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第一章 壊れた日常の始まり
寂しい学校生活
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授業終了のチャイムが鳴る。ぼーっとしていたらいつの間にか授業が終わっていた。
「顔色が悪いが大丈夫か?」
重い足取りで廊下を歩いていると、誰かに声をかけられ、足を止めた。話しかけてきたのは社会科の教師で俺のクラスの担任でもある吉田だった。獲物を狙うかのような鋭い目をした吉田が一歩近づく。俺はこの教師がどこか苦手だった。
「あ、はい、大丈夫です」
「家が大変なのは分かるがあまり無理するなよ?」
母がいなくなって、酒を飲んだ父が暴れているのを同級生に見られ、たちまち噂が広がった。もちろん周りからは距離を置かれるようになった。元々内向的な自分に友達は少なかったが、その友達もいなくなってしまった。
「はい、ありがとうございます」
「困ったことがあればいつでも言うんだぞ?」
人気のない廊下で吉田が一歩近づく。吉田の声はねっとりと重く、気持ちが悪かった。早く行きたいのに吉田は前を遮る。吉田の手が近づき、顔に触れようとしてとっさに避けようとした時だった。
ーージリリッ
校内に響き渡る大きな音。誰かが学校の非常ベルを押したようだ。その音に驚いた生徒たちがわらわらと教室から出てきた。吉田が一歩引き下がる。その隙に挨拶をしてその場を去った。
家に帰ると、父がすでに家におり、「遅い」と怒った後、すぐさま俺に準備をするように言った。この前は数日空いてからの呼び出しだったが、連日は初めてだった。
狼狽えているとポイっとローションのボトルを投げつけた。これで準備をしろということらしい。そのボトルを持って、部屋へ行こうとした。そこで足を止めてお風呂場に行く場所を変更した。智が帰ってきた時に見られたくないからだ。
下の服を脱いでささっと終わらせようと、ローションを取り出す。ヌルヌルとした感触。あの男は、水を少し混ぜると伸びがよくなると言っていた。お湯を少しだけ混ぜると確かに伸びが良くなった。たっぷりと出したローションを指にまとわせ、恐る恐る中へと入れる。昨日したばかりだからか、そこはすんなりと受け入れた。
男が言っていた「気持ちの良い場所」には触れないようにして、指3本まで入るように馴染ませた。ささっとお風呂場の床と下半身を洗い流し、脱衣所へと出た。
「わっ」
「あ、ごめん、にいちゃん……」
帰ってきていた智が洗濯物をまとめていたらしい。
「いや、こっちこそごめん」
「ところでどうしてズボンだけ脱いでるの?」
「あ、いやこれは飲み物こぼしちゃって……」
適当な言い訳をしてそそくさとズボンを履くと、「父さんが待ってるから」と言ってその場を後にした。あからさまな嘘と父とどこへ行くのか、という疑問を無言で背中に訴えかけてくるが、その視線を無視して父の元へと向かった。
いつものように父に連れられ、ホテルへ行くと、あの男は準備してきたことを自身の手で確認すると満足そうに微笑んだ。
俺を抱く直前、「和之さんも手伝ったの?」と聞かれ、小さな声で「いえ……」と言うと男はどこか残念そうな表情をしていたように見えた。
「顔色が悪いが大丈夫か?」
重い足取りで廊下を歩いていると、誰かに声をかけられ、足を止めた。話しかけてきたのは社会科の教師で俺のクラスの担任でもある吉田だった。獲物を狙うかのような鋭い目をした吉田が一歩近づく。俺はこの教師がどこか苦手だった。
「あ、はい、大丈夫です」
「家が大変なのは分かるがあまり無理するなよ?」
母がいなくなって、酒を飲んだ父が暴れているのを同級生に見られ、たちまち噂が広がった。もちろん周りからは距離を置かれるようになった。元々内向的な自分に友達は少なかったが、その友達もいなくなってしまった。
「はい、ありがとうございます」
「困ったことがあればいつでも言うんだぞ?」
人気のない廊下で吉田が一歩近づく。吉田の声はねっとりと重く、気持ちが悪かった。早く行きたいのに吉田は前を遮る。吉田の手が近づき、顔に触れようとしてとっさに避けようとした時だった。
ーージリリッ
校内に響き渡る大きな音。誰かが学校の非常ベルを押したようだ。その音に驚いた生徒たちがわらわらと教室から出てきた。吉田が一歩引き下がる。その隙に挨拶をしてその場を去った。
家に帰ると、父がすでに家におり、「遅い」と怒った後、すぐさま俺に準備をするように言った。この前は数日空いてからの呼び出しだったが、連日は初めてだった。
狼狽えているとポイっとローションのボトルを投げつけた。これで準備をしろということらしい。そのボトルを持って、部屋へ行こうとした。そこで足を止めてお風呂場に行く場所を変更した。智が帰ってきた時に見られたくないからだ。
下の服を脱いでささっと終わらせようと、ローションを取り出す。ヌルヌルとした感触。あの男は、水を少し混ぜると伸びがよくなると言っていた。お湯を少しだけ混ぜると確かに伸びが良くなった。たっぷりと出したローションを指にまとわせ、恐る恐る中へと入れる。昨日したばかりだからか、そこはすんなりと受け入れた。
男が言っていた「気持ちの良い場所」には触れないようにして、指3本まで入るように馴染ませた。ささっとお風呂場の床と下半身を洗い流し、脱衣所へと出た。
「わっ」
「あ、ごめん、にいちゃん……」
帰ってきていた智が洗濯物をまとめていたらしい。
「いや、こっちこそごめん」
「ところでどうしてズボンだけ脱いでるの?」
「あ、いやこれは飲み物こぼしちゃって……」
適当な言い訳をしてそそくさとズボンを履くと、「父さんが待ってるから」と言ってその場を後にした。あからさまな嘘と父とどこへ行くのか、という疑問を無言で背中に訴えかけてくるが、その視線を無視して父の元へと向かった。
いつものように父に連れられ、ホテルへ行くと、あの男は準備してきたことを自身の手で確認すると満足そうに微笑んだ。
俺を抱く直前、「和之さんも手伝ったの?」と聞かれ、小さな声で「いえ……」と言うと男はどこか残念そうな表情をしていたように見えた。
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