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「むむむ…」
ミヤが顔をしかめてにらみつける。
「むむぅ…」
どんどん顔を近づけていって
「むあぁ~~~~!!
わかんないよ、こんなの~!」
と歴史ワークをぶん投げた。
もう無理、やりたくない…とネガティブ発言を連発して机に突っ伏しているミヤに苦笑しながらミヤが放り捨てたワークを拾う。
「あ~…でも…結構正解増えてきてるし」
「それは蒼くんが教えてくれたからばい」
ミヤはなんかふてくされてしまっている。
「じゃあ休憩しよっか」
蒼は知っている。
ミヤは集中力が切れてしまったら何をやらせてもダメだということを。
ミヤがこくんと頷いたのを確認して再びキッチンへ向かった。ミヤにアイスでも、と思ったのだ。
ミヤ、頑張ってたもんな。
頑張ったんだからご褒美があってもいいだろう。
部屋のドアを開ける。
固まる。言葉通り俺は硬直した。
ミヤは俺の部屋の壁にぺったりとくっついた棚に猫や犬のような膝と手をついた体制で顔を近づけていた。
えー…つまり。
俺の方にミヤがお尻を向けていて。
短めの制服のスカートから…その、見えそうで。
…健全な男子中学生には刺激が強かった。
「お、おい!ミヤ!」
「えっ?蒼くん!?」
「だ~っ!?その体制で振り向くな!!」
頭にクエスチョンマークを浮かべるミヤにとりあえず座ってもらってアイスを手渡す。
「それで…どうしたの?
なんであんなに慌ててたの?」
うっ、と言葉に詰まる。
だってさ…パンツ見えそうだったから、なんて言えったら絶対ビンタされるのに!そんなドMがいたらぜひお目にかかりたいわ!
「いや…なんでもない」
と乾いた笑いを返す俺を不思議そうな顔で見ていた。焦った俺は無理やり話題を変えた。
「と、ところでさ。
お前、さっき何見てたんだ?」
あの棚に入ってるのってマ○オくらいだぞ?
「え…お、面白そうだなっち思っただけばい!」
「やっぱ定番だしな。
…やってみるか?」
「よ…よか!やらんばい!」
…なんか変だな。
「なに焦ってんだよ、お前」
そんなに嫌がるほどゲーム音痴だったか?
と聞くとそんなことないばい、と睨まれた。
しょぼん、として
「…ただ、ルールとか…わかんないけん…」
うなだれた。
あぁ。なんだ、そういうことかよ。
「いいぜ、教えてやるよ!
俺、このゲームうまいんだぜ!」
そう。何を隠そう、俺はマ○オが得意なのだ。
スーパープレイを見まくって研究したのだから。
長くなりそう…と顔をしかめるミヤを捕まえ語り出した。
「まずだな、このキャラクターは…」
好きなもののことは語り出すと止まらなくなる。
という言い訳を心の中でしながら、結局俺は20分ほどマ○オについて話したのだった。
「ふぅ…。こんなものかな」
マ○オの魅力を語るのに満足した俺は、ドヤ顔でミヤの方を向くと、ミヤは下を向いてぷるぷるしていた。
怒り出すのだろうか。
よく考えてみれば、ミヤにとっては面白くもなんともないだろう。
やったこともないゲームの話をひたすら語られるのだ。俺で例えるなら、女子に男子アイドルグループの話をされるような感じだ。話してるやつには悪いが、「ふーん…で?」って思う。
きっとミヤもそう思って呆れて、長い間座らされ続けて怒っているんじゃないか。
だんだん怖くなってきた俺はおそるおそるミヤの顔色をうかがう。
「えーと…ミヤ…さん?」
「…」
無言。言い換えると無視。
「悪かったよ。つい熱くなっちまって…。
お前にとっちゃ面白くねぇ話だよな。
気ィ使えなくて…」
「そんなこと…ないばい」
そんなことないって…お前怒ってんじゃん。
「いや…ほんとにごめん。
ちょっと古いやつだしお前がやってもつまんねぇと思うし」「つまんなくなかよ!!
しゃっきから聞いてれば適当なこつペラペラペラペラ…蒼くん!!ほんにこんゲームやり込んだと!!!???」
「…す、すみません」
「「………」」
静寂。
…え?なになに?今…何が起きたの?
大声にびっくりしたっていうか何が起きたのかわからない。お互い黙って下を向いていた。
おかげでミヤがどんな顔してるのかわかりやしない。そこで俺は沈黙を破った。
「え~と…ミヤ…さん?」
ミヤは返事どころか微動だにしない、
と思ったら、急にばっと立ち上がって
「うち、帰るばい!
じゃーね、蒼くん!」
と大声で叫びながらドアを閉めた。
俺はあぁ、と返事をするしかなかった。
ミヤが顔をしかめてにらみつける。
「むむぅ…」
どんどん顔を近づけていって
「むあぁ~~~~!!
わかんないよ、こんなの~!」
と歴史ワークをぶん投げた。
もう無理、やりたくない…とネガティブ発言を連発して机に突っ伏しているミヤに苦笑しながらミヤが放り捨てたワークを拾う。
「あ~…でも…結構正解増えてきてるし」
「それは蒼くんが教えてくれたからばい」
ミヤはなんかふてくされてしまっている。
「じゃあ休憩しよっか」
蒼は知っている。
ミヤは集中力が切れてしまったら何をやらせてもダメだということを。
ミヤがこくんと頷いたのを確認して再びキッチンへ向かった。ミヤにアイスでも、と思ったのだ。
ミヤ、頑張ってたもんな。
頑張ったんだからご褒美があってもいいだろう。
部屋のドアを開ける。
固まる。言葉通り俺は硬直した。
ミヤは俺の部屋の壁にぺったりとくっついた棚に猫や犬のような膝と手をついた体制で顔を近づけていた。
えー…つまり。
俺の方にミヤがお尻を向けていて。
短めの制服のスカートから…その、見えそうで。
…健全な男子中学生には刺激が強かった。
「お、おい!ミヤ!」
「えっ?蒼くん!?」
「だ~っ!?その体制で振り向くな!!」
頭にクエスチョンマークを浮かべるミヤにとりあえず座ってもらってアイスを手渡す。
「それで…どうしたの?
なんであんなに慌ててたの?」
うっ、と言葉に詰まる。
だってさ…パンツ見えそうだったから、なんて言えったら絶対ビンタされるのに!そんなドMがいたらぜひお目にかかりたいわ!
「いや…なんでもない」
と乾いた笑いを返す俺を不思議そうな顔で見ていた。焦った俺は無理やり話題を変えた。
「と、ところでさ。
お前、さっき何見てたんだ?」
あの棚に入ってるのってマ○オくらいだぞ?
「え…お、面白そうだなっち思っただけばい!」
「やっぱ定番だしな。
…やってみるか?」
「よ…よか!やらんばい!」
…なんか変だな。
「なに焦ってんだよ、お前」
そんなに嫌がるほどゲーム音痴だったか?
と聞くとそんなことないばい、と睨まれた。
しょぼん、として
「…ただ、ルールとか…わかんないけん…」
うなだれた。
あぁ。なんだ、そういうことかよ。
「いいぜ、教えてやるよ!
俺、このゲームうまいんだぜ!」
そう。何を隠そう、俺はマ○オが得意なのだ。
スーパープレイを見まくって研究したのだから。
長くなりそう…と顔をしかめるミヤを捕まえ語り出した。
「まずだな、このキャラクターは…」
好きなもののことは語り出すと止まらなくなる。
という言い訳を心の中でしながら、結局俺は20分ほどマ○オについて話したのだった。
「ふぅ…。こんなものかな」
マ○オの魅力を語るのに満足した俺は、ドヤ顔でミヤの方を向くと、ミヤは下を向いてぷるぷるしていた。
怒り出すのだろうか。
よく考えてみれば、ミヤにとっては面白くもなんともないだろう。
やったこともないゲームの話をひたすら語られるのだ。俺で例えるなら、女子に男子アイドルグループの話をされるような感じだ。話してるやつには悪いが、「ふーん…で?」って思う。
きっとミヤもそう思って呆れて、長い間座らされ続けて怒っているんじゃないか。
だんだん怖くなってきた俺はおそるおそるミヤの顔色をうかがう。
「えーと…ミヤ…さん?」
「…」
無言。言い換えると無視。
「悪かったよ。つい熱くなっちまって…。
お前にとっちゃ面白くねぇ話だよな。
気ィ使えなくて…」
「そんなこと…ないばい」
そんなことないって…お前怒ってんじゃん。
「いや…ほんとにごめん。
ちょっと古いやつだしお前がやってもつまんねぇと思うし」「つまんなくなかよ!!
しゃっきから聞いてれば適当なこつペラペラペラペラ…蒼くん!!ほんにこんゲームやり込んだと!!!???」
「…す、すみません」
「「………」」
静寂。
…え?なになに?今…何が起きたの?
大声にびっくりしたっていうか何が起きたのかわからない。お互い黙って下を向いていた。
おかげでミヤがどんな顔してるのかわかりやしない。そこで俺は沈黙を破った。
「え~と…ミヤ…さん?」
ミヤは返事どころか微動だにしない、
と思ったら、急にばっと立ち上がって
「うち、帰るばい!
じゃーね、蒼くん!」
と大声で叫びながらドアを閉めた。
俺はあぁ、と返事をするしかなかった。
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