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似たもの同士
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私たちは、ものすごく似ていると思う。
私が幼い頃………
桜がもう少しで咲くという時期に、両親は離婚した。
父は、私に何度も謝った。
そして、父は私にこう言った。
「辛い事がたくさんあるかもしれないけどな、日向葵(ひなた)………」
「そんな時こそ、下を向かずにお日様の方を向くんだ」
「そして、強く生きなさい」
「いつか、必ず迎えに行くから……」
そう言って父は家を出た。
幼いながらに父はもう、帰って来ることはないのだと察した。
父が出ていってから母は、毎日泣いていた。
泣き止むと、私を睨んで怒鳴りつけた。
「あんたなんか、いなきゃ良かったのよ!!!」
「そしたら、私は……ずっと愛されたのに……」
母は口癖のように毎日、私にそう言った。
それから、母は何か気に入らない事があると怒鳴りつけては叩いたり蹴りつけてきた。
そんな事がずっと続いて、今はもう慣れてきた。
父が出ていったあの日から、10年たった。
父は迎えに来ることはなかったが、時々会っている。
迎えに来なかったというよりは来れなかったのが正しいことを最近知った。
大人の事情というやつらしい。
高校生になった私に父が色々と説明してくれたが、興味がなくちゃんとは聞かなかった。
8月11日
私の誕生日の前日。
父が祝ってくれた。
プレゼントを貰い、ケーキを一緒に食べた。
「またな、日向葵」
私は、精一杯の作り笑顔を父に向け、1回頷いた。
1人電車に乗り家に帰る。
ただ、何も考えないまま電話に揺られながら乗っていると………
「ひなた!!」
「そう!」
颯志(そうし)と偶然会った。
「今からどこに行くんだよ」
「家に帰る所だけど……」
「今から、あそこ行かね?」
「あそこに行くって言っても、こんな格好だし……」
「未成年ってバレちゃうよ……」
「それも、そうだな」
「じゃあ、一旦家に帰って用意してから、俺の家に集合な!!!」
「わかった」
そう言って、一旦そうと別れた。
玄関をそっと開け中にはいる。
静まり返った、家の中………
誰もいないことを確認し、自分の部屋に行く。
いつもより、大人びた服を着て、髪を少し巻いて、化粧をし、準備完了。
あとは、靴を履くだけ。
ガチャ
玄関の開く音がした。
「日向葵!!!帰って来てるの??」
「うん」
「で、どこにいるの!?」
「2階にいるよ」
今日は、機嫌が良いみたいだ。
少したってから、こっそり階段を降りる。
足音をたてないように気をつけて降り、靴を履いたつもりなのに………
母に気づかれてしまった。
「どこに行くの?日向葵………」
「ちょっと、颯志と遊んでくる」
「そう」
「これから、仕事で2週間くらい家を空けるからその間よろしくね」
「わかった」
こんな、時間から遊びに行くのに母は今日、全く怒らなかった。
その理由は、すぐにわかった。
仕事で2週間、家に帰って来なくてもよくなるからだ。
母は、この家が嫌いだから、帰ってきたくないのだ。
「じゃあ、行ってきます」
そう言って家を出た。
颯志の家は、すぐ近くにある。
夕暮れの道を1人で歩く。
そして、颯志の家についた。
ピーン ポーン
ガチャ
家から出てきたのは、颯志のお母さんだった。
「あら、ひなたちゃんじゃないの………」
「どうしたの?」
「おばさん、そうは居ますか?」
「えぇ、上の部屋に居るわぁ」
「どうぞ、あがってちょうだい」
「ありがとうございます」
「お邪魔します」
また、知らない人の靴があった。
颯志のお母さんから、違う匂いがした。
きっと、その人がつけている香水なのだろう。
おばさんは、毎回違う男性を家に連れてきているみたいだ。
これは、私たちが幼い時から変わっていない。
おばさんの悪い癖だ。
颯志の部屋に行く途中、おばさんと男の人の声がした。
楽しそうに話す声。
私は、おばさんたちの邪魔にならないように、そっと階段を上がった。
そうの部屋の前に着き、ドアを2回叩いた。
けれども、返事がなかったので、私はドア勝手に開いた。
そこには、気持ち良さそうに寝ているそうがいた。
「そう、起きて……」
そう言って、少し肩を揺らした。
「………ん?」
「ひな……た……?」
「もう、寝ぼけてるの?」
「今日は、やめとく?」
「いや、行く……」
「そう、準備できてないじゃん!」
「すぐにするから………」
「もう、しかたないなぁ……」
そう言って、準備をし始めるそう。
準備の出来たそうと、階段を降りる。
おばさんたちの、楽しそうな話し声がしなくなった。
その代わりに、おばさんの部屋のほうから、ベッドのきしむ音だけ響いていた。
そうは、私の手を引いて急いで家をでた。
「本当に、あの人も懲りないよな」
そうは、ふとそんな事を言った、
私は、なんえ言うべきなんだろうって少し考えてしまう。
そんな、自分が少し嫌だな………
「ねぇ、そう今日うちにくる?」
「いいのかよ?おばさんいないの??」
「うん、仕事で2週間いないの」
「だから、今日だけじゃなくて、2週間家にいてもいいんだけど………」
「どうする……???」
「じゃあ、お言葉に甘えて2週間いさせてもらおうかな?笑笑」
「うん」
そう言いながら、私たちは最寄りの駅に向かった。
私が幼い頃………
桜がもう少しで咲くという時期に、両親は離婚した。
父は、私に何度も謝った。
そして、父は私にこう言った。
「辛い事がたくさんあるかもしれないけどな、日向葵(ひなた)………」
「そんな時こそ、下を向かずにお日様の方を向くんだ」
「そして、強く生きなさい」
「いつか、必ず迎えに行くから……」
そう言って父は家を出た。
幼いながらに父はもう、帰って来ることはないのだと察した。
父が出ていってから母は、毎日泣いていた。
泣き止むと、私を睨んで怒鳴りつけた。
「あんたなんか、いなきゃ良かったのよ!!!」
「そしたら、私は……ずっと愛されたのに……」
母は口癖のように毎日、私にそう言った。
それから、母は何か気に入らない事があると怒鳴りつけては叩いたり蹴りつけてきた。
そんな事がずっと続いて、今はもう慣れてきた。
父が出ていったあの日から、10年たった。
父は迎えに来ることはなかったが、時々会っている。
迎えに来なかったというよりは来れなかったのが正しいことを最近知った。
大人の事情というやつらしい。
高校生になった私に父が色々と説明してくれたが、興味がなくちゃんとは聞かなかった。
8月11日
私の誕生日の前日。
父が祝ってくれた。
プレゼントを貰い、ケーキを一緒に食べた。
「またな、日向葵」
私は、精一杯の作り笑顔を父に向け、1回頷いた。
1人電車に乗り家に帰る。
ただ、何も考えないまま電話に揺られながら乗っていると………
「ひなた!!」
「そう!」
颯志(そうし)と偶然会った。
「今からどこに行くんだよ」
「家に帰る所だけど……」
「今から、あそこ行かね?」
「あそこに行くって言っても、こんな格好だし……」
「未成年ってバレちゃうよ……」
「それも、そうだな」
「じゃあ、一旦家に帰って用意してから、俺の家に集合な!!!」
「わかった」
そう言って、一旦そうと別れた。
玄関をそっと開け中にはいる。
静まり返った、家の中………
誰もいないことを確認し、自分の部屋に行く。
いつもより、大人びた服を着て、髪を少し巻いて、化粧をし、準備完了。
あとは、靴を履くだけ。
ガチャ
玄関の開く音がした。
「日向葵!!!帰って来てるの??」
「うん」
「で、どこにいるの!?」
「2階にいるよ」
今日は、機嫌が良いみたいだ。
少したってから、こっそり階段を降りる。
足音をたてないように気をつけて降り、靴を履いたつもりなのに………
母に気づかれてしまった。
「どこに行くの?日向葵………」
「ちょっと、颯志と遊んでくる」
「そう」
「これから、仕事で2週間くらい家を空けるからその間よろしくね」
「わかった」
こんな、時間から遊びに行くのに母は今日、全く怒らなかった。
その理由は、すぐにわかった。
仕事で2週間、家に帰って来なくてもよくなるからだ。
母は、この家が嫌いだから、帰ってきたくないのだ。
「じゃあ、行ってきます」
そう言って家を出た。
颯志の家は、すぐ近くにある。
夕暮れの道を1人で歩く。
そして、颯志の家についた。
ピーン ポーン
ガチャ
家から出てきたのは、颯志のお母さんだった。
「あら、ひなたちゃんじゃないの………」
「どうしたの?」
「おばさん、そうは居ますか?」
「えぇ、上の部屋に居るわぁ」
「どうぞ、あがってちょうだい」
「ありがとうございます」
「お邪魔します」
また、知らない人の靴があった。
颯志のお母さんから、違う匂いがした。
きっと、その人がつけている香水なのだろう。
おばさんは、毎回違う男性を家に連れてきているみたいだ。
これは、私たちが幼い時から変わっていない。
おばさんの悪い癖だ。
颯志の部屋に行く途中、おばさんと男の人の声がした。
楽しそうに話す声。
私は、おばさんたちの邪魔にならないように、そっと階段を上がった。
そうの部屋の前に着き、ドアを2回叩いた。
けれども、返事がなかったので、私はドア勝手に開いた。
そこには、気持ち良さそうに寝ているそうがいた。
「そう、起きて……」
そう言って、少し肩を揺らした。
「………ん?」
「ひな……た……?」
「もう、寝ぼけてるの?」
「今日は、やめとく?」
「いや、行く……」
「そう、準備できてないじゃん!」
「すぐにするから………」
「もう、しかたないなぁ……」
そう言って、準備をし始めるそう。
準備の出来たそうと、階段を降りる。
おばさんたちの、楽しそうな話し声がしなくなった。
その代わりに、おばさんの部屋のほうから、ベッドのきしむ音だけ響いていた。
そうは、私の手を引いて急いで家をでた。
「本当に、あの人も懲りないよな」
そうは、ふとそんな事を言った、
私は、なんえ言うべきなんだろうって少し考えてしまう。
そんな、自分が少し嫌だな………
「ねぇ、そう今日うちにくる?」
「いいのかよ?おばさんいないの??」
「うん、仕事で2週間いないの」
「だから、今日だけじゃなくて、2週間家にいてもいいんだけど………」
「どうする……???」
「じゃあ、お言葉に甘えて2週間いさせてもらおうかな?笑笑」
「うん」
そう言いながら、私たちは最寄りの駅に向かった。
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