魔王様のメイド様

文月 蓮

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本編

そんな効果は聞いていません ※R18

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お待たせいたしました。今回もR18です。苦手な方は次回までお待ちください。





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「っひああぁ、んーーッ」

 花弁を割り開いた魔王の指がロザリアの内部を探った。
 魔王の剛直に触れていた彼女の手は、それどころではなくなり、彼の首にすがりつく。
 隘路あいろを押し開かれる痛みはわずかだったが、違和感のほうが強い。
 彼が指を動かすたびにジワリとお腹の奥が熱くなって、疼いた。

「まお……さ、ま……」

 ロザリアは溜まる一方の熱をどうにかしてほしくて、魔王の瞳をのぞき込む。

「名前で呼んで、って言ったよね? エヴァンジェリスタだよ。お前ならばエヴァと呼んでもいい」
「え、ヴぁ?」

 促されるままに、彼女は名前を繰り返す。
 熱に浮かされているロザリアは、普段では到底呼ぶはずのない魔王の名を、素直に口にした。
 名を呼ばれた魔王は喜びに、大きく目を見開いた。

「うん。エヴァ、だよ」
「エ……ヴぁ……」

 魔王はたまらず彼女の身体を強く抱きしめる。

「ああ、もうっ、たまんないっ……!」

 ロザリアの蜜を湛えた蕾を魔王の指がなぶる。
 知らぬ間に内部を穿つ本数が増やされ、粘ついた水音が室内に響いた。

「あ、ふあっ」

 びくびくと身体がシーツの上で跳ねる。
 ロザリアはもうなにも考えられず、嵐の中でもみくちゃにされるような快楽に翻弄されていた。それでも、快楽の行きつく先へたどり着ければ、身体を苛む熱が治まることだけはわかっていた。

「も、おね、がい……っ。エヴぁ……!」

 ロザリアは魔王の首元にしがみつき、懇願した。

「もうちょっと、だけっ、待って」

 ロザリアの姿態に煽られ、魔王もまた限界まで昂っている。それでも性急に彼女と繋がろうとすれば、傷つけてしまう可能性がある。
 気持ちを否定されたことで怒りに我を忘れ、淫魔としての力までをも使って彼女を発情させてしまったけれど、傷つけることだけはしたくなかった。

「こんなことをしておいて、自己満足だと言われるかもしれないけど……、お前が大切なんだ」

 熱に浮かされたロザリアには、きちんと魔王の言葉が伝わっているのかどうかも疑わしい。

「好きだよ。今までこんな気持ちは感じたことがない。お願いだから、我のものになって……」

 魔王は全身を赤く色づかせ、荒い呼吸を繰り返す彼女に、願いを込めて口づける。

「も、へん。なんでも、する、から、はやくぅ……」

 まともな状態ならば決して得られるはずのない承諾が口から飛び出す。。

「うん。わかってるよ。でも、うれしいっ!」

 魔王はロザリアが待ち望んでいたものを与えるべく、彼女の腰を持ち上げた。ぐんにゃりと力の入らない足を抱えて、剛直を蕾にあてがう。
 内股をあふれた蜜が伝うほどに、その場所は潤っていた。
 魔王が腰を進めると、切っ先がゆっくりと蕾の中へもぐりこんでいく。

「ふぁ、あ、ああ、あああっ!」

 ロザリアの喉から発せられた声が、ひと際高いものへと変わった。
 その部分に男性を受け入れるのは初めてにもかかわらず、ロザリアはほとんど痛みを感じていなかった。
 一気に突き入れてしまいたい欲望を抑え、魔王はゆっくりと彼女とひとつに繋がっていく。

「すごいよ。中がうねって、吸い付いてくる」

 興奮に呼吸を荒くしながら、魔王はロザリアの頬に掛かった青みがかった灰色の髪を払った。
 きっちりとひっつめにされていた彼女の髪は完全にほどけ、シーツの海に漂っている。

「ん、っも、はやくっ!」

 身体の奥深くで繋がったまま、動こうとしない魔王に、ロザリアは焦れていた。

「わかったよ。とりあえずその熱をどうにかする方が、先だね」

 そう宣言すると、魔王はそれまでの慎重さを捨て、大胆に腰を動かし始めた。

「にゃあああっ」

 彼女の腰をつかみ、強く剛直を打ち付ける。
 そのたびにロザリアは背をしならせ、身体を震わせた。
 次第につま先が張り詰めていく。
 限界が近いことを見て取った魔王は、彼女の唇に己のそれを重ねた。

「ん……んん!」

 視界はあふれた涙で定まらず、繋がった部分からびりびりと快楽が全身を駆け抜ける。
 最初に極めた時とは比べ物にならないほど、深く激しい絶頂が彼女に訪れた。つま先がぴんと伸ばされ、内股が震えた。

「んんーーー!」

 こぼれた嬌声はすべて魔王の口の中に消えていく。

「っは、……ぁ、っは」

 涙にぬれた菫色の瞳で、ロザリアは魔王の顔を見つめた。
 深く極めたことで、ロザリアの意識は少しだけ澄んでいた。

「まおう……さまっ」
「いけない子だね。さっき教えたばかりだというのに」

 名前を呼ばなかった彼女を責めるように、動きを止めていた魔王は腰の律動を再開させた。

「あぁ……ん! や、つら、だめっ、おかしく、なるっから」
「おかしくなってみせて。もっと淫らなお前を我に見せて」

 魔王が彼女の耳元でささやく。

「我慢しないで、もっと素直になって」

 かぷりと耳朶を食まれたロザリアは、びくびくと身体をわななかせた。

「ひうぅん……」

 自分でも魔王の剛直を締め付けてしまうのがわかった。

「っく、そんなに締め付けられると、すぐにイってしまいそうだ。お前は耳が弱いのかな?」

 彼女の弱い部分を見つけた魔王は、嬉々として耳の辺りに愛撫を施す。
 熱くぬるりとした感触を耳の中に感じて、ロザリアは震えた。

「っや、……だめぇ」
「すごい……。我もイきそう」
「やだぁ……!」

 魔王は彼女の腰をつかみ、最奥を力強くうがった。
 ふいに絶頂へと押し上げられたロザリアは、小さく痙攣した。

「うにゃあぁ……!」

 菫色の瞳から涙があふれて、頬をぬらす。

「っは、っもう、イく」

 魔王もまた極めたロザリアのあとを追って、自身の欲望を解放した。
 どくどくと熱い飛沫が身体の奥底ではじける。

「ロザリア、初めてでも、もう少しだけ、がんばれるよね?」

 荒い呼吸を整えながら、魔王がにっこりと彼女を見下ろしていた。

「ふ、え?」

 彼と繋がった部分が、熱い。
 その部分が心臓になったかのように脈打っていた。

「教えたよね。我の体液には催淫効果があるって?」

 体液とは唾液や涙、血液であり、当然彼がロザリアの内部に放った精もまた同様の効果を持っている。
 そのことに思い至ったロザリアは顔を青ざめさせた。

「そんなの聞いてない……」
「淫魔と性交渉するときは、気をつけないとダメだよ。もっとも、お前が我以外にすることはないから、問題ないか」

 嬉々として再び挑みかかってくる魔王に、ロザリアは悲鳴を上げた。

「いやぁぁ!」

 なん度も意識を飛ばしながらも、ロザリアが魔王の腕から開放されたのは夜もかなり更けてからのことだった。
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