勇者と女魔王の日常

夜夢

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初めの出会い

【おまけ話】ロウズのエッチな夢と大切な朝

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 「だ、誰か助けて!」

 大きく響き渡るステラが助けを呼ぶ声、私は急いで彼の元に向かう。ステラは私の彼氏と言うよりは未来の夫同然の人。彼はそんなこと思ってもいないだろう。

 「ステラ、大丈夫?」

 腰を抜かして恐怖に押し潰されそうな彼の顔も、それはそれは可愛らしかった。彼の周りは沢山の魔物によって囲まれている。

 「今助けるからね」

 身に着けていた、剣を取り出し魔物達をズバズバ倒す。全て倒すのに時間は要らなかった。ほぼ一瞬で決着をつけた。

 「あ、ありがとうロウズ君は僕の最高の妻だよ」

 大袈裟に事を言うが悪い気はしなかった、それに『妻』と呼んでもらえ最高の気分にひたたる、だけど彼稀に私の考えている事を考えて行動してくれる時がある。

 「ロウズ、今日の夜は寝かせないよ」

 今日の夜は寝かせないよ、そ、それは、もしかして私と暑くも気持ちの良い時間を過ごしたいと言う………だよね。私もずっとステラ………したっかたよ。
 何時でも私を……っていいよ。その時この世界が全てが揺らいだ、まるで大地震かのように、そして目の前に居るはずの彼の声がこの世界に響き渡る。

 「朝だぞ、いい加減起きろ」

 ……私はベットの上で目を覚ました、あぁやっぱりあれは夢だったんだ、少し幻滅しながらも、本物の彼と新たな生活をして、私の心の日記に新しい一ページとまた増えていく楽しささえ勿論ある。
 だた、ちょっぴり残念本物の彼は付き合っているにも関わらず、誘ってもくれないし、誘ってるのに付いてきてくれない、むしろ怒られてしまう。

 銀色の髪が輝いて、その髪は私とあまり変わらない肩ぐらいまで伸びている。目は綺麗な黒でその目で、私の全てを見て欲しいなんて思ったりもする。そして顔は童顔な女の子同然の顔つき、が物凄く可愛い、何だったら私が夫になるって言いたいぐらいだ。

 私はそんな彼が好きなんだ、何度だって言う、ただそんな彼のどこがいいとよくみんなに聞かれるが本当の理由は誰一人言ったことが無い、彼にも。

 「おぉはよう」

 「あぁ、おはよう」

 これが私の何時も道理の何一つ変わらない日々の始まり。そう、絶対にこの日々を無くしたくなんか無い。こんな私でもそう思える大切な日々なのだから。
 そして間もなく、レモニと言うと光の精霊と三人で暮らすことになる。
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