せっかくBLゲームに転生したのにモブだったけど前向きに生きる!

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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~

メリクルが転生者じゃない可能性、微レ存

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メチャクチャ晴れた朝、いつものようにルサーをキスで起こして。
一緒に朝御飯を食べて。
昼御飯のスパゲッティ用に、牛すね肉たっぷりのラグーソースの仕込みをして。
仕込みが大体終わったら、ルサーと一緒に家のアチコチを掃除した。


今日は昼前にリッカとユーグが来る。
二人ともまだイクシィズのハーレム妻扱いで、すぐにはオレの妻になれなくても、ルサーとは早めに挨拶をしといた方がいいからだ。
きっと時間はあんまり掛からないだろうし、一緒に食べたいって思ったから、昼御飯はちょっとだけ気合を入れてみた。


掃除するオレの顔はニヤけてる。
オレの二の腕には、微かに残る歯形。昨夜のルサーが付けたヤツ。
こんなん見たら、気分が上がって仕方ない。


あぁ~、本当に、昨夜のルサー。
すっごく可愛くって、エロくって、サービス満点だったなぁ~。

風呂場でオレを跨いで貰うのはもう、様式美って感じだよな。
あ、でも、ほぼ騎乗位ってのは昨夜が初めてだったかも。
入った瞬間に暴発したのはノーカンにしてくれて、助かった。
やってみたいって思ってたジックリ身体洗いプレイに、後孔から掻き出しプレイ。ああいうのってさ……そのままセックス再開してエンドレスになっちゃう罠だから、ちょっと遠慮してたんだけどさ。
その後で、普通にバックでも出来たから良かった。



「なぁイグザ、もう良かねぇか? どこもかしこも充分綺麗だろ。」
「そうか、じゃあ何か飲んでゆっくりしよう。」

玄関前とかも掃除する為に外へ出ようとして、止められたオレ。

確かにルサーの言う通りだな。
外で必死に掃除してるトコにリッカとユーグが来たら気まずいし、もうこの辺でやめといて休憩しようか。



約束の時間まではまだ、あと一時間くらいはある。
オレとルサーは居間でのんびりしてた。
テーブルを挟んだソファ席で、冷たい果実水を飲みながらお喋りする。


ルサーが気にしてるようだったから、妻にする人達の年齢について。
リッカとユーグはルサーよりも、幾つか年上だってこと。
ビリーはたぶんオレと同じ年だろうけど、養育所に引き取られたのが同じ時期ってだけだから、もしかしたら一歳か二歳くらい違うかも知れないってこと。

それから、フィロウの話。
フィロウにも天守のシルシがあって、それなりに勉強もしただろうから、前日までに相談させて貰えば良かったかな~、って。
でも今日の手続きには来れなさそうだな~、って。
両親の説得は頑張って欲しいけど、家族仲が悪くなるのは嫌だな~、って。


話してて、不意に、思い出した。

メリクルにも天守のシルシ、あるじゃないか。
しかも、メリクルは金獅子ハーレムで『若守(わかもり)様』って呼ばれてる。
それに……。オレにとっては腹立たしいけど、ノマルの町にあったイクシィズのハーレムを『休止状態』にする手続きをしたのは自分だって、メリクル自身が話してた。

ハーレムについて、メリクルを頼れば良かったか?
今から……あ、いや、ダメだ。
ユーグの執務室で会った方のメリクルならともかく、直近で見たメリクルは、様子がだいぶおかしかったじゃないか。


「それにしても……。」

メリクルは……いつまで、あの『仮メリクル』でいるんだろう?
アイツにはオレ、頼ろうって気が全く起きないぞ。

……あ。


「……エステードさん、大丈夫かなぁ。」

エステードさんは知ってるのか?
メリクルとはまるで別人だとしか思えない、アイツの存在を。
あんなにハッキリ「好きです」って言うのに、まだ付き合ってないのは。
もしかしたら、アイツがいるから。

……いや、オレが気にしても仕方ないんだけど。


「エステードさんってさ。メリクルといい感じな雰囲気なんだけど、なんか、まだ付き合ってないんだってさ。……大丈夫かなぁ。心配だ。」
「メリクルか。俺はよく知らねぇが、イグザと同じ養育所にいたんだろう? 心配になるような男なのか?」
「心配って言うか……う~ん。ちゃんとしてるなら、まだいいんだけど…」

仮メリクルはパッと見、穏やかっぽい表情でリオを侮辱してた。
アイツがエステードさんを大事に扱うとは、とても思えない。
口調が乱暴じゃないってだけで、あれはダメだ。
オレは、あのメリクルは……嫌だ。



「…多少のダラしなさや乱暴さとかは、タチなら……まぁ許容内だろ。」
「乱暴なのは……まぁ……。それなり、だけど。」
「エステードも気が強いからな。黙って耐えるようなタマじゃねぇし、そこそこ大丈夫だろ。」

オレが知ってる最近のメリクルはもう『お兄さん』じゃないし、割かし口調もオレに対する行動も乱暴だけど、決して嫌な感じじゃなかった。
それに何より、オレ相手でさえ分かりやすく嫉妬するくらい、エステードさんに対する『気持ち』があった。
そこら辺をもうちょっと態度に出せばいいのに。メリクルはあんまり素直じゃないって言うか、意外と恥ずかしがり屋さんって言うか……ツンデレ? うん、そんな感じ。


「ならいいんだけど。メリクルって……エステードさんもある意味、だけどさ……妙にツンデレなトコあるからなぁ。」
「意外と合うんじゃねぇか? ツンデレ同士ってのも。」
「ツンデレ同士、かぁ……。」

ちょっとツンデレ気味なトコもあるけど、エステードさんは結構、相手に尽くすタイプだって気がする。
妙なツンデレに対して、微ツンデレは果たして、尽くし甲斐を感じるのか……?

そこまで考えて、オレは違和感に気付いた。
今の、ルサーの言葉。


「えっ?」

ツンデレ同士、って……ルサーはそう言ったぞ。
それに気付いて、オレは凄くビックリした。
飲もうとして傾けてたグラスから中身が零れそうになるくらい。

急に驚いたオレを不思議そうに見るルサー。
オレが漏らしたツンデレって言葉に、疑問を抱いてる様子は無さそうだ。


ルサーはツンデレって単語を知ってるのか。
たまたまエステードさんが知らなかっただけなのか。
だとしたら……。
メリクルにはツンデレって言葉が通じてたけど、もしかしたら別に、メリクルは転生者ってワケじゃないのかも知れないぞ。
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