我が愛しのチング

kazuayano

文字の大きさ
1 / 11

我が愛しのチング

しおりを挟む

二、
その日の人生のチングとの出逢いの酒の席、酔った。はしゃいだ。
当然、チングと思いまたそう呼び出すのにはまだまだ先の話しだが
夜の店の女になど全く意に解さない、彼氏はいないと言えば嘘で有り顧客にし、プレゼントでもドリンクバックでもとにかく金を遣わせようとしかしない。
久しぶりにええ女を見たがまぁ
そこまで。もう逢う事もないのだろう。それにしてもたまに魅せる表情は考えさせられる。
トイレを一緒に、、は3回ほど誘われたがこちらも過去に戻る
夜の女を笑わせる努力など遥か昔に捨てていた。今度は俺が後に出てやろう、オマケにトイレ内のハンドソープで髪の毛から顔も真っ白にメイクして「へいっお待ち」
さぁ呑もうか?百合音も大笑いしている。俺にとっては小技だった
昔にはアンパンマンのヅラを被り
上の服は脱ぎ、「さぁ君の好物のへそだよ」平気でやっていた。
いつの日か女と接するより同席の人間だけを大切にする人間になってしまっていた。どんな事をしようとおおよその反応は決まってる
本気か何かわからない微笑みで
「出禁なっちゃうよ?」
百合音は違った、まず出勤3回目で平気でボーイに、どころか店長にまで「わたしここで呑むの」
これも今まで無かった
ボーイに「指名が入りました」
「あらー?ごめんねまた来るね」
これが普通だし、イチキャストがわがままを通す事は許されない
少し、本人情報を聞いてみる。
日本生まれの韓国人なの!
だからなのか、美しいあまりにも
スタイルは抜群、脚は長く、腰は締まり、肌も何も欠点が見えない
化粧が濃い訳でもなくナチュラルメイク、全身綺麗な色白だ。
黒のワンピースがまたそれを引き立てる。
「わたし、看護師と介護士をしていてほとんど店には出勤しないの」これはのちにチングとなるからこそ運命的な出逢いと言えるのだろうが、たまたま兄さんを呑みに誘い、帰ろうとした所もう一件と来て、滅多に出勤しない夜の女とのはじまりだった。
百合音はタバコはやめていた
がその日、「少し吸わせてみて」
電子タバコを一、二度吸い
その日からまた吸いだした。
分からない。このあまりに男心をくすぐる行動の全てが理解出来ない。俺は人生の経験から爆笑したあとにふっと見せる人生になにかを憂いてる様な表情をする百合音の全てを護りたい気持ちになりつつあった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結】お飾り妃〜寵愛は聖女様のモノ〜

恋愛
今日、私はお飾りの妃となります。 ※実際の慣習等とは異なる場合があり、あくまでこの世界観での要素もございますので御了承ください。

悪役令嬢の涙

拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...