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第一章 異世界へ
俺と良太の部屋
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王子が俺たちの部屋へと案内してくれたようで、扉の先には大きなベッドに高そうなテーブルや椅子、先ほど入ったものよりは小さいもののきちんとお風呂場もあり、この部屋だけで生活はできるような感じだ。
(良太と俺は別々の部屋に用意されるかと思ったけど、違うのかな……?)
部屋に入って大きなベッドにフッと背中を預ける。緊張や恐怖と色々なものからようやく解放されたかと思うとホッとした。いきなりこちらの世界へと来て、良太は救世主と言われ、俺は言葉が全く分からず、魔物の恐怖や緊張した国王陛下との謁見も終わったのだから……こう気が抜けてしまうのはしょうがないと思う。
いつの間にかベッドで意識を失っていた。
ふと目が覚めると横では良太も寝息を立てて寝ていて、2人して寝こけていたことに気づいた。
(今、何時だろう……?)
外を見ようにもこの部屋には窓がなくて外の様子が分からなかった。良太を起こさないようにしてそっと扉を開けた。廊下は広くてキョロキョロしていると廊下の向こう側からラウリア王子がこちらへと向かってきていた。
(あ、勝手に部屋から怒られるかな……?)
良太ならまだしも俺はこの王子によく思われていないことは明白だったので、勝手に歩いていたら怒られるかもしれない。部屋に戻るか悩んで動けずにいると王子が部屋の前まで来てしまった。
『ーーーーー?ーーーーー?』
思いの外、怖い顔はされず、むしろ珍しいことに王子が俺に話しかけてくれる。でも俺には何を言っているのか分からず、「ごめんわからないんだ」と言って首を横に振るしかできなかった。
『ーーーー!ーーーー!』
今までは睨みつけてきていた王子だが、何故か俺に対して笑顔になり腕を掴んでどこかへと引っ張って行こうとする。
「ゆうにぃっ……!」
俺がいないことに気づいたのか、良太が慌てて部屋から出てきて俺の腕を掴む。
『ーーー!ーーー』
良太が王子に対して睨みつけて何かを言う。王子が「どうして?」というような表情をしている。
「おい?大丈夫か?俺は特に何もされてないぞ」
「ううん、こっちの話……」
『ーーーーーー!ーーーーー!』
また厳しい口調で良太が王子に何かを言う。王子はシュンとした顔で頷いた。でも気を取り直したように笑顔で良太に『ーーーー』と言って、どこかへと案内する。
「ゆうにぃ、ごはんを用意してくれてるみたい。僕たちを歓迎するためにご馳走を用意したって」
そう言えば、こちらの世界についてからは飲み物とパンのようなものしか食べていなかったため、お腹が空いていることに気づいた。
(良太と俺は別々の部屋に用意されるかと思ったけど、違うのかな……?)
部屋に入って大きなベッドにフッと背中を預ける。緊張や恐怖と色々なものからようやく解放されたかと思うとホッとした。いきなりこちらの世界へと来て、良太は救世主と言われ、俺は言葉が全く分からず、魔物の恐怖や緊張した国王陛下との謁見も終わったのだから……こう気が抜けてしまうのはしょうがないと思う。
いつの間にかベッドで意識を失っていた。
ふと目が覚めると横では良太も寝息を立てて寝ていて、2人して寝こけていたことに気づいた。
(今、何時だろう……?)
外を見ようにもこの部屋には窓がなくて外の様子が分からなかった。良太を起こさないようにしてそっと扉を開けた。廊下は広くてキョロキョロしていると廊下の向こう側からラウリア王子がこちらへと向かってきていた。
(あ、勝手に部屋から怒られるかな……?)
良太ならまだしも俺はこの王子によく思われていないことは明白だったので、勝手に歩いていたら怒られるかもしれない。部屋に戻るか悩んで動けずにいると王子が部屋の前まで来てしまった。
『ーーーーー?ーーーーー?』
思いの外、怖い顔はされず、むしろ珍しいことに王子が俺に話しかけてくれる。でも俺には何を言っているのか分からず、「ごめんわからないんだ」と言って首を横に振るしかできなかった。
『ーーーー!ーーーー!』
今までは睨みつけてきていた王子だが、何故か俺に対して笑顔になり腕を掴んでどこかへと引っ張って行こうとする。
「ゆうにぃっ……!」
俺がいないことに気づいたのか、良太が慌てて部屋から出てきて俺の腕を掴む。
『ーーー!ーーー』
良太が王子に対して睨みつけて何かを言う。王子が「どうして?」というような表情をしている。
「おい?大丈夫か?俺は特に何もされてないぞ」
「ううん、こっちの話……」
『ーーーーーー!ーーーーー!』
また厳しい口調で良太が王子に何かを言う。王子はシュンとした顔で頷いた。でも気を取り直したように笑顔で良太に『ーーーー』と言って、どこかへと案内する。
「ゆうにぃ、ごはんを用意してくれてるみたい。僕たちを歓迎するためにご馳走を用意したって」
そう言えば、こちらの世界についてからは飲み物とパンのようなものしか食べていなかったため、お腹が空いていることに気づいた。
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