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第6章
長い1日の始まり
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その後、俺と真生と佳奈の3人は学校には1度も行かず、佳奈の部屋に集まって話をした。と言っても、破壊神が何をしてくるかも分からない俺達は作戦らしい作戦も立てられずに、ただ日にちだけが過ぎていった。
そして、あっという間に時は経ち、俺達は11月15日の朝を迎えた。
その日、この世界から光が消えた。
朝起きると空は真っ暗。正確にいうと、太陽は大きな闇のような何かで覆い隠されているようだった。
ただ、その隠している何かは人間には見えないため、彼らはきっと太陽が突然消えたと思っただろう。
当然人々は皆驚き、戸惑い、何が起きたのだと世界中が大騒ぎになった。
テレビのニュースでも「異常な現象」と報道されている。
学校側も今までに無い事態にどうしたらいいのか問題になったようだったが、とりあえず休校との連絡が入った。
母親も今日は仕事が休みになったようで、ニュースを見て不安そうな顔をしていた。
「母さん、ちょっと行ってくる。昼は外で食べるから」
すると母さんは立ち上がって俺の傍に来たと思ったら、いきなり俺を抱きしめた。
そして、しばらくして俺を離すと「行ってらっしゃい」と言ってニコッと笑った。
玄関の扉に手をかけて「母さん」と母親を呼ぶと、俺は彼女を見て微笑みながら言った。
「ありがとう」
そして、玄関の扉をゆっくり閉めるとアパートを出た。
俺と真生と佳奈の3人が揃うと、学校に向かって歩みを進める。まるで夜の道を歩いているようだ。
ただ、この世界はビルの光や街の街灯が沢山溢れている。それが俺達の暗い心を多少なりとも照らしていた。
「優希、真生、佳奈!」
俺が学校に着くと、昇降口にいた誠が駆け寄ってきた。俺は驚いて誠を見る。
「誠……なんでここに?」
「佳奈に連絡して聞いたんだよ」
俺と真生はジロっと佳奈を睨む。
「おい、佳奈。なんで言ったんだよ」
「誠がすごく心配してたからよ。それに……もう、彼は貴方たちの力を知ってるから」
「けど!!」
言いかけた言葉を遮るように、誠がペシッと真生の頭を叩いた。
「てか、携帯のメッセージくらい読めよ! 学校にも来ないし、心配するじゃん!」
「……悪い」
すると、誠が真面目な顔をして、俺と真生を交互に見た。
「何が起きてんだよ」
誠に聞かれて、俺達は顔を見合せ黙り込んだ。
「あー、言えないなら無理には聞かないけど……俺はお前たちに着いていくから」
「ダメだ!!」
俺が誠の肩を掴んで叫ぶと、誠は俺の目を真剣に見つめた。意志は固そうだ。
ーー何を言っても無理そうだな……。
「……危ないぞ」
「いいよ」
「死ぬかもしれないぞ」
「前にお前らに助けてもらった時から、死ぬ覚悟なんてとっくに出来てる」
俺はため息をつくと、真生と女神と誠に言った。
「じゃ、行くか。屋上」
そして、俺達4人は屋上に向かった。
「屋上、鍵がしまっているんじゃ……」
そう言いかけた誠の目の前で、俺は魔力を使って鍵を開けて扉を開いた後で「ん?」と誠の方を向いた。
誠は一瞬驚いていたが「なんでもねーよ」となぜか不貞腐れた顔をした。
そして、あっという間に時は経ち、俺達は11月15日の朝を迎えた。
その日、この世界から光が消えた。
朝起きると空は真っ暗。正確にいうと、太陽は大きな闇のような何かで覆い隠されているようだった。
ただ、その隠している何かは人間には見えないため、彼らはきっと太陽が突然消えたと思っただろう。
当然人々は皆驚き、戸惑い、何が起きたのだと世界中が大騒ぎになった。
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すると母さんは立ち上がって俺の傍に来たと思ったら、いきなり俺を抱きしめた。
そして、しばらくして俺を離すと「行ってらっしゃい」と言ってニコッと笑った。
玄関の扉に手をかけて「母さん」と母親を呼ぶと、俺は彼女を見て微笑みながら言った。
「ありがとう」
そして、玄関の扉をゆっくり閉めるとアパートを出た。
俺と真生と佳奈の3人が揃うと、学校に向かって歩みを進める。まるで夜の道を歩いているようだ。
ただ、この世界はビルの光や街の街灯が沢山溢れている。それが俺達の暗い心を多少なりとも照らしていた。
「優希、真生、佳奈!」
俺が学校に着くと、昇降口にいた誠が駆け寄ってきた。俺は驚いて誠を見る。
「誠……なんでここに?」
「佳奈に連絡して聞いたんだよ」
俺と真生はジロっと佳奈を睨む。
「おい、佳奈。なんで言ったんだよ」
「誠がすごく心配してたからよ。それに……もう、彼は貴方たちの力を知ってるから」
「けど!!」
言いかけた言葉を遮るように、誠がペシッと真生の頭を叩いた。
「てか、携帯のメッセージくらい読めよ! 学校にも来ないし、心配するじゃん!」
「……悪い」
すると、誠が真面目な顔をして、俺と真生を交互に見た。
「何が起きてんだよ」
誠に聞かれて、俺達は顔を見合せ黙り込んだ。
「あー、言えないなら無理には聞かないけど……俺はお前たちに着いていくから」
「ダメだ!!」
俺が誠の肩を掴んで叫ぶと、誠は俺の目を真剣に見つめた。意志は固そうだ。
ーー何を言っても無理そうだな……。
「……危ないぞ」
「いいよ」
「死ぬかもしれないぞ」
「前にお前らに助けてもらった時から、死ぬ覚悟なんてとっくに出来てる」
俺はため息をつくと、真生と女神と誠に言った。
「じゃ、行くか。屋上」
そして、俺達4人は屋上に向かった。
「屋上、鍵がしまっているんじゃ……」
そう言いかけた誠の目の前で、俺は魔力を使って鍵を開けて扉を開いた後で「ん?」と誠の方を向いた。
誠は一瞬驚いていたが「なんでもねーよ」となぜか不貞腐れた顔をした。
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