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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~
ちょっと急ぐ必要があるかもな
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あれからまたしばらくの間、リオと何度もキスしながら過ごした後。
病院を出たオレは、意気揚々と詰め所へ向かって歩いてる。
ちょっと一悶着あったけど、リオに応諾を貰えたことが嬉しくて、歌いながらスキップでもしたい気分だ。
流石に夕方の町中は人目があるからやらないけどさ。
それにしても、本当に……リオが笑ってくれて、本当に良かった。
ツラい過去を思い出させたりしたけど、それでも普通に笑えるようになって。無理したままで居させなくて、本当に良かった。
心配事もある程度はクリア出来たっぽいし、妻にもなってくれるって言ったし、とりあえずは一安心かな。
あぁ、そうそう。リオの住んでるトコ、教えて貰えたぞ!
ただ……オレが聞いても今一つ分かんなかった。
ストリートの名称を聞いても、オレの中にその知識が無かったし。リオもちょっと説明するのが難しそうだったし。
だけどまぁ、そうなるよなぁ。
日本でもそうだろ。区名や番地を言っても分かんない人を相手に場所を説明するのって、かなり難しいから。
オレも住んでる家の場所を教えようとしたけど、それも上手く伝えれなかった。
そんなんだから、リオと約束したんだ。
オレが見舞いに来た時点で退院する日が決まってたら、必ず知らせるって。
リオが退院する日にはオレが家まで送ってく、って。
もしオレが見舞いに来ない内に退院する場合は、詰め所にルサーを訪ねるって。
「後はビリーにちゃんと話せれば……。ルサーに全員を、ちゃんと紹介できるな。」
記憶の中で振り返って確認する。
オレに天守のシルシが見付かったって話と、ハーレム妻になって欲しいって話。一通り伝えてるよな~、って。
ユーグにはシルシが見付かった後、割とすぐに話してある。
天守イクシィズのハーレムや妻だった人の立場がどうなってるか、って話をしたからな。
……そうだ。ソッチも問題だ、どうにかしなきゃな。
ユーグもリッカも、まだ、イクシィズの妻って扱いになってるんだ。
リッカにも妻になってくれって伝えてあるけど、この件はまだ教えてなかったな。
リオに任せて貰った件もあるし、ホント……、オレは早くハーレムを作って、ちゃんと天守になって、王都に乗り込んでかなきゃ。どうせイクシィズがノマルの町に来たりはしないんだろうから。
あぁ……凄く、なんか悔しい。
やめっ! ムカムカするの、やめる!
イクシィズ対策をシッカリ練るんならともかく、ただイライラするだけの時間なんか勿体無い!
え~と、なんだっけ?
あぁそうだ、フィロウがハーレムに入るって話は……たぶん、大丈夫だよな?
ルサーがフィロウに出した条件は確か、『家族をちゃんと説得する』だったっけ。
昨夜のエステードさんはオレ、かなり説得できたかな~って感じだったから、後はフィロウとエステードさんが嫌がらないで向き合ってくれれば。きっと許してくれる、よな?
そうすれば領主夫夫も、兄弟二人で説得して貰える、かな?
……も、もちろん、オレだってちゃんと正式にご挨拶に行くツモリだぞ?
はぁ……。それって、いつ頃になるかなぁ。
出来るだけ早いと有難いんだけど、そうも行かないよなぁ。
まずは兄弟で話してから、だろ?
エステードさんは兵士の仕事があるから、働いてる昼間は無理……って。あれ、待てよ? 深夜番とかのシフトもあるから、夕方ならいつでも大丈夫ってワケじゃないよな。
領主夫夫だって、いや、もっと忙しいだろ。大事な話を出来る時間を、いつ取れるかは分かんないよな。
しかも……。天守のシルシを持つフィロウが、他の男のハーレムに妻として入りたいって話だぞ。いきなりだし、フィロウにはせっかく天守のシルシがあるんだから、両親だって簡単に納得できないだろう。
フィロウは両親と、何度も話し合いが必要になるかも知れない。
「もしフィロウが時間、掛かるんだったら……。」
フィロウを当てにしないで、ハーレムを作る手続きをしなきゃいけない。
教会で手続きをするには、加入する妻か代理人が同席する必要があるからだ。
ちゃんと話を付けてない状態で、その場にフィロウを連れ出すのはダメでしょ。
「ルサーは本妻だから、同席必須だろ? リオは……ケガの回復次第か。」
指折り数えてみる。
二本目で、指を折るのは止まった。
オレの足も止まった。
「……ビリー。」
リッカとユーグが顔合わせでウチに来るのは三日後の昼だ。
明日と明後日が空いてるから、ビリーに会いたいな~って。
カシュも同席して貰って、ハーレムの説明したいな~って。
そう考えたトコに。
「……イグゥ。」
オレを見て立ち止まる、ビリーを見付けたからだ。
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