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第五章 逃亡
計略 良太side
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ルウファ東側の木々が生い茂る森を突き進む。
すぐにゆうにぃを追いかけたいものの、まずは魔鏡のカケラを探すことにした。
ルウファの外壁から魔力戻しで戻った魔力は結局微々たるものだった。
枯渇しかけていた状態から少しでも戻ったことは良しとすべきなのだとは思う。
それでも、少なすぎる自身の魔力に肩を落とさざる得なかった。
時間が経てば魔力が回復すると魔王に言われたもの、時間が経った今も魔力の回復は乏しく完璧に戻るのは大分先だろう。
攻撃魔術を使用できず、結界も張れない、そして剣もうまく扱えない。残念ながら今の僕では大輝に力及ばない……。
ーー今度こそこの手で大輝を葬ってやる……
自身の力が現状では大輝に力及ばないと分かりギリっと歯を食いしばるも、心の中で大輝をこの手で殺すことを固く決意する。
(ラウリアなんかにやらせず、エンフィルの時のように僕自身ですべきだった……。ゆうにぃの前で大輝を確実に殺してやる……。そしてその亡骸の前でゆうにぃを抱いてやる……)
大輝への憎しみでカッと熱くなった頬を冷やすように頭を振り、あたりを見回した。差し込む太陽の光と爽やかな風が森を走っている。
(エンフィルはカケラをどこらへんに置いただろうか?)
この広い森でどうやって探そうか……そう考えあぐねていた時に遠くの方から草木を踏む小さな足音が聞こえた。
すぐさま茂みに隠れ、身を潜ましていると幾人かの足音と話声が少しずつ近づいてきた。
『グルファン王国に行ったからといって分かるものなのでしょうか?……っ……』
チラッとその方向を茂みから覗くと、あどけない男の子2人が少し足早に歩いている。
2人とも幼そうではあるが、身長の低い1人の男の子は歩き続けて体力の限界が来たのか、足を止めて苦渋の顔をしている。
どうもその子は足が痛いようで、『兄者』と呼ばれた男の子も足を止めて、自分より小さい男の子を心配そうに見ている。
2人はぼろ布とまではいかないが、元は白かったであろうシャツは薄汚れ、土埃のついた黒いズボンを穿いて、兄者と呼ばれた男の子の腰には少年のような風貌には似合わない剣を下げている。
兄者と呼ばれた男は赤褐色の髪色で、その名を呼んだ男の子は黒に近い茶色い髪色をしている。兄者と呼んでいるからには2人は兄弟そうなのに、あまり似ているようには思えなかった。
『大丈夫か?もう少しだから……。でも、実際のところ、グルファン王国に行ったところで分からないかもしれない……』
『……大丈夫です。本当に疫病を流行らせたのはグルファン王国なのでしょうか?疫病を救ってくれた薬師様が仕組んだこととも言われてますが、本当でしょうか……。でも、その薬師様のおかげで孤児院の皆は助かりました……』
『分からない……。でも、薬師様は薬の代わりに転移魔法石を寄越せと言ってきたらしい……それで恩を着せて貴重な魔法石を搾取しようとしているに違いない、そもそも救世主様の結界を要望したのに無視して魔力の少ない薬師を寄越して馬鹿にしていると騎士の人たちは怒っていたし……』
会話の内容からしてアルツナハインの子供のようだ。そのまま気配を殺しながら聞き耳を立てる。
『……っし!』
兄者と呼ばれていた男の子が緊張した声で幼い子に口を閉ざすように指示している。
(……気づかれた?)
いや、物音は立てていない……。その幼い子供たちもじっと息を殺して木の後ろに隠れたことから、何かいるのか?と窺う。
どこからともなく、パキッという音が聞こえ、そちらを見ると、以前ルウファの街で見かけた土の魔物がいた。
幼い子供たちは静かに気配を消しているものの、隠れたのが遅かったのか土の魔物は子供たちの方へと近づき、子供たちに向かって口から泥を吐きかけた。
幼いながらにも2人は魔術を使えるようで応戦している。子供にしては魔力はある方かもしれないが、それでも撃退するほどの魔力はなく、土の魔物は所々崩れるだけだ。このままではじゃジリ貧か、子供たちの方が死ぬだろう。
(どうする……?見殺しにするか?いやでもさっきの会話が気になる……)
自身の魔力がどれくらい回復したか確認し、一度くらい結界を張っても問題なさそうだと認識する。
2人の少年がグルファン王国の人物ではないこと、そして会話の内容からしてアルツナハインの者だと踏んで、草むらから身を乗り出した。
『だ、誰?!』
『声を上げるな』
いきなり現れた僕に幼い男の子たちは驚きの声をあげるもそれを無視して、自身に結界を張り、土の魔物の攻撃を防ぐ。そして、自身と少年たちに不可視の魔術をかける。少年2人は、土の魔物の攻撃が防がれたことに驚きつつも、状況を把握して僕の言った通り口を閉じた。
(早くどっかいけ……)
壁や物に対して結界を張る時はその時に使用する魔力だけでいいが、動くようなものに結界を張る時は使用すればするほどその分、魔力がなくなるのだ。土の魔物がこのままここにいたら僕の魔力が無くなってしまう。
少しすると土の魔物は攻撃ができないと分かったのか、所々崩れた状態で森の奥へと進んでいった。
結界と不可視の魔術を解除し、子供2人に振り返る。幼い顔をした2人は怯えたような不安そうな顔でこちらを見上げた後、僕を見て驚いた表情をする。
『救世主様……ですか……?』
兄者と呼ばれていた男の子が尋ねた。小さな男の子も気づいたのか目を輝かせてこちらを見上げている。
『そうだよ、僕が召喚された救世主だよ。2人はアルツナハインの子供たちで合ってる?』
『はい、そうです。救世主様、土の魔物から守ってくださり、ありがとうございました。いきなり土の魔物が現れて……。救世主様がいなかったらどうなっていたか……』
兄者と呼ばれていた男の子は14歳でカルアスと名乗った。もう1人の幼い少年は7歳でチスと言い、2人は同じ孤児院で育ったため、血の繋がりはないものの幼いチスは兄のようにカルアスを慕っているらしい。
2人に何故こんなところにいるのか聞いたところ、2人は僕に話していいのか不安そうに顔を見合わせた。
『怖がらないで大丈夫だよ。だって僕は救世主だから』
子供をあやすようにニコっと笑うと2人は頬を赤くして、もじもじと照れて、ここにいた理由を話し始めた。
2人はアルツナハインの少年兵士として騎士団の元へと入ったらしい。いや、入らされたと言った方が正しいのかもしれない。
今回流行った疫病の感染は瞬く間に広がり、騎士団にも罹ったものは多かった。
そして、人員不足を補うために手あたり次第、使えそうな人間ーー年齢など関係なく、まさしく使える人間なら誰でも入団させたらしい。
彼らは孤児院育ちで身分などなかったから騎士として扱われることもなく、騎士から命令を受けて兵士として動いていたらしい。
騎士たちの中には気さくで優しい人間もいたが、疫病が流行ったせいで国全体は混沌に陥り空気は良くなく、苛立ちで下の人間に八つ当たりするものもいた。そして、薬師のおかげで疫病は治ったものの、元居た騎士が復帰すると弱者である少年のような立場の子はもっといびられるようになったとのことだ。
そして、騎士の1人が自身に任命された疫病の調査を目の前の2人に押し付けたらしい。
『土の魔物がいきなり現れたって言ってたよね?どの辺から急に現れたの?』
『あっちの方です』
僕は土の魔物が現れる前に隠れたので、どこから出現したか分からなかったのだ。2人は土の魔物が現れた場所まで僕を連れていき、教えてくれる。
いきなり現れたってことは、ここらへんにカケラがあるんじゃないかと考えて、辺りを探してみる。
『何を探されてるんですか?』
『鏡のカケラを探してるんだ』
そう伝えると2人も一緒になり探し始めた。
『こちら、ですか……?』
少ししてから幼いチスの方がカケラを見つけた。手のひらに乗せられたそのカケラは太陽の光でキラキラと反射している。
『ありがとう。それ、僕がもらってもいいかな?』
ニコッと笑いかけると、2人は少し照れたようにして、素直に渡す。
『ふふっ、ありがとう。2人はこの後どうするつもりだったの?』
グルファン王国とアルツナハインを繋ぐハイネスの森は最近までグルファン王国の騎士たちが魔物討伐に来ていたので、手薄になっているであろうこのクーアラの森を経由してルウファへと入り、記者ニッチスに何とか接触できないかと考えたらしい。
ニッチスの新聞はアルツナハインにも出回っていたらしく、ルウファ城専属記者のニッチスに会えば何かしら分かるかもしれないと思ったようだ。
僕のことを救世主だと分かったのも以前、ルウファ新聞に載っていた僕の写真を見て知っていたとのことだ。
すぐにゆうにぃを追いかけたいものの、まずは魔鏡のカケラを探すことにした。
ルウファの外壁から魔力戻しで戻った魔力は結局微々たるものだった。
枯渇しかけていた状態から少しでも戻ったことは良しとすべきなのだとは思う。
それでも、少なすぎる自身の魔力に肩を落とさざる得なかった。
時間が経てば魔力が回復すると魔王に言われたもの、時間が経った今も魔力の回復は乏しく完璧に戻るのは大分先だろう。
攻撃魔術を使用できず、結界も張れない、そして剣もうまく扱えない。残念ながら今の僕では大輝に力及ばない……。
ーー今度こそこの手で大輝を葬ってやる……
自身の力が現状では大輝に力及ばないと分かりギリっと歯を食いしばるも、心の中で大輝をこの手で殺すことを固く決意する。
(ラウリアなんかにやらせず、エンフィルの時のように僕自身ですべきだった……。ゆうにぃの前で大輝を確実に殺してやる……。そしてその亡骸の前でゆうにぃを抱いてやる……)
大輝への憎しみでカッと熱くなった頬を冷やすように頭を振り、あたりを見回した。差し込む太陽の光と爽やかな風が森を走っている。
(エンフィルはカケラをどこらへんに置いただろうか?)
この広い森でどうやって探そうか……そう考えあぐねていた時に遠くの方から草木を踏む小さな足音が聞こえた。
すぐさま茂みに隠れ、身を潜ましていると幾人かの足音と話声が少しずつ近づいてきた。
『グルファン王国に行ったからといって分かるものなのでしょうか?……っ……』
チラッとその方向を茂みから覗くと、あどけない男の子2人が少し足早に歩いている。
2人とも幼そうではあるが、身長の低い1人の男の子は歩き続けて体力の限界が来たのか、足を止めて苦渋の顔をしている。
どうもその子は足が痛いようで、『兄者』と呼ばれた男の子も足を止めて、自分より小さい男の子を心配そうに見ている。
2人はぼろ布とまではいかないが、元は白かったであろうシャツは薄汚れ、土埃のついた黒いズボンを穿いて、兄者と呼ばれた男の子の腰には少年のような風貌には似合わない剣を下げている。
兄者と呼ばれた男は赤褐色の髪色で、その名を呼んだ男の子は黒に近い茶色い髪色をしている。兄者と呼んでいるからには2人は兄弟そうなのに、あまり似ているようには思えなかった。
『大丈夫か?もう少しだから……。でも、実際のところ、グルファン王国に行ったところで分からないかもしれない……』
『……大丈夫です。本当に疫病を流行らせたのはグルファン王国なのでしょうか?疫病を救ってくれた薬師様が仕組んだこととも言われてますが、本当でしょうか……。でも、その薬師様のおかげで孤児院の皆は助かりました……』
『分からない……。でも、薬師様は薬の代わりに転移魔法石を寄越せと言ってきたらしい……それで恩を着せて貴重な魔法石を搾取しようとしているに違いない、そもそも救世主様の結界を要望したのに無視して魔力の少ない薬師を寄越して馬鹿にしていると騎士の人たちは怒っていたし……』
会話の内容からしてアルツナハインの子供のようだ。そのまま気配を殺しながら聞き耳を立てる。
『……っし!』
兄者と呼ばれていた男の子が緊張した声で幼い子に口を閉ざすように指示している。
(……気づかれた?)
いや、物音は立てていない……。その幼い子供たちもじっと息を殺して木の後ろに隠れたことから、何かいるのか?と窺う。
どこからともなく、パキッという音が聞こえ、そちらを見ると、以前ルウファの街で見かけた土の魔物がいた。
幼い子供たちは静かに気配を消しているものの、隠れたのが遅かったのか土の魔物は子供たちの方へと近づき、子供たちに向かって口から泥を吐きかけた。
幼いながらにも2人は魔術を使えるようで応戦している。子供にしては魔力はある方かもしれないが、それでも撃退するほどの魔力はなく、土の魔物は所々崩れるだけだ。このままではじゃジリ貧か、子供たちの方が死ぬだろう。
(どうする……?見殺しにするか?いやでもさっきの会話が気になる……)
自身の魔力がどれくらい回復したか確認し、一度くらい結界を張っても問題なさそうだと認識する。
2人の少年がグルファン王国の人物ではないこと、そして会話の内容からしてアルツナハインの者だと踏んで、草むらから身を乗り出した。
『だ、誰?!』
『声を上げるな』
いきなり現れた僕に幼い男の子たちは驚きの声をあげるもそれを無視して、自身に結界を張り、土の魔物の攻撃を防ぐ。そして、自身と少年たちに不可視の魔術をかける。少年2人は、土の魔物の攻撃が防がれたことに驚きつつも、状況を把握して僕の言った通り口を閉じた。
(早くどっかいけ……)
壁や物に対して結界を張る時はその時に使用する魔力だけでいいが、動くようなものに結界を張る時は使用すればするほどその分、魔力がなくなるのだ。土の魔物がこのままここにいたら僕の魔力が無くなってしまう。
少しすると土の魔物は攻撃ができないと分かったのか、所々崩れた状態で森の奥へと進んでいった。
結界と不可視の魔術を解除し、子供2人に振り返る。幼い顔をした2人は怯えたような不安そうな顔でこちらを見上げた後、僕を見て驚いた表情をする。
『救世主様……ですか……?』
兄者と呼ばれていた男の子が尋ねた。小さな男の子も気づいたのか目を輝かせてこちらを見上げている。
『そうだよ、僕が召喚された救世主だよ。2人はアルツナハインの子供たちで合ってる?』
『はい、そうです。救世主様、土の魔物から守ってくださり、ありがとうございました。いきなり土の魔物が現れて……。救世主様がいなかったらどうなっていたか……』
兄者と呼ばれていた男の子は14歳でカルアスと名乗った。もう1人の幼い少年は7歳でチスと言い、2人は同じ孤児院で育ったため、血の繋がりはないものの幼いチスは兄のようにカルアスを慕っているらしい。
2人に何故こんなところにいるのか聞いたところ、2人は僕に話していいのか不安そうに顔を見合わせた。
『怖がらないで大丈夫だよ。だって僕は救世主だから』
子供をあやすようにニコっと笑うと2人は頬を赤くして、もじもじと照れて、ここにいた理由を話し始めた。
2人はアルツナハインの少年兵士として騎士団の元へと入ったらしい。いや、入らされたと言った方が正しいのかもしれない。
今回流行った疫病の感染は瞬く間に広がり、騎士団にも罹ったものは多かった。
そして、人員不足を補うために手あたり次第、使えそうな人間ーー年齢など関係なく、まさしく使える人間なら誰でも入団させたらしい。
彼らは孤児院育ちで身分などなかったから騎士として扱われることもなく、騎士から命令を受けて兵士として動いていたらしい。
騎士たちの中には気さくで優しい人間もいたが、疫病が流行ったせいで国全体は混沌に陥り空気は良くなく、苛立ちで下の人間に八つ当たりするものもいた。そして、薬師のおかげで疫病は治ったものの、元居た騎士が復帰すると弱者である少年のような立場の子はもっといびられるようになったとのことだ。
そして、騎士の1人が自身に任命された疫病の調査を目の前の2人に押し付けたらしい。
『土の魔物がいきなり現れたって言ってたよね?どの辺から急に現れたの?』
『あっちの方です』
僕は土の魔物が現れる前に隠れたので、どこから出現したか分からなかったのだ。2人は土の魔物が現れた場所まで僕を連れていき、教えてくれる。
いきなり現れたってことは、ここらへんにカケラがあるんじゃないかと考えて、辺りを探してみる。
『何を探されてるんですか?』
『鏡のカケラを探してるんだ』
そう伝えると2人も一緒になり探し始めた。
『こちら、ですか……?』
少ししてから幼いチスの方がカケラを見つけた。手のひらに乗せられたそのカケラは太陽の光でキラキラと反射している。
『ありがとう。それ、僕がもらってもいいかな?』
ニコッと笑いかけると、2人は少し照れたようにして、素直に渡す。
『ふふっ、ありがとう。2人はこの後どうするつもりだったの?』
グルファン王国とアルツナハインを繋ぐハイネスの森は最近までグルファン王国の騎士たちが魔物討伐に来ていたので、手薄になっているであろうこのクーアラの森を経由してルウファへと入り、記者ニッチスに何とか接触できないかと考えたらしい。
ニッチスの新聞はアルツナハインにも出回っていたらしく、ルウファ城専属記者のニッチスに会えば何かしら分かるかもしれないと思ったようだ。
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