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第5章
魔王の決断と同盟結成
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『女神、そこにいるんだろ。出てこいよ』
俺が呼ぶと、女神は扉の影から現れた。
「え、女神、ずっとそこにいたのか?」
真生が驚いて佳奈を、いや……女神を見た。
「今の2人が揃うと気配がやばすぎるから、隠すの大変なのよ。まぁ、実際にはもう隠す意味も無いんだけど」
そう言って、女神は俺達の前まで歩いて来ると、頭を下げた。
「ごめんなさい。地球を守るために、私が貴方たちを利用しようとしたことは、本当。だから、ごめんなさい」
俺はグッと言葉に詰まったが、コホッと咳き込んで斜め上を見た。
「まあ、俺もなんか……悪態ついて悪かった」
そう言うと、真生はニコッと笑った。
「あー、良かった! もう俺はこの関係が崩れるんじゃないかと思って夜も眠れなかったよ~」
「え、お前の寝れなかった理由、それ?」
「むしろ、他に何があるのさ」
俺は時々こいつが、凄いやつなのかアホなのか分からなくなる。
「あと1週間で、この世界終わるかもしれないんだぞ……」
「まあ、そうなったらそうなったで仕方ないんじゃないかな~」
「随分、脳天気なこと言うんだな」
俺がそう言うと、真生は手のひらを俺に見せて笑った。
その手は、震えていた。
「真生……」
「怖いっちゃ怖いさ。けど、今考えても仕方ないじゃん! それに、俺達が揃ったら多分敵無しだろ」
俺はため息をついた。
ーーやっぱり、こいつはすげえヤツだ。
「それより女神。お前は、昨日の話を俺達に話すのが遅すぎだ。どれだけ一緒の時間をすごしたと思っている」
俺の言葉に女神は、あはは~と苦笑いした。
「本当は、転校した日に話そうとしたんだ。けど、なんか体育祭の話が出て2人が楽しそうにしているのを見て……体育祭が終わってからって思ったの」
佳奈がそう言うと、真生が続けた。
「あー、それで、体育祭が終わって話そうとしたら誠の事件で、それが終わったら文化祭か」
「はい……話すタイミングが、中々ありませんでした」
俺と真生は顔を見合わせて「「あー……確かに」」と納得したように声を揃えた。
「とりあえず、俺と真生はお前に協力することにした」
俺がそう言うと女神は「いいの?」と俺に聞いてきた。
「真生にあーまで言われたらな……さっきの真生の話、大体は当たってんだろ?」
「そ……、それはそうだけど」
「それに! 破壊神だか何だか知らないが、俺の居場所を無くされたら困るんだよ」
俺がその後に「大事だから」と付け加えて2人から顔を逸らすと、真生と女神は目をうるうるさせて俺を見た。
「優希……、ありがとう」
女神が涙ぐむ。俺達を交互に見て、真生はニコッと笑って言った。
「それじゃ、同盟結成だな!!」
「え、なんだよ、同盟って……」
「だってそうだろ! 女神と魔王と勇者、最強同盟じゃん!」
真生がそう言うと、女神も嬉しそうに笑う。俺はやれやれ、と頭をかいて真生に聞いた。
「同盟の名前は?」
俺が聞くと、真生はめちゃくちゃ変な顔をして言った。
「ゆ……」
「ゆ?」
「勇魔女……?」
「却下。ってかそれ、どこの魔女だよ……」
俺が呼ぶと、女神は扉の影から現れた。
「え、女神、ずっとそこにいたのか?」
真生が驚いて佳奈を、いや……女神を見た。
「今の2人が揃うと気配がやばすぎるから、隠すの大変なのよ。まぁ、実際にはもう隠す意味も無いんだけど」
そう言って、女神は俺達の前まで歩いて来ると、頭を下げた。
「ごめんなさい。地球を守るために、私が貴方たちを利用しようとしたことは、本当。だから、ごめんなさい」
俺はグッと言葉に詰まったが、コホッと咳き込んで斜め上を見た。
「まあ、俺もなんか……悪態ついて悪かった」
そう言うと、真生はニコッと笑った。
「あー、良かった! もう俺はこの関係が崩れるんじゃないかと思って夜も眠れなかったよ~」
「え、お前の寝れなかった理由、それ?」
「むしろ、他に何があるのさ」
俺は時々こいつが、凄いやつなのかアホなのか分からなくなる。
「あと1週間で、この世界終わるかもしれないんだぞ……」
「まあ、そうなったらそうなったで仕方ないんじゃないかな~」
「随分、脳天気なこと言うんだな」
俺がそう言うと、真生は手のひらを俺に見せて笑った。
その手は、震えていた。
「真生……」
「怖いっちゃ怖いさ。けど、今考えても仕方ないじゃん! それに、俺達が揃ったら多分敵無しだろ」
俺はため息をついた。
ーーやっぱり、こいつはすげえヤツだ。
「それより女神。お前は、昨日の話を俺達に話すのが遅すぎだ。どれだけ一緒の時間をすごしたと思っている」
俺の言葉に女神は、あはは~と苦笑いした。
「本当は、転校した日に話そうとしたんだ。けど、なんか体育祭の話が出て2人が楽しそうにしているのを見て……体育祭が終わってからって思ったの」
佳奈がそう言うと、真生が続けた。
「あー、それで、体育祭が終わって話そうとしたら誠の事件で、それが終わったら文化祭か」
「はい……話すタイミングが、中々ありませんでした」
俺と真生は顔を見合わせて「「あー……確かに」」と納得したように声を揃えた。
「とりあえず、俺と真生はお前に協力することにした」
俺がそう言うと女神は「いいの?」と俺に聞いてきた。
「真生にあーまで言われたらな……さっきの真生の話、大体は当たってんだろ?」
「そ……、それはそうだけど」
「それに! 破壊神だか何だか知らないが、俺の居場所を無くされたら困るんだよ」
俺がその後に「大事だから」と付け加えて2人から顔を逸らすと、真生と女神は目をうるうるさせて俺を見た。
「優希……、ありがとう」
女神が涙ぐむ。俺達を交互に見て、真生はニコッと笑って言った。
「それじゃ、同盟結成だな!!」
「え、なんだよ、同盟って……」
「だってそうだろ! 女神と魔王と勇者、最強同盟じゃん!」
真生がそう言うと、女神も嬉しそうに笑う。俺はやれやれ、と頭をかいて真生に聞いた。
「同盟の名前は?」
俺が聞くと、真生はめちゃくちゃ変な顔をして言った。
「ゆ……」
「ゆ?」
「勇魔女……?」
「却下。ってかそれ、どこの魔女だよ……」
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