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第四部
次の目的地は王都!
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「王都だとなにかまずいことでもあるの?」
どうしてみんなが考え込んでいるのかわからず、私は首を傾げた。
「この街にとどまるのは、迷宮を攻略したのが私たちだとばれてしまう可能性が高い。だから基本的には移動には賛成なのだ。が、王都か……」
やはりヴィートはひとり浮かない表情をしている。
ヴィートの気のすすまない様子に、私たちは顔を見合わせる。
「俺は、別に、かまわないが」
「物価が高いこと以外は、特に反対する理由はない」
「となると、問題は私だけだな……」
ヴィートは大きなため息をこぼす。
「……以前に話したかもしれないが、私は王都の出身なのだ。少々事情があって、私が王都に戻っていることがばれると、冒険が続けられなくなる可能性が高い。いや、別に犯罪者というわけではないぞ?」
胡乱な目を向けた私たちに、ヴィートは慌てて手を振って、疑惑を否定した。
「非常に個人的な理由で、可能ならば次の目的地は王都以外がよかったのだが。しかし、ドラゴンの料理屋とは……ぜひ行ってみたいし、ああ……」
ヴィートは頭を抱えた。
王都にいけない理由がどんなものなのかは知らないけど、よっぽどドラゴンに会いたいんだろうなぁ。
私だって一応はドラゴンの端くれだけど、叔父さんの本体の美しさや力強さには敵いっこない。第一、ドラゴンが最も重視するのはその肉体の強さだからね。あ、脳筋って言わないで!
「いい加減、その事情について話してみろよ。みんなで考えれば何かいい方法が浮かぶかもしれないだろ?」
ルフィの提案に、ヴィートはハッとなにかに気付いたように顔を上げた。
彼の空色の瞳はきらきらと輝き、決意が宿っている。
「本当は私の事情にみなを巻き込むのはルール違反なのだろうが、ここまできたら話しておく。その、実は、だな……、私はこんな身なりをしているが貴族の一員なのだ」
「別に、意外、では、ないな」
「うん、うん」
私はクラウディオに相槌を打つ。
話し方も丁寧だし、身のこなしが優雅だからヴィートが貴族だって言われてもやっぱり、ってしか思わないけどなぁ。
「その……、私は公爵家の一員なのだ」
「うわ。まじかよ」
ルフィはぎょっとした顔をしている。
「公爵家って偉いの?」
貴族って言われても私には制度自体になじみがないので、どれくらい偉いのかわからない。
前世の記憶だと王、公爵、侯爵、伯爵、男爵、子爵の順に偉かったような気がするけど、この国でもいっしょなのかな?
「ルチア……」
今度はクラウディオが頭を抱えた。
「すまない。ドラゴンに人間の地位を押し付けるつもりはないが、人の世で暮らすつもりならば知っておいたほうがいいと思う」
どうやらヴィート先生の出番のようだ。
「この国では王が一番の権力を持っている。それは知っているな?」
「うん」
「王はこの国で一番多く領地を有している。そして公爵が続く。公爵家は基本的に王の子や孫が任じられてできた爵位だ。王に次ぐ領地を支配し、六つの公爵家が存在している。次に侯爵、伯爵と続く。これは世襲で受け継がれている。功績によって王に任じられた者たちだな」
ヴィートの説明にルフィがうなずいている。
クラウディオはこの国の人じゃないからか、私と一緒に黙って話に耳を傾けている。
「貴族ってどれくらいいるの?」
「一つ位が下がるにしたがって数はおよそ倍になる。六公爵家、十二、三十六伯爵、六十四男爵という具合だ。百に満たない家だけが生粋の貴族というわけだ。そして貴族として扱われる末端の位、男爵は国に対する功績として任じられる一代限りの位だ。国の発展に寄与した商人や、研究者、などに与えられ、ギルドの長や冒険者が任じられることもある」
「ふんふん。で、ヴィートはその王の次に偉い公爵様の息子ってこと?」
「まあ、そういうことになる。私は二番目の放蕩息子というわけだが、まあその辺はいろいろとあってな……」
「数は違うが、ザナルディと、ほとんど、変わらない」
話を聞いていたクラウディオが自国との違いを教えてくれる。
「で、その公爵家の子供だと何かまずいわけ?」
ヴィートが貴族の中でもかなり偉いっていうのはわかったんだけど、あれ? えらいのは公爵であるヴィートのお父さんで、ヴィート自身が偉いっていうわけではないのかな? 混乱してきた……。
「私自身は何の爵位も持たないし、貴族の間では公爵家の子息として扱われるくらいで、何の力もない。が、兄に何かあれば次の公爵が私の元に転がってくるかもしれない……と、考える輩がいないわけでもない」
「お家騒動というやつか」
ルフィがあきれ顔で言い捨てる。
「まあ、そんなわけで私はあまり王都にいないほうが、私の家のためにはいいのだ」
事情を話してすっきりしたのか、ヴィートの表情はどこかふっきれたように見える。
「要は王都に戻っても、ヴィートだってばれなきゃいいんでしょ?」
「まあ……そうだな」
お家騒動なんてそんなくだらない理由で、みんなとの冒険をあきらめたくない。
私の頭には、一つの考えが浮かんでいた。
「変装しよう!」
「はあ?」
ルフィとヴィートはそろって声を上げた。
「髪型と髪の色を変えればいいじゃない? 顔は……変えられないから、髪型でちょっと隠すようにしてさ、ほくろとかつけたりしてさ、化粧でなんとかしようよ」
「髪の色って……染め粉か!」
ルフィがぽむりと手を打ち付ける。
あ、やっぱりヘアカラーみたいなものがこの世界にもあるんだ。
「ルチアがそう言うと、なんだかいけそうな気がする」
さっきまで浮かない表情だったヴィートが笑顔を浮かべていた。
「よーし、そうと決まったら準備だね! あ、私まだこの街の名所とか全然観光できてないよ~」
「なに言ってるんだ。コルシニの名所といえばコルシの洞窟だろ?」
「えぇ? それだけしかないの?」
せっかく観光をしようと思っていたのに、がっかりだ。
そんなわけで、明日は旅に必要な物を買い足したりして、王都への旅に備えることになった。
どうしてみんなが考え込んでいるのかわからず、私は首を傾げた。
「この街にとどまるのは、迷宮を攻略したのが私たちだとばれてしまう可能性が高い。だから基本的には移動には賛成なのだ。が、王都か……」
やはりヴィートはひとり浮かない表情をしている。
ヴィートの気のすすまない様子に、私たちは顔を見合わせる。
「俺は、別に、かまわないが」
「物価が高いこと以外は、特に反対する理由はない」
「となると、問題は私だけだな……」
ヴィートは大きなため息をこぼす。
「……以前に話したかもしれないが、私は王都の出身なのだ。少々事情があって、私が王都に戻っていることがばれると、冒険が続けられなくなる可能性が高い。いや、別に犯罪者というわけではないぞ?」
胡乱な目を向けた私たちに、ヴィートは慌てて手を振って、疑惑を否定した。
「非常に個人的な理由で、可能ならば次の目的地は王都以外がよかったのだが。しかし、ドラゴンの料理屋とは……ぜひ行ってみたいし、ああ……」
ヴィートは頭を抱えた。
王都にいけない理由がどんなものなのかは知らないけど、よっぽどドラゴンに会いたいんだろうなぁ。
私だって一応はドラゴンの端くれだけど、叔父さんの本体の美しさや力強さには敵いっこない。第一、ドラゴンが最も重視するのはその肉体の強さだからね。あ、脳筋って言わないで!
「いい加減、その事情について話してみろよ。みんなで考えれば何かいい方法が浮かぶかもしれないだろ?」
ルフィの提案に、ヴィートはハッとなにかに気付いたように顔を上げた。
彼の空色の瞳はきらきらと輝き、決意が宿っている。
「本当は私の事情にみなを巻き込むのはルール違反なのだろうが、ここまできたら話しておく。その、実は、だな……、私はこんな身なりをしているが貴族の一員なのだ」
「別に、意外、では、ないな」
「うん、うん」
私はクラウディオに相槌を打つ。
話し方も丁寧だし、身のこなしが優雅だからヴィートが貴族だって言われてもやっぱり、ってしか思わないけどなぁ。
「その……、私は公爵家の一員なのだ」
「うわ。まじかよ」
ルフィはぎょっとした顔をしている。
「公爵家って偉いの?」
貴族って言われても私には制度自体になじみがないので、どれくらい偉いのかわからない。
前世の記憶だと王、公爵、侯爵、伯爵、男爵、子爵の順に偉かったような気がするけど、この国でもいっしょなのかな?
「ルチア……」
今度はクラウディオが頭を抱えた。
「すまない。ドラゴンに人間の地位を押し付けるつもりはないが、人の世で暮らすつもりならば知っておいたほうがいいと思う」
どうやらヴィート先生の出番のようだ。
「この国では王が一番の権力を持っている。それは知っているな?」
「うん」
「王はこの国で一番多く領地を有している。そして公爵が続く。公爵家は基本的に王の子や孫が任じられてできた爵位だ。王に次ぐ領地を支配し、六つの公爵家が存在している。次に侯爵、伯爵と続く。これは世襲で受け継がれている。功績によって王に任じられた者たちだな」
ヴィートの説明にルフィがうなずいている。
クラウディオはこの国の人じゃないからか、私と一緒に黙って話に耳を傾けている。
「貴族ってどれくらいいるの?」
「一つ位が下がるにしたがって数はおよそ倍になる。六公爵家、十二、三十六伯爵、六十四男爵という具合だ。百に満たない家だけが生粋の貴族というわけだ。そして貴族として扱われる末端の位、男爵は国に対する功績として任じられる一代限りの位だ。国の発展に寄与した商人や、研究者、などに与えられ、ギルドの長や冒険者が任じられることもある」
「ふんふん。で、ヴィートはその王の次に偉い公爵様の息子ってこと?」
「まあ、そういうことになる。私は二番目の放蕩息子というわけだが、まあその辺はいろいろとあってな……」
「数は違うが、ザナルディと、ほとんど、変わらない」
話を聞いていたクラウディオが自国との違いを教えてくれる。
「で、その公爵家の子供だと何かまずいわけ?」
ヴィートが貴族の中でもかなり偉いっていうのはわかったんだけど、あれ? えらいのは公爵であるヴィートのお父さんで、ヴィート自身が偉いっていうわけではないのかな? 混乱してきた……。
「私自身は何の爵位も持たないし、貴族の間では公爵家の子息として扱われるくらいで、何の力もない。が、兄に何かあれば次の公爵が私の元に転がってくるかもしれない……と、考える輩がいないわけでもない」
「お家騒動というやつか」
ルフィがあきれ顔で言い捨てる。
「まあ、そんなわけで私はあまり王都にいないほうが、私の家のためにはいいのだ」
事情を話してすっきりしたのか、ヴィートの表情はどこかふっきれたように見える。
「要は王都に戻っても、ヴィートだってばれなきゃいいんでしょ?」
「まあ……そうだな」
お家騒動なんてそんなくだらない理由で、みんなとの冒険をあきらめたくない。
私の頭には、一つの考えが浮かんでいた。
「変装しよう!」
「はあ?」
ルフィとヴィートはそろって声を上げた。
「髪型と髪の色を変えればいいじゃない? 顔は……変えられないから、髪型でちょっと隠すようにしてさ、ほくろとかつけたりしてさ、化粧でなんとかしようよ」
「髪の色って……染め粉か!」
ルフィがぽむりと手を打ち付ける。
あ、やっぱりヘアカラーみたいなものがこの世界にもあるんだ。
「ルチアがそう言うと、なんだかいけそうな気がする」
さっきまで浮かない表情だったヴィートが笑顔を浮かべていた。
「よーし、そうと決まったら準備だね! あ、私まだこの街の名所とか全然観光できてないよ~」
「なに言ってるんだ。コルシニの名所といえばコルシの洞窟だろ?」
「えぇ? それだけしかないの?」
せっかく観光をしようと思っていたのに、がっかりだ。
そんなわけで、明日は旅に必要な物を買い足したりして、王都への旅に備えることになった。
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