勇者と女魔王の日常

夜夢

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初めの出会い

僕の彼女は魔王様

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 大分走っただろう、塔からかなり離れた山奥に居る、日も落ちかけ急がねば夜になってしまう、女の子も居るのだから野宿だけは避けときたい、最初は少女の手を引張っていたが、今では少女はまた夢の中で良い夢を見ているのかニタニタしている。
 そのせいで両手で首辺りと足の関節の部分を優しく支え持っている。もっと簡単に言うとお姫様抱っこ状態中。最も誤解はまだといていない。

 古びている家を一見発見だけ発見した、今日はここで休ませてもらおうそう思い、ドアを開けてると中から沢山の埃が出て来る。

 部屋の端ぐらいに寄り、そこから風魔法で中に溜まっていた大量の埃を出入口から一気に出す、埃は僅かながら残っていたが、そのぐらい支障は全く無いと言えるぐらいに、綺麗な部屋になった。

 少女を優しくベッドの方に置き、自分の魔法のバックから夕食になりそうな食べを物手当り次第に机の上に出していく。

 机の上に出た食べ物は全部で三つ、飴玉と干し肉、最後にウサギ肉、ちなみにウサギ肉はかなりのレア食材らしく、調理などした方が段違いに美味しくなるらしいが、ここには調理用具等見つからないので料理は不可能だ。その為炎魔法で簡単に焼くか炙るぐらいだろ。

 日が落ちた頃少女は目を覚まし、満面の笑みを浮かべる少女は可愛かった。

 「おはようございます」

 意外にも礼儀正しく返事はする、起きたばかりでまだ眠いのか欠伸をしている、寝過ぎているから眠いってことはないよな、そもそも夜は寝れるのか。そんなどうでも良いような疑問が浮かび上がった、最悪の闇魔法で眠らせるか。

 「あぁ、おはよう」
 「一応夕食はあるけど食べる?」

 少女は僕と向かいの椅子にすぐに座り夕食に期待しているのか分からないけど、今日の夕食の質問がされた。飴と干し肉とだよと説明すると少女は喜んでいた。何と飴と干し肉を食べた事が無くどんな物なのか楽しみにしているようだった。ウサギ肉のことは黙っていた。

 干し肉を活き良いよくかぶりつく少女は食べながら固いと言っている。かなりの間乾燥させたから固いよな。最終的には机の上に出していた二種類の食べ物を全部食べられてしまった。

 「ご馳走様」

 食事が終わった所で色々と少女に質問を始める。

 「何で僕に、告白したの?」

 「えっとね、一目惚れ」

 うん、それに間違って肯定してしまった僕もどうかと思うが一目惚れってどこら辺に。そんな事はもうどうでもいいか。少女はきっと、すぐに僕に飽きるだろうし。

 「僕は、ステラ・プルミエ、君の名前何て言うの?」

 「うんっとね、ロウズ・アマリリスだよ」

 ロウズは質問された二つに正直に答えてくれた、だけどアマリリスどこかで聞いた事のある様な気がする。そんな素朴な疑問は解消されないまま次の質問にうつる。

 「何であんな所居たの?」

 「えへへ、だって私第二魔王だもん、あそこに居ても不思議なこと無いよ」
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