【R18】旅する俺と妄想する彼女

momotaro

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1-9.K県Y市

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出発の日。8:30。本社前。

俺とボッチは本社のロビーで車を待っている。
俺の服装はTシャツGパンだ。気楽な旅に出るのだからこれでいいはずだが、IT企業の社長が好んでする格好と同じになってしまった。誠に遺憾だ。
ボッチは黒のリクルートスーツに淡いブルーのブラウス。いつも愛用している教育ママみたいな伊達メガネを着けている。

(困った暴れん坊社長とお目付け役の冷血秘書、ってところかな?)

今日はこれから隣のK県の支社を視察して、観光名所を案内してもらえることになっている。
最初なのでトラブルありきで考え、隣の県にしたのだ。何か起こってもリカバリーが効く。

「後藤さんはどうしたのでしょう?」

ボッチが腕時計を見ながらイライラしている。
ボッチがこんなに感情を顕にしているのは珍しい。
それは以前、後藤さんがボッチに気さくに話しかけてきたことに由来しているらしい。
社内で評判の『孤高の氷姫』には誰もが二の足を踏んで近寄っても来ないのだが、彼だけは違ったのだ。しかも内容が『オレの社長の方が君をうまく使えるから社長室へ来い』というものだったらしい。雄二に心酔している後藤さんらしいといえば後藤さんらしい。

「私を上手く使っておもちゃにしていいのは修一さんだけです。」

今でもそのことを思い出してイライラした時は、小袋のお煎餅を用意し、中身を粉々にしているらしい。

※お煎餅はフリカケにして美味しく頂いています。


実は、俺達の足となる“超豪華キャンピングカー(フライトデッキ付き)”は目の前にある。運転をしてくれる後藤さんだけが見当たらないのだ。だから正確には運転手待ちだ。後藤さんは首席秘書だけあり、とても優秀で時間にも正確なはずなのだが、、

“超豪華キャンピングカー(フライトデッキ付き)”は本社入り口を半ば塞ぐように止まっていて、出社してきた従業員達の邪魔になっている。まるで玄関に突っ込みかけて止まった様だ。そんな車に乗っていると針の筵だからロビーで知らん顔をしているのだ。



「おはよう、兄さん。浅河さん。」

「おう、おはよう雄二。」

「おはようございます、社長。」

「あの車、都内じゃ結構目立つね。」

「都内関係ないよね。あんな場所にあるからだよね?」

「まだ出発しないの?」

「後藤さん知らない?」

「へ?いないの?」


「遅くなって申し訳ありません。」

「あ、やっと来た。」

後藤さんはビシッと紺色のスーツを着込み、背中に漫画でしか見ないような大きなまん丸のリュックを背負っていた。オールバックの髪が乱れている。

「後藤さん、遅刻ですよ、、」ヒュー

『孤高の氷姫』から凍りつきそうな冷たい視線が放たれた。ロビーの温度が一瞬3℃下がった。

「いやー、すみません。お土産屋が閉まってて、製造元から取り寄せてたもので。」

「「「は?」」」

後藤さんは背中に背負った大きなリュックを床に座って下ろした。

「この大荷物はいったい?」

後藤さんが手で待ったをかけながら、リュックをあけ、中身を取り出す。

「こちらが本日の目的地、K県Y市までの駅弁で御座います。旅といえば駅弁を食べながら、車窓の景色を楽しむものですからね。これは欠かせません。」

「「・・・。」」

(車窓から流れる景色を見ながら“駅弁”、いいですネ。Bパターンに追加。)

「続きまして、こちらが本日お立ち寄りいただきますサービスエリアでご購入いただける名産品とゆるキャラグッズで御座います。おトイレにお立ち寄りの際、時間短縮のため、事前に購入しておきました。」

「「・・・。」」

(あれは環境問題を訴える幻の“イーヨちゃん”では!?超レアアイテム!)


「、、浅河君。さっきから違う事考えてるよね?」

「ギクッ!」


「そしてこちらが観光名所に店舗を構えるお土産屋で販売している主立った商品で御座います。私が訪ねた際、営業時間外でお店にどなたもいらっしゃらなかったものですから、その店舗へ商品を納入している業者をすべて当たりまして、取り揃えました。」

「、、これ、もう旅に出る必要無くね?」ヒソヒソ

「きっと記念写真も取ってありますよ。」ヒソヒソ

「面白いから最後まで見てみよう。」ヒソヒソ

「それからこちらが、本日キャンピングカー内でお召し上がり頂く夕飯、満漢全席で御座います。ご試食をお持ち致しました。衛生上真空パックして御座います。」

((車内メシで満漢全席か))

(美味しそー。)

「最後は旅の動画を撮るに当たりまして、人気スポット、穴場スポット、地元の人しか知らないスポット、夜景スポットの地図と写真見本でございます。立ち位置には目印をつけておきました。」

「「「それはやっちゃ駄目!」」」

K県の地図にカメラのマークのシールと、そこで撮れる風景の写真の見本が貼ってある。ちなみに全ての写真に後藤さんが映っている。

「ほら。」ドヤァ

「流石我社が誇る優秀な秘書同士。分かりあえてるんだね?」

「一緒にされました、、」チーン

「ドンマイ。」


「以上で御座います。如何でしょう、社長。」

「完璧✨👍」

「これ、、雄二の差し金?」

「世界中の人に見てもらう動画を作るなら、これくらい準備しておかないとでしょう?昨日の午前中に打ち合わせして、後藤に動いてもらったんだ。」

「ソウデスカー。」


「修一さん、今この状況を動画にした方が視聴率を取れると思います。」ヒソヒソ

「どこの会社か判らないようにできる?モザイクかけたり。」ヒソヒソ

「映像の8割方モザイクですね、、」ヒソヒソ

「却下で。」


「では、これらの荷物をあちらの“システムKH号”に積み込みますので、もう少々お時間頂けますでしょうか。」

「あれ全部は積まなくて良いよね?ここに置いていけばいい物もあるし。」

「そうだね。お土産系の物は置いておこうか。」

「燃費が悪くなりますもんね。そう致します。」ナルホドー


「お土産はみんなに配っておいてくれ。土産話は今、仕入れに行っていると。」

「ああ、わかった。」


「相談役、私が運転致しましょうか?」

「浅河君、あれ運転できるの!?」

「大型二種免許で良いですよね?私、こういう時の為に色々資格を取っております。」

「本当!?カッコイイ💡」

「少々お待ち下さい。」デキル オンナ オーラ キラーン✨

得意げに小さい胸を思い切り張って、颯爽と超豪華キャンピングカーの運転席によじ登る150㌢の優秀な秘書。座席に座りドアを閉めた。

「、、浅河君?」

前からも横からもボッチの姿が車外からは確認できない。ドアが開いた。

「スミマセン、足が届きません。」ショボーン

アメ車ベースの特注キャンピングカーなので、車内がアメリカンサイズだったようだ。俺は運転席側へ行ってボッチを抱き降ろした。

「次回までに浅河さん用の踏み台、用意しておきます👍」ドンマイ

「、、アリガトウゴザイマス」クヤシイ


「それじゃ“スーパーキャンピングカーグレートデンジャラスジェネラル1世号”に乗ろうか。」

「はい。“豪華絢爛松竹梅七福神号”に搭乗します。」

「いってらっしゃい。気を付けて。後藤、頼む。」

「はい、社長✨」

こうして必要な荷物だけを積んで俺達は隣のT県への旅に出発した。
システムKH本社前からようやく車を移動させたことで建物への出入りがしやすくなるだろう。


俺とボッチはキャンピングカーの最後部にあるベンチシートに並んで座っている。背もたれを外してベッドにするやつだ。何故かそこにしかシートベルトが無いので仕方ない。

このキャンピングカーの性能をフルに発揮させるには駐車場で駐車スペース2✕2の4台分を使用する。止めてから前後左右に電動で広がる為だ。なので走行中は通路を潰し、家具が真ん中に寄っている。本来、走行中は運転席と2人座れる助手席に座るように設計されているのだが、俺が助手席のドアに手をかけたとき、ボッチのドン引きの顔+小刻みの横振り=後部座席へレッツゴーとなった。もちろん通路は畳まれているので、後部の荷物出し入れ用の小さい扉から文字通り這い込んだ。運転席とはインターホンで通話可能なようだ。


「後藤さんのこと、そんなに嫌?」

「生理的に受け付けません。」

車高の問題で首都高のトンネルが通れないので、車は国道を走っている。
通勤ラッシュは終わったが、平日の昼間だから割と混んでいる。さぞ周りの車から邪魔物扱いされていることだろう。この席からは窓がないので周りが見えなくて良かった。

「これでは“車窓からの景色云々”が実行できません。」

インターフォン兼外部モニターにもなるテレビ(50インチ)も備え付けてあるが、走行モードの今はこちらから見えないところにあるらしい。

「お昼までに着くよ?」

「えっ!?駅弁は、、」

「食べる方の?スル方の?」

「どちらも💕」テレッテレ

「あー、そろそろ10時か。」

「大丈夫です。こんなこともあろうかと。」

ボッチは膝に抱えた小さいリュックから、黒い楕円形のボールと棒状のリモコンらしきものを取り出した。ピンク色でコードで繋がっていればピンクローターだ。

「?それ何?」

「昨日完成した、里美謹製“ブラックローター”です。」

「あー、昨夜探してたヤツか。3号じゃなかったんだ、、で、何で持ってきてんの?」

「『相談役の命令で“大人のおもちゃ装着して支社視察”させられる秘書』ごっこをしようかと。」

「リモコンを寄こしなさい。」

「今、下着にセットするのでお待ち下さい。」

「スイッチは入れないよ?」

「!?」

「何で“驚愕”の顔してるの?」

「えー、でも10時なのにぃ、、」

「今日は我慢して。後藤さんに気付かれるよ。」

「分かりました、、」ゴソゴソ

ブラウスの裾をスカートに入れ直す振りをして、股を開き肘まで入れている。テーブルの上にあった“ブラックローター”が無くなっていた。

(言ってることとヤッてることが合ってないよね?)

「、、今、下着にセットしたよね?」

「、、え、ナンノコトデスカァ?」

「スイッチ・オン&最強!」

「、、、」

「、、あれ?」

ボッチが前を見つめたまま、まるで人形のように動かなくなった。目の前で手を振ってみたが反応がない。リモコンを確認するが間違いなく最強になっている。スイッチを何度か入れ直してみるが何も変わった様子がない。ふとボッチを見ると物凄い量の汗をかいていた。

「ボッチ?」

スイッチを切って話しかけると、ボッチは大きく息を吸って吐き出した。ちょっと震えている。

「流石です、修一さん。あの状況でスイッチを切ったり入れたりするなんて💕」

「動いてたの?」

「はい。ノーリアクションで耐えきろうとしたのですが、修一さんの“テク”で“焦らされプレイ”され、2回イキました。」

「この短時間で!?凄いな“里美ちゃん謹製”。これで“10時のお勤め”終了で良いね?」

「はい。ありがとうございましたぁ💕」

ポケットからハンカチを出し、鼻の下や首筋の汗を抑えてからパタパタ仰いでいる。上気した肌と仕草が爽やかな感じだ。

(これがオナニーでかいた汗でなければ、、)

「、、夕べあんなにシタのに、タフだね。」

「だってぇ、、昨日は実家でママも里美も一緒だったし、、修一さんと里美のあんなところ、見せつけられましたし、、今朝だって、、」

「それは誤解だし、その分の“穴埋め”したよね?まだ根に持ってるの?」

「そうじゃありませんけど。」ツーン

珍しくボッチが口を尖らせて拗ねている。どうやらボッチが今朝目が覚めたとき、既に起きていた里美ちゃんの機嫌が凄く良かったらしい。ボッチが寝ている間に俺と里美ちゃんが“良い事”を“内緒”で“シタ”と思っているようだ。里美ちゃんは鼻歌交じりで何も答えなかったらしい。そのせいで俺は朝っぱらから2発、ボッチの顔と膣内に射精しなければならなかった。とんだ“性奴隷”姉妹だ。
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