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【閑話】2月2日はにゃんにゃんの日
【閑話】2月2日はにゃんにゃんの日(リッカ ユーグ 1/2)
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【リッカ ユーグ】
娼館エリアを歩いてたら偶然、リッカを見掛けた。
声を掛けて今日の予定を聞いてみたら、特に誰とも約束は無いらしい。
ちょうど良いタイミングだったな。
リッカとユーグ、どっちから訪ねようかなって考えてたからラッキーだぞ。
オレはリッカを誘ってユーグを訪ねた。
ユーグがオーナーをしてる店の最上階。
いつぞやみたいに、オーナー室に通されたオレとリッカ。
オレ達を見たユーグは驚いたようにちょっと目を瞠ってから、切れ者上司風な仕草でソファ席に案内してくれた。
飲み物を用意してくれようとするユーグを、オレは呼び止める。
今日の目的を果たさなければ!
「ユーグ。ユーグもここ、座ってくれ。リッカの隣に。渡したい物があるんだ。」
オレはソファから身体を浮かせて、座面を軽く叩いてユーグを誘う。
長ソファに並んで腰掛けたリッカとユーグ、二人分の視線を感じながら。一人用のソファに置いた肩掛けバッグをゴソゴソして、中からお手製の『猫☆変身グッズ』を取り出した。
猫耳カチューシャ。
猫パンチ手袋。
猫しっぽ……は、そっとバッグの中に戻した。流石に昼間っからは、気が引ける。
「2月2日は、にゃんにゃんの日だろ。だから用意してみた。猫の耳と、手。」
「……あらン、可愛いわね。」
「……あぁ、可愛らしいな。」
「だろっ?」
二人から良い反応を貰ったオレは嬉しくなる。
今まではグッズを出したら皆、割とひいてるリアクションだったから。
並べた猫耳の一つ、アメショをイメージした物をリッカが掴んだ。
カチューシャの作りを試すように広げてみた後、ふかふかの三角形を指で摘まむ。
撫で心地が気に入ってくれたようで、リッカは小さく笑みを零した。
リッカの様子を見て、ユーグももう一つの猫耳……柔らかなクリーム色がベースで耳先だけ焦げ茶色の物を手に取って、興味深そうに眺めてる。
「オレが作ったんだ。二人に着けて欲しくて。絶対、似合うから。」
「アナタが作ったの? あらま……。」
「随分と器用だな。いや……指先が器用なのは、まぁ、知ってはいるが。」
「二人にコレを……耳と手を着けて、にゃん、って言って欲しいんだっ。」
意気込むオレ。
二人は何か、微笑ましいものを見る表情を浮かべて。手に猫耳を持ったまま、お互いに身体ごと向き合った。
この反応なら、割とスムーズにイケるんじゃないだろうか。
「あらぁ、手袋もフカフカなのねン。柔らかくって気持ちいいわ。」
「ツルンとした手触りも良いな。色合いも……確かに、猫っぽい。」
「そうねぇ。コッチの青灰色なんて、とっても涼し気でユーグに合うわよン。」
「可愛らしいクリーム色で、これはリッカに似合いそうだ。……さぁ、ほら。」
お互いにオススメしあう、リッカとユーグ。
それぞれが相手に向かって、猫耳を突き出してる。
「あらヤダ、まずはユーグから、どうぞ。年功序列、でしょっ?」
「ハーレムの入宮順でもあるまいし、四歳差など些細なものだ。」
「でも、せっかくイグザが用意してくれたンですもの。」
「そうか、気持ちに応えてやるか。リッカは優しいな。」
「先輩からでしょっ。」
「若い順に、だろう?」
ん……? あれ、あれれ?
パッと見、イチャ付いてるようにも見えるんだけど、なんか違うぞ。
「若いって言ってもアタシ、四十歳近いのよっ。」
「ならば私は、とっくに四十歳を超えているが?」
「ちょ……っ、ちょっと待ってくれ、二人とも。」
オレは慌てて割って入った。
このやり取りを見て、実は猫グッズを着けるのが嫌なのかも、って思ったからだ。
もしかしたら、オレが考えてたよりも二人は年齢を気にしてるのかも。
「あの、オレ……二人に着けて欲しいなと思って、作ったけどさ。でももし、二人が本当に嫌だったら、その……物凄い無理する必要は無いんだぞ? オレは猫耳と猫手を着けた二人の姿を凄く見たいけど。メチャクチャ可愛いだろうって予想して、凄い見たいけど……。か、勝手にオレが楽しみにしてただけだから。無理を言って、嫌われたくないんだ。」
妄想が滾り過ぎて猫グッズを作り上げるとか、オレ、普っ通~に気持ち悪いよな。
だけど作っちゃったんだもん、着けて欲しくなるだろ。
でも……
「かっ、可愛いだろうなって、思っただけで。絶対に着けろ、じゃないから……。」
……無理強いして嫌われたくないもんな。
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