最強賢者の転生生活

リナ

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1章

3話

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 衛兵が2人城門の前にいるな。
 「何の用事だ。」
 こりゃまた、結構上から目線の態度で。
 「町の図書館で少し調べ物を。」
 「ならいいが。 最近この近くで、盗賊や魔物が多く確認されている。危険だから、暗くなる前には帰れよ。ちなみに城門は16時に締まるからな。それまでには帰れよ。」
 「わかりました。ありがとうございます。」
 案外、いい人だったな。今が11時半過ぎだから、暗くなる前に帰ることも考えると、図書館に居れるのは4時間ぐらいだな。人通りが少なかったのは、そういうことか。盗賊や魔物が多く確認されているってことは、治安が悪くなっているってことだな。まあ、そこらへんも図書館で調べたら分かるか。
 それにしても、町の中は活気があるな。人通りも多いし。 ここの町の人口はそれほど多くなかったはずだから、旅人や冒険者、ほかの町や村の人が来てるってことかな。宿が繁盛してそうだ。

 図書館はここか。案外人がいるな。本の数も多そうだし、情報を手に入れるにはもってこいだな。とりあえず、魔法の歴史や、魔物についての本を片っ端から読んでいくことにするか。
 量、多いな。 まあ、頑張るか。

 読んでて分かったのだが、100年ほど前に1度大きな戦争があったみたいだな。その時に、魔導書や魔法についての教本などが、大量に焼けたらしい。今の魔法が衰退しているのは、そういうことか。それに、優秀な魔法使いも大勢亡くなったみたいだ。
 誰も新しく魔法について勉強したりしないんだな。魔法を発展させるよりか、魔法がない人でも便利にしたいって方に進んでいるみたいだ。魔法を発展させようと思ったら、根本的に考えを変える必要があるな。面倒だな。
 魔物についてはどうだ。

 こちらは、逆に発展しているな。昔は個体が多かったのに、最近は群れで移動し活動する類の魔物が増えているみたいだな。だから、討伐が遅れたり、滞ったりして、増えているのか。これについても改善がいるな。

 そうこうしているうちに、4時間を過ぎたな。ホント、時間がたつのは早いな。衛兵の人にお礼を言ってから帰って、明日もまた来るか。

 「衛兵さん、親切にありがとうございました。また、明日も来させていただきます。」
 「ああ、さっきのか。全然いいよ。 分かった。明日も来るんだな。 明るい時にきて、明るい時に帰るんだぞ。」
 「わかりました。ありがとうございました。」
 よし、家に帰って、とりあえず今日分かったことを整理するか。 時がたっても、変わらず夕日はきれいだな。これを見ている間は、平和だ。
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