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第一章 大いなる海竜種
26 ある日 竜の巣の中 子竜に 出会った
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巣の中は暗くて湿っぽい。入口の近くはあの老竜がいるおかげか瘴気の影響は薄いが、やっぱり陰気な所だ。正直あまり好きではない。
俺たちは列を組んで進んでいる。先頭にメイも含む浄化が得意な隊員、冒険者が行き、中央あたりに調査器具などの色んな機材を運ぶ隊員、その周りにそれを守る隊員や冒険者がいる。その後ろに救護班や後方を守る隊員や冒険者な続く。俺はその後方部隊だ。側にはベネディクトとそのお付のワーナーさんとレヴィさんがいる。
なんだか最近気付いたらベネディクトがいつも近くにいるのは気のせいだろうか。
(気のせいじゃないと思うなー)
(わぁいやっぱりー?)
救護班の中でも後ろの方を歩いていたランと小声で交わす。
船にいた時も船室によく来たし、いい奴なのは確かだけどどうしてここまで俺にくっついてくるのか分からなくて少し身構えてしまう。
あと顔がいいから純粋に緊張する。美青年の顔は俺にとっては兵器です、見てられません。目が潰れる。あと自信無くす。
(まあ悪意を感じていないならそのまま仲良くしとけば?)
彼の言葉に取り敢えず頷いた。
「おお……」
少し歩いて、開けた場所に出る。そこには子供であろう竜が十数体と、年老いたあの老竜が身を寄せ合っていた。
その様子は中々に壮観で、ほぅ、と息が出る。……けどよく考えたら無事なのがこれだけでこの先もっととんでもない大人の竜がわんさかいるってことか? それはちょっとおっかないな……。
老竜は入ってきた大勢の人間を確認するとのそりと立ち上がり、こちらを見た。
『我はこの巨体故、共に行くことはできまい。代わりに案内の竜を出そう』
言うと子供の竜が一体立ち上がって歩いてきた。子供とはいえニメートル程ある。その竜は大佐の元まで歩いていくとキュウンと一言泣いてすり寄った。彼女は微笑んでその頭を撫でる。いいなあ俺も撫でたい。
『我が群れの存続は、主らにかかっている。……頼んだぞ』
老竜が願うように言った。
老竜がいた所を抜けると、途端に瘴気が濃くなる。一応浄化班が浄化はいているが気分が悪い。
「コレ竜玉の側とか大丈夫なのか?」
「大丈夫、ではないだろうな」
ベネディクトと話すを彼は難しい顔で続ける。
「竜玉周囲がもっと酷いことになっているとしたらそこに着いた時、出来る限り万全の状態でありたい。今の群れの長もそこにいるとなればなおさらだ」
彼の言うことはもっともで、俺はそれに頷いて笑って返した。
「道中竜に出くわさないのが一番いいんだけどな。あの案内の竜もあえて大人の竜が入りにくいところを選んでくれてるっぽいし、何かあってもそう大事にはならないだろ」
「だよなー」
『キュイ‼』
「「⁉」」
突然頭に感じた重みと聞こえた鳴き声に驚いてたたらを踏む。すると目の前に何かが落ちてきて、咄嗟にそれを受け止めた。あっぶねえ!?
「おわっと⁉」
「キュウン」
「……竜の、子供……?」
落ちてきたのは五十センチ程の竜の子供で、大きさ的に生まれて半年も経っていないだろう。
「付いて来たんですかねェ」
ワーナーさんが覗き込んで言った。その声は不思議な物を見たような声だ。子竜はキュイキュイと鳴きながら俺に擦り寄ってくる。
「ちよ、おも……っ。のあっぷ⁉」
顔までベロベロと舐められた。何故だがは知らないがかなり懐かれている。いや嬉しいけどほんとなんで。
「おまっ……、危ないからあっち戻っとけ‼」
『キュキュイ‼』
流石にこんな小さい子供を連れて行くのは良心が痛む。しかし降ろそとしてもいやいやと言うように鳴く。
「なんでだよぉ……」
「もういっそ連れて行ったら? いざという時は岩陰にでも隠せばいいでしよ」
「むしろここで置いてった方が面倒くさそうですねェ……」
「というかアカリさん何したんです? 尋常じゃない懐き様ですけど」
「知りませんよ……」
話の内容を理解しているのかその竜は嬉しそうに鳴いた。くそう、可愛い。顔が緩みそうになるのを唇を噛んで耐える。そして出来る限り恐い顔をして釘を刺した。
「絶対の絶対に危ない時は隠れてろよ、いいな?」
『キュイッ‼』
わかってないだろお前ー。
「絶対の絶対だからな‼」
『キュウン‼』
何度釘を刺しても分かっているのか分かっていないのやら。子竜はこくりと首を傾げてこちらを見つめる。
あ、あざといー‼
溢れそうになった色々な物をぐっと唇を噛んで堪えていると、これまで黙っていたベネディクトが手を伸ばし、そろりと子竜の頭を撫でた。少し気になっていたのだろう。子竜はその手に身を擦り寄せる。その様子にベネディクトは頰を緩ませると更に撫で続けている。花が飛んでいるようで、見ているこちらも微笑ましい。いいな美青年は。何をしても様になる。
そうしながら歩いていると列の中央あたりにいたハルイチさんがこちらに歩いてきた。
「おいベネット、預けていた我の……何だその竜は」
彼はベネディクトに用があったらしいが子竜を見つけて立ち止まり、まじまじと見つめる。
「アカリに懐いた」
「懐かれた」
『キュイっ』
「……そうか」
答えると彼は深く追求するのは止めたのかはぁ、と息をついてベネディクトにさっきの続きを言う。
「預けていた我の旗を出してくれないか。そろそろ手元に置いておきたい」
「ん、了解」
旗って何だ? あのパタパタするやつか? てかそんなの今必要?
それが何でハルイチさんに必要なのか子竜と一緒に首を傾げているとベネディクトは突然何もない空間に手を伸ばした。
するとそこが歪み、あっという間にその手を呑み込む。
「『⁉』」
思わず硬直する俺と子竜をよそに彼はそのまま弄るような仕草をすると何かを見つけたのか今度はずず……と手を引き出してくる。
その手は長い棒のような物を掴んでいて、それが全部出てきて旗だと分かった。
そう、旗だ。それもけっこうデカくて全長がベネディクトの背よりもある旗だ。
「ほら」
「ありがとう」
何事も無かったかのようにそれを受け取り、列に戻っていくハルイチさん。というかその旗何に使うんだあとベネディクトのアレは何だったんだ。
「ん? ああ、アレか?」
コクコクコク。
子竜と一緒になって頷く。すると彼はまた空間に手を伸ばし、歪ませながら言った。
「コレな、空間魔術の応用版。魔力で異空間を作ってる」
再び手を突っ込んで取り出す度に魔銃やら本やらお菓子やらが出てくる出てくる。どんだけ入ってんだとばかりに出てくる。
「……凄いな、空間魔術って」
それを眺めながら思わず溢すとベネディクトはだろ? と笑った。
それから少し歩いていると、急に腕の中の竜が落ち着きなく辺りを見回し始めた。
そんな様子も可愛いけど正直けっこう重いからあまり動かないでいてほしい。歩かせようとしても歩幅の違いで距離ができてしまうので抱き上げたが、両手で竜を抱えながら歩くのは中々体力が要る。
「おーい、あんまり動かないでくれよ。腕が痺れる」
『キュ……。ッ⁉ キュ、キュキュイ‼』
「え、ちょ、どした⁉ 暴れんな⁉」
『ギャオン‼ グガァ‼』
「ルリまでっ⁉ どうしたの⁉」
突然鳴いて暴れだした子竜を抱えておろおろする。いやほんとに何事。トイレ? ご飯? 違うよな、じゃあ何だ⁉
ランのところのルリも最終形態になって何かを威嚇するように咆哮を上げだした。
……ん? 威嚇……?
嫌な汗がたらりと垂れたその時
ドゴォォォォォン‼
『グォォォオオオ‼』
一体の竜が洞窟の壁をブチ破って現れた。かなりデカい。腕の子竜を隠して刀を抜こうとしたがそれと同時にまた別の音が聞こえた。
ガラガラッ
「わぁ⁉」
足元が壁が崩れた衝撃で崩れ、ランの身体が傾く。
「ランっ‼」
手を伸ばしてその手を掴んだ、と思ったのも束の間、今度は俺が足場にしていたところも崩れ、傍に置いた子竜ごと空中に放り出された。
あ、ヤバい。
とっさに掴んだ右腕でランを、左腕で子竜を抱き寄せて力を込める。
ふと顔を上げるとこちらに手を伸ばすベネディクトが見えた。彼の存外綺麗な手はしっかりと俺の服を掴んだが、それでも浮遊感は止まらない。
ワーナーさんが青褪めてこちらに飛び降りるのが見えたところで、俺はぎゅっと目を瞑った。
俺たちは列を組んで進んでいる。先頭にメイも含む浄化が得意な隊員、冒険者が行き、中央あたりに調査器具などの色んな機材を運ぶ隊員、その周りにそれを守る隊員や冒険者がいる。その後ろに救護班や後方を守る隊員や冒険者な続く。俺はその後方部隊だ。側にはベネディクトとそのお付のワーナーさんとレヴィさんがいる。
なんだか最近気付いたらベネディクトがいつも近くにいるのは気のせいだろうか。
(気のせいじゃないと思うなー)
(わぁいやっぱりー?)
救護班の中でも後ろの方を歩いていたランと小声で交わす。
船にいた時も船室によく来たし、いい奴なのは確かだけどどうしてここまで俺にくっついてくるのか分からなくて少し身構えてしまう。
あと顔がいいから純粋に緊張する。美青年の顔は俺にとっては兵器です、見てられません。目が潰れる。あと自信無くす。
(まあ悪意を感じていないならそのまま仲良くしとけば?)
彼の言葉に取り敢えず頷いた。
「おお……」
少し歩いて、開けた場所に出る。そこには子供であろう竜が十数体と、年老いたあの老竜が身を寄せ合っていた。
その様子は中々に壮観で、ほぅ、と息が出る。……けどよく考えたら無事なのがこれだけでこの先もっととんでもない大人の竜がわんさかいるってことか? それはちょっとおっかないな……。
老竜は入ってきた大勢の人間を確認するとのそりと立ち上がり、こちらを見た。
『我はこの巨体故、共に行くことはできまい。代わりに案内の竜を出そう』
言うと子供の竜が一体立ち上がって歩いてきた。子供とはいえニメートル程ある。その竜は大佐の元まで歩いていくとキュウンと一言泣いてすり寄った。彼女は微笑んでその頭を撫でる。いいなあ俺も撫でたい。
『我が群れの存続は、主らにかかっている。……頼んだぞ』
老竜が願うように言った。
老竜がいた所を抜けると、途端に瘴気が濃くなる。一応浄化班が浄化はいているが気分が悪い。
「コレ竜玉の側とか大丈夫なのか?」
「大丈夫、ではないだろうな」
ベネディクトと話すを彼は難しい顔で続ける。
「竜玉周囲がもっと酷いことになっているとしたらそこに着いた時、出来る限り万全の状態でありたい。今の群れの長もそこにいるとなればなおさらだ」
彼の言うことはもっともで、俺はそれに頷いて笑って返した。
「道中竜に出くわさないのが一番いいんだけどな。あの案内の竜もあえて大人の竜が入りにくいところを選んでくれてるっぽいし、何かあってもそう大事にはならないだろ」
「だよなー」
『キュイ‼』
「「⁉」」
突然頭に感じた重みと聞こえた鳴き声に驚いてたたらを踏む。すると目の前に何かが落ちてきて、咄嗟にそれを受け止めた。あっぶねえ!?
「おわっと⁉」
「キュウン」
「……竜の、子供……?」
落ちてきたのは五十センチ程の竜の子供で、大きさ的に生まれて半年も経っていないだろう。
「付いて来たんですかねェ」
ワーナーさんが覗き込んで言った。その声は不思議な物を見たような声だ。子竜はキュイキュイと鳴きながら俺に擦り寄ってくる。
「ちよ、おも……っ。のあっぷ⁉」
顔までベロベロと舐められた。何故だがは知らないがかなり懐かれている。いや嬉しいけどほんとなんで。
「おまっ……、危ないからあっち戻っとけ‼」
『キュキュイ‼』
流石にこんな小さい子供を連れて行くのは良心が痛む。しかし降ろそとしてもいやいやと言うように鳴く。
「なんでだよぉ……」
「もういっそ連れて行ったら? いざという時は岩陰にでも隠せばいいでしよ」
「むしろここで置いてった方が面倒くさそうですねェ……」
「というかアカリさん何したんです? 尋常じゃない懐き様ですけど」
「知りませんよ……」
話の内容を理解しているのかその竜は嬉しそうに鳴いた。くそう、可愛い。顔が緩みそうになるのを唇を噛んで耐える。そして出来る限り恐い顔をして釘を刺した。
「絶対の絶対に危ない時は隠れてろよ、いいな?」
『キュイッ‼』
わかってないだろお前ー。
「絶対の絶対だからな‼」
『キュウン‼』
何度釘を刺しても分かっているのか分かっていないのやら。子竜はこくりと首を傾げてこちらを見つめる。
あ、あざといー‼
溢れそうになった色々な物をぐっと唇を噛んで堪えていると、これまで黙っていたベネディクトが手を伸ばし、そろりと子竜の頭を撫でた。少し気になっていたのだろう。子竜はその手に身を擦り寄せる。その様子にベネディクトは頰を緩ませると更に撫で続けている。花が飛んでいるようで、見ているこちらも微笑ましい。いいな美青年は。何をしても様になる。
そうしながら歩いていると列の中央あたりにいたハルイチさんがこちらに歩いてきた。
「おいベネット、預けていた我の……何だその竜は」
彼はベネディクトに用があったらしいが子竜を見つけて立ち止まり、まじまじと見つめる。
「アカリに懐いた」
「懐かれた」
『キュイっ』
「……そうか」
答えると彼は深く追求するのは止めたのかはぁ、と息をついてベネディクトにさっきの続きを言う。
「預けていた我の旗を出してくれないか。そろそろ手元に置いておきたい」
「ん、了解」
旗って何だ? あのパタパタするやつか? てかそんなの今必要?
それが何でハルイチさんに必要なのか子竜と一緒に首を傾げているとベネディクトは突然何もない空間に手を伸ばした。
するとそこが歪み、あっという間にその手を呑み込む。
「『⁉』」
思わず硬直する俺と子竜をよそに彼はそのまま弄るような仕草をすると何かを見つけたのか今度はずず……と手を引き出してくる。
その手は長い棒のような物を掴んでいて、それが全部出てきて旗だと分かった。
そう、旗だ。それもけっこうデカくて全長がベネディクトの背よりもある旗だ。
「ほら」
「ありがとう」
何事も無かったかのようにそれを受け取り、列に戻っていくハルイチさん。というかその旗何に使うんだあとベネディクトのアレは何だったんだ。
「ん? ああ、アレか?」
コクコクコク。
子竜と一緒になって頷く。すると彼はまた空間に手を伸ばし、歪ませながら言った。
「コレな、空間魔術の応用版。魔力で異空間を作ってる」
再び手を突っ込んで取り出す度に魔銃やら本やらお菓子やらが出てくる出てくる。どんだけ入ってんだとばかりに出てくる。
「……凄いな、空間魔術って」
それを眺めながら思わず溢すとベネディクトはだろ? と笑った。
それから少し歩いていると、急に腕の中の竜が落ち着きなく辺りを見回し始めた。
そんな様子も可愛いけど正直けっこう重いからあまり動かないでいてほしい。歩かせようとしても歩幅の違いで距離ができてしまうので抱き上げたが、両手で竜を抱えながら歩くのは中々体力が要る。
「おーい、あんまり動かないでくれよ。腕が痺れる」
『キュ……。ッ⁉ キュ、キュキュイ‼』
「え、ちょ、どした⁉ 暴れんな⁉」
『ギャオン‼ グガァ‼』
「ルリまでっ⁉ どうしたの⁉」
突然鳴いて暴れだした子竜を抱えておろおろする。いやほんとに何事。トイレ? ご飯? 違うよな、じゃあ何だ⁉
ランのところのルリも最終形態になって何かを威嚇するように咆哮を上げだした。
……ん? 威嚇……?
嫌な汗がたらりと垂れたその時
ドゴォォォォォン‼
『グォォォオオオ‼』
一体の竜が洞窟の壁をブチ破って現れた。かなりデカい。腕の子竜を隠して刀を抜こうとしたがそれと同時にまた別の音が聞こえた。
ガラガラッ
「わぁ⁉」
足元が壁が崩れた衝撃で崩れ、ランの身体が傾く。
「ランっ‼」
手を伸ばしてその手を掴んだ、と思ったのも束の間、今度は俺が足場にしていたところも崩れ、傍に置いた子竜ごと空中に放り出された。
あ、ヤバい。
とっさに掴んだ右腕でランを、左腕で子竜を抱き寄せて力を込める。
ふと顔を上げるとこちらに手を伸ばすベネディクトが見えた。彼の存外綺麗な手はしっかりと俺の服を掴んだが、それでも浮遊感は止まらない。
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