もしも自分の人生が逆戻りしたら・・・

第38章

どうするソウハル！

月日が流れ、美晴が産まれてから6カ月が経つ。

美晴の子育ても順調に進んでいました。3カ月後には首がすわり、3人で公園に連れていっても他の人の区別がつくようになりました。4カ月後には、声を出して笑うようになったり、5カ月後には寝がりを打てるようになりました。

ミキ「ねえ、ソウハルさん、最近公園に連れていくようになったら、美晴は恥ずかしがるようになって人見知りがすごく激しいのよ」

ソウハル「そうなんだね。僕も前世の時は未婚だったし、子育て経験がはじめてだからわからないことも多いけど、ネットで調べてみるよ」

ソウハルとミキはスマホで赤ちゃんの人見知りについてネットで検索してみた。ネットにはこんなことが書かれていた。


赤ちゃんが人見知りする理由は主に2つあり、一過性のものが多いようです。


①他人の顔や表情を見分けられるようになったから

②好奇心や恐怖心を感じるようになったから

①は新生児の際、視力は0.01程で、物や色も見分けられないようですが、生後3カ月頃には0.05程、生後6カ月で0.1程になるようです。

②赤ちゃんは視力の成長と共に感情も成長していきます。感情が成長すれば、好奇心や恐怖心も感じるようになり、人見知りをしてしまうようです。

赤ちゃんの人見知り対策：人見知りは成長過程で起こる現象なので、それほど心配をする必要はありませんが、毎回、大泣きしたり、あまりにも人見知りが激しい場合は「赤ちゃんの目を見ない」ことも有効のようです。これは東京大学と京都大学が共同で行った研究結果によるものです。


ソウハル「美晴も人の区別がしっかりとつくようになったから、公園にいるみなれない人よりもいつも一緒にいるママに抱っこしてもらうのが居心地も良く、安心感を感じるんじゃないかな」

ミキ「そうね。誰かに声をかけられても私のところにくるのよ」

ソウハル「ネットでも赤ちゃんは6～9か月頃に人見知りが始まるから、そんなに心配しなくても大丈夫って書かれているからそんなに神経質にならなくてもいいんじゃないかな」

ミキ「そうね。ソウハルさんと話しただけで少し安心したわ」

美晴を育てるにあたり、ソウハルとミキはいくつかの悩み事を経験してきましたが、特に大きな問題もなく美晴は順調に育っていった。唯一の悩みの種といえばこれは子育てをする上でだれもが直面する突然のぐずり泣きや夜泣きについてだった。

これについては検診の際にミキが担当医からも聞いており、赤ちゃんの成長過程において急激に知能が発達する期間に赤ちゃん自身がその変化に戸惑い、ぐずったり泣いたりするようです。生後20カ月になるまで2カ月に1回、合計10回程度訪れるようです。

これをメンタルリープといいます。欧米ではすでに広く知られており、オランダやドイツでは90％以上の親が知っているようです。


美晴の食事については生後4カ月頃まではおっぱいを与えるだけでしたが、生後5カ月が過ぎる頃には離乳食も1日1回食べるようになってきました(一般的にも生後5～6カ月頃から離乳食開始の目安のようですが、赤ちゃんの成長に合わせて産婦人科医などとも相談すると良いでしょう)。

この頃、ソウハルの仕事の方も順調に進み、今回出場する将棋の大会では優勝候補にもあげられていた。ソウハルは｢よし、優勝するぞ｣と当日、将棋の大会を楽しみにしていたが、なんと美晴が熱を出してしまったのである(続)