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(番外編)嫉妬心は憎しみになる④
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シアがいなくなっただと!?
本当に西の塔からいなくなったのか!?
さらにシアは裏切り、報復?なんと言っていいのだろう?俺に対して最大限のことをしてきた。俺に歯向かうつもりなのか!?
この俺が!この世で一番嫌いなアルバートと結婚をした!
実家から冷遇されていると聞いていたからそのうち暮らしていけなくなって困っているところを迎えに行く予定だったんだ!
アルとシアが夫婦になったと聞いて、祝福などできなかった。むしろ怒りが沸いてくる。捨てただと?違う!シアが俺にすがって泣き叫んで許しをこう姿を見てみたかっただけだ!それなのにあっさりと城から出ていった!
今ならわかる。シアが我慢していた理由を。
彼女は待っていたんだ。俺が『フランもつれて出ていけ』ということを。一人では出ていけなかった。それなのにフランも一緒にと言われて、さっさと出ていった。彼女はフランを残していけなかっただけだったんだ。
おもしろくなさすぎてバキッと庭の木の幹を蹴った。
俺が荒れているのに、イザベラは上機嫌だった。
「オースティン殿下!愛してますわ!これでわたくしたちだけで……どうしましたの?怖いお顔をされてますわね?」
「なんでもない」
アルバートめ。いつも邪魔をする。
だが今回はなんなんだ?俺のお下がりの女で満足するのか?おかしいだろ!?あいつは選び放題のはずだ。あんなバツイチの子持ちを受け入れるなどやはりどう考えてもおかしすぎる。
俺はとりあえず、あの生意気なシアにどうやって報復しようか考える。
……フランを奪ってやるか。
父王がフランを欲しがっているのは分かっている。愛人のイザベラは自らを俺の正妃になった!と言いふらしていた。父はフランがいるからイザベラのことは許すと言った。もう王家の後継者はフランがいるから後は好きにしろというわけか。
別にイザベラがほしいわけじゃない。本当に欲しいのはシアだ。
こうなったら力尽くでもシアを西の塔へ戻してやる!あのアルバートに奪われてなるものか!フランを手にすることができれば必ず戻って来る。
この国の次の王は俺だ!アルバートめ。ことごとく俺に対して面白くないことをする。
そんなとき、アルバートは女が苦手なのかもしれませんわとイザベラが囁いた。シアとはまさか……偽装結婚?そこで納得できた。だからアルバートはシアを選んだのだと!ならば取り返しても文句ないだろう。あいつはまた新しいお飾りの妻でも探せ!シアを迎えに行く!
あいつの領地、公爵領に乗り込む旨を俺の直属の騎士団に伝える。髭を生やした隊長が眉をひそめた。
「殿下、なりません!公爵様になにか謀反の疑いでもない限りは領地に踏み込めば、法に触れます。公爵様もお怒りになると思います!」
「おまえは誰の部下だ?行くと言ったら行くだけだ!馬車を用意しろ!」
面白くなってきたとばかりにイザベラが飛び込んできた。
「オースティン殿下ぁ!わたくしもいきたいですわ」
愛人も連れていくのか!?正気か!?と兵たちがざわめく。反対されれば、よけいにしたくなるというものだ。
「いいぞ。ついてこい」
うれしい!と言ってイザベラは着飾れるだけ着飾ってきた。シアにみせつけるのだろう。自分がどれほど俺に愛されているのか物で見せつけるのだ。
バカな女だ。俺はこれからシアとフランを迎えにいくつもりなのに……。まぁ。いいだろう。イザベラの贅沢ぶりをみせつけ、幸せだとみせつけて、傷つけてやろう。またあの傷ついた顔をさせてやりたい。俺の方へ意識を向かせてやろう。
馬車に乗り込み、反対する声を無視する。
アルバート!待ってろよ!!!おまえの女嫌いを暴き、偽の結婚をしたことを皆に言いふらす!おまえの妻は俺のものだからな!!
本当に西の塔からいなくなったのか!?
さらにシアは裏切り、報復?なんと言っていいのだろう?俺に対して最大限のことをしてきた。俺に歯向かうつもりなのか!?
この俺が!この世で一番嫌いなアルバートと結婚をした!
実家から冷遇されていると聞いていたからそのうち暮らしていけなくなって困っているところを迎えに行く予定だったんだ!
アルとシアが夫婦になったと聞いて、祝福などできなかった。むしろ怒りが沸いてくる。捨てただと?違う!シアが俺にすがって泣き叫んで許しをこう姿を見てみたかっただけだ!それなのにあっさりと城から出ていった!
今ならわかる。シアが我慢していた理由を。
彼女は待っていたんだ。俺が『フランもつれて出ていけ』ということを。一人では出ていけなかった。それなのにフランも一緒にと言われて、さっさと出ていった。彼女はフランを残していけなかっただけだったんだ。
おもしろくなさすぎてバキッと庭の木の幹を蹴った。
俺が荒れているのに、イザベラは上機嫌だった。
「オースティン殿下!愛してますわ!これでわたくしたちだけで……どうしましたの?怖いお顔をされてますわね?」
「なんでもない」
アルバートめ。いつも邪魔をする。
だが今回はなんなんだ?俺のお下がりの女で満足するのか?おかしいだろ!?あいつは選び放題のはずだ。あんなバツイチの子持ちを受け入れるなどやはりどう考えてもおかしすぎる。
俺はとりあえず、あの生意気なシアにどうやって報復しようか考える。
……フランを奪ってやるか。
父王がフランを欲しがっているのは分かっている。愛人のイザベラは自らを俺の正妃になった!と言いふらしていた。父はフランがいるからイザベラのことは許すと言った。もう王家の後継者はフランがいるから後は好きにしろというわけか。
別にイザベラがほしいわけじゃない。本当に欲しいのはシアだ。
こうなったら力尽くでもシアを西の塔へ戻してやる!あのアルバートに奪われてなるものか!フランを手にすることができれば必ず戻って来る。
この国の次の王は俺だ!アルバートめ。ことごとく俺に対して面白くないことをする。
そんなとき、アルバートは女が苦手なのかもしれませんわとイザベラが囁いた。シアとはまさか……偽装結婚?そこで納得できた。だからアルバートはシアを選んだのだと!ならば取り返しても文句ないだろう。あいつはまた新しいお飾りの妻でも探せ!シアを迎えに行く!
あいつの領地、公爵領に乗り込む旨を俺の直属の騎士団に伝える。髭を生やした隊長が眉をひそめた。
「殿下、なりません!公爵様になにか謀反の疑いでもない限りは領地に踏み込めば、法に触れます。公爵様もお怒りになると思います!」
「おまえは誰の部下だ?行くと言ったら行くだけだ!馬車を用意しろ!」
面白くなってきたとばかりにイザベラが飛び込んできた。
「オースティン殿下ぁ!わたくしもいきたいですわ」
愛人も連れていくのか!?正気か!?と兵たちがざわめく。反対されれば、よけいにしたくなるというものだ。
「いいぞ。ついてこい」
うれしい!と言ってイザベラは着飾れるだけ着飾ってきた。シアにみせつけるのだろう。自分がどれほど俺に愛されているのか物で見せつけるのだ。
バカな女だ。俺はこれからシアとフランを迎えにいくつもりなのに……。まぁ。いいだろう。イザベラの贅沢ぶりをみせつけ、幸せだとみせつけて、傷つけてやろう。またあの傷ついた顔をさせてやりたい。俺の方へ意識を向かせてやろう。
馬車に乗り込み、反対する声を無視する。
アルバート!待ってろよ!!!おまえの女嫌いを暴き、偽の結婚をしたことを皆に言いふらす!おまえの妻は俺のものだからな!!
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