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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~
返事が来ないのは予想範囲内
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大至急で、自分の部屋に戻った。
馬車でフィロウとエステードさんが待ってるから、シャワーを浴びる時間は無い。
乱雑にシャツを脱ぎ捨てたら、速やかにタオルで身体を拭く。
焦げ茶色タンクトップの上に、薄い灰色シャツを羽織り。
部屋を出ようとして。
思い直して、ジャケットを引っ掴んだ。
教会で、フィロウ達の親御さんに挨拶するからな。
上着があった方がいいって思うのは、日本人的な感覚かも知れない。
「お待たせっ。遅くなってゴメン。」
「ぅううん、大丈夫。あ……イグゥ、ジャケット着てるんだ。カッコいいね。」
「ははっ、アリガトな。ご両親への挨拶に備えてさ、一応、着て来たんだ。」
王子様系の甘いハンサムなフィロウに褒められた。
オレは照れ臭くて聞かれもしない理由を説明する。
やや苦笑っぽいエステードさんに促されて、フィロウと馬車に乗り込んだ。
領主家の馬車はなかなか立派で、何度乗っても乗り心地がいい。
フィロウとエステードさんには進行方向を向いて座って貰い、オレはその正面の席に腰掛けた。
詰め所までは大して遠くないから、すぐに到着するだろう。
その短い時間にちょっとだけ、オレのハーレムについて話をした。
領主夫夫はオレの天守登録について、名鑑の掲載で確認したそうだ。
この国では天守登録やハーレム設立があれば、その都度、割とリアルタイムで、天守の名前とハーレムを設立した町の名前がハーレム名鑑に追録されるから。
ちなみに、妻の名前までシッカリ載るのは、一年に三回程度の『更新時期』だけだ。
だから領主夫夫や、フィロウや、エステードさんは、オレが天守としてハーレムを設立した、って情報しか知らないでいる。
ちょっと迷いはしたものの、オレは二人に、妻に登録出来たのが誰なのかを話した。
リッカとユーグが登録出来ないのはともかく、ルサーがまだ登録出来ないのは、フィロウとエステードさんをかなり驚かせたっぽい。
この三人が登録出来なかった理由も併せて説明した。
名鑑が更新されれば、すぐに分かる内容だから。
「それで……イグゥ、どうする気なの?」
「一応、考えはあるんだ。……なぁ、エステードさん。」
「何ですか?」
「メリク……あ、後でいいや。」
実はメリクルに連絡を取りたくてさ~。
そう言おうとしたら詰め所に着いちゃった。
* * *
フィロウがハーレムに入れるって話をルサーに伝えた。
教会で領主夫夫に挨拶するって話とか。
誰が妻になったかを、オレから二人に説明したって話とか。
あ、ちなみに。今日はオレ、いつもの素朴顔な兵士に捕まらなかったぞ。
同じ職場で働いてるエステードさんが一緒にいたから、かも。
あと、今更だけどエステードさん。今日は普通にお休みだったんだな。
詰め所を出てから、真っ直ぐに教会へ。
特に何も無ければ、一応まだお昼な時間に着けそうだ。
教会に着いたらたぶん、領主夫夫と顔を合わせる。
だから今の内に、ちゃんとした挨拶の台詞を考えるべきだろう、って思いつつ。
「さっき……詰め所に着く前に言い掛けた話の、続きなんだけど。……エステードさん。最近さ、メリクルってどんな感じだ?」
「……どういう意味です?」
「その……いつも通りな感じか? 最近さ、様子が違ってたりしないか?」
メリクルが今。オレがコンタクトを取りたい方のメリクルかどうか。
オレがイクシィズに接触する為には、重要な情報だからな。
実はオレ、天守の登録をしてから、イクシィズのハーレム宛に手紙を出したんだ。
内容はもちろん、ルサー、リッカ、ユーグの身分問題と、リオの借金問題について。
近日中に是非とも交渉したい、って書いたんだけど……返事は無い。
向こうが検討する時間を考えれば、まだ返事が無くても不思議じゃない、けど。オレの予想じゃ、イクシィズからの返事は無いだろう。
大きなハーレムの天守であるイクシィズが、今までどれだけ他の天守から勝負を挑まれたりしてるかは知らない。でも結構な人数が居そうだ。
イクシィズ本人が直接、それらに対応するのは少なそうだから。きっと誰か……オレがこないだ、王都の神殿で会ったシス・ティム辺りが対応してるんだろう。
金獅子ハーレムにちょっかいを出して来る大勢の天守達の中から、対応しなかったら面倒な事態になりそうな人物をピックアップしてるんじゃないかって気がしてる。
そう考えたら、やっぱりオレに返事は来ないだろうな。
万が一、あったとしても『お断り』の返事だ。
あぁ、やっぱりメリクルに頼るのが最適、かなぁ。あのメリクル、嫌だなぁ。
密かにゲンナリしたオレ。
だけど、エステードさんからの返事は。
「さぁ……? ここしばらくは会ってもいないので分かりませんね。」
馬車でフィロウとエステードさんが待ってるから、シャワーを浴びる時間は無い。
乱雑にシャツを脱ぎ捨てたら、速やかにタオルで身体を拭く。
焦げ茶色タンクトップの上に、薄い灰色シャツを羽織り。
部屋を出ようとして。
思い直して、ジャケットを引っ掴んだ。
教会で、フィロウ達の親御さんに挨拶するからな。
上着があった方がいいって思うのは、日本人的な感覚かも知れない。
「お待たせっ。遅くなってゴメン。」
「ぅううん、大丈夫。あ……イグゥ、ジャケット着てるんだ。カッコいいね。」
「ははっ、アリガトな。ご両親への挨拶に備えてさ、一応、着て来たんだ。」
王子様系の甘いハンサムなフィロウに褒められた。
オレは照れ臭くて聞かれもしない理由を説明する。
やや苦笑っぽいエステードさんに促されて、フィロウと馬車に乗り込んだ。
領主家の馬車はなかなか立派で、何度乗っても乗り心地がいい。
フィロウとエステードさんには進行方向を向いて座って貰い、オレはその正面の席に腰掛けた。
詰め所までは大して遠くないから、すぐに到着するだろう。
その短い時間にちょっとだけ、オレのハーレムについて話をした。
領主夫夫はオレの天守登録について、名鑑の掲載で確認したそうだ。
この国では天守登録やハーレム設立があれば、その都度、割とリアルタイムで、天守の名前とハーレムを設立した町の名前がハーレム名鑑に追録されるから。
ちなみに、妻の名前までシッカリ載るのは、一年に三回程度の『更新時期』だけだ。
だから領主夫夫や、フィロウや、エステードさんは、オレが天守としてハーレムを設立した、って情報しか知らないでいる。
ちょっと迷いはしたものの、オレは二人に、妻に登録出来たのが誰なのかを話した。
リッカとユーグが登録出来ないのはともかく、ルサーがまだ登録出来ないのは、フィロウとエステードさんをかなり驚かせたっぽい。
この三人が登録出来なかった理由も併せて説明した。
名鑑が更新されれば、すぐに分かる内容だから。
「それで……イグゥ、どうする気なの?」
「一応、考えはあるんだ。……なぁ、エステードさん。」
「何ですか?」
「メリク……あ、後でいいや。」
実はメリクルに連絡を取りたくてさ~。
そう言おうとしたら詰め所に着いちゃった。
* * *
フィロウがハーレムに入れるって話をルサーに伝えた。
教会で領主夫夫に挨拶するって話とか。
誰が妻になったかを、オレから二人に説明したって話とか。
あ、ちなみに。今日はオレ、いつもの素朴顔な兵士に捕まらなかったぞ。
同じ職場で働いてるエステードさんが一緒にいたから、かも。
あと、今更だけどエステードさん。今日は普通にお休みだったんだな。
詰め所を出てから、真っ直ぐに教会へ。
特に何も無ければ、一応まだお昼な時間に着けそうだ。
教会に着いたらたぶん、領主夫夫と顔を合わせる。
だから今の内に、ちゃんとした挨拶の台詞を考えるべきだろう、って思いつつ。
「さっき……詰め所に着く前に言い掛けた話の、続きなんだけど。……エステードさん。最近さ、メリクルってどんな感じだ?」
「……どういう意味です?」
「その……いつも通りな感じか? 最近さ、様子が違ってたりしないか?」
メリクルが今。オレがコンタクトを取りたい方のメリクルかどうか。
オレがイクシィズに接触する為には、重要な情報だからな。
実はオレ、天守の登録をしてから、イクシィズのハーレム宛に手紙を出したんだ。
内容はもちろん、ルサー、リッカ、ユーグの身分問題と、リオの借金問題について。
近日中に是非とも交渉したい、って書いたんだけど……返事は無い。
向こうが検討する時間を考えれば、まだ返事が無くても不思議じゃない、けど。オレの予想じゃ、イクシィズからの返事は無いだろう。
大きなハーレムの天守であるイクシィズが、今までどれだけ他の天守から勝負を挑まれたりしてるかは知らない。でも結構な人数が居そうだ。
イクシィズ本人が直接、それらに対応するのは少なそうだから。きっと誰か……オレがこないだ、王都の神殿で会ったシス・ティム辺りが対応してるんだろう。
金獅子ハーレムにちょっかいを出して来る大勢の天守達の中から、対応しなかったら面倒な事態になりそうな人物をピックアップしてるんじゃないかって気がしてる。
そう考えたら、やっぱりオレに返事は来ないだろうな。
万が一、あったとしても『お断り』の返事だ。
あぁ、やっぱりメリクルに頼るのが最適、かなぁ。あのメリクル、嫌だなぁ。
密かにゲンナリしたオレ。
だけど、エステードさんからの返事は。
「さぁ……? ここしばらくは会ってもいないので分かりませんね。」
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