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第1章 アストリア王国に転生
31 婚約は保留!
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「アレクシスを学院卒業後に正式に王太子にする予定である。そして同時に、電撃的に妃を迎える予定なのだ。勿論今の所、マリエル嬢以外は考えていないがのぅ」
「それは婚約してなくても、卒業したら結婚すると言う事なのですね?」
「婚約を保留して置けば、婚約者の立場を狙って暗躍する者が出てくるであろう?」
「それは妙案ですな」
「禄に仕事もせず、権力争いばかりする役立たずの貴族は、この国にいらぬのだ!」
「御意、陛下の深慮遠謀に恐れ入ります」
「「はーはっはっは~」」
(何だか分からないけど、取り合えずこの異世界が『乙女ゲーム』だった時の為の『婚約者フラグ』は回避したみたいだわ! 王子の婚約者に成らなければ、悪役令嬢として弾劾されて婚約破棄も追放も起きませんもの!)
「陛下、食い意地の張った不束な娘ですが、長~い目で見てやってください。そして、何時でも考え直して下さって結構で御座います。我々は、決して不平を申しませんので」
「レオポルド辺境伯、マリーは王国で最も美しく可愛い未来の王妃です。私が心変わりする事はありませんよ」
「まぁ、レクシ王子……」
マリエルは、こんなに直接的表現で告白された事は有りませんでした、一瞬ですがキュンとしてしまいました。
「「はーはっはっは~」」
(ウグゥ……王子め、調子に乗りおって。ワシのマリエルは簡単にやらんぞぅ!)
「ところで話は変わるが、隣国のフランク王国は、お主のお陰もあって大人しくしているが、このまま黙っているとは考えにくい。正攻法で攻め込まないとすれば、何かしらの暗躍をしてくるかも知れぬ」
「御明察の通りで御座います。わが国の繁栄を指を咥えて黙って見ているとは思えません」
「お主の事だから対策を取っていると思うが、ワシの方でも準備をするつもりだ」
「はい、それにそろそろモンスターの氾濫が起きるかも知れません」
「そうであったな、最後の氾濫から20年以上経っているからな。頼りにしておるぞ」
「ははっ。ご安心下さい、抜かりは御座いません」
(フランク王国? モンスターの氾濫? 又、フラグかしら。やっぱり聖女物ファンタジーなのかしら?)
「辺境伯は優れた防御魔法の使い手と聞いてますが、マリーにも遺伝してるのでしょうか?」
「さぁ……防御魔法ですか?」
私はステータスを確認すると、【魔法盾】マジックシールドと言うスキルを見つけました。
「【魔法盾】マジックシールドと言うのが有りますね。使った事は無いですけど」
「ほほぅ、レアスキルですね」
「そうですな」
(おいっ、笑って誤魔化せと言ってたであろうがぁ……)
(ご免なさい。忘れてました……テヘペロ)
「辺境伯、魔物湧きや戦争が起きたら、領内の亜人も助けてやって欲しいのだが」
「勿論です陛下。しかし、彼らは国境を越えて行き来してる訳では無いので、大丈夫だと思います」
「そうなのか!?」
「はい、彼らの後を付けても突然消えてしまいます。どうやら人族には分からないルートが有るようです」
「ふむ……」
「モグモグモグ……はい、えっ!?」
視線を感じて気が付くと、皆が私を黙って見つめていました。
「マリエル、アースガルズに行った事があるのか?」
「ありません。お父様」
「【虹の橋ビフレスト】を渡った事は無いのか?」
「ありません。それは何処に有るのですか?」
「マリエルのステータスに有るのだろぅ?」
「はい……どの様にするのでしょう?」
「分からぬ……お爺様に聞いてみなさい」
「はい」
「陛下、亜人達は何処からとも無く現われて、市場で商売をしています。しかし、税金をしっかり納めてくれて、街も賑わうので黙認しているのです」
「交易の条約等は締結してないのか?」
「していません。『自由市場』なので出店税を納めれば、誰でも店を出せるのです」
「ほほぅ、進歩的な考えだな。王都でも『自由市場』とやらを開いてみようかのぅ?」
「治安と警備に自信が無くては出来ませぬ。敵のスパイや刺客が必ず入ってきますので」
「辺境伯はそれに対応出来てるのだな?」
「はい、警備に掛る費用よりも、領都の発展による利益の方が大きいのです」
「ふ~む、文武両道というわけか、領主として成功するのは当然なのだな」
「恐れ入ります」
「しかも、子宝にも恵まれたしのぅ」
「恐悦至極で御座います」
「「はーはっはっは~」」
デザートにはフルーツパフェが出て来ました。ホイップクリームがたっぷり乗っています。
(ウマ~ッ!これで最後だと思うから全部食べて良いよねぇ)
マリエルはペロリとデザートを平らげました。
(ごちそうさま~……まぁ!)
なんと、メロンやパパイヤが入ったアイスクリームが更に続けて出て来ました……シロクマみたいですぅ。
(王宮の夕食会、恐るべし……。お腹に力を入れたらコルセットが、はち切れてしまいそうです)
お茶が配られクッキーが出て来ました、これで本当に最後でしょう。
「マリー、結婚の事は意識せず、これまで通り仲良くしてくださいね」
「はい、レクシ王子」
「マリエル嬢、治癒魔法は慎重に使うのだぞ。治療師の仕事を妨害すると薬師ギルドが介入して裁判を起こすかもしれぬし、強力な治癒魔法は教会にも目を付けられるかもしれぬのだ」
「はい、陛下。御助言ありがとうございます」
私達は馬車に乗り屋敷に帰ります。
「色々とバレテしまったが、婚約しなかったのだから、良しとするか」
「はい、お父様」
「防御魔法【魔法盾】はワシが苦労して身に付けたレアスキルだ、マリエルに遺伝して良かったのぅ。役に立つスキルだから、修練するように」
「はい、お父様……エフッ!」
「食べ過ぎじゃ! 淑女としてのマナーはマダマダじゃのう」
「反省してます……ショボン」
「それは婚約してなくても、卒業したら結婚すると言う事なのですね?」
「婚約を保留して置けば、婚約者の立場を狙って暗躍する者が出てくるであろう?」
「それは妙案ですな」
「禄に仕事もせず、権力争いばかりする役立たずの貴族は、この国にいらぬのだ!」
「御意、陛下の深慮遠謀に恐れ入ります」
「「はーはっはっは~」」
(何だか分からないけど、取り合えずこの異世界が『乙女ゲーム』だった時の為の『婚約者フラグ』は回避したみたいだわ! 王子の婚約者に成らなければ、悪役令嬢として弾劾されて婚約破棄も追放も起きませんもの!)
「陛下、食い意地の張った不束な娘ですが、長~い目で見てやってください。そして、何時でも考え直して下さって結構で御座います。我々は、決して不平を申しませんので」
「レオポルド辺境伯、マリーは王国で最も美しく可愛い未来の王妃です。私が心変わりする事はありませんよ」
「まぁ、レクシ王子……」
マリエルは、こんなに直接的表現で告白された事は有りませんでした、一瞬ですがキュンとしてしまいました。
「「はーはっはっは~」」
(ウグゥ……王子め、調子に乗りおって。ワシのマリエルは簡単にやらんぞぅ!)
「ところで話は変わるが、隣国のフランク王国は、お主のお陰もあって大人しくしているが、このまま黙っているとは考えにくい。正攻法で攻め込まないとすれば、何かしらの暗躍をしてくるかも知れぬ」
「御明察の通りで御座います。わが国の繁栄を指を咥えて黙って見ているとは思えません」
「お主の事だから対策を取っていると思うが、ワシの方でも準備をするつもりだ」
「はい、それにそろそろモンスターの氾濫が起きるかも知れません」
「そうであったな、最後の氾濫から20年以上経っているからな。頼りにしておるぞ」
「ははっ。ご安心下さい、抜かりは御座いません」
(フランク王国? モンスターの氾濫? 又、フラグかしら。やっぱり聖女物ファンタジーなのかしら?)
「辺境伯は優れた防御魔法の使い手と聞いてますが、マリーにも遺伝してるのでしょうか?」
「さぁ……防御魔法ですか?」
私はステータスを確認すると、【魔法盾】マジックシールドと言うスキルを見つけました。
「【魔法盾】マジックシールドと言うのが有りますね。使った事は無いですけど」
「ほほぅ、レアスキルですね」
「そうですな」
(おいっ、笑って誤魔化せと言ってたであろうがぁ……)
(ご免なさい。忘れてました……テヘペロ)
「辺境伯、魔物湧きや戦争が起きたら、領内の亜人も助けてやって欲しいのだが」
「勿論です陛下。しかし、彼らは国境を越えて行き来してる訳では無いので、大丈夫だと思います」
「そうなのか!?」
「はい、彼らの後を付けても突然消えてしまいます。どうやら人族には分からないルートが有るようです」
「ふむ……」
「モグモグモグ……はい、えっ!?」
視線を感じて気が付くと、皆が私を黙って見つめていました。
「マリエル、アースガルズに行った事があるのか?」
「ありません。お父様」
「【虹の橋ビフレスト】を渡った事は無いのか?」
「ありません。それは何処に有るのですか?」
「マリエルのステータスに有るのだろぅ?」
「はい……どの様にするのでしょう?」
「分からぬ……お爺様に聞いてみなさい」
「はい」
「陛下、亜人達は何処からとも無く現われて、市場で商売をしています。しかし、税金をしっかり納めてくれて、街も賑わうので黙認しているのです」
「交易の条約等は締結してないのか?」
「していません。『自由市場』なので出店税を納めれば、誰でも店を出せるのです」
「ほほぅ、進歩的な考えだな。王都でも『自由市場』とやらを開いてみようかのぅ?」
「治安と警備に自信が無くては出来ませぬ。敵のスパイや刺客が必ず入ってきますので」
「辺境伯はそれに対応出来てるのだな?」
「はい、警備に掛る費用よりも、領都の発展による利益の方が大きいのです」
「ふ~む、文武両道というわけか、領主として成功するのは当然なのだな」
「恐れ入ります」
「しかも、子宝にも恵まれたしのぅ」
「恐悦至極で御座います」
「「はーはっはっは~」」
デザートにはフルーツパフェが出て来ました。ホイップクリームがたっぷり乗っています。
(ウマ~ッ!これで最後だと思うから全部食べて良いよねぇ)
マリエルはペロリとデザートを平らげました。
(ごちそうさま~……まぁ!)
なんと、メロンやパパイヤが入ったアイスクリームが更に続けて出て来ました……シロクマみたいですぅ。
(王宮の夕食会、恐るべし……。お腹に力を入れたらコルセットが、はち切れてしまいそうです)
お茶が配られクッキーが出て来ました、これで本当に最後でしょう。
「マリー、結婚の事は意識せず、これまで通り仲良くしてくださいね」
「はい、レクシ王子」
「マリエル嬢、治癒魔法は慎重に使うのだぞ。治療師の仕事を妨害すると薬師ギルドが介入して裁判を起こすかもしれぬし、強力な治癒魔法は教会にも目を付けられるかもしれぬのだ」
「はい、陛下。御助言ありがとうございます」
私達は馬車に乗り屋敷に帰ります。
「色々とバレテしまったが、婚約しなかったのだから、良しとするか」
「はい、お父様」
「防御魔法【魔法盾】はワシが苦労して身に付けたレアスキルだ、マリエルに遺伝して良かったのぅ。役に立つスキルだから、修練するように」
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