VRMMO最強プレイヤーだった俺と妹、突如引退したがその数か月にVRMMOが仕事になってたから俺もやり直したいと思います。

Kamisuto

文字の大きさ
1 / 3
ギルド再建編

引退

しおりを挟む
「なんで、なんでなんだよぉ」
 俺たちは信じられない光景を目の当たりにしていた。
「兄さん、私だって悲しいですよ。だけど…だけど仕方ないでしょ?もう、あの仲間たち、メンバーは帰ってこない」

 と言われた俺は涙ぐんでから
「まあそれもそうだな。もうこのゲームは…引退するか。前々から思っていたけどこのゲームには別にお金が稼げるわけでもないし別に俺たちは趣味でやっていたはずだったのに…」

「今更装備もない状態だとやはり復帰するのは厳しいでしょうね…」

「あぁ、引退したくない、あの日々が帰ってきてほしい、あの、楽しかった日々、毎日を返してくれよぉ」
 とあまりの理不尽さに泣き崩れてしまっていた。

 これも俺が悪いんだ、あの対処をしておかなかったのが悪いんだ。と後悔していた。
 ここでつい俺の悪い癖が出てしまう。

「兄さん泣き崩れてても仕方ないでしょう!?私だって、私だって泣きたいよ?だけどもう戻ってこない。もう諦めませんか?このまま続けていても何もよくなりません。」

「そうだな。もうあの日々は帰ってこない。そろそろ引退…だな」

 こうしてある日二人の最強プレイヤーの無双劇は幕を閉じた。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~二か月後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おーい妹そろそろ帰るぞー」

「わかりましたー」
俺の名前は月見龍馬つきみりゅうま
そして俺の隣にいるのは月見龍華つきみりゅうか

まあ俺たちは二か月前まで世界最強プレイヤーとしてこのゲームで世界一位二位の座に君臨していた。
まあ正確に言えばDragonEarthというVRMMOゲームだった。

俺たちは最初は友達から猛烈なおすすめを受けたので仕方なく始めた。
だがそれにどんどんのめりこんでしまい気づいたら最強プレイヤーになっていたってわけ。
そりゃああの頃は楽しかった。

ギルドを設立してメンバーと数えきれないほどの思い出を作った。
一緒に戦ったり、喧嘩をしたり。
だが二か月前、ギルドに裏切り者が出現した。

裏切り者は今でも判明していなかった。
だからギルドはほぼ壊滅状態、しかも全戦無敗だった俺とPKプレイヤーキルされそのせいで俺たちの思い出、ギルド、装備はすべて破壊されてしまったのだ。

だから俺たちはこのゲームを仕方なく引退し、アルバイトをしていた。
そして俺たちはアルバイトが終わり、家に着いたところだった。

家に着いたら俺が一番乗りで手洗いを済ませてスマホでネットニュースを見ていた。

「世界一販売されたVRMMOであるDragonEarthを作ったDragonGame社がついに換金機能を追加することを発表しました。一コイン百円と交換できる代わりにコインを稼げるが少なくなったらしいです。ほかにもDragonGame社はDragonEarth専用動画投稿サイトDragonTubeというものも更新し、このゲームが職業化しているそうです。」

「えぇぇぇぇぇぇ!?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。 故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。 一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。 「もう遅い」と。 これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

俺、勇者。パーティーのお荷物を追放したら「君の強さは僕のスキル【倍速成長付与】のおかげだぞ!」って脅して来たけどもう遅いし余裕で論破なんだが

ここでCM
ファンタジー
「アル。お前をパーティーからクビにする」 勇者の俺は、パーティーのお荷物であるメンバーの一人にクビを言い渡した。 「いいのか? レグルス。僕をクビにすればスキル【倍速成長付与(エボリューション・ロード)】の効果がなくなり、君たちはただの低級冒険者に逆戻りだぞ?」 え、待って? この人一体なにを言ってるの? クビになりたくないからって、突然苦し紛れの嘘? しかし、仲間の一人が彼の言葉が真実であると告げ、状況は変わる。 「どうする、レグルス。それでも僕をクビにするつもりか?」 スキルの効果を盾に、こちらを脅迫するアル。 そんなのいいからさっさとクビを受け入れてくれ! このやり取りを機会に、パーティーは静かに崩壊しようとしていた。

処理中です...