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50 魔王決戦
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千代がホーリーランスでゴシルシャ牛頭獄卒を攻撃した。
「清らかなる天の裁きよ、悪鬼羅刹を葬り給え【ホーリーランス】!」
シュリィンッ!
グッサァアアアアアッ!
「ゥガァアアアアアッ!」
千代はゴシルシャを漸くと倒した、地獄の鬼番人は光属性が弱点だったのだ。
アダモはアシュヴァシルシャ馬頭羅刹の物理攻撃を受けても涼しい顔をしている。
ガシッ、バシッ、ズガッ……、
『ははは、効かぬ効かぬ、蚊に刺されるほど痒くも無いですぅ』
ズッガァァァァンッ、グッサァアアアアアッ!
アダモが延髄蹴りからの地獄突きで、アシュヴァシルシャを倒した。
1階では、巨熊に変身したジャンヌと巨人のギガントスが、両手を上げて組み合わせ『手四つ』で力比べをしていた。
(注:『手四つ』とはプロレスの技で、両手を上げて組み合う力比べの事)
『ウッガァアアアッ!(貴様などと『恋人繋ぎ』してられるかぁぁぁっ!)』
とジャンヌが吠える。
次の瞬間、巨熊のジャンヌがギガントスに頭突きを喰らわしてからの、ベアハッグ(サバ折り)で締め上げた。
ゴキ、グリ、ベキッ!
ジャンヌが怪力で背骨をへし折ってしまうと、ギガントスはヘナヘナと地に崩れ落ちてしまった。
ルミナに変身している千代が巨熊のジャンヌに抱き付き囁く。
「……ジャンヌ様、落ち着いて下さいませ、これ以上暴れてはいけません。【鎮静化】!」
ピッキィイイイイインッ!
シュゥウウウウウンッ!
ジャンヌは巨熊から元の姿に戻った。
千代はスグに抱いた侭【転移】して、裸姿のジャンヌを人目から隠す。
ジャンヌは巨熊に変身した為に、ドレスや下着が破れ散ってしまっていたのだ。
2階では、魔王ガリウスが王族を見つけて近づき、大量殺人の闇属性魔術の詠唱を始めようとしていた。
「フフフフフ、アンドーラ公爵との悪魔契約があるから、ラフラン国王とその家族には真っ先に逝ってもらおうかのぅ。
闇の支配者の根源力よ、俗人達を常黄泉に引き摺り落とし給え【ダークマターホール】(暗黒物質塊)!」
キュィイイイイインッ!
黒い煙と稲妻が発生して、魔王の掌の上に漆黒の塊が徐々に広がっていくと。直径30センチぐらいに成ったその漆黒の塊を、王族目掛けて投げつけた。
シュゥウウウウウッ!
しかし、触れる物全てを常黄泉に引き摺り落とす漆黒の塊は、
バインッ!
と跳ね返り、宙を舞い、消え去ってしまった。
そこにはジェルソミーナ公爵令嬢が9歳のまだ幼さの残る体で立ちふさがっていて、盾を構える様に両手でピンクのウサギを高く掲げていた。小さい為に実際には盾に成っては居なかったが、千代から貰ったウサギのヌイグルミ魔道具が、しっかりとその役目を果たしている。
「小癪な小娘がぁぁぁっ! 邪魔をしくさりおって……うん……そのヌイグルミは……」
ミーナの掲げたピンクのウサギを見て魔王ガリウスの動きが止まる。
魔王がマントの中を見ると、そこにはピンクのウサギのヌイグルミ『チヨ』が隠してあった。
ジェルソミーナ公爵令嬢が持っている物と瓜2つで、どちらの足の裏にも『チヨ』と書いてある。
2人共、ヌイグルミの足の裏を上げて見せ合った。
「な……何故、チヨを持っている?」
「お、お姉様は私の専属お姉様なのですっ!フンスッ」
「はぁ!?」
☆ ▼ ☆ ◆ ☆
ドニロとカシオは、残った大物の魔物達に対して自分達の出番が無いとみて、取り敢えずヴィクトリア王太后とペネロペ王姉の護衛に向かう事にした。
階段を上がり2階の王族達を見つけると、王族達が魔王と対峙してるのが見えた。
「カシオくん大変じゃ、ペネロペ様のピンチじゃぁぁぁっ!」
「リーダー、早く助けに行きましょう!」
2人が慌てて走り出すと、ジャンヌとギガントスが落ちた穴があり、ギリギリでそれに気付いて飛び避けた。
ピヨ~ンッ! ピヨ~ンッ!
「「オットット……」」
カシオがバランスを崩してしまった。
が、その勢いのままで……魔王の背中のマントの上から、カシオのミスリルブロードソードが突き刺さる。
グッサッ!
「アウチッ!」
致命傷には成らなかったが、驚いて魔王が後ろを振り向いた。
マントを開いてヌイグルミを確認していた腹の真ん中に、更に躓いてよろけたドニロのミスリルブロードソードが、
ズブリッ!
と、突き刺さった。
「アグゥウウウウウッ……」
2本のミスリルブロードソードが青く光りだし、魔王の体から青い煙が立ち昇る。
魔王の皮膚が石の様に成ると、
ビシビシビシッ……、
と、ヒビが入り、
ガラガラ、ザラザラザラザラッ……、
と崩れ落ちて、
やがて、細かい灰と成り、風と共に飛んでいく。
ヒュゥウウウウウ……、
「ル……ミナ……」
風の中から僅かに聞こえて消えいく。
2本の剣が突き立った服とマントだけが後に残っていた。
一瞬の静寂の後、
「「「オオオォォォ……」」」
「やったぞぉぉぉ!」
「騎士が魔王を倒したぞぉぉぉ!」
ドニロとカシオが群衆に囲まれて、賞賛の声を浴びせられるのだった。
「清らかなる天の裁きよ、悪鬼羅刹を葬り給え【ホーリーランス】!」
シュリィンッ!
グッサァアアアアアッ!
「ゥガァアアアアアッ!」
千代はゴシルシャを漸くと倒した、地獄の鬼番人は光属性が弱点だったのだ。
アダモはアシュヴァシルシャ馬頭羅刹の物理攻撃を受けても涼しい顔をしている。
ガシッ、バシッ、ズガッ……、
『ははは、効かぬ効かぬ、蚊に刺されるほど痒くも無いですぅ』
ズッガァァァァンッ、グッサァアアアアアッ!
アダモが延髄蹴りからの地獄突きで、アシュヴァシルシャを倒した。
1階では、巨熊に変身したジャンヌと巨人のギガントスが、両手を上げて組み合わせ『手四つ』で力比べをしていた。
(注:『手四つ』とはプロレスの技で、両手を上げて組み合う力比べの事)
『ウッガァアアアッ!(貴様などと『恋人繋ぎ』してられるかぁぁぁっ!)』
とジャンヌが吠える。
次の瞬間、巨熊のジャンヌがギガントスに頭突きを喰らわしてからの、ベアハッグ(サバ折り)で締め上げた。
ゴキ、グリ、ベキッ!
ジャンヌが怪力で背骨をへし折ってしまうと、ギガントスはヘナヘナと地に崩れ落ちてしまった。
ルミナに変身している千代が巨熊のジャンヌに抱き付き囁く。
「……ジャンヌ様、落ち着いて下さいませ、これ以上暴れてはいけません。【鎮静化】!」
ピッキィイイイイインッ!
シュゥウウウウウンッ!
ジャンヌは巨熊から元の姿に戻った。
千代はスグに抱いた侭【転移】して、裸姿のジャンヌを人目から隠す。
ジャンヌは巨熊に変身した為に、ドレスや下着が破れ散ってしまっていたのだ。
2階では、魔王ガリウスが王族を見つけて近づき、大量殺人の闇属性魔術の詠唱を始めようとしていた。
「フフフフフ、アンドーラ公爵との悪魔契約があるから、ラフラン国王とその家族には真っ先に逝ってもらおうかのぅ。
闇の支配者の根源力よ、俗人達を常黄泉に引き摺り落とし給え【ダークマターホール】(暗黒物質塊)!」
キュィイイイイインッ!
黒い煙と稲妻が発生して、魔王の掌の上に漆黒の塊が徐々に広がっていくと。直径30センチぐらいに成ったその漆黒の塊を、王族目掛けて投げつけた。
シュゥウウウウウッ!
しかし、触れる物全てを常黄泉に引き摺り落とす漆黒の塊は、
バインッ!
と跳ね返り、宙を舞い、消え去ってしまった。
そこにはジェルソミーナ公爵令嬢が9歳のまだ幼さの残る体で立ちふさがっていて、盾を構える様に両手でピンクのウサギを高く掲げていた。小さい為に実際には盾に成っては居なかったが、千代から貰ったウサギのヌイグルミ魔道具が、しっかりとその役目を果たしている。
「小癪な小娘がぁぁぁっ! 邪魔をしくさりおって……うん……そのヌイグルミは……」
ミーナの掲げたピンクのウサギを見て魔王ガリウスの動きが止まる。
魔王がマントの中を見ると、そこにはピンクのウサギのヌイグルミ『チヨ』が隠してあった。
ジェルソミーナ公爵令嬢が持っている物と瓜2つで、どちらの足の裏にも『チヨ』と書いてある。
2人共、ヌイグルミの足の裏を上げて見せ合った。
「な……何故、チヨを持っている?」
「お、お姉様は私の専属お姉様なのですっ!フンスッ」
「はぁ!?」
☆ ▼ ☆ ◆ ☆
ドニロとカシオは、残った大物の魔物達に対して自分達の出番が無いとみて、取り敢えずヴィクトリア王太后とペネロペ王姉の護衛に向かう事にした。
階段を上がり2階の王族達を見つけると、王族達が魔王と対峙してるのが見えた。
「カシオくん大変じゃ、ペネロペ様のピンチじゃぁぁぁっ!」
「リーダー、早く助けに行きましょう!」
2人が慌てて走り出すと、ジャンヌとギガントスが落ちた穴があり、ギリギリでそれに気付いて飛び避けた。
ピヨ~ンッ! ピヨ~ンッ!
「「オットット……」」
カシオがバランスを崩してしまった。
が、その勢いのままで……魔王の背中のマントの上から、カシオのミスリルブロードソードが突き刺さる。
グッサッ!
「アウチッ!」
致命傷には成らなかったが、驚いて魔王が後ろを振り向いた。
マントを開いてヌイグルミを確認していた腹の真ん中に、更に躓いてよろけたドニロのミスリルブロードソードが、
ズブリッ!
と、突き刺さった。
「アグゥウウウウウッ……」
2本のミスリルブロードソードが青く光りだし、魔王の体から青い煙が立ち昇る。
魔王の皮膚が石の様に成ると、
ビシビシビシッ……、
と、ヒビが入り、
ガラガラ、ザラザラザラザラッ……、
と崩れ落ちて、
やがて、細かい灰と成り、風と共に飛んでいく。
ヒュゥウウウウウ……、
「ル……ミナ……」
風の中から僅かに聞こえて消えいく。
2本の剣が突き立った服とマントだけが後に残っていた。
一瞬の静寂の後、
「「「オオオォォォ……」」」
「やったぞぉぉぉ!」
「騎士が魔王を倒したぞぉぉぉ!」
ドニロとカシオが群衆に囲まれて、賞賛の声を浴びせられるのだった。
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