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第50章
美晴のいえで!
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美晴は小学4年生、美妃は小学1年生になった。
美晴はいつも美妃と一緒に手を繋いで登校していた。美妃を教室の前まで連れていき、授業が終わると一緒に帰ることもあった。
美晴は自分が使っているおもちゃなども「使っていいよ」といって美妃はいつも使っていた。
そんな美晴だったが、心の中でちょっとした変化が起こっていた。
ミキ「ねえ、今日はからあげと卵焼きをもらってきたんだけどどっちがいい?」
美晴「僕はからあげが食べたいな」
美妃「私もからあげが食べたい」
ミキ「美晴、おにいちゃんなんだから美妃に譲ってもいいよね」
美晴「う~ん、わかった(チェッ)」
美晴は心の中でいつもお兄ちゃんだからという理由で好きな物を選べなかった。
そんなある日、美晴が家に帰ると美妃が美晴のクレヨンを使ってお絵描きをしていた。
美晴「あっ、それ僕が学校の授業で使おうと思っていた新品のクレヨンだ」
美妃「わたしがつかってもいいんでしょ」
美晴「それはダメだよ」
美妃は始めて美晴に怒られたことがショックで泣いてしまった。隣の部屋からソウハルがきた。
ソウハル「美晴、美妃が泣いているけどどうしたんだい」
美晴「だって僕が学校で使おうと思っていたクレヨンを勝手に使ったんだ」
ソウハル「美晴はここにあるものは使ってもいいよって言ってなかった」
美晴「う~ん、いったけどさ、だって新品のクレヨンを使ってたから」
ソウハル「美晴はお兄ちゃんなんだからさ」
美晴「いつもいつもおにいちゃんなんだからってさ、もういいよ」
美晴は走ってその場から去ると家を出ていってしまった。ソウハルはすぐに美晴を追いかけていった。「美晴、美晴」と叫びながらあちこちを捜しまわったが美晴は見つからなかった。そこで、ミキに連絡を入れた。
ソウハル「思い当りそうな所は捜したんだけど一向に美晴は見つからないよ」
ミキ「私も近所のおばさんのところに美妃を預けたら捜しに行くわ」
ソウハルとミキは「美晴、美晴」と叫びながら懸命に捜しまわったが美晴は見つからず、警察に届けようと思ったが、ソウハルの携帯に一本の連絡が入った。
ソウハル「もしもし」
ダイスケ「聡ちゃん、ワシだけどさっき偶然、美晴ちゃんに似た子を見かけたから声をかけると美晴ちゃんだったんだ。それで今、美晴ちゃん家にいるよ」
ソウハル「安心したよ。ダイちゃんありがとう。今からすぐに行くよ」
ダイスケ「今、美晴ちゃんの好きな物を買って一緒に食べているところなんだ。待ってるよ」
ソウハルはダイスケの家につくとすぐにダイスケにお礼をいった。
ソウハル「ダイちゃん、本当にありがとう。ずっと捜しまわっていたけど見つからなくってさ」
ダイスケ「美晴ちゃんから理由は聞いたよ。美晴ちゃん、お父さん迎えに来たよ」
ソウハル「美晴、ごめんな。すまなかった」
美晴「ダイスケおじいちゃんに話しをしたらなんだかスッキリしたよ」
ソウハル「ダイちゃん、本当にありがとう」
ダイスケ「ワシもいつも一人でいることが多いから美晴ちゃんといろいろ話ができて楽しかったよ」
ソウハルはダイスケにお礼をいうと美晴と一緒に家に帰った。
美晴「僕、ダイスケおじいちゃんと話しができて本当に楽しかったよ。美妃ちゃんにも悪かったなって」
ソウハルと美晴が家につくと「美晴、ごめんね」といってミキが謝った。それ以降、美晴と美妃は欲しいものは平等に与えるようにしたが、美晴が美妃に譲ることも多かった。
毎朝、美晴と美妃は仲良く一緒に手を繋いで登校した(続)
美晴はいつも美妃と一緒に手を繋いで登校していた。美妃を教室の前まで連れていき、授業が終わると一緒に帰ることもあった。
美晴は自分が使っているおもちゃなども「使っていいよ」といって美妃はいつも使っていた。
そんな美晴だったが、心の中でちょっとした変化が起こっていた。
ミキ「ねえ、今日はからあげと卵焼きをもらってきたんだけどどっちがいい?」
美晴「僕はからあげが食べたいな」
美妃「私もからあげが食べたい」
ミキ「美晴、おにいちゃんなんだから美妃に譲ってもいいよね」
美晴「う~ん、わかった(チェッ)」
美晴は心の中でいつもお兄ちゃんだからという理由で好きな物を選べなかった。
そんなある日、美晴が家に帰ると美妃が美晴のクレヨンを使ってお絵描きをしていた。
美晴「あっ、それ僕が学校の授業で使おうと思っていた新品のクレヨンだ」
美妃「わたしがつかってもいいんでしょ」
美晴「それはダメだよ」
美妃は始めて美晴に怒られたことがショックで泣いてしまった。隣の部屋からソウハルがきた。
ソウハル「美晴、美妃が泣いているけどどうしたんだい」
美晴「だって僕が学校で使おうと思っていたクレヨンを勝手に使ったんだ」
ソウハル「美晴はここにあるものは使ってもいいよって言ってなかった」
美晴「う~ん、いったけどさ、だって新品のクレヨンを使ってたから」
ソウハル「美晴はお兄ちゃんなんだからさ」
美晴「いつもいつもおにいちゃんなんだからってさ、もういいよ」
美晴は走ってその場から去ると家を出ていってしまった。ソウハルはすぐに美晴を追いかけていった。「美晴、美晴」と叫びながらあちこちを捜しまわったが美晴は見つからなかった。そこで、ミキに連絡を入れた。
ソウハル「思い当りそうな所は捜したんだけど一向に美晴は見つからないよ」
ミキ「私も近所のおばさんのところに美妃を預けたら捜しに行くわ」
ソウハルとミキは「美晴、美晴」と叫びながら懸命に捜しまわったが美晴は見つからず、警察に届けようと思ったが、ソウハルの携帯に一本の連絡が入った。
ソウハル「もしもし」
ダイスケ「聡ちゃん、ワシだけどさっき偶然、美晴ちゃんに似た子を見かけたから声をかけると美晴ちゃんだったんだ。それで今、美晴ちゃん家にいるよ」
ソウハル「安心したよ。ダイちゃんありがとう。今からすぐに行くよ」
ダイスケ「今、美晴ちゃんの好きな物を買って一緒に食べているところなんだ。待ってるよ」
ソウハルはダイスケの家につくとすぐにダイスケにお礼をいった。
ソウハル「ダイちゃん、本当にありがとう。ずっと捜しまわっていたけど見つからなくってさ」
ダイスケ「美晴ちゃんから理由は聞いたよ。美晴ちゃん、お父さん迎えに来たよ」
ソウハル「美晴、ごめんな。すまなかった」
美晴「ダイスケおじいちゃんに話しをしたらなんだかスッキリしたよ」
ソウハル「ダイちゃん、本当にありがとう」
ダイスケ「ワシもいつも一人でいることが多いから美晴ちゃんといろいろ話ができて楽しかったよ」
ソウハルはダイスケにお礼をいうと美晴と一緒に家に帰った。
美晴「僕、ダイスケおじいちゃんと話しができて本当に楽しかったよ。美妃ちゃんにも悪かったなって」
ソウハルと美晴が家につくと「美晴、ごめんね」といってミキが謝った。それ以降、美晴と美妃は欲しいものは平等に与えるようにしたが、美晴が美妃に譲ることも多かった。
毎朝、美晴と美妃は仲良く一緒に手を繋いで登校した(続)
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