3 / 54
3 転生したらゴーレムだった件
しおりを挟む
千代が転移した異世界での、数百年も昔の出来事……。
目を覚ますと煌びやかで豪華な屋敷の中でした。
「出来ました、アダマンタイトゴーレムの『アダモちゃん』です!」
突然に可愛い少女に、そう紹介されました。
「早っ! それにネーミング! 自動車会社開発の自動二足歩行型ロボットですかっ!」
20歳ぐらいのリクルートスーツ姿の女性に突っ込みを入れられました。
目の前にある姿見の鏡の中に、女性アンドロイドの様なセクシーゴーレムが立っています。
薄緑色がかったプラチナシルバーのボディが煌いてました。
「以前、サンクトガレン城をオークの群れが襲いましたが、その時倒したオークキングの魔石をアダモちゃんの魔核として使ってますのよ」
「オークキングの魔石なら十分でしょう。輸送馬車の護衛ができる様にプログラミングした御嬢様の命令を与えてください」
「は~い。 アダモちゃん、ケーキを運ぶ馬車を守ってね!」
可愛い御嬢様は首を可愛く傾けて、ニッコリと私に微笑みました。
キュンッ!
『は~い、御嬢様の仰せの通りに致しますぅ』
嬉しくて返事をしましたが、今の私の声って何か変っ!
「命令って、それだけかいっ! しかもアダモちゃん喋ってるし! 魅了されてるし! 自律思考行動型ゴーレムですかっ!」
「サッチャンの言葉遣い、メッ! ですよ」
「……はい」
『メッ!』
私も御嬢様の真似をして、サッチャンに言いました。
「アダモには言われたないわっ!」
私はここに来る少し前に、女神様にお願いしたのでした。
「簡単に逝かない、敵の攻撃に削られない硬い体にしてください。 ロボットでも科学兵器でもいいんです。人で無くて全然オッケーです。フンス!」
私はロボットアニメが大好きだった、萌えていた。
主人公よりむしろ鋼鉄のボディを愛していた。
「はぁああ? 言ってる意味が全く分かりませんっ!」
「異世界一硬くしてくださいっ!」
「そ、そう。 ……ちょうどいい体があるわ。でもやり直せないけど本当にいいのね?」
「その体って、素手で巡洋艦を壊せますか?」
「えっ、たぶんだけど、……空母もイケルと思うわ、存在すればね、その世界にはまだ無いのだけど。 現状存在する1番硬いゴーレムだから、それで妥協してね」
「ヤッタァッ、暴れまくれますね」
「え、えぇ。でも悪い事はしないでね、見過ごす事が出来なければ強制介入しますからね」
「は~い。正義の鉄拳で悪を懲らしめま~す!」
「ぅうん、行動する前によく考えてね。行ってらっしゃい」
「ありがとうございましたぁぁぁっ!」
「元気すぎて不安だわ!」
可愛い女神に心配された。
宰相のサチャーシャ様に言われました。
「アダモにマスクとカツラとお洋服をあげましょう」
『アダモは今のままで大丈夫ですぅ』
「目立つから却下です。貴方はマリエル御嬢様の護衛ゴーレムなのですから、目立っては行けません」
『は~い』
「よろしい、いい子にしてれば御褒美を上げますから、私の言う通りにするのですよ」
『……』
「戦闘用のグローブとブーツとアイアンクローを上げるつもりです」
『はい! 言う通りにします! サチコ様』
「……サチャーシャ様とお呼びなさい」
『はい、サチコ様』
「……はぁ。マリエル様の作ったゴーレムは常識外なのですね」
私は御嬢様の護衛ゴーレムとして、彼方此方で活躍しました。
アリタリカのブラッチャノ・マルティニャノ地方のダンジョンでヘラクレスビートルを軽く倒しました。
ヨトゥンヘイムのノスロンドのダンジョンでクイーンデススパイダーを倒しました。
タイガーケイブの拠点を襲って来た賊を軽く捻りました。
待ち伏せしていたノスロンド兵士を千人ほど拘束しました。
領主アッコロカムイをお嬢様と倒しました。
やがて、御嬢様が世界を統一しました。
私は御嬢様の護衛として一緒に世界を巡り、それからも沢山活躍しました。
時は流れます。
命ある人は居なくなりますが、私は朽ちる事がありませんでした。
ただ、マリエル御嬢様の魔力が私の原動力だったので、主人を失った私は動けなく成ったのです。
どれだけ時が経ったのでしょうか?
ドッブゥゥゥンッ!
と、川に女性が落ちてきました。
川底で私の体に触れた女性から、その時魔力を注がれたのです。
とても豊かで温かい魔力でした。
私が再起動復帰して川から上がると、彼女は既に立ち去った後でした。
私は魔力を注いでくれた新たな主人を追いかけます。
再び停止してしまわないように。
【後書】
『チートなんて簡単にあげないんだから』
と言う、前作の72話と内容が被っています。
前作を読んでなくても問題無いと思いますが、読んで下さればとても嬉しいです。
目を覚ますと煌びやかで豪華な屋敷の中でした。
「出来ました、アダマンタイトゴーレムの『アダモちゃん』です!」
突然に可愛い少女に、そう紹介されました。
「早っ! それにネーミング! 自動車会社開発の自動二足歩行型ロボットですかっ!」
20歳ぐらいのリクルートスーツ姿の女性に突っ込みを入れられました。
目の前にある姿見の鏡の中に、女性アンドロイドの様なセクシーゴーレムが立っています。
薄緑色がかったプラチナシルバーのボディが煌いてました。
「以前、サンクトガレン城をオークの群れが襲いましたが、その時倒したオークキングの魔石をアダモちゃんの魔核として使ってますのよ」
「オークキングの魔石なら十分でしょう。輸送馬車の護衛ができる様にプログラミングした御嬢様の命令を与えてください」
「は~い。 アダモちゃん、ケーキを運ぶ馬車を守ってね!」
可愛い御嬢様は首を可愛く傾けて、ニッコリと私に微笑みました。
キュンッ!
『は~い、御嬢様の仰せの通りに致しますぅ』
嬉しくて返事をしましたが、今の私の声って何か変っ!
「命令って、それだけかいっ! しかもアダモちゃん喋ってるし! 魅了されてるし! 自律思考行動型ゴーレムですかっ!」
「サッチャンの言葉遣い、メッ! ですよ」
「……はい」
『メッ!』
私も御嬢様の真似をして、サッチャンに言いました。
「アダモには言われたないわっ!」
私はここに来る少し前に、女神様にお願いしたのでした。
「簡単に逝かない、敵の攻撃に削られない硬い体にしてください。 ロボットでも科学兵器でもいいんです。人で無くて全然オッケーです。フンス!」
私はロボットアニメが大好きだった、萌えていた。
主人公よりむしろ鋼鉄のボディを愛していた。
「はぁああ? 言ってる意味が全く分かりませんっ!」
「異世界一硬くしてくださいっ!」
「そ、そう。 ……ちょうどいい体があるわ。でもやり直せないけど本当にいいのね?」
「その体って、素手で巡洋艦を壊せますか?」
「えっ、たぶんだけど、……空母もイケルと思うわ、存在すればね、その世界にはまだ無いのだけど。 現状存在する1番硬いゴーレムだから、それで妥協してね」
「ヤッタァッ、暴れまくれますね」
「え、えぇ。でも悪い事はしないでね、見過ごす事が出来なければ強制介入しますからね」
「は~い。正義の鉄拳で悪を懲らしめま~す!」
「ぅうん、行動する前によく考えてね。行ってらっしゃい」
「ありがとうございましたぁぁぁっ!」
「元気すぎて不安だわ!」
可愛い女神に心配された。
宰相のサチャーシャ様に言われました。
「アダモにマスクとカツラとお洋服をあげましょう」
『アダモは今のままで大丈夫ですぅ』
「目立つから却下です。貴方はマリエル御嬢様の護衛ゴーレムなのですから、目立っては行けません」
『は~い』
「よろしい、いい子にしてれば御褒美を上げますから、私の言う通りにするのですよ」
『……』
「戦闘用のグローブとブーツとアイアンクローを上げるつもりです」
『はい! 言う通りにします! サチコ様』
「……サチャーシャ様とお呼びなさい」
『はい、サチコ様』
「……はぁ。マリエル様の作ったゴーレムは常識外なのですね」
私は御嬢様の護衛ゴーレムとして、彼方此方で活躍しました。
アリタリカのブラッチャノ・マルティニャノ地方のダンジョンでヘラクレスビートルを軽く倒しました。
ヨトゥンヘイムのノスロンドのダンジョンでクイーンデススパイダーを倒しました。
タイガーケイブの拠点を襲って来た賊を軽く捻りました。
待ち伏せしていたノスロンド兵士を千人ほど拘束しました。
領主アッコロカムイをお嬢様と倒しました。
やがて、御嬢様が世界を統一しました。
私は御嬢様の護衛として一緒に世界を巡り、それからも沢山活躍しました。
時は流れます。
命ある人は居なくなりますが、私は朽ちる事がありませんでした。
ただ、マリエル御嬢様の魔力が私の原動力だったので、主人を失った私は動けなく成ったのです。
どれだけ時が経ったのでしょうか?
ドッブゥゥゥンッ!
と、川に女性が落ちてきました。
川底で私の体に触れた女性から、その時魔力を注がれたのです。
とても豊かで温かい魔力でした。
私が再起動復帰して川から上がると、彼女は既に立ち去った後でした。
私は魔力を注いでくれた新たな主人を追いかけます。
再び停止してしまわないように。
【後書】
『チートなんて簡単にあげないんだから』
と言う、前作の72話と内容が被っています。
前作を読んでなくても問題無いと思いますが、読んで下さればとても嬉しいです。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる