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後日談
クリスマスの攻防
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街がイルミネーションに彩られ、行き交う人たちの足取りもどこか浮足立つ季節。
私はひとり、足早に家路をたどっている。
楽しげに笑い合うカップルを微笑ましい気持ちで追い越しながら、私の頭を占領しているのは……
今年もクリぼっちだよ! という嘆きではない。
なぜなら今年の私には、厳さんという素敵な旦那さまがいるのだから。
私の頭を占領しているのは、その旦那さまへのクリスマスプレゼントだ。
何にしようか迷っているうちに秋は冬へ変わってしまった。
残された時間はもうあまりない。
去年はさんざん悩んだ末に、黒い手袋にしたんだよね。
嬉しいことに、その手袋は去年も今年も使ってくれている。
長身を黒いコートに包み、しかも黒手袋をしている厳さんのストイックな色気たるや! 毎日悶絶してます、眼福です、ありがとうございます。
好きなだけ語っていいなら一日中語れそうです。
私ってばとてもいいプレゼントしたなと思うわけですが、さて、今年はどうしましょう?
去年を超えるモノがなかなか思いつかない。
昨日は仕事帰りに街をうろついてみたんだけれど、これといったものは発見できず。
一昨日はネットショップをうろうろしてみたけれど、これまた成果はなかった。
エックスデーで日に日に迫っている。
焦りに焦った私は、奥の手を使うことにしたのだ。
そう。
わからないなら本人に聞けばいいじゃない!
そういうわけで私は早く聞き出したくて、急いでいるのだ。
と言っても、厳さんの帰宅はいつも通りだから、急いだって意味はないんだけどね。
いつも通りの時間に帰ってきた厳さんと夕食を食べ、後片付けも入浴も終わった午後十時過ぎ。
リビングのソファに並んで座り、お互いに読書に精を出しているけれど……
内心、いつ話しかけよう、プレゼントの件を切り出そうとソワソワしっぱなしだ。
「桃子さん、どうかしましたか?」
「えっ!?」
「先ほどからなにか言いたそうにしているでしょう?」
ソワソワしていたのがバレていたようだ。
彼は手にしていた本を閉じてサイドテーブルへ置き、私へと体ごと向き直った。
ちなみに彼が読んでいた本は私がおススメしたファンタジーである。律儀に読んでくれるから私としては嬉しいんだけれど、厳さんが真剣な顔をしてライトノベルを読んでいるという不思議な光景は微笑ましくもある。
「バレてました?」
「ええ、それはもう。私が桃子さんの異変に気付かないわけないでしょう」
当然とばかりに笑いかけられて、頬が熱くなる。
なんて返事をしていいかわからず、しどろもどろになっていると、彼はくすっと笑って私の肩を抱き寄せた。
あっという間に彼のぬくもりに包まれる。
「で、私に話したいことというのはなんですか?」
「クリスマスプレゼント、なにか欲しいものはありますか?」
水を向けられたのを幸いに、用意した質問がするりと口を突いて出た。
「クリスマスプレゼント、ですか……。そうですねぇ、これといって欲しい物はないのですが……」
やっぱり。厳さんの場合、必要だと判断した物は自分でスパッと購入しちゃうタイプだから、あらかじめそんな答えが返ってくるかも、とは予想していた。
が、ここで引き下がってはダメだ。
「なにか思いつきませんか? なんでもいいです。――あ、私が買える範囲のものでお願いします」
さすがに家とか車とか言われたら、私のお給料じゃ無理だ。
「なにか……か。うーん……」
すがるような目で見つめると、厳さんは困ったように宙をにらんだ。
「なんでもいいんです! なにかないですか、なにか」
「そうですねぇ。ないことはないんですが……、ちょっと桃子さんには難しいかなと……」
「難しい!? でっ、でも不可能ではないってことですよね? なんですか? なにがほしいんですか? 私、頑張りますから!」
難しいと言うことは、難しくてもできないってことではない。そういうことだよね!?
歯切れの悪い言い方をする厳さんにちょっと引っ掛かるものを感じたけれど、プレゼントが決まらずに焦っていた私は一も二もなく食いついた。
「いいんですか?」
念を押す厳さんにさらなる疑念が募ったけれど、ここで引いたら女がすたる。
「はいっ! なんでも言ってくださいっ」
と大きく頷いた私の目の前に、一枚の紙がぺランと突き出された。
「ん?」
首をかしげつつ、目の焦点を厳さんから、目の前の紙に移す。
紙の正体は一枚のしおりだ。さっきまで厳さんが読んでいたラノベを買ったときに、特典としてついてきた、エルフなヒロインがミニスカサンタのコスプレしてるイラストつきしおり!
そっかー、あの巻は十二月発売だったのかー忘れてたー! ………………じゃなくて!
なんでこのしおりが目の前に提示されてるのかなー?
「あの、厳さん? これはいったいどういうことでしょうか?」
彼の言わんとすることは分かるような気がするんだけど、正直言ってわかりたくないかなー!
「桃子さん、この服似合うと思うんですよ」
と、にっこり笑う厳さん。
「いやぁ、それはどうかと」
似合わないから無理、と言外にお断りをしてみたけれど。
「大丈夫。絶対、似合いますから。桃子さんは肌が白いから赤が映えますよ」
「……厳さん、あの、私はいまクリスマスプレゼントでなにが欲しいかをお伺いしているのですが」
「ええ。ですから、サンタクロースの格好をした桃子さんが欲しいとお願いしているのです」
なんというベタな!
いやあのね二次元でねミニスカサンタの格好をしたヒロイン(もしくは受け)とヒーロー(もしくは攻め)がイチャイチャしたりするのはとても大好物なんですけど、自分が着るとなったら話は別だあああああ!
「それは無理です似合わないですごめんなさい他のプレゼントでお願いします!」
一気にまくし立てたけれど、厳さんの微笑は微動だにしない。
引く気はないということらしい。
「今しがた、桃子さんは頑張るとおっしゃってくださいましたよね?」
クッ!
しかし、私も抗わねばならぬ。
「ミニスカサンタは遂行が難しいのではなく不可能です」
ミニスカ、しかも膨張色の赤を纏うなど!! そしてそれを厳さんに見られるなど!!
「でも、私は見たいんです」
「無理です却下ですさぁ次善の策をご提出ください!」
「どうしても、ダメ?」
うわああ!
そんな色気たっぷりな目で見ないで。
惚れた弱みに付け込まないでー!!
心がグラグラ揺れてしまうではないですか。
「――だって、絶対似合わないし……それに太って見えると思うし……」
「太って? まだそんなことを気にしているのですか?」
「あ、え、いや、その、そういうわけじゃなくて……あ、赤は膨張色だから……」
ぎろりと睨まれて焦った。以前の失敗を思い出し、慌てて違うとかぶりをふった。
「濃い目の赤を選べばいいでしょう?」
「え、あ、そ、そそ、そうですね……」
言い訳はあっさり却下され、しかも解決策まで提示され。だんだんと退路が断たれていくのを感じる。
「では、問題はありませんね」
いやいやいや!
勝手に決めないでー!
「ででででもっ! わ、わわわ私だけコスプレするのは不公平です! 私がサンタなら、厳さんはトナカイのコスプレしてください! じゃないと私、着ません!」
最終兵器投入!
どうだ、トナカイのコスプレはさすがの厳さんも無理でしょ!?
さぁ諦めてください、厳さんっ!
「わかりました」
「はぃい!?」
「いや、桃子さんの言い分はもっともだと思いましたので。では早速トナカイのコスチュームを探しましょう」
なに? なんなの? なんなのこの展開。ちょっと思考がついていきません。
いったい彼はどうしてしまったのでしょうか!?
「ちょっと待ってください、厳さん!!」
立ち上がりかけた彼を慌てて引き留めた。
「なんですか?」
「いいんですか!?」
「なにが?」
微妙にちぐはぐな受け答えだけれど、尋ねる私はこれでも大真面目。
「本当にトナカイのコスプレするんですか!?」
「もちろん。楽しみですね、クリスマス」
満面の笑みを浮かべる厳さんと裏腹に、私は顔面蒼白だ。
カオスなクリスマスの予感に微笑めるほど人間ができてはいないのです!
「桃子サンタに乗ってもらえるなんて幸せだな」
…………そのセリフ、どことなくエッチなニュアンス含んでませんか!?
いやいや、それはさすがに私の勘ぐりすぎだろう。
と忙しく考えているうち、厳さんはネットショップを探してみると言ってリビングを出て行ってしまった。
あとに残された私は……
私は……
私は………………
………………どうしたらいい?
クリスマスイブの夜がどうなったかは、ご想像にお任せします。
私はひとり、足早に家路をたどっている。
楽しげに笑い合うカップルを微笑ましい気持ちで追い越しながら、私の頭を占領しているのは……
今年もクリぼっちだよ! という嘆きではない。
なぜなら今年の私には、厳さんという素敵な旦那さまがいるのだから。
私の頭を占領しているのは、その旦那さまへのクリスマスプレゼントだ。
何にしようか迷っているうちに秋は冬へ変わってしまった。
残された時間はもうあまりない。
去年はさんざん悩んだ末に、黒い手袋にしたんだよね。
嬉しいことに、その手袋は去年も今年も使ってくれている。
長身を黒いコートに包み、しかも黒手袋をしている厳さんのストイックな色気たるや! 毎日悶絶してます、眼福です、ありがとうございます。
好きなだけ語っていいなら一日中語れそうです。
私ってばとてもいいプレゼントしたなと思うわけですが、さて、今年はどうしましょう?
去年を超えるモノがなかなか思いつかない。
昨日は仕事帰りに街をうろついてみたんだけれど、これといったものは発見できず。
一昨日はネットショップをうろうろしてみたけれど、これまた成果はなかった。
エックスデーで日に日に迫っている。
焦りに焦った私は、奥の手を使うことにしたのだ。
そう。
わからないなら本人に聞けばいいじゃない!
そういうわけで私は早く聞き出したくて、急いでいるのだ。
と言っても、厳さんの帰宅はいつも通りだから、急いだって意味はないんだけどね。
いつも通りの時間に帰ってきた厳さんと夕食を食べ、後片付けも入浴も終わった午後十時過ぎ。
リビングのソファに並んで座り、お互いに読書に精を出しているけれど……
内心、いつ話しかけよう、プレゼントの件を切り出そうとソワソワしっぱなしだ。
「桃子さん、どうかしましたか?」
「えっ!?」
「先ほどからなにか言いたそうにしているでしょう?」
ソワソワしていたのがバレていたようだ。
彼は手にしていた本を閉じてサイドテーブルへ置き、私へと体ごと向き直った。
ちなみに彼が読んでいた本は私がおススメしたファンタジーである。律儀に読んでくれるから私としては嬉しいんだけれど、厳さんが真剣な顔をしてライトノベルを読んでいるという不思議な光景は微笑ましくもある。
「バレてました?」
「ええ、それはもう。私が桃子さんの異変に気付かないわけないでしょう」
当然とばかりに笑いかけられて、頬が熱くなる。
なんて返事をしていいかわからず、しどろもどろになっていると、彼はくすっと笑って私の肩を抱き寄せた。
あっという間に彼のぬくもりに包まれる。
「で、私に話したいことというのはなんですか?」
「クリスマスプレゼント、なにか欲しいものはありますか?」
水を向けられたのを幸いに、用意した質問がするりと口を突いて出た。
「クリスマスプレゼント、ですか……。そうですねぇ、これといって欲しい物はないのですが……」
やっぱり。厳さんの場合、必要だと判断した物は自分でスパッと購入しちゃうタイプだから、あらかじめそんな答えが返ってくるかも、とは予想していた。
が、ここで引き下がってはダメだ。
「なにか思いつきませんか? なんでもいいです。――あ、私が買える範囲のものでお願いします」
さすがに家とか車とか言われたら、私のお給料じゃ無理だ。
「なにか……か。うーん……」
すがるような目で見つめると、厳さんは困ったように宙をにらんだ。
「なんでもいいんです! なにかないですか、なにか」
「そうですねぇ。ないことはないんですが……、ちょっと桃子さんには難しいかなと……」
「難しい!? でっ、でも不可能ではないってことですよね? なんですか? なにがほしいんですか? 私、頑張りますから!」
難しいと言うことは、難しくてもできないってことではない。そういうことだよね!?
歯切れの悪い言い方をする厳さんにちょっと引っ掛かるものを感じたけれど、プレゼントが決まらずに焦っていた私は一も二もなく食いついた。
「いいんですか?」
念を押す厳さんにさらなる疑念が募ったけれど、ここで引いたら女がすたる。
「はいっ! なんでも言ってくださいっ」
と大きく頷いた私の目の前に、一枚の紙がぺランと突き出された。
「ん?」
首をかしげつつ、目の焦点を厳さんから、目の前の紙に移す。
紙の正体は一枚のしおりだ。さっきまで厳さんが読んでいたラノベを買ったときに、特典としてついてきた、エルフなヒロインがミニスカサンタのコスプレしてるイラストつきしおり!
そっかー、あの巻は十二月発売だったのかー忘れてたー! ………………じゃなくて!
なんでこのしおりが目の前に提示されてるのかなー?
「あの、厳さん? これはいったいどういうことでしょうか?」
彼の言わんとすることは分かるような気がするんだけど、正直言ってわかりたくないかなー!
「桃子さん、この服似合うと思うんですよ」
と、にっこり笑う厳さん。
「いやぁ、それはどうかと」
似合わないから無理、と言外にお断りをしてみたけれど。
「大丈夫。絶対、似合いますから。桃子さんは肌が白いから赤が映えますよ」
「……厳さん、あの、私はいまクリスマスプレゼントでなにが欲しいかをお伺いしているのですが」
「ええ。ですから、サンタクロースの格好をした桃子さんが欲しいとお願いしているのです」
なんというベタな!
いやあのね二次元でねミニスカサンタの格好をしたヒロイン(もしくは受け)とヒーロー(もしくは攻め)がイチャイチャしたりするのはとても大好物なんですけど、自分が着るとなったら話は別だあああああ!
「それは無理です似合わないですごめんなさい他のプレゼントでお願いします!」
一気にまくし立てたけれど、厳さんの微笑は微動だにしない。
引く気はないということらしい。
「今しがた、桃子さんは頑張るとおっしゃってくださいましたよね?」
クッ!
しかし、私も抗わねばならぬ。
「ミニスカサンタは遂行が難しいのではなく不可能です」
ミニスカ、しかも膨張色の赤を纏うなど!! そしてそれを厳さんに見られるなど!!
「でも、私は見たいんです」
「無理です却下ですさぁ次善の策をご提出ください!」
「どうしても、ダメ?」
うわああ!
そんな色気たっぷりな目で見ないで。
惚れた弱みに付け込まないでー!!
心がグラグラ揺れてしまうではないですか。
「――だって、絶対似合わないし……それに太って見えると思うし……」
「太って? まだそんなことを気にしているのですか?」
「あ、え、いや、その、そういうわけじゃなくて……あ、赤は膨張色だから……」
ぎろりと睨まれて焦った。以前の失敗を思い出し、慌てて違うとかぶりをふった。
「濃い目の赤を選べばいいでしょう?」
「え、あ、そ、そそ、そうですね……」
言い訳はあっさり却下され、しかも解決策まで提示され。だんだんと退路が断たれていくのを感じる。
「では、問題はありませんね」
いやいやいや!
勝手に決めないでー!
「ででででもっ! わ、わわわ私だけコスプレするのは不公平です! 私がサンタなら、厳さんはトナカイのコスプレしてください! じゃないと私、着ません!」
最終兵器投入!
どうだ、トナカイのコスプレはさすがの厳さんも無理でしょ!?
さぁ諦めてください、厳さんっ!
「わかりました」
「はぃい!?」
「いや、桃子さんの言い分はもっともだと思いましたので。では早速トナカイのコスチュームを探しましょう」
なに? なんなの? なんなのこの展開。ちょっと思考がついていきません。
いったい彼はどうしてしまったのでしょうか!?
「ちょっと待ってください、厳さん!!」
立ち上がりかけた彼を慌てて引き留めた。
「なんですか?」
「いいんですか!?」
「なにが?」
微妙にちぐはぐな受け答えだけれど、尋ねる私はこれでも大真面目。
「本当にトナカイのコスプレするんですか!?」
「もちろん。楽しみですね、クリスマス」
満面の笑みを浮かべる厳さんと裏腹に、私は顔面蒼白だ。
カオスなクリスマスの予感に微笑めるほど人間ができてはいないのです!
「桃子サンタに乗ってもらえるなんて幸せだな」
…………そのセリフ、どことなくエッチなニュアンス含んでませんか!?
いやいや、それはさすがに私の勘ぐりすぎだろう。
と忙しく考えているうち、厳さんはネットショップを探してみると言ってリビングを出て行ってしまった。
あとに残された私は……
私は……
私は………………
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