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謎の男に挑む痴漢Gメン女子高生レイコ!
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痴漢被害が頻繁に起こっている○○線。
鉄道警察には女子高生を中心とした10代・20代の女性からの相談が増え続けている。
鉄道警察隊は被害状況を分析してみた。時間帯は朝の7時~7時30分。車両は真ん中あたりの混雑車両が多い。被害者の大半は女子高生。女子高生の被害に合っている女の子の特徴は制服・ミニスカート・紺のハイソックスのおとなしそうな真面目な雰囲気の子が多い。被害といってもお触りで終わったケースもあれば、汚物を付けられ泣きながら相談する子もいる状況である。
そこで鉄道警察隊は男性隊員を派遣して何度か手を打ってみるも痴漢現場は目撃できず失敗に終わり、被害は一向に収まらない。
被害に合った女の子に犯人の特徴などを聞いてもほとんどの被害者は怖くて恐怖のあまり顔も見ることもできませんといった返事ばかりで犯人の特徴もつかめない。でも、少数の被害者からの意見をまとめてみるとマスクをしていて顔はよくわからないが、20代~30代ぐらいの短髪で身長が180cmぐらいでがっちりしていて、スーツに紺のネクタイをしているといった情報が寄せられた。
鉄道警察隊もどうにかこの問題を解決したいと他の場所で大活躍しているまだこの春大学を卒業したばかりの女性鉄道Gメンのレイコに相談すると「はい、私でよければ」と力を貸してくれることになる。
レイコは新人ではあるが、痴漢常習犯を何人も撃退してきた実績があり、空手を習っていて世界大会へ出場するほどの腕前だ。レイコは鉄道警察隊から現状を聞き、謎の男を捕まえるためには私が女子高生になっておとりになるほかないと思っていた。とはいえ鉄道警察隊もレイコ一人だけでは身長180cmぐらいのがっちりした男を捕まえるのには心配だったので、念のためレイコのすぐ近くに男性のおとり捜査員二人を派遣し万全の態勢が整った。
いよいよいつも頻繁に被害が起こっている月曜日の7時頃、いかにも被害に遭いそうな女子高生がいたので、レイコはその女子高生の近くにいき電車に乗り込んだ。
その日のレイコはあえてスカートの丈もちょっと短めにしていかにもおとなしそうな雰囲気の女子高生を演じるように心がけていた。レイコはまわりが見ても全く違和感がなく女子高生そのものだった。時々、ターゲットになりそうな女の子の方を見ながらもスマホをいじって普通のどこにでもいる女子高生を演じていた。念のため派遣された捜査員の一人はレイコの直ぐそばにいて、もう一人はターゲットになりそうな女子高生の近くにいた。
しばらくの間、何事もなかったが、次の停車駅に付くとマスクをした身長180cm はありそうながっちりとした大柄な男が電車に乗ってきた。
レイコはこの男は特徴も一致しているし、怪しいと思った。レイコはその男の様子を伺っていた。謎の男はターゲットになりそうな女子高生の方を見ていたのでそちらにいくのかなって思ったが、おとりの男性捜査官の一人がその子を守るかのように行動したので、難しいと判断した謎の男は次にターゲットになりそうなレイコの存在に気づくと無防備でスマホを捜査しているレイコを見て少しずつ距離を詰めて、そっとレイコの背後に忍び寄った。
レイコやその近くにいたおとりの男性捜査官は間違えなくこの男が痴漢の常習犯だと確信した。ただ、確実に痴漢の行動に出るまでは証拠も不十分なので取り押さえをすることはできない。
レイコは全く気づいていないような何食わぬ顔をしてスマホをいじっていた。謎の男はレイコの背後にピッタリと付いたが、まだそこまで混雑ではなかったためか一向に痴漢をする気配はなかった。レイコは何気にスマホで時間を確認してみるとすでに7時20分だった。
次の停車駅に付くと乗客数が増え、謎の男はレイコの背後をキープするかのように動き、レイコは心の中で「こいつそろそろやりそうだぞ」と思った。謎の男はあたりを見回し、「よし、このタイミングだ」と心に決めるとレイコのお尻の付近に鞄を押し付けてきた。
まだこのタイミングでは早すぎると思ったレイコは素知らぬ顔をしてスマホをいじっていた。すると押し付けていた鞄にそっと手を忍び寄せてレイコのお尻に手を当てて触り始めた。男の手はさらにスカートの中に手を入れレイコのお尻を触った。
レイコはこのタイミングだと思い、男の手を掴み、男に向かって「鉄道警察隊だ」と警察署を付きだした。
謎の男は「まさか女子高生が」とビックリするような顔をした。近くにいた男性捜査官も近づき男を現行犯逮捕した。
男は「女子高生が捜査官だったなんて」と愕然とした。レイコの活躍のおかげで○○線の痴漢被害者は大幅に減った。
読者の皆さま、最後まで読んでいただきありがとうございました。電車内での痴漢というのは現実問題、ゼロになるのは不可能です。痴漢は犯罪です。痴漢の被害に苦しんでいる方もたくさんいるでしょう。特に女性が男性に痴漢されると怖くて「やめてください」となかなか口に出していえないケースの方が多いはずです。自分の欲望だけで痴漢をしては絶対にいけません。それとなかなか勇気を出していえないかもしれませんが、もし自分が痴漢の被害に遭ったら大きな声で「やめてください」といえば痴漢は減るかもしれません。
鉄道警察には女子高生を中心とした10代・20代の女性からの相談が増え続けている。
鉄道警察隊は被害状況を分析してみた。時間帯は朝の7時~7時30分。車両は真ん中あたりの混雑車両が多い。被害者の大半は女子高生。女子高生の被害に合っている女の子の特徴は制服・ミニスカート・紺のハイソックスのおとなしそうな真面目な雰囲気の子が多い。被害といってもお触りで終わったケースもあれば、汚物を付けられ泣きながら相談する子もいる状況である。
そこで鉄道警察隊は男性隊員を派遣して何度か手を打ってみるも痴漢現場は目撃できず失敗に終わり、被害は一向に収まらない。
被害に合った女の子に犯人の特徴などを聞いてもほとんどの被害者は怖くて恐怖のあまり顔も見ることもできませんといった返事ばかりで犯人の特徴もつかめない。でも、少数の被害者からの意見をまとめてみるとマスクをしていて顔はよくわからないが、20代~30代ぐらいの短髪で身長が180cmぐらいでがっちりしていて、スーツに紺のネクタイをしているといった情報が寄せられた。
鉄道警察隊もどうにかこの問題を解決したいと他の場所で大活躍しているまだこの春大学を卒業したばかりの女性鉄道Gメンのレイコに相談すると「はい、私でよければ」と力を貸してくれることになる。
レイコは新人ではあるが、痴漢常習犯を何人も撃退してきた実績があり、空手を習っていて世界大会へ出場するほどの腕前だ。レイコは鉄道警察隊から現状を聞き、謎の男を捕まえるためには私が女子高生になっておとりになるほかないと思っていた。とはいえ鉄道警察隊もレイコ一人だけでは身長180cmぐらいのがっちりした男を捕まえるのには心配だったので、念のためレイコのすぐ近くに男性のおとり捜査員二人を派遣し万全の態勢が整った。
いよいよいつも頻繁に被害が起こっている月曜日の7時頃、いかにも被害に遭いそうな女子高生がいたので、レイコはその女子高生の近くにいき電車に乗り込んだ。
その日のレイコはあえてスカートの丈もちょっと短めにしていかにもおとなしそうな雰囲気の女子高生を演じるように心がけていた。レイコはまわりが見ても全く違和感がなく女子高生そのものだった。時々、ターゲットになりそうな女の子の方を見ながらもスマホをいじって普通のどこにでもいる女子高生を演じていた。念のため派遣された捜査員の一人はレイコの直ぐそばにいて、もう一人はターゲットになりそうな女子高生の近くにいた。
しばらくの間、何事もなかったが、次の停車駅に付くとマスクをした身長180cm はありそうながっちりとした大柄な男が電車に乗ってきた。
レイコはこの男は特徴も一致しているし、怪しいと思った。レイコはその男の様子を伺っていた。謎の男はターゲットになりそうな女子高生の方を見ていたのでそちらにいくのかなって思ったが、おとりの男性捜査官の一人がその子を守るかのように行動したので、難しいと判断した謎の男は次にターゲットになりそうなレイコの存在に気づくと無防備でスマホを捜査しているレイコを見て少しずつ距離を詰めて、そっとレイコの背後に忍び寄った。
レイコやその近くにいたおとりの男性捜査官は間違えなくこの男が痴漢の常習犯だと確信した。ただ、確実に痴漢の行動に出るまでは証拠も不十分なので取り押さえをすることはできない。
レイコは全く気づいていないような何食わぬ顔をしてスマホをいじっていた。謎の男はレイコの背後にピッタリと付いたが、まだそこまで混雑ではなかったためか一向に痴漢をする気配はなかった。レイコは何気にスマホで時間を確認してみるとすでに7時20分だった。
次の停車駅に付くと乗客数が増え、謎の男はレイコの背後をキープするかのように動き、レイコは心の中で「こいつそろそろやりそうだぞ」と思った。謎の男はあたりを見回し、「よし、このタイミングだ」と心に決めるとレイコのお尻の付近に鞄を押し付けてきた。
まだこのタイミングでは早すぎると思ったレイコは素知らぬ顔をしてスマホをいじっていた。すると押し付けていた鞄にそっと手を忍び寄せてレイコのお尻に手を当てて触り始めた。男の手はさらにスカートの中に手を入れレイコのお尻を触った。
レイコはこのタイミングだと思い、男の手を掴み、男に向かって「鉄道警察隊だ」と警察署を付きだした。
謎の男は「まさか女子高生が」とビックリするような顔をした。近くにいた男性捜査官も近づき男を現行犯逮捕した。
男は「女子高生が捜査官だったなんて」と愕然とした。レイコの活躍のおかげで○○線の痴漢被害者は大幅に減った。
読者の皆さま、最後まで読んでいただきありがとうございました。電車内での痴漢というのは現実問題、ゼロになるのは不可能です。痴漢は犯罪です。痴漢の被害に苦しんでいる方もたくさんいるでしょう。特に女性が男性に痴漢されると怖くて「やめてください」となかなか口に出していえないケースの方が多いはずです。自分の欲望だけで痴漢をしては絶対にいけません。それとなかなか勇気を出していえないかもしれませんが、もし自分が痴漢の被害に遭ったら大きな声で「やめてください」といえば痴漢は減るかもしれません。
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