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1章 忍び寄る糸が意図するものは……
回想1 馳せる戦場での想い
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15年前、天使と悪魔は10年間にも及ぶ熾烈な大戦を繰り広げた。天を埋め尽くす程の天使の群れ。それにより放たれる光の雨。そして、それを迎え撃つは地上にひしめき合う悪魔の軍勢。そこから打ち上げられる黒い焔。その衝突により残されたのは砂煙と大きく抉れられた地面。それと強者と運が良かった者だけであった。それ以外は塵一つすらも残らない。
あの戦争のきっかけは定かではないが、複合的なものであったのは確か。その大きな要因は人間界の統治を巡る互いの主義や主張の食い違いであったはず。それが、いつの間にか両陣営の死力を削る大きな大戦へと発展していたのだ。
終戦までに天使と悪魔。それと、この大戦に巻き込まれた弱き人類は多大な犠牲を払った。そして、今の恒久的な平和があるのはそれらの犠牲のお陰だという。
しかし、そんな綺麗事に俺は踊らされない。死んでいった命は戻らない。それと同時に犯した罪も消えはしない。あの戦争の爪痕は、5年経った今でも全ての者の心に深く刻まれている。それは、俺もまた同じ。
芽生えた絆も友情も愛も。その全てが灰と共に消えていった。
俺に残されたのは、風前の灯火となった彼女だけである。
だが、あの日。それすらも、父によって取り上げられた――
――――――
「ジーク……! ジーク……!」
意識の底からは、俺を呼ぶ少女の声が聞こえてくる。それと共に、体が揺らされている感覚もあった。俺は誰かに呼び起こされている。
俺はそれに応えるべく目を開けた。
すると、眼前には心配そうに俺を見つめる少女の顔。シャーリーの顔があった。
「シャーリー……?」
俺は訳も分からぬまま彼女に問いかける。
そこで、彼女の表情は一瞬にして安堵の表情へと変わり、
「よかったジーク。目を覚まして」と優しく俺に語り掛けてきた。
それも、どうやら俺は彼女に膝枕されている状態にあるらしい。
しかし、ジークの頭はまだはっきりとしなかった。なぜこの様な状態にあるのか俺は思い出せない。
「ここは……?」
そう問いかけた所で、何者かの足音が近づいてきた。
そして、その者は俺の顏を覗き込んでくる。俺と同じ、紅く鋭い瞳に黒い髪。しかし、彼は俺とは違い、髪を腰の長さまで伸ばしている。
その者は、俺の兄。クレイ・サタンであった。
すると彼から、真剣な表情で告げられる。
「ジーク、寝ぼけてるのか? お前は死んだんだよ」
俺はそれを聞くと驚きつつ、全身を見渡した。特に外傷は見られない。しかし、体が非常に重たいのも事実。死んだと言われれば、そうなのかもしれない。
そんな事を考えながら、俺はそれを真に受け、
「兄貴……。そうなのか?」と問い返す。
すると彼は、笑いを堪えながら
「冗談だよ。死んでたら、こんな風に話せるわけがないだろ」と言ってきた。
それに俺は、冷ややかな目を送る。
そこでクレイは平謝りした後、
「悪い悪い。ここは『地獄の井戸』、イエメン監獄さ」と告げてきた。
ただ、それには再び驚かされる。
俺は慌てて、彼女の膝から飛び上がると、周囲を見渡した。俺がいるのは、酷く痛んだ石畳の広場。そして、その周囲は高く聳え立つ厚い壁で覆われていた。また、俺の前には無機質で巨大な白い箱が10個も連なっており、その箱一つ一つが悪魔を捕らえる為の巨大な監獄となっているのだ。
その光景で、俺はやっと思い出せた。
天使に捕まった仲間達を救出する為に監獄を襲撃する作戦に加わっていた事を。それも、
1000体程の天使が守護する監獄を、300体程の悪魔で陥落させる無謀な作戦であった。
そこで、俺は二人へと詰め寄っていく。
「作戦は!? どうなったんだ!?」
するとシャーリーは座り込んだまま暗い表情を見せ、兄貴はどこか気まずそうな表情を見せてくる。
そして、シャーリーが周囲を見渡した後に
「何とか陥落させる事はできたよ。だけど、同時にたくさんの犠牲者も出してしまった……。これじゃ、作戦が成功したとは言えないよ……」と告げてきた。
よく見ると、めくれ上がった石畳の間には原型も留めていない骸が何体も挟まっていた。
それ以外にも、悪魔であったものだろうか。肉片の様な物があちらこちらに散らばっている。
俺はそれに気が付くと唖然とさせられた。あまりにも凄惨なこの現状に
「……酷い有様だ」と呟くことしかできなかった。
それにシャーリーは、頷きつつ答えてくる。
「うん……。いつまで、こんな酷い争いが続くんだろうね……」とどこか遠い目で周囲を見渡しながら。
俺達は、この終わりなき争いに疲れきっていた。この時点で、悪魔陣営の敗走はほぼ確実なものになっていた。それを天使だけでなく、悪魔も分かり切っている。だが、戦争は終わらない。上層部が終わらせようとしなかった。最後のあがきを見せ、天使達に一矢報いる。それだけを上は考えていたのだろう。
兵士たちはそれに振り回される。最早、何のための争いかもわからぬ状態でも。
「それでも、戦うしかない。生き残る為に」
俺は二人を真っすぐ見つめながら、そう告げる。
それに二人は静かに頷いていた。
しかしその時、空がいきなり眩い光を上げる。それと共に、上空より30体あまりの白い光が迫り来た。それは天使達の群れ。奴らは光の雨の様に勢いよくこちらへと降り注いできていたのだ。
その光景に俺達は驚かされた。
そしてクレイが
「……ッチ、早速だな! 恐らく、残党だろう。排除するしかない!」と促してくる。
それを機に、俺は身構えた。
だがそこで、シャーリーが俺達の前に立ち
「大丈夫。二人とも、私に任せて」と告げてきた。
その刹那、彼女の白い髪は逆立ち、全身から黒い光が漏れ出す。それは稲妻の様に周囲に立ち込め、やがて白い光へと無数の線を描きながら襲い掛かっていく。
そして次の瞬間には、光の雨は灰の雨と化す。彼女の放った無数の線が天使達を貫き、全てを一瞬の内に灰へと変えていったのだ。
「私が皆を守り切る。そのために私はここにいるんだから」
彼女は無数の灰が降り注ぐ最中、俺達に優し気な笑みを見せ、そう告げてきた。
そんな彼女の姿は頼もしくもあり、凛々しくもある。
ただ、当時の彼女は悪魔最強の兵士であったが故に、味方からも敵からも『灰燼の殺戮兵器』と恐れられていた。彼女が現れた戦場には必ず、灰の雨が降り注ぐ。それは、三日三晩続いたという逸話まである程だ。
俺達はそんな彼女に頼りきりだった。だからこそ、彼女をあんな姿に変えてしまったのだ――
あの戦争のきっかけは定かではないが、複合的なものであったのは確か。その大きな要因は人間界の統治を巡る互いの主義や主張の食い違いであったはず。それが、いつの間にか両陣営の死力を削る大きな大戦へと発展していたのだ。
終戦までに天使と悪魔。それと、この大戦に巻き込まれた弱き人類は多大な犠牲を払った。そして、今の恒久的な平和があるのはそれらの犠牲のお陰だという。
しかし、そんな綺麗事に俺は踊らされない。死んでいった命は戻らない。それと同時に犯した罪も消えはしない。あの戦争の爪痕は、5年経った今でも全ての者の心に深く刻まれている。それは、俺もまた同じ。
芽生えた絆も友情も愛も。その全てが灰と共に消えていった。
俺に残されたのは、風前の灯火となった彼女だけである。
だが、あの日。それすらも、父によって取り上げられた――
――――――
「ジーク……! ジーク……!」
意識の底からは、俺を呼ぶ少女の声が聞こえてくる。それと共に、体が揺らされている感覚もあった。俺は誰かに呼び起こされている。
俺はそれに応えるべく目を開けた。
すると、眼前には心配そうに俺を見つめる少女の顔。シャーリーの顔があった。
「シャーリー……?」
俺は訳も分からぬまま彼女に問いかける。
そこで、彼女の表情は一瞬にして安堵の表情へと変わり、
「よかったジーク。目を覚まして」と優しく俺に語り掛けてきた。
それも、どうやら俺は彼女に膝枕されている状態にあるらしい。
しかし、ジークの頭はまだはっきりとしなかった。なぜこの様な状態にあるのか俺は思い出せない。
「ここは……?」
そう問いかけた所で、何者かの足音が近づいてきた。
そして、その者は俺の顏を覗き込んでくる。俺と同じ、紅く鋭い瞳に黒い髪。しかし、彼は俺とは違い、髪を腰の長さまで伸ばしている。
その者は、俺の兄。クレイ・サタンであった。
すると彼から、真剣な表情で告げられる。
「ジーク、寝ぼけてるのか? お前は死んだんだよ」
俺はそれを聞くと驚きつつ、全身を見渡した。特に外傷は見られない。しかし、体が非常に重たいのも事実。死んだと言われれば、そうなのかもしれない。
そんな事を考えながら、俺はそれを真に受け、
「兄貴……。そうなのか?」と問い返す。
すると彼は、笑いを堪えながら
「冗談だよ。死んでたら、こんな風に話せるわけがないだろ」と言ってきた。
それに俺は、冷ややかな目を送る。
そこでクレイは平謝りした後、
「悪い悪い。ここは『地獄の井戸』、イエメン監獄さ」と告げてきた。
ただ、それには再び驚かされる。
俺は慌てて、彼女の膝から飛び上がると、周囲を見渡した。俺がいるのは、酷く痛んだ石畳の広場。そして、その周囲は高く聳え立つ厚い壁で覆われていた。また、俺の前には無機質で巨大な白い箱が10個も連なっており、その箱一つ一つが悪魔を捕らえる為の巨大な監獄となっているのだ。
その光景で、俺はやっと思い出せた。
天使に捕まった仲間達を救出する為に監獄を襲撃する作戦に加わっていた事を。それも、
1000体程の天使が守護する監獄を、300体程の悪魔で陥落させる無謀な作戦であった。
そこで、俺は二人へと詰め寄っていく。
「作戦は!? どうなったんだ!?」
するとシャーリーは座り込んだまま暗い表情を見せ、兄貴はどこか気まずそうな表情を見せてくる。
そして、シャーリーが周囲を見渡した後に
「何とか陥落させる事はできたよ。だけど、同時にたくさんの犠牲者も出してしまった……。これじゃ、作戦が成功したとは言えないよ……」と告げてきた。
よく見ると、めくれ上がった石畳の間には原型も留めていない骸が何体も挟まっていた。
それ以外にも、悪魔であったものだろうか。肉片の様な物があちらこちらに散らばっている。
俺はそれに気が付くと唖然とさせられた。あまりにも凄惨なこの現状に
「……酷い有様だ」と呟くことしかできなかった。
それにシャーリーは、頷きつつ答えてくる。
「うん……。いつまで、こんな酷い争いが続くんだろうね……」とどこか遠い目で周囲を見渡しながら。
俺達は、この終わりなき争いに疲れきっていた。この時点で、悪魔陣営の敗走はほぼ確実なものになっていた。それを天使だけでなく、悪魔も分かり切っている。だが、戦争は終わらない。上層部が終わらせようとしなかった。最後のあがきを見せ、天使達に一矢報いる。それだけを上は考えていたのだろう。
兵士たちはそれに振り回される。最早、何のための争いかもわからぬ状態でも。
「それでも、戦うしかない。生き残る為に」
俺は二人を真っすぐ見つめながら、そう告げる。
それに二人は静かに頷いていた。
しかしその時、空がいきなり眩い光を上げる。それと共に、上空より30体あまりの白い光が迫り来た。それは天使達の群れ。奴らは光の雨の様に勢いよくこちらへと降り注いできていたのだ。
その光景に俺達は驚かされた。
そしてクレイが
「……ッチ、早速だな! 恐らく、残党だろう。排除するしかない!」と促してくる。
それを機に、俺は身構えた。
だがそこで、シャーリーが俺達の前に立ち
「大丈夫。二人とも、私に任せて」と告げてきた。
その刹那、彼女の白い髪は逆立ち、全身から黒い光が漏れ出す。それは稲妻の様に周囲に立ち込め、やがて白い光へと無数の線を描きながら襲い掛かっていく。
そして次の瞬間には、光の雨は灰の雨と化す。彼女の放った無数の線が天使達を貫き、全てを一瞬の内に灰へと変えていったのだ。
「私が皆を守り切る。そのために私はここにいるんだから」
彼女は無数の灰が降り注ぐ最中、俺達に優し気な笑みを見せ、そう告げてきた。
そんな彼女の姿は頼もしくもあり、凛々しくもある。
ただ、当時の彼女は悪魔最強の兵士であったが故に、味方からも敵からも『灰燼の殺戮兵器』と恐れられていた。彼女が現れた戦場には必ず、灰の雨が降り注ぐ。それは、三日三晩続いたという逸話まである程だ。
俺達はそんな彼女に頼りきりだった。だからこそ、彼女をあんな姿に変えてしまったのだ――
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