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第2章 アリタリカ帝国に留学
67 ちょっと寄り道する?
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私達のパーティは、ケンちゃんの【転移門】で一気にダンジョンから地上に戻ります。
【転移門】は私達が乗ってきた馬車のスグ脇に繋がっていました。
「ケンちゃん、良い場所に【転移門】を繋げたね」
「へへへ、人目に付かない場所にゲートを開かないと噂に成っちゃうからねぇ。何時もそうする癖が付いたんだよ」
「ふ~ん、ありがとう。 そうそうエリザ、ダンジョン内に低級魔族が居た事をギルドスタッフに報告して来て下さいね」
「はい、畏まりました」
エリザはダンジョン入口のスタッフに報告に行きました。
「フレニちゃんはレベルアップしてるでしょうから、ステータスを確認してみてください。低級魔族を倒したし、ボスも倒しているのですから」
「あのぅ、どのようにすればレベルを確認できるのですか?」
「マリちゃん、フレニは現地人だから自分でステータス画面を見れないと思うよ。誰かに鑑定して貰わないとね」
「そうでしたね。それじゃあ私が……フレニちゃんを【鑑定】!」
ピッキィイイイイインッ!
ポンピロリ~ン!
フレニ
レベル7
HP35 MP40
職業 羊飼い 絵描き 文官
【棒術】LV2
【鞭術】LV2
【土属性魔法】LV1
【生活魔法】LV2
【調教】LV2
【採取】LV2
【絵画】LV3
【識別】LV1
私は鑑定の結果をフレニちゃんに教えてあげました。
「……以上がフレニちゃんのステータスです。結構スキルもレベルも良いですね」
「有難う御座います。マリエル様」
「次にダンジョンに入る時は、後衛で土属性魔法を使ってもらいましょうね。レベル1だから【土弾】ドロダンゴの魔法が使えるはずです」
「畏まりました」
マリエル達は冒険者ギルドに登録していません、だからギルドに顔を出していませんでした。
貴族は特権で登録無しでダンジョンに入れます、勿論クエストを受けてないのでギルドの報酬は貰えません。
ダンジョンで冒険者が倒れると、やがてその遺体はダンジョンに吸収されてしまいます。
魔物の遺体やアイテムも同じです。それらの事象はダンジョン核に支配されているのだそうです。
マリエル達は、そんな事はいっさい気にかけずに、またダンジョンに魔石集めの目的の為に潜るつもりでいました。
学院は週末が休みなので、パーティでダンジョンに行きます。
目的は魔道具を作る為の魔石集なのですが、当然ドロップアイテムも持って帰ります。
「御嬢様、美味しいケーキを沢山作って販売する為に、もっと強い魔物を倒して、より良い魔石を集めましょう」
「サッチャン、皆に美味しいケーキを安価で食べて貰って、沢山笑顔に成って貰いましょうね」
「はい、その為に魔石を集めてゴーレムを作り、オートメーション化しているのです」
マリエルは沢山の人に美味しいケーキを食べて欲しいと思っていたのでしたが、サチコはより利益を上げる事を目指していました。
「ローザンヌのケーキ工場の倉庫に食材は揃っているのですか?」
「小麦、ミルク、カカオは沢山有りますが、バニラビーンズとか熱帯地方の香辛料も欲しいですね」
「香辛料ですか……」
「ピッツァやスパゲッティなどの料理も充実させたいのです」
「そう言えばケンちゃん、熱帯地方で胡椒は見付かったの?」
「それが、まだなんだぁ。あのお粉は何処に有るのかなぁ?」
「お粉? 胡椒は木の実から取るのよ」
と、サチコがケンちゃんをジロリと見ました。
「えっ! 最初からお粉じゃないの?」
「まったく、もぅ!」
サッチャンがメモ帳を取り出して絵を描き出しました。
「私の脳内図書館の百科事典には、この様な絵が描いてあります」
私とケンちゃんが、その絵を覗き込みます。
葡萄の房を細長くしたような沢山の緑色の実が、葉っぱの間にぶら下がっていました。
「サッチャン、大きさはどのぐらいなのですか?」
「はい、御嬢様。胡椒の実1個は、おもちゃの鉄砲の銀球ぐらいのサイズでしょうか。房の長さは20センチぐらいで幅は3センチぐらいだと思います」
「「あ~っ、見た事あるねぇ!」」
私とケンちゃんが同時に言いました。
「これ、熱帯地方にあったよぅ。マリちゃんは何処で見たの?」
「私はアースガルズの市場で売っているのを見ましたわ」
「ア、アースガルズですってぇぇぇっ!」
「そうよサッチャン、何で驚いてるの?」
「だって、アースガルズは地球で例えたら、て、天国ですよ!」
「やだぁ、サッチャンたら。私はまだ生きてますよ。アースガルズは亜人が暮す町なのです」
「違います! この世界では亡くなった善良な人間だけが、アースガルズに行けると言われているのですよ! 生きてる人間は行けない所なのです」
「私は祖父と祖母とお母様とエリザと一緒にアースガルズに行きましたけど」
「俺とスズちゃんも一緒だったよね」
「うん」
「たぶん違う何処かでしょう……」
「フレイヤ様や女神様達と『ヴィーンゴールヴ』で夕食を食べましたわ」
「お寿司を食べてタピオカミルクティを飲んだよねぇ~」
「なんじゃそりゃ~!」
「サッチャン、貴族の言葉使いをしなきゃダメですよ。メッ!」
「はい、御嬢様……って、本当にアースガルズに行けるなら、熱帯地方にジョギングしなくていいでしょうがぁぁぁっ」
「だからサッチャン。言葉使いは、おしとやかにしてください。侯爵家の文官に相応しくして下さいね」
「はい、御嬢様……でもアースガルズでは何でも食材が手に入ると聞いています。ケンちゃんが熱帯地方に行く必要はありません。もしかして簡単には行けないのですか?」
「う~ん……たぶん簡単に行けますね」
「行けるんか~い」
「今から行って見ますか?」
「「「行きま~す」」」
何故か皆が一斉に同意したのでした。
【転移門】は私達が乗ってきた馬車のスグ脇に繋がっていました。
「ケンちゃん、良い場所に【転移門】を繋げたね」
「へへへ、人目に付かない場所にゲートを開かないと噂に成っちゃうからねぇ。何時もそうする癖が付いたんだよ」
「ふ~ん、ありがとう。 そうそうエリザ、ダンジョン内に低級魔族が居た事をギルドスタッフに報告して来て下さいね」
「はい、畏まりました」
エリザはダンジョン入口のスタッフに報告に行きました。
「フレニちゃんはレベルアップしてるでしょうから、ステータスを確認してみてください。低級魔族を倒したし、ボスも倒しているのですから」
「あのぅ、どのようにすればレベルを確認できるのですか?」
「マリちゃん、フレニは現地人だから自分でステータス画面を見れないと思うよ。誰かに鑑定して貰わないとね」
「そうでしたね。それじゃあ私が……フレニちゃんを【鑑定】!」
ピッキィイイイイインッ!
ポンピロリ~ン!
フレニ
レベル7
HP35 MP40
職業 羊飼い 絵描き 文官
【棒術】LV2
【鞭術】LV2
【土属性魔法】LV1
【生活魔法】LV2
【調教】LV2
【採取】LV2
【絵画】LV3
【識別】LV1
私は鑑定の結果をフレニちゃんに教えてあげました。
「……以上がフレニちゃんのステータスです。結構スキルもレベルも良いですね」
「有難う御座います。マリエル様」
「次にダンジョンに入る時は、後衛で土属性魔法を使ってもらいましょうね。レベル1だから【土弾】ドロダンゴの魔法が使えるはずです」
「畏まりました」
マリエル達は冒険者ギルドに登録していません、だからギルドに顔を出していませんでした。
貴族は特権で登録無しでダンジョンに入れます、勿論クエストを受けてないのでギルドの報酬は貰えません。
ダンジョンで冒険者が倒れると、やがてその遺体はダンジョンに吸収されてしまいます。
魔物の遺体やアイテムも同じです。それらの事象はダンジョン核に支配されているのだそうです。
マリエル達は、そんな事はいっさい気にかけずに、またダンジョンに魔石集めの目的の為に潜るつもりでいました。
学院は週末が休みなので、パーティでダンジョンに行きます。
目的は魔道具を作る為の魔石集なのですが、当然ドロップアイテムも持って帰ります。
「御嬢様、美味しいケーキを沢山作って販売する為に、もっと強い魔物を倒して、より良い魔石を集めましょう」
「サッチャン、皆に美味しいケーキを安価で食べて貰って、沢山笑顔に成って貰いましょうね」
「はい、その為に魔石を集めてゴーレムを作り、オートメーション化しているのです」
マリエルは沢山の人に美味しいケーキを食べて欲しいと思っていたのでしたが、サチコはより利益を上げる事を目指していました。
「ローザンヌのケーキ工場の倉庫に食材は揃っているのですか?」
「小麦、ミルク、カカオは沢山有りますが、バニラビーンズとか熱帯地方の香辛料も欲しいですね」
「香辛料ですか……」
「ピッツァやスパゲッティなどの料理も充実させたいのです」
「そう言えばケンちゃん、熱帯地方で胡椒は見付かったの?」
「それが、まだなんだぁ。あのお粉は何処に有るのかなぁ?」
「お粉? 胡椒は木の実から取るのよ」
と、サチコがケンちゃんをジロリと見ました。
「えっ! 最初からお粉じゃないの?」
「まったく、もぅ!」
サッチャンがメモ帳を取り出して絵を描き出しました。
「私の脳内図書館の百科事典には、この様な絵が描いてあります」
私とケンちゃんが、その絵を覗き込みます。
葡萄の房を細長くしたような沢山の緑色の実が、葉っぱの間にぶら下がっていました。
「サッチャン、大きさはどのぐらいなのですか?」
「はい、御嬢様。胡椒の実1個は、おもちゃの鉄砲の銀球ぐらいのサイズでしょうか。房の長さは20センチぐらいで幅は3センチぐらいだと思います」
「「あ~っ、見た事あるねぇ!」」
私とケンちゃんが同時に言いました。
「これ、熱帯地方にあったよぅ。マリちゃんは何処で見たの?」
「私はアースガルズの市場で売っているのを見ましたわ」
「ア、アースガルズですってぇぇぇっ!」
「そうよサッチャン、何で驚いてるの?」
「だって、アースガルズは地球で例えたら、て、天国ですよ!」
「やだぁ、サッチャンたら。私はまだ生きてますよ。アースガルズは亜人が暮す町なのです」
「違います! この世界では亡くなった善良な人間だけが、アースガルズに行けると言われているのですよ! 生きてる人間は行けない所なのです」
「私は祖父と祖母とお母様とエリザと一緒にアースガルズに行きましたけど」
「俺とスズちゃんも一緒だったよね」
「うん」
「たぶん違う何処かでしょう……」
「フレイヤ様や女神様達と『ヴィーンゴールヴ』で夕食を食べましたわ」
「お寿司を食べてタピオカミルクティを飲んだよねぇ~」
「なんじゃそりゃ~!」
「サッチャン、貴族の言葉使いをしなきゃダメですよ。メッ!」
「はい、御嬢様……って、本当にアースガルズに行けるなら、熱帯地方にジョギングしなくていいでしょうがぁぁぁっ」
「だからサッチャン。言葉使いは、おしとやかにしてください。侯爵家の文官に相応しくして下さいね」
「はい、御嬢様……でもアースガルズでは何でも食材が手に入ると聞いています。ケンちゃんが熱帯地方に行く必要はありません。もしかして簡単には行けないのですか?」
「う~ん……たぶん簡単に行けますね」
「行けるんか~い」
「今から行って見ますか?」
「「「行きま~す」」」
何故か皆が一斉に同意したのでした。
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