勇者と女魔王の日常

夜夢

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初めの出会い

馬車の中一日目

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 昨日はエトワル学園に行くための準備をしていた、そもそもこの家には個人で使うものが衣服と武器程度なので、ものの数分で支度はできていたが、ロウズとレモニは森の動物と言う大切な友達が居るのでお別れの挨拶をずっとしていた。
 エトワル学園に着くまで約二日程度かかるので夜は宿に泊まるか、昼食は魔法のバックに入れといた、モンスター肉の串刺しで我慢してもらおう、夜は宿の予定だから夕食はちゃんとしているから大丈夫だろう。にしても何でこんなに馬車の中が五月蝿いんだ、ロウズお前はもう少し落ち着けよ、運転してくれて入る人にも迷惑だよ。

 「ロウズさん楽しそうですね」

 「そうだな、だけど五月蝿すぎるだろう」

 僕とレモニはロウズを直視しながらそんな会話をしたら。

 「ロウズ、少し落ち着けよ」

 「えぇ、だってだって~」

 子供のように駄々を捏ねているいや、子供かロウズは。

 「取り敢えず静かに仕手くれよ」

 「ぶぅぅ」

 頬を膨らまし納得出来てない様子だ、見た目も中身も子供か、年齢はかなりアレなのに、魔物で言うこの年齢は僕達で言う十歳程度なのだろうか、全く分からない、レモニも精霊なので年齢はかなりアレそうだな。チラッとレモニを見ると目があう。

 「どうかなさいましたか?」

 心配そうに声を掛けてくれる、レモニは精霊なんかじない、神だ、神の生まれ変わりだよ、こんなに人一人をこんなにも思ってくれるなんて、それに対し……比べるのは良くないな、ごめんなロウズ。

 「大丈夫だよ」

 「良かったです、もしステラさんに何かあったら私……どっかの彼女さんは心配して無さそうですし」

 レモニは思っていたよりロウズに何か知らないけど敵対心を持っている、合って初めは二人仲良かったんだけど、一二週間すると、急に喧嘩したしな、原因は今でも分からずじまいだし、それ以来レモ二はロウズに敵対心を持っているの、これはロウズに限っても例外ではない。本当にこの二人はどうすれば仲良くなるんだろう。

 「なぁに、それって私の事?」

 さっきのレモニの言葉に反応を示すロウズは明らかに不機嫌そうだった。二人共こんなに狭い所で喧嘩なんてしたら怒るぞと言うのを口に出さず、目で二人を見る、ショボーンと落ち込むロウズに僕は何も言わずに、ただ活き良いよく頭を撫でると、レモ二も私も私もっと言うので二人の頭を撫でた。ロウズは嬉しそうに僕の事を見つめ、レモニもニコニコしながらこちらを向いていた。
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