いぞ? オレ、短時間で終わんないから。」
「えぇまぁ、……そうねン。」
微笑みながら引き下がるフィロウとリッカ。
あんまり残念そうに見えないのは、もしかしてオレ、揶揄われたんだろうか?
今は時間が無いから止めたけどさ。
オレとしてはまた別の機会にお願いしたいトコだぞ。
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