せっかくBLゲームに転生したのにモブだったけど前向きに生きる!

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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~

もう忘れてもいいじゃない・9 $リオ$

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返事を聞いた次の瞬間、すぐさまイグゥに唇を奪われる。
唇を重ねる、じゃなくて。口を塞ぐ、とも違って。ホント、奪うって感じ。

イグゥはおれの後ろ髪に指を差し込んで。
手全体で頭をシッカリ固定されてるから、おれは逃げられない。
いつもは優しく気遣ってくれてるイグゥの、ちょっと強引な動きにやられちゃった。
おれの心臓がメチャクチャ騒ぎ出す。うるさくて仕方ない。


イグゥは何か美味しい物でも食べるみたいにおれを味わってる。
ぷくっとした膨らみをたっぷり舐め回されるわ、丁寧に甘噛みされるわ、遠慮なく吸い付かれるわ。散々に唇を嬲られて、ゾクゾクしてるのに。
たまに割れ目を舌先で擽って来るクセして、イグゥは中まで侵入して来ない。
悪戯するみたいに、ちょっとだけ内側を舐めるぐらいで。


……もうっ、クチばっかりぃ!


もどかしくなって口を開いて、おれの方からイグゥの舌を迎えに行ったら。
チュッ。って短い音を立ててイグゥは顔を離す。


……もぉ~、なんで? ヤだ、もっと、ちゃんと!


「イグゥ、もっ……、…ンふ……。」

文句を言おうとしたら、黙らせるみたいに。
イグゥがまたおれにキスする。

今度はちょっと舌が入って来た。
でも本当に、ちょっとだけ。舌先がおれの先っちょを擽るだけで。
おれが追い掛けたら、イグゥはすぐに引っ込んでく。


……も、もぉ、何なんだ? 焦らしてるのか? やだ、ズルい、イグゥ……!


「んっ……んっ、んふ…」

全然、浅いキスしかして来ないなんて。
おればっかり、こんな、鼻で泣くような情けない声出して。


こんなの予定にない!
イグゥの事だから興奮して、容赦なく舌入れて来て、息継ぎも出来ないぐらい口の中を暴かれるんじゃないかって……そう思ってたんだよ!
そしたらおれ、ちょっとはイグゥの自由にさせてから。タイミング良く口を離して「そんなにガッ付くなよ」って。余裕の微笑を見せ付けるツモリだったんだぞ。

おれの事、やっぱり美人だな~って思わせて。もっと好きになって貰う予定が。
なんで、こんな……おれの方が気持ち的に、ガッ付いた感じになってるんだよ。



「ん……んん~っ。」


また唇が離れた。
ふうぅ~、って細く息を吐き出したイグゥ。
イグゥだって興奮してるハズなのに、どこか冷静な感じだ。視線がチラッと、おれ以外の別な所へ向く。
おれを見ないまま、子供を可愛がるみたいに髪をワシャワシャ撫でて来る。

そんな余裕のある仕草にムッとして。
おれを見てくれないのが寂しくて。


もう、限界。


「ぃ……イグゥっ!」

鼻先が触れ合いそうな距離にあるイグゥの頬を両手で挟んだ。
イグゥの顔が熱くなってる。それ以上に、きっとおれも熱くなってるから。


「ちゃんとキスして。外側だけじゃなくて、もっと中も可愛がれよ。」

もう少し可愛い言い方か、上手な誘い方があるよな。
でももう、一杯一杯なんだから仕方ないだろ。
タチ娼夫やってても誘い方なんか上手くなるワケないんだって。


「……舐めて。」

強請って、おれは舌を見せる。
思い切り舐めて、絡ませて欲しいから。

これで乗って来なかったら流石に怒るぞ?
イグゥがどういうツモリでも、無理矢理押さえ付けて、おれが舐め回してやるからなっ。……おれがイグゥを押さえ付けられるかどうかは、また別な話だけど。


「り、お……。」

おれに視線を戻したイグゥが咽喉仏を上下させた。
ハズしたら失笑モノな作戦が上手く行って、どうにかおれの狙い通りに伝わったみたいだ。
こんなに近い距離を、ゆっくり時間を掛けて近付いて来るイグゥの唇を見ながら、おれも薄く口を開いて待ち構える。


ザラっとした感触に全身が痺れた。身体中の毛穴でも開いたみたい。
これまでこんなに気持ち良かった事ないから、焦らされた所為だ。
さっきまでの意地悪が嘘みたいに、内側を暴かれる。イグゥの舌が舐めてない場所なんか、もう無いってぐらい。

おれの頭を支えるのとは別な腕で腰を抱かれて、身動き取れない強さが気持ちいい。
飲み切れない唾液が零れて咽喉を伝い落ちるのも放ったらかし。



しばらくの間? それとも、ちょっとの時間?
分からないぐらい夢中になってて、苦しくなる。呼吸も、胸の中も。

ようやく顔を離したら、おれの視界が歪んでるのに気付いた。
キスしながら知らない内に、目が潤んでたみたいだな。
息継ぎも満足に出来てなかったっぽいし……おれ、カッコ悪い。



瞬きして視界がクリアになったら。
イグゥは自分の口元を手で覆い隠してた。

「イグゥ、何してんの……?」
「あー……いや、ぅん。」

意味の無い返事をするイグゥの目は下を見てる。
なんとなく視線の先を辿ってくと、その先にはおれの足。
もしかして、傷がある部分を見てる?


「口を押さえたりして……まさか、嫌だったんじゃないよな?」
「そんなワケないっ、ないだろっ。っただ…」
「ただ? なあに?」

焦らされたのも、キスで乱されたのも。
おれは全部を誤魔化すように追及する。


「リオが…っ、グズグズのトロっトロで、エロ可愛くて…」
「…おいっ!」
「…落ち着かなきゃって、分かってるのに。……また鼻血出るかと、思った。」
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