催眠魔術師の性奴隷調教記 ~生意気剣聖少女やドM王女と、濡れ衣を着せた元パーティーメンバーを堕としにいく~

匿名

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バンティア男爵家(リン実家)編

ギルムの行方

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「さて、大きな依頼もクリアして無事装備も整えることが出来たし、パーティーも増えた訳だが」

 その後俺たちは猫耳族の里から出た報酬で街でリンの剣やティアやミリアの魔導具、そしてセシルの武器やアイテムなどを買い、今後どうするかという話になる。

「話を聞く限りギルムという人物は今一人きりのようですが、ご主人様は彼への復讐を優先されるのですか?」
「それについては足取りが掴めれば、ぐらいだな。セシルはギルムがその後何をするか聞いてないのか?」

 そう言って俺はセシルの尻尾を触る。

「んにゃあっ♡ いや、特には……元々特に目的なんてなくて、んっ、その時々で儲かりそうな依頼ばかり受けていたような気がするし……」

 セシルは声をあげるのを懸命にこらえながら答える。リンやミリアと違って元々快楽に素直だったこともあり、今も声だけは我慢しているものの自分から快楽を受け取りにきているところがある。
 そんなセシルの姿に、リンだけは若干眉をひそめているが、ティアやミリアは気にも留めていない。

 それはそれとして確かにギルムはそういうタイプだったからセシルも本当に知らないのだろう。
 すると今度はリンが口を開く。

「ただアンデッドを発生させる宝玉を手に入れたなら普通はすぐにお金に換えにくるものじゃない?」

 あそこまで強力なアンデッドを発生させるほどのアイテムであればかなり高値で売れるだろう。もちろんギルムがアンデッドたちを討伐した訳ではないが、物だけでも十分な価値がある。
 魔術師ギルドあたりが高値で引き取るだろうし、教会に持っていってもそんなものが野放しになったら困るだろうから大金で引き取ってくれるだろう。
 しかしそんなすごいマジックアイテムが街で売られたという話は聞かなかった。猫耳族の里から近くて大金のものを売れるような街はここぐらいしかない。

「この街で売ればセシルさんを見捨てて手に入れたことがバレると思ったんじゃないですか?」
「ティアさん、私たちは別に依頼を受けてアンデッド討伐に向かった訳ではなく、単にギルムが宝玉を手に入れたら一攫千金だと思って出向いただけだから、一人で宝玉を持って帰っても私がいなくなったことなんて誰も分からないと思う」

 普通は同じ依頼を複数人に出すことはない以上、ギルムは俺たちがアンデッド討伐の依頼を受けた後に勝手に話を聞いて現地に向かったのだろう。

「なるほど。じゃあギルムは宝玉を金に換える気はないということか?」
「そういうことになるかも……」

 それを聞いてセシルの表情は蒼くなる。
 アンデッドを発生させるような宝玉を金に換えずに持ち歩いているというのはどう考えてもあまりいい目的のためではないだろう。

「そう言えば、ギルムは私にも邪教を信仰させようとしていたんですよね?」
「そうだな」

 邪神アナーキスは簡単に言えば力ある者は何をしてもいいという教えだ。そしてギルムはアンデッドを発生させる宝玉という“力”を手に入れてしまった。例えばかつて戦争があったような場所でそれを使えば容易に恐ろしい事態を引き起こすことが出来る。

「やはりギルムは俺が始末しないといけないようだな」

 復讐したいという気持ちもあるが、元々同じパーティーの一員だった者としてどうにかする責任があるような気がしてくる。

「確かにそうですね。彼の本心に気づいていれば……」
「私があの時ギルムを止められていれば……」

 ミリアとセシルも同じ気持ちらしかった。

「それならギルムの行く手を探すか。あいつはガタイがいいし、行く先々でトラブルを起こすようなやつだから見つけるのは簡単だろう」
「はい」
「とりあえず街のギルドで聞いてみるか」

 俺たちがギルドに向かうと、里に向かう前のときのように周囲がざわつく。今回はセシルが増えているのでざわめきも一層だった。
 そんな中、俺たちはギルムの特徴を言って彼の姿を見なかったか周囲に訊きまわる。
 するとギルドの職員の一人が教えてくれた。

「その人なら二日ぐらい前にここに来たよ」
「何しに来たんだ?」
「恐らく依頼を探しに来たんだろうが、ギルドの依頼を探す前にいつの間に姿を消してしまっていた。何か用を思い出したか、私的に依頼を受けたんじゃないか?」

 ギルムは一人身だから用事を思い出すことはないだろう。私的に依頼を受けるというのは、ギルドを通して依頼をすると手数料がかかるので、ギルドに来ている冒険者に勝手に依頼をする行為である。
 基本的にお金がない貧乏人か、もしくは後ろ暗い依頼であることが多く、トラブルも多い。ギルムが貧乏人の依頼を受けることはないだろうし、何かいわくある依頼を受けたのだろうか。
 なおさらアンデッドの宝玉で良からぬことをしているのではないかと思えてくる。
 さらに聞き込みを続けると、一人の商人が何かを思い出しながら言った。

「ああ、その男ならここから西の方に向かっていったよ」
「どんな様子だったかまで覚えているか?」
「う~ん、すれ違っただけだからなあ。とはいえ西と言えばバンティア男爵家の領地と、それから国境だなあ」

 今は隣国とは小康状態が続いているが、少し前は大規模な戦争もあったらしい。バンティア男爵家はその戦争でも武勇を示したと聞くが、それとギルムに何か関係あるのだろうか。
 セシルとミリアの方を見たが、二人とも特に心当たりはないらしく、首をかしげる。

「バンティア男爵家……?」

 そんな中、一人リンだけが首をかしげる。

「男爵家に何かあるのか……あ」

 それを訊ねて俺は思い出す。
 そう言えばリンはどこか高貴な家の出身かもしれないと思っていたが、俺はリンの出自までは知らないのだった。
 そもそも継続的に催眠にかけられているリンが過去のことをどこまで正確に覚えているかはよく分からないし、リンの出身ではなく単に交流のあった家という可能性もある。

 とはいえ、もし本当にリンの出身がバンティア家だったとしたら、面倒なことになるだろうか?

「い、いや……何でもないわ」

 リンは言葉少なに否定する。
 記憶がおぼろげなのか、それとも思い出したくない何かがあるのか。
 家を飛び出してきたということは、少なくともリンにとってはいいところではなかったということだろうが。

「それより、ギルムが向かったなら早く追いかけてどうにかしないといけないんでしょ? 急がないと」

 リンは話題を変えようとするかのように言う。

「そうだな、急いで出発しよう」

 リンのことは気になるが、とりあえずその場はそう言うしかなかった。
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