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ギルド再建編

引退

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「なんで、なんでなんだよぉ」
 俺たちは信じられない光景を目の当たりにしていた。
「兄さん、私だって悲しいですよ。だけど…だけど仕方ないでしょ?もう、あの仲間たち、メンバーは帰ってこない」

 と言われた俺は涙ぐんでから
「まあそれもそうだな。もうこのゲームは…引退するか。前々から思っていたけどこのゲームには別にお金が稼げるわけでもないし別に俺たちは趣味でやっていたはずだったのに…」

「今更装備もない状態だとやはり復帰するのは厳しいでしょうね…」

「あぁ、引退したくない、あの日々が帰ってきてほしい、あの、楽しかった日々、毎日を返してくれよぉ」
 とあまりの理不尽さに泣き崩れてしまっていた。

 これも俺が悪いんだ、あの対処をしておかなかったのが悪いんだ。と後悔していた。
 ここでつい俺の悪い癖が出てしまう。

「兄さん泣き崩れてても仕方ないでしょう!?私だって、私だって泣きたいよ?だけどもう戻ってこない。もう諦めませんか?このまま続けていても何もよくなりません。」

「そうだな。もうあの日々は帰ってこない。そろそろ引退…だな」

 こうしてある日二人の最強プレイヤーの無双劇は幕を閉じた。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~二か月後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おーい妹そろそろ帰るぞー」

「わかりましたー」
俺の名前は月見龍馬つきみりゅうま
そして俺の隣にいるのは月見龍華つきみりゅうか

まあ俺たちは二か月前まで世界最強プレイヤーとしてこのゲームで世界一位二位の座に君臨していた。
まあ正確に言えばDragonEarthというVRMMOゲームだった。

俺たちは最初は友達から猛烈なおすすめを受けたので仕方なく始めた。
だがそれにどんどんのめりこんでしまい気づいたら最強プレイヤーになっていたってわけ。
そりゃああの頃は楽しかった。

ギルドを設立してメンバーと数えきれないほどの思い出を作った。
一緒に戦ったり、喧嘩をしたり。
だが二か月前、ギルドに裏切り者が出現した。

裏切り者は今でも判明していなかった。
だからギルドはほぼ壊滅状態、しかも全戦無敗だった俺とPKプレイヤーキルされそのせいで俺たちの思い出、ギルド、装備はすべて破壊されてしまったのだ。

だから俺たちはこのゲームを仕方なく引退し、アルバイトをしていた。
そして俺たちはアルバイトが終わり、家に着いたところだった。

家に着いたら俺が一番乗りで手洗いを済ませてスマホでネットニュースを見ていた。

「世界一販売されたVRMMOであるDragonEarthを作ったDragonGame社がついに換金機能を追加することを発表しました。一コイン百円と交換できる代わりにコインを稼げるが少なくなったらしいです。ほかにもDragonGame社はDragonEarth専用動画投稿サイトDragonTubeというものも更新し、このゲームが職業化しているそうです。」

「えぇぇぇぇぇぇ!?」
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