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お、オレの部屋!?
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「ごめんね、昨日ルキノの了承を得たばかりなのに、急に大勢で正式な婚約の願いに来たものだから驚いただろう?」
「はい……実はまだ、家族に話せていなかったので、家族はもっと驚いていると思います」
「そうだよね、ごめんね。けれど1日でも無駄にできない状況だったものだから」
確かに殿下とのご縁が整ってしまったら、公爵家でも覆す事はできないだろう。オレたち男爵家ならもっと無理だ。
「昨夜のうちに僕の両親には了承を得て、今朝一番に家族総出で殿下に奏上しに伺ったんだけれど」
そこまで言ってアルロード様はふ、と微笑む。
「殿下に笑われてしまった」
「?」
「殿下は僕がルキノに恋をしている事なんてとっくにご存知で……いや、気づいていなかったのは当の本人である僕くらいで、家族もずいぶんとやきもきしていたらしくてね」
「えっ」
「気付くまで待とうと思っていたけれど、ルキノとの縁談に興味を示した方がいたらしくて、先手を打つと共に僕に発破をかける意味合いで殿下が動いてくれたそうで」
「ひえっ……」
「まったく世話が焼けることだ、とちょっぴり叱られてしまった」
そう言って眉毛を下げるアルロード様は可愛いけれど……ちょっと待って、オレとアルロード様の動向ってそんなロイヤルなお方たちにずっと見守られてたってこと!?
「多分今頃、ルキノのご家族にも説明があっていると思うけれど、今日正式に婚約を結んで、僕らのアカデミー卒業と共に婚姻したいと思うんだ」
「早……っ」
あと三ヶ月ちょっとしかないんだけど!?
「うん、ごめんね? ルキノのことが好きだと自覚したら、待てなくなってしまった。早くルキノと一緒に暮らしたいんだ」
そう言って微笑んでくれるアルロード様のあまりの綺羅綺羅しいお姿に、ちょっとくらっとしたら秒で支えられてしまった。麗しい上に頼もしいとかなんなのオレの推し様。
「大丈夫?」
「すみません、アルロード様がかっこよすぎて」
もうオレの推しはアルロード様だとバレたことだし、と思って素直に思ったままを口にしたら、アルロード様の頬がぽうっと赤く染まる。
「うわ……」
照れ顔も可愛いんですけど……!
「面と向かってルキノにそう言われると、どういう顔をしていたらいいのか分からないな」
困ったように笑う顔がまた可愛くて身悶えてたら、肩をちょんちょんとつつかれた。
「?」
「いたたまれないから、場所を移さないか?」
「え? あ」
よく見たら、エントランスには公爵家の護衛が二人ほど立っている。
うわ、こっちにも護衛がいたんだ……。
確かに二人して赤くなっているところを見られるのは超絶恥ずかしい。
「一緒に庭でも散歩します? 公爵邸の庭に比べたら多分貧相ですけど」
「それも楽しそうだけれど、できればルキノの部屋に招いてもらえると嬉しいな」
「お、オレの部屋!?」
「ダメかな」
心底困った。
一瞬、アルロード様がオレの部屋に!? っていう夢のようなシチュエーションにちょっと浮かれそうになったけど、すぐにヤバいって気づいたからだ。
だって、アルロード様がちょっと肩をポンってしてくれた時の残り香で、発情期の時はあんなにもくらくらする匂いだったんだよ? アルロード様がオレの部屋にきて、いろんなものに触ったりしたら……!
「ごめん、困らせるつもりじゃなかったんだ。ダメなら無理にとは」
「大丈夫です!!! なんもない部屋ですけど!!!」
無理だ! 寂しそうなアルロード様の顔を見てたら、とてもじゃないけど断れない!
「本当に? 嬉しいな。ルキノがどんな部屋で毎日暮らしているのか実は気になっていたんだ」
途端に晴れやかな笑顔になるアルロード様。
アルロード様にとことん弱いオレは、うきうきした様子に後押しされるように自室へとご案内したのだった。
「おお……! ここで毎日ルキノは勉強したり眠ったりしているんだね。感動だ」
部屋に入るなり歓声をあげるアルロード様。
分かります。それ、先日アルロード様のお部屋に伺った時オレも思いました。
「剣もある」
「軽い素振りなら部屋でやる事も多いんで」
だから、部屋の中はなかなかに殺風景だ。ベッドと机と作り付けのクローゼットくらいしかない。多分騎士の宿舎に入ってもそんなに違和感は抱かなかっただろう。
「そうか、ルキノは本当に剣が好きなんだな」
感慨深そうに呟くアルロード様。
うん、オレ、本当に剣が好きだった。本気で騎士になりたかったんだ。
もう叶わない願いだって知ってるけどさ。
ちょっとだけ感傷的になっていたら、急にアルロード様がフラッとよろめくように歩き出した。
「……ここで……ルキノが……」
そう広くもないオレの部屋で、大股で数歩動けば目的地なんて丸わかりだ。
「うわ、ちょ、待ってアルロード様!」
ベッドに近づかれるのはなんか恥ずかしい!
なんせ前回の発情期いらい、たまにだけど……本当にたまにだけど! アルロード様を思いながらひとりエッチしたこともあるわけで、そんなベッドに近づかれるのはなんか嫌だ。
慌てて止めようとしたときにはアルロード様はオレのベッドにふらりと身をゆだねていた。
「はい……実はまだ、家族に話せていなかったので、家族はもっと驚いていると思います」
「そうだよね、ごめんね。けれど1日でも無駄にできない状況だったものだから」
確かに殿下とのご縁が整ってしまったら、公爵家でも覆す事はできないだろう。オレたち男爵家ならもっと無理だ。
「昨夜のうちに僕の両親には了承を得て、今朝一番に家族総出で殿下に奏上しに伺ったんだけれど」
そこまで言ってアルロード様はふ、と微笑む。
「殿下に笑われてしまった」
「?」
「殿下は僕がルキノに恋をしている事なんてとっくにご存知で……いや、気づいていなかったのは当の本人である僕くらいで、家族もずいぶんとやきもきしていたらしくてね」
「えっ」
「気付くまで待とうと思っていたけれど、ルキノとの縁談に興味を示した方がいたらしくて、先手を打つと共に僕に発破をかける意味合いで殿下が動いてくれたそうで」
「ひえっ……」
「まったく世話が焼けることだ、とちょっぴり叱られてしまった」
そう言って眉毛を下げるアルロード様は可愛いけれど……ちょっと待って、オレとアルロード様の動向ってそんなロイヤルなお方たちにずっと見守られてたってこと!?
「多分今頃、ルキノのご家族にも説明があっていると思うけれど、今日正式に婚約を結んで、僕らのアカデミー卒業と共に婚姻したいと思うんだ」
「早……っ」
あと三ヶ月ちょっとしかないんだけど!?
「うん、ごめんね? ルキノのことが好きだと自覚したら、待てなくなってしまった。早くルキノと一緒に暮らしたいんだ」
そう言って微笑んでくれるアルロード様のあまりの綺羅綺羅しいお姿に、ちょっとくらっとしたら秒で支えられてしまった。麗しい上に頼もしいとかなんなのオレの推し様。
「大丈夫?」
「すみません、アルロード様がかっこよすぎて」
もうオレの推しはアルロード様だとバレたことだし、と思って素直に思ったままを口にしたら、アルロード様の頬がぽうっと赤く染まる。
「うわ……」
照れ顔も可愛いんですけど……!
「面と向かってルキノにそう言われると、どういう顔をしていたらいいのか分からないな」
困ったように笑う顔がまた可愛くて身悶えてたら、肩をちょんちょんとつつかれた。
「?」
「いたたまれないから、場所を移さないか?」
「え? あ」
よく見たら、エントランスには公爵家の護衛が二人ほど立っている。
うわ、こっちにも護衛がいたんだ……。
確かに二人して赤くなっているところを見られるのは超絶恥ずかしい。
「一緒に庭でも散歩します? 公爵邸の庭に比べたら多分貧相ですけど」
「それも楽しそうだけれど、できればルキノの部屋に招いてもらえると嬉しいな」
「お、オレの部屋!?」
「ダメかな」
心底困った。
一瞬、アルロード様がオレの部屋に!? っていう夢のようなシチュエーションにちょっと浮かれそうになったけど、すぐにヤバいって気づいたからだ。
だって、アルロード様がちょっと肩をポンってしてくれた時の残り香で、発情期の時はあんなにもくらくらする匂いだったんだよ? アルロード様がオレの部屋にきて、いろんなものに触ったりしたら……!
「ごめん、困らせるつもりじゃなかったんだ。ダメなら無理にとは」
「大丈夫です!!! なんもない部屋ですけど!!!」
無理だ! 寂しそうなアルロード様の顔を見てたら、とてもじゃないけど断れない!
「本当に? 嬉しいな。ルキノがどんな部屋で毎日暮らしているのか実は気になっていたんだ」
途端に晴れやかな笑顔になるアルロード様。
アルロード様にとことん弱いオレは、うきうきした様子に後押しされるように自室へとご案内したのだった。
「おお……! ここで毎日ルキノは勉強したり眠ったりしているんだね。感動だ」
部屋に入るなり歓声をあげるアルロード様。
分かります。それ、先日アルロード様のお部屋に伺った時オレも思いました。
「剣もある」
「軽い素振りなら部屋でやる事も多いんで」
だから、部屋の中はなかなかに殺風景だ。ベッドと机と作り付けのクローゼットくらいしかない。多分騎士の宿舎に入ってもそんなに違和感は抱かなかっただろう。
「そうか、ルキノは本当に剣が好きなんだな」
感慨深そうに呟くアルロード様。
うん、オレ、本当に剣が好きだった。本気で騎士になりたかったんだ。
もう叶わない願いだって知ってるけどさ。
ちょっとだけ感傷的になっていたら、急にアルロード様がフラッとよろめくように歩き出した。
「……ここで……ルキノが……」
そう広くもないオレの部屋で、大股で数歩動けば目的地なんて丸わかりだ。
「うわ、ちょ、待ってアルロード様!」
ベッドに近づかれるのはなんか恥ずかしい!
なんせ前回の発情期いらい、たまにだけど……本当にたまにだけど! アルロード様を思いながらひとりエッチしたこともあるわけで、そんなベッドに近づかれるのはなんか嫌だ。
慌てて止めようとしたときにはアルロード様はオレのベッドにふらりと身をゆだねていた。
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