靴と過ごした七日間

ぐうすかP

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仕事が終わり、帰りの電車に乗り込んでから、十数分すぎた頃だろうか。

いつも降りている駅よりも二駅先の駅で、電車を降りた。

一日、いつもより特別に忙しく仕事をしていたが、今朝の靴のことは頭に残っていた。




普段なら、忙しくしているうちに、物忘れをしてしまう俺には珍しくその事だけは覚えていた。

せっかくなので、新しい靴を買おうとわざわざ街中まで出向いた。





大したイベントもなく、まあまあ気に入った靴を買い、先程とは逆方面の電車に乗る。

朝のように、満員ではないし、時間に急かされることもない。


俺は、一日の中で唯一落ち着ける、帰りのこの時間が好きだった。





駅に着き、そのまま徒歩で帰宅すると、今朝感じた何かが、また俺の中に湧いて出てきた。


疲れているのだろうか。


昨日の今日で、仕事はバタバタだったし、少しぼうっとするのも無理はないだろう。


そう思い、俺は、手に持っていた靴の箱をその場に置き、そのまま玄関で、立ちすくんでいた。




その時だった。



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