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第一章 大いなる海竜種
29 竜の本能は舐めちゃいけない
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歩き始めて少しして、ワーナーさんがふと立ち止まる。彼は辺りの気配を探るように数秒黙り込むと、振り返った。
「すみません、ちょっとそこの岩陰に隠れてもらえますか」
緊迫感が漂い始め、空気が変わったのが分かる。無言で岩陰にしゃがみ込むと同時にそばの水面が膨れ上がった。
来る。
ザッパァァ……
巨大な竜が水面を割って現れる。竜は俺たちに気付いていないようだが、ここから出たら一瞬で見つかるだろう。このままやり過ごせたらいいが、竜の動きとこの場所の陸地の狭さ的にそれは難しそうだ。
(どうする、俺が囮になろうか)
(陸がこんなに狭いのに出来るはずないでしょ)
(水の中なら俺、なんとかできそうですけど……。望みは薄そうですねェ……)
(キュウン……)
小声でひそひそと話し合う。しかしそうしているうちに竜が咆哮を上げた。
『ギャオオオオッ‼』
「うっわ!?」
同時にブレスが飛んできて俺たちが隠れていた岩に当たる。咄嗟に飛び出したが岩は粉々に砕け散った。
いやあれめっちゃ危なくない!? 木っ端微塵だったんですけど!?
「匂いでバレたか!?」
次々と飛んでくるブレスから走りながらベネディクトが叫ぶ。
「どうする、斬った方がいいのかこれは‼」
本当は今すぐにでも刀を振るいたいが一応彼に聞く。既に刀は抜いてある。
「……っ、ヒレを狙ってくれ‼」
「了解っ‼」
刀を振るって霊力の刃を飛ばして竜のヒレを斬りつける。スパスパスパッ、とそれに紅い線が走った。
『ギャオン‼』
「二人とも走って‼」
そう叫ぶランの元まで走る。
あとラン、お前無理して子竜抱えなくていいから‼ そいつ飛べるから‼ 両脇に竜抱えて背中に大きな薬箱を背負って、見てるこっちがなんかつらいから‼ 重みで足ぷるぷるしてんじゃん‼
走りながらそう思う。半分背中の恐怖からの現実逃避でもある。
数十メートル走ってから立ち止まって振り返った。竜はヒレへの攻撃から立ち直ったがどうやら身動きが取れないようで、手の届かないこちらにブレスを吐こうとする。
「レニー‼」
「分かってますよォ‼」
ベネディクトの声にワーナーさんが応え、片手で銃のような形を作る。するとその指先を中心にして魔法陣が発動し、そこから水の弾丸が発射された。
『ギャッ‼』
それは竜の頭に見事命中し、竜は一瞬脱力する。その瞬間を見逃さずベネディクトが魔銃を構えた。
「悪いけど、こっちだって死にたくないんだよっ‼」
続け様に二発銃声が響き、竜の両眼から血が吹き出した。
うわいったそう。
視界を奪われた竜はのたうち回り、出鱈目にブレスを吐く。
「今だ‼」
素早く銃をしまったベネディクトが駆ける。俺たちもそれに続いた。
____________________
どこからか轟音や、地響きが聞こえる。
「巣のどこかで竜が暴れているのでしょうね」
隣で一緒に行動している女の人が浄化をしながら呟く。それを聞いて、今は別行動をしている兄の顔が頭に浮かんだ。
兄は____兄妹であるという贔屓目を抜いても____かなり強い方だと思う。私は戦いのことはよく分からないけど、兄は周りをよく見ているし、自分の実力や限界も分かっているとも感じる。けど残念なことに無茶無謀が標準装備だ。無理だと頭では理解しているらしいけど、それじゃあ自分か満足しないからと走っていく。和ノ国での幼少期にもそういうことがよくあった。
まったく、ある意味で一番メンドクサイタイプののエゴイストだ。彼は"人が笑顔になってくれないと気が済まない"を地で行くのだから。
そんな兄が誰かと一緒にいる状態で竜なんてものと対峙したらどうなる。絶対迷いなく突っ込む。
私はそれが心配で心配でならない。ベネディクトさんに撃ってもいいとは言ったけどあの人の人柄的に撃ちそうにないしなぁ……。
「はぁ……」
ため息までこぼれてしまった。
「大丈夫ですか?」
ふとかけられた声に顔を上げる。見るとレヴィさんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。彼は連絡役として前に行ったり後ろに行ったりとずっと走りまわっている為か、その額は少し汗で濡れている。
「顔色があまり優れていませんから……。気分が悪くなったのでしたら、遠慮なくすぐ言ってください」
「いえ……。少し、兄が心配なだけです。私は元気ですので、ご心配なく」
うまく笑えていただろうか。彼は眉を下げてそうですか、と言ってまた走っていく。
それを見送った後、不意にぽすりと頭に重さを感じた。
「……ハルイチさん」
「不安なのは分かるがそう案ずるな。我の霊術であ奴らの安否は分かる。今のところ四人とも無事だ。不安定な精神状態では、浄化にも影響するぞ」
そう言って私の頭をわしゃわしゃと撫でる彼にすみません、と言うと責めてはいないと返される。
「信じるだけでもかなり楽になるからな」
微笑んだ彼は頑張れよ、と列の後ろの方に歩いていった。
なんだか、少しだけ心が軽くなった気がした。
「ふむ……」
メイから歩いて少し離れた所でハルイチは立ち止まり、彼女を撫でた手のひらを見た。その顔はあまり表情が表に出ない彼にしては珍しく険しい。
「やはりか……」
悩むように苦々しく呟くとはぁ、とため息を吐く。
「さて、どうしたものか……」
落ちる気分を紛らわすように再び霊力を四方に延ばした。
_________________
「ぜぇっ、はぁっ……」
「まいたか……?」
あの後何度も竜に遭遇し、その度に走ったり戦ったりしながら竜玉を目指す。もう何体の竜に出会ったか覚えていない。
「竜の数多くね……?」
「三体いた時は流石に肝が冷えたな」
主要通路と聞いて予想はしていたがこれは予想以上だ。うーんとランが唸る。
「本能で竜玉を守る為に集まってきているのかな」
「そう考えるのが妥当ですねェ」
「けっこう竜玉に近づいていってるみたいだし、これからもっと竜は多くなるだろうな」
ベネディクトが俺の抱えた子竜を撫でながら言う。つまりはさらに気を引き締めていかなければならないということだ。霊力はまだ残っているようでよかった。
「じゃあ一箇所で竜とゴタゴタやるより、駆け抜けた方がいいよな。……ラン、大丈夫か?」
「ふふ、大丈夫だよ。そこまでやわじゃないし。走ることぐらいは出来るさ」
この中で一番体力の無いランに聞くとそう返される。けれどさっきまで息をきらしていたし、いざという時は無理矢理にでもおぶろう、と心に決めた。
ベネディクトがぐいと伸びをして微笑む。うんそろそろこいつの美青年っぷりにも慣れてきたぞ‼ もう目は眩まない‼
「ここまで来たらあともう少しだ。とっとと皆と合流しようぜ」
その言葉に応と答えた。
ドゴォォォォォンッ‼‼‼‼
『ギャォォォ‼』
『グギヤァァァ‼』
チュドォォォン‼
ズギャァァァン‼
頭の上や身体のすぐ横をビュンビュン水球が飛んでいったり、ブレスが掠る。待って今耳元行ったビュオッて風来た‼
「ちょっとコレは多すぎないか!?」
「ごめん竜の本能舐めてた‼ こんなオールスターばりに来るとは思わなかった‼」
「何その全く嬉しくないオールスター‼」
全力ダッシュで走る俺たちの後ろを十体弱の竜が追いかけてくる。途中途中でそこらにいた竜も加わっていくもんだからどんどんその数は増える。
ありえねぇ。
「もうすぐ曲がり角だよっ‼」
「よっしゃ曲がる前に足止めするぞ‼ アカリ、手伝ってくれ‼」
「言われなくとも‼」
そう声を掛け合って曲がる直前に足を止めて振り返る。刀に霊力を流しつつ、抜きざまに振るった。
「松‼」
『グガァッ!?』
『ギャッ‼』
先頭集団の竜たちがそれで足を止めた。すかさずベネディクトが魔銃を取り出して構える。その背後にも何十丁もの魔銃を浮かばせた。
「一斉斉射‼ 撃ェーーーッ‼」
かけ声と共にけたたましい銃声が鳴り響き、先頭の竜たちはもちろん、その合間を縫って後ろの竜たちにも弾丸が命中し、それと同時に爆ぜる。それを確認すると素早く曲がり道に駆け込む。
背中で竜たちの怒りの咆哮を聞きながら、走り続けた。
「すみません、ちょっとそこの岩陰に隠れてもらえますか」
緊迫感が漂い始め、空気が変わったのが分かる。無言で岩陰にしゃがみ込むと同時にそばの水面が膨れ上がった。
来る。
ザッパァァ……
巨大な竜が水面を割って現れる。竜は俺たちに気付いていないようだが、ここから出たら一瞬で見つかるだろう。このままやり過ごせたらいいが、竜の動きとこの場所の陸地の狭さ的にそれは難しそうだ。
(どうする、俺が囮になろうか)
(陸がこんなに狭いのに出来るはずないでしょ)
(水の中なら俺、なんとかできそうですけど……。望みは薄そうですねェ……)
(キュウン……)
小声でひそひそと話し合う。しかしそうしているうちに竜が咆哮を上げた。
『ギャオオオオッ‼』
「うっわ!?」
同時にブレスが飛んできて俺たちが隠れていた岩に当たる。咄嗟に飛び出したが岩は粉々に砕け散った。
いやあれめっちゃ危なくない!? 木っ端微塵だったんですけど!?
「匂いでバレたか!?」
次々と飛んでくるブレスから走りながらベネディクトが叫ぶ。
「どうする、斬った方がいいのかこれは‼」
本当は今すぐにでも刀を振るいたいが一応彼に聞く。既に刀は抜いてある。
「……っ、ヒレを狙ってくれ‼」
「了解っ‼」
刀を振るって霊力の刃を飛ばして竜のヒレを斬りつける。スパスパスパッ、とそれに紅い線が走った。
『ギャオン‼』
「二人とも走って‼」
そう叫ぶランの元まで走る。
あとラン、お前無理して子竜抱えなくていいから‼ そいつ飛べるから‼ 両脇に竜抱えて背中に大きな薬箱を背負って、見てるこっちがなんかつらいから‼ 重みで足ぷるぷるしてんじゃん‼
走りながらそう思う。半分背中の恐怖からの現実逃避でもある。
数十メートル走ってから立ち止まって振り返った。竜はヒレへの攻撃から立ち直ったがどうやら身動きが取れないようで、手の届かないこちらにブレスを吐こうとする。
「レニー‼」
「分かってますよォ‼」
ベネディクトの声にワーナーさんが応え、片手で銃のような形を作る。するとその指先を中心にして魔法陣が発動し、そこから水の弾丸が発射された。
『ギャッ‼』
それは竜の頭に見事命中し、竜は一瞬脱力する。その瞬間を見逃さずベネディクトが魔銃を構えた。
「悪いけど、こっちだって死にたくないんだよっ‼」
続け様に二発銃声が響き、竜の両眼から血が吹き出した。
うわいったそう。
視界を奪われた竜はのたうち回り、出鱈目にブレスを吐く。
「今だ‼」
素早く銃をしまったベネディクトが駆ける。俺たちもそれに続いた。
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どこからか轟音や、地響きが聞こえる。
「巣のどこかで竜が暴れているのでしょうね」
隣で一緒に行動している女の人が浄化をしながら呟く。それを聞いて、今は別行動をしている兄の顔が頭に浮かんだ。
兄は____兄妹であるという贔屓目を抜いても____かなり強い方だと思う。私は戦いのことはよく分からないけど、兄は周りをよく見ているし、自分の実力や限界も分かっているとも感じる。けど残念なことに無茶無謀が標準装備だ。無理だと頭では理解しているらしいけど、それじゃあ自分か満足しないからと走っていく。和ノ国での幼少期にもそういうことがよくあった。
まったく、ある意味で一番メンドクサイタイプののエゴイストだ。彼は"人が笑顔になってくれないと気が済まない"を地で行くのだから。
そんな兄が誰かと一緒にいる状態で竜なんてものと対峙したらどうなる。絶対迷いなく突っ込む。
私はそれが心配で心配でならない。ベネディクトさんに撃ってもいいとは言ったけどあの人の人柄的に撃ちそうにないしなぁ……。
「はぁ……」
ため息までこぼれてしまった。
「大丈夫ですか?」
ふとかけられた声に顔を上げる。見るとレヴィさんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。彼は連絡役として前に行ったり後ろに行ったりとずっと走りまわっている為か、その額は少し汗で濡れている。
「顔色があまり優れていませんから……。気分が悪くなったのでしたら、遠慮なくすぐ言ってください」
「いえ……。少し、兄が心配なだけです。私は元気ですので、ご心配なく」
うまく笑えていただろうか。彼は眉を下げてそうですか、と言ってまた走っていく。
それを見送った後、不意にぽすりと頭に重さを感じた。
「……ハルイチさん」
「不安なのは分かるがそう案ずるな。我の霊術であ奴らの安否は分かる。今のところ四人とも無事だ。不安定な精神状態では、浄化にも影響するぞ」
そう言って私の頭をわしゃわしゃと撫でる彼にすみません、と言うと責めてはいないと返される。
「信じるだけでもかなり楽になるからな」
微笑んだ彼は頑張れよ、と列の後ろの方に歩いていった。
なんだか、少しだけ心が軽くなった気がした。
「ふむ……」
メイから歩いて少し離れた所でハルイチは立ち止まり、彼女を撫でた手のひらを見た。その顔はあまり表情が表に出ない彼にしては珍しく険しい。
「やはりか……」
悩むように苦々しく呟くとはぁ、とため息を吐く。
「さて、どうしたものか……」
落ちる気分を紛らわすように再び霊力を四方に延ばした。
_________________
「ぜぇっ、はぁっ……」
「まいたか……?」
あの後何度も竜に遭遇し、その度に走ったり戦ったりしながら竜玉を目指す。もう何体の竜に出会ったか覚えていない。
「竜の数多くね……?」
「三体いた時は流石に肝が冷えたな」
主要通路と聞いて予想はしていたがこれは予想以上だ。うーんとランが唸る。
「本能で竜玉を守る為に集まってきているのかな」
「そう考えるのが妥当ですねェ」
「けっこう竜玉に近づいていってるみたいだし、これからもっと竜は多くなるだろうな」
ベネディクトが俺の抱えた子竜を撫でながら言う。つまりはさらに気を引き締めていかなければならないということだ。霊力はまだ残っているようでよかった。
「じゃあ一箇所で竜とゴタゴタやるより、駆け抜けた方がいいよな。……ラン、大丈夫か?」
「ふふ、大丈夫だよ。そこまでやわじゃないし。走ることぐらいは出来るさ」
この中で一番体力の無いランに聞くとそう返される。けれどさっきまで息をきらしていたし、いざという時は無理矢理にでもおぶろう、と心に決めた。
ベネディクトがぐいと伸びをして微笑む。うんそろそろこいつの美青年っぷりにも慣れてきたぞ‼ もう目は眩まない‼
「ここまで来たらあともう少しだ。とっとと皆と合流しようぜ」
その言葉に応と答えた。
ドゴォォォォォンッ‼‼‼‼
『ギャォォォ‼』
『グギヤァァァ‼』
チュドォォォン‼
ズギャァァァン‼
頭の上や身体のすぐ横をビュンビュン水球が飛んでいったり、ブレスが掠る。待って今耳元行ったビュオッて風来た‼
「ちょっとコレは多すぎないか!?」
「ごめん竜の本能舐めてた‼ こんなオールスターばりに来るとは思わなかった‼」
「何その全く嬉しくないオールスター‼」
全力ダッシュで走る俺たちの後ろを十体弱の竜が追いかけてくる。途中途中でそこらにいた竜も加わっていくもんだからどんどんその数は増える。
ありえねぇ。
「もうすぐ曲がり角だよっ‼」
「よっしゃ曲がる前に足止めするぞ‼ アカリ、手伝ってくれ‼」
「言われなくとも‼」
そう声を掛け合って曲がる直前に足を止めて振り返る。刀に霊力を流しつつ、抜きざまに振るった。
「松‼」
『グガァッ!?』
『ギャッ‼』
先頭集団の竜たちがそれで足を止めた。すかさずベネディクトが魔銃を取り出して構える。その背後にも何十丁もの魔銃を浮かばせた。
「一斉斉射‼ 撃ェーーーッ‼」
かけ声と共にけたたましい銃声が鳴り響き、先頭の竜たちはもちろん、その合間を縫って後ろの竜たちにも弾丸が命中し、それと同時に爆ぜる。それを確認すると素早く曲がり道に駆け込む。
背中で竜たちの怒りの咆哮を聞きながら、走り続けた。
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