チートなんて簡単にあげないんだから~結局チートな突貫令嬢~

まきノ助

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第1章 アストリア王国に転生

7 草原でゲットだぜ!

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「ねぇ、ジュディ。そうげんに、いくでしょう?」

「はい……。護衛騎士に同行を頼みたいのですが……」


「はやく、たのんで」

「男の人に声を掛けるのが……苦手なんです」


「ふ~ん、はずかしいの?」

「……はい」

 ジュディはモジモジと体をくねらせてます。


「ジュディは、ダレに、こえをかけようと、おもってたの?」

「ルイスです、私と同じ歳なんです」

 ジュディはモジモジと体をくねらせてます。


「どういうひと、なの?」

「やさしくて、かっこいい人です」


「すきなの?」

「違います違います、私なんかダメなんです」

 ジュディは益々モジモジと体をくねらせます。


「すきなんでしょ?」

「好きだとしても私なんかダメです」


「ふ~ん、いま、そのひとは、どこにいるの?」

「たぶん、使用人の休憩室です」

「じゃあ、つれてって」

「……はい」



 私はジュディに手を引かれて休憩室まで歩きました。

「こちらです……」

「あけてちょうだい」

「はい」


 ガチャリ、

「あっ、お嬢様!」

 休憩中の2人の男が急いで起立して、マリエルに挨拶をしました。
 2人供、結構イケメンです。


「ルイス、わたしをおそとに、つれてって」

「はい、ですがそのような命令は聞いてません」

「わたしのオネガイです。みなみの、そうげんに、つれてって」

「恐れ入ります御嬢様、少々お待ち下さい」

 もう1人の年長に見える男ロベルトが、急いで部屋を出て行きました。


「お嬢様、どうぞこちらにお座り下さい」

 私はルイスに抱き上げられて椅子に座ります。ミルクとお菓子が私の前に出されました。


「いただきま~す。モグモグモグモグ」

 左手に抱いていた、ケンちゃんが口をア~ンと開けています。
 私はルイスの目を盗んでケンちゃんの口に入れました。

「モグモグモグモグ」

 あ、ルイスの目がケンちゃんの口元を見つめています。
 私は慌てて、ケンちゃんの口を手の平で隠しました。

「えへへへぇ」

「ははは……」


 ガチャリ、

「奥様の許可を頂きました。お嬢様、私達2人が同行致します。馬車を御用意致しますのでお待ち下さい」
 そう言うと又、ロベルトは出て行きました。

 ルイスはベルトにケンとナイフを装備しています。


「ジュディ、わたしたちも、きがえましょ」

「そうですね、お部屋に戻って外出着に着替えましょう」

「ジュディ、ひらひらはダメ、うごきやすいのに、して」

「はい、お嬢様」



 ジュディが着替えを持って来ました。

「そうだ、ケンちゃんこっちむいて」

「うん」

「【ブラインド】!」

 ピッキィイイインッ!

「うわっ、目が見えない。マリちゃんひどいよ!」

「きがえるまで、まっててね」

「まだ、幼児なんだから、見たっていいじゃないか?」

「ダ~メッ。ごレイジョウのキガエをみるなんて、フケイザイだよ」

「チェッ」



「お嬢様、それでは、正面玄関で馬車を待ちましょうか」

「うん……ケンちゃんを【開眼】」

 ポワワワァァァン!

「あっ、見える様になった。良かった~」



 部屋から出ると、ルイスが待っていました。

「ルイス、てをひいてちょだい」

「はい、お嬢様」

「ジュディもね」

「はい、お嬢様」

 私は右手をルイスに、左手をジュディに引いて貰います。
 ケンちゃんはルイスに抱っこされてます。ジュディはケンちゃんが怖くて嫌がりますから。


「パパンとママンみたいだね~」

「まぁ」

「ははは」

「ルイスパパン、ジュディママンって呼ぶね~」

「「……」」



 正面玄関に着くと、既に馬車が停まっていました。
 もう1人の護衛騎士ロベルトが、ベルトに剣とナイフを装備して待っています。


「お嬢様、お手をどうぞ」

 ロベルトが馬車のドアを開けて、手を引っ張ってくれます。

「ロベルトおじちゃん、ありがとう」

「プッ!」
「クスクス」

「ウオッホン、ルイス不謹慎です」

「「失礼いたしました」」



 馬車は城下を南に向かい、外壁の南門から草原に出ます。
 門衛2人が最敬礼をして見送っていました。

 暫く街道を進み、広い草原の真ん中で馬車が止まりました。

「お嬢様この辺りで如何でしょうか?」

「モンスターでるかしら?」

「スライムと角ウサギは時々見ます」

「じゃあ、ここでおります」

「はい」


「は~っ、気持ち良いですね。お嬢様」
 ジュディが背伸びをした。

「そう、よかったね~。 ところで【調教】ってどうするの?」

「私は分かりません」


「ゲームなら、まず弱らせてからカプセルをぶつけるんだよね」

「ケンちゃん、カプセルもってるの?」

「持ってない」

「じゃあ、ナニをぶつけるの?」

「ここには、石ぐらいしかないね」

「よわってるモンスターに、いしをぶつけるの?」

「……トドメを刺しちゃいそうだね」


 少し離れて話を聞いていたルイスが、話に割り込んできました。

「魔物を弱らせたらお嬢様の【調教】スキルを発動してください。モンスターに向かって【調教】の呪文を言うのです」
「うん、わかった」


 ルイスもロベルトもケンちゃんを見て何も言いません。

「ルイスはケンちゃんのこと、しってたの?」

「はい、2年以上見てますから……最初はお嬢様に危害を加えないかと注意してましたが。時々走ってるだけでほとんどグウタラしてるので、問題ないと判断しました」

「ケンちゃん最近走ってないよね?」

「うん……」

「今、MPいくつ?」

「……1、だけ」

「このっ、なまけもの~っ!」

 パンッ、パンッ!
「アウッ、アウッ……」

 私はケンちゃんの頬を往復ビンタしました。


「お嬢様、暴力はいけません!」

「ニンギョウだから、いたくないの、ダイジョウブなの」

「でも、ご令嬢として、問題あります」

「そう……。
 ケンちゃんMPが1じゃ、ファイヤーボールうてないでしょ?」

「そうだね、分かったよ。MPを溜める為に走ってくるよ」

「うん、がんばってね」

「いってきま~す」

 ペコッ、ペコッ、ペコッ、ペコッ、……。


 ケンちゃんが走り去るのを見送ってると、ルイスが話しかけて来ました。

「お嬢様、私達護衛騎士がサポートしますから、魔物を探しましょう」

「うん」
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