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第1話 歪んだ運命の出会い
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それは塾の帰り、あたりはもう真っ暗だった。
??「少年、ごめんね。魂...貰うね。」
少女が僕の上に馬乗りになっていた。
月の光に包まれたその姿は、ひどく神秘的に見えた。
??「もうアタシお腹ぺこぺこでさ。だからー」
シュウ「かわいい...っ!」
つい、声が出てしまった。
??「は?」
僕の上で呆然としている。まあ、こんな状況でいきなりかわいいって言うのがおかしいのはそうなんだけど。
??「いや、お前状況わかってんの?もっとビビるもんじゃねえの?」
シュウ「いや、でも...」
シュウ「髪サラサラでおめめも赤く光っててすごくかわいいし、指もすごく細くて、すっごくかわいいし、小さな八重歯もすごくかわいくて、しかもそんなかわいい人が人を殺そうとしてると考えるとすごく興奮するし、しかもその相手が僕っていうのが凄く嬉しくて、僕こんなにかわいい人に殺されるなら本望っていうか、そうだよね、かわいい人が人殺すところが好きなんてやっぱり変だと思うけど、でも僕はあなたみたいなかわいい人が」
??「だーーーっ!!もうかわいいかわいい言うんじゃねえ!一回黙れっ!」
顔を赤くして僕の上から離れる。
シュウ「照れてる姿もかわいいです!!」
??「かわいいって言うな!っつか照れてねえ!!」
シュウ「お名前っ...お名前なんて言うんですか?」
??「なん...っ、バカか。人に名前を聞く時は先に自分から名乗るもんだろ。」
シュウ「やです。名乗れません。」
??「は?」
シュウ「だって名乗ったら僕のこと殺さなくなりそうで...」
??「もう殺す気ねえよバカ。」
シュウ「え?そうなんですか.........?」
??「うっ...。だーーーっもうめんどくせえ!わかった、考えてやるからとりあえず名乗れ!!」
シュウ「あっ、えと、僕は永寝 修と言います。」
カナ「ん。アタシは夢見 叶。」
シュウ「夢見さん...」
カナ「カナでいいよ。堅苦しいのはやだし。」
シュウ「カナさん、僕の事殺してくれるんですか?」
カナ「殺さねえよ。もう意味ねえし。」
シュウ「意味ない...?そもそも、最初はなんで殺そうとしてたんですか?」
カナ「アタシは鬼だからな。鬼と言っても、お前が知ってる様なものとは違う。アタシら鬼は人を殺し、その魂を喰らう事で腹を満たす。それも、たっぷり恐怖した魂はそれはそれは美味い。」
シュウ「え、じゃあ僕は...」
カナ「アタシに恐怖どころか好意ばかり抱いてる奴の魂なんて喰ったところで足しにならん。だから殺さん。」
シュウ「え、でもそんなに自分のこと話しちゃったら、殺さないとまずいんじゃないですか?殺しておかないと誰かに話しちゃうかもしれないですし、それに、」
カナ「話さないと納得しなかっただろ。それに、食事目的以外ではできるだけ殺さない様に言われてんだ。」
シュウ「え、じゃあ、どうしたら殺してくれますか...?」
カナ「アタシに恐怖したら良いんじゃねえの。まあ、お前はその調子じゃアタシに恐怖することなんて...」
シュウ「わかりました!頑張ります!!」
カナ「どういうことだよ、頑張って恐怖するって。」
シュウ「僕があなたに恐怖したら殺してくれるんですよね!」
カナ「おい、お前がアタシに恐怖するまでお前と一緒にいるなんて一言も」
シュウ「じゃあついて行きます!」
カナ「は?」
シュウ「僕があなたに恐怖するまでついていって、それで、僕の魂が美味しくなったら殺してください!」
カナ「お前にも家族とか学校とかあるだろ。どうすんだよ」
シュウ「あ、そっか。えっと...じゃあ、学校辞めます。」
カナ「はぁ?」
シュウ「カナさんに殺されるなら学校行かなくても大丈夫ですし。」
カナ「...家族は?」
シュウ「どうせ最近みんな帰ってないですし、いなくなっても気にもかけませんよ。」
カナ「.............」
カナ「はぁ~~~~~、うっぜ。アタシは、どうせお前は一生怖がらないと思ってんだけど。」
シュウ「でもっ」
カナ「だから、ついてくんな。」
シュウ「そんな...じゃあ」
カナ「その代わり!アタシがここでしばらく居てやる。」
シュウ「カナさん...っ!」
カナ「ただし、お前がアタシの事を怖がる事はないとわかったらアタシの判断で勝手にいなくなるからな。」
シュウ「ありがとうございます!頑張ります!!」
カナ「はーあ。こんなだったらすぐ置いて逃げりゃあよかった。」
そう呟くカナさんの小さな背中は、なぜか少し、暖かかった。
これから、僕と、僕が恋した鬼との日常が始まる。
??「少年、ごめんね。魂...貰うね。」
少女が僕の上に馬乗りになっていた。
月の光に包まれたその姿は、ひどく神秘的に見えた。
??「もうアタシお腹ぺこぺこでさ。だからー」
シュウ「かわいい...っ!」
つい、声が出てしまった。
??「は?」
僕の上で呆然としている。まあ、こんな状況でいきなりかわいいって言うのがおかしいのはそうなんだけど。
??「いや、お前状況わかってんの?もっとビビるもんじゃねえの?」
シュウ「いや、でも...」
シュウ「髪サラサラでおめめも赤く光っててすごくかわいいし、指もすごく細くて、すっごくかわいいし、小さな八重歯もすごくかわいくて、しかもそんなかわいい人が人を殺そうとしてると考えるとすごく興奮するし、しかもその相手が僕っていうのが凄く嬉しくて、僕こんなにかわいい人に殺されるなら本望っていうか、そうだよね、かわいい人が人殺すところが好きなんてやっぱり変だと思うけど、でも僕はあなたみたいなかわいい人が」
??「だーーーっ!!もうかわいいかわいい言うんじゃねえ!一回黙れっ!」
顔を赤くして僕の上から離れる。
シュウ「照れてる姿もかわいいです!!」
??「かわいいって言うな!っつか照れてねえ!!」
シュウ「お名前っ...お名前なんて言うんですか?」
??「なん...っ、バカか。人に名前を聞く時は先に自分から名乗るもんだろ。」
シュウ「やです。名乗れません。」
??「は?」
シュウ「だって名乗ったら僕のこと殺さなくなりそうで...」
??「もう殺す気ねえよバカ。」
シュウ「え?そうなんですか.........?」
??「うっ...。だーーーっもうめんどくせえ!わかった、考えてやるからとりあえず名乗れ!!」
シュウ「あっ、えと、僕は永寝 修と言います。」
カナ「ん。アタシは夢見 叶。」
シュウ「夢見さん...」
カナ「カナでいいよ。堅苦しいのはやだし。」
シュウ「カナさん、僕の事殺してくれるんですか?」
カナ「殺さねえよ。もう意味ねえし。」
シュウ「意味ない...?そもそも、最初はなんで殺そうとしてたんですか?」
カナ「アタシは鬼だからな。鬼と言っても、お前が知ってる様なものとは違う。アタシら鬼は人を殺し、その魂を喰らう事で腹を満たす。それも、たっぷり恐怖した魂はそれはそれは美味い。」
シュウ「え、じゃあ僕は...」
カナ「アタシに恐怖どころか好意ばかり抱いてる奴の魂なんて喰ったところで足しにならん。だから殺さん。」
シュウ「え、でもそんなに自分のこと話しちゃったら、殺さないとまずいんじゃないですか?殺しておかないと誰かに話しちゃうかもしれないですし、それに、」
カナ「話さないと納得しなかっただろ。それに、食事目的以外ではできるだけ殺さない様に言われてんだ。」
シュウ「え、じゃあ、どうしたら殺してくれますか...?」
カナ「アタシに恐怖したら良いんじゃねえの。まあ、お前はその調子じゃアタシに恐怖することなんて...」
シュウ「わかりました!頑張ります!!」
カナ「どういうことだよ、頑張って恐怖するって。」
シュウ「僕があなたに恐怖したら殺してくれるんですよね!」
カナ「おい、お前がアタシに恐怖するまでお前と一緒にいるなんて一言も」
シュウ「じゃあついて行きます!」
カナ「は?」
シュウ「僕があなたに恐怖するまでついていって、それで、僕の魂が美味しくなったら殺してください!」
カナ「お前にも家族とか学校とかあるだろ。どうすんだよ」
シュウ「あ、そっか。えっと...じゃあ、学校辞めます。」
カナ「はぁ?」
シュウ「カナさんに殺されるなら学校行かなくても大丈夫ですし。」
カナ「...家族は?」
シュウ「どうせ最近みんな帰ってないですし、いなくなっても気にもかけませんよ。」
カナ「.............」
カナ「はぁ~~~~~、うっぜ。アタシは、どうせお前は一生怖がらないと思ってんだけど。」
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カナ「だから、ついてくんな。」
シュウ「そんな...じゃあ」
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カナ「ただし、お前がアタシの事を怖がる事はないとわかったらアタシの判断で勝手にいなくなるからな。」
シュウ「ありがとうございます!頑張ります!!」
カナ「はーあ。こんなだったらすぐ置いて逃げりゃあよかった。」
そう呟くカナさんの小さな背中は、なぜか少し、暖かかった。
これから、僕と、僕が恋した鬼との日常が始まる。
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