3 / 9
1章
2話
しおりを挟む
なんで無視されるのに学校に行くかって?
まあ、見てたら分かるよ。
「行ってきます。」
当たり前のように返事なんてものは返ってこない。道行く人だって、関わったら面倒なことになるって知っているのか、誰一人として挨拶をしたり、声をかけられたりなんてことはしないんだけど、、、、、、、
そうこうしているうちに学校に着いたし、中に入るか。
「おはようございます。」
一応教室に入る時には挨拶だけはするようにしている。なんかしないのも失礼だしね。
『ざわざわ・・・・・・・・・・・・・』
ガラガラ
『シーン・・・・・・・・・・・・・・』
いっつも教室に入るとこうだ。直前まで賑やかだったのがウソのようにシン・・と静まり返ってみんなが一斉に僕の方を見る。この空気が僕は嫌いだ。
ガタッ
まあ、みんな見てくるだけで、特別手出しはしてこないからどうってことはない。だからこの視線にさえ慣れてしまったら、学校が自室の次に過ごしやすい。なので、今日も一人、先生にも認識されず教室で時間を過ごす。
こう言ってはなんだが、僕は周りの人に比べていくらか頭が良い。だから、学校の授業なんてものは聞かなくったって全部わかる。だから、教室の隅にある自分の席で、好きな勉強をして過ごすのが一番好きだ。
今日もいつも通り一人で過ごして、学校が終わったらまた孤児院に帰るだけだと思っていた。
でも、今日は違った
ドガッッッッッッッッッ
いきなり校庭で大きなものが落下したような音がした。そしてその音と同時に大きい揺れが僕らを襲った。揺れは一瞬だったがみんな何があったのか呑み込めていない。僕の席が一番校庭に近いから窓から外を見てみる。
すると、どういうことだろうか。皇帝には今まで見たことがないような、一学校の校庭にあるには不釣り合いなほど大きな漆黒の穴が口を開けていた。そしてその穴からどんどん今までとは比較にならないぐらい大きな怪物がたくさん出てきている。
『怪物だ~~~~~~~~~~!!』
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
誰かの叫び声と同時に全員がハッとした。それと同時に怪獣の襲撃を知らせるサイレンと、クラスにいる【エリート】の子の出動を知らせるアラートが鳴り響いた。
「お前ら、今すぐ地下にあるシェルターに避難しろ!!」
こう叫んだのは俺のクラスにいる【エリート】の一人だ。俺のクラスにいる二人を含め、この学校には10人の【エリート】がいる。ちなみに全員俺と同じ孤児院の子だ。
この学校にはたくさんのエリートがいる。だから大丈夫だ。
この場にいる全員がそう思っていたことだろう。だが、その希望は突如として打ち消されることとなる。
まあ、見てたら分かるよ。
「行ってきます。」
当たり前のように返事なんてものは返ってこない。道行く人だって、関わったら面倒なことになるって知っているのか、誰一人として挨拶をしたり、声をかけられたりなんてことはしないんだけど、、、、、、、
そうこうしているうちに学校に着いたし、中に入るか。
「おはようございます。」
一応教室に入る時には挨拶だけはするようにしている。なんかしないのも失礼だしね。
『ざわざわ・・・・・・・・・・・・・』
ガラガラ
『シーン・・・・・・・・・・・・・・』
いっつも教室に入るとこうだ。直前まで賑やかだったのがウソのようにシン・・と静まり返ってみんなが一斉に僕の方を見る。この空気が僕は嫌いだ。
ガタッ
まあ、みんな見てくるだけで、特別手出しはしてこないからどうってことはない。だからこの視線にさえ慣れてしまったら、学校が自室の次に過ごしやすい。なので、今日も一人、先生にも認識されず教室で時間を過ごす。
こう言ってはなんだが、僕は周りの人に比べていくらか頭が良い。だから、学校の授業なんてものは聞かなくったって全部わかる。だから、教室の隅にある自分の席で、好きな勉強をして過ごすのが一番好きだ。
今日もいつも通り一人で過ごして、学校が終わったらまた孤児院に帰るだけだと思っていた。
でも、今日は違った
ドガッッッッッッッッッ
いきなり校庭で大きなものが落下したような音がした。そしてその音と同時に大きい揺れが僕らを襲った。揺れは一瞬だったがみんな何があったのか呑み込めていない。僕の席が一番校庭に近いから窓から外を見てみる。
すると、どういうことだろうか。皇帝には今まで見たことがないような、一学校の校庭にあるには不釣り合いなほど大きな漆黒の穴が口を開けていた。そしてその穴からどんどん今までとは比較にならないぐらい大きな怪物がたくさん出てきている。
『怪物だ~~~~~~~~~~!!』
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
誰かの叫び声と同時に全員がハッとした。それと同時に怪獣の襲撃を知らせるサイレンと、クラスにいる【エリート】の子の出動を知らせるアラートが鳴り響いた。
「お前ら、今すぐ地下にあるシェルターに避難しろ!!」
こう叫んだのは俺のクラスにいる【エリート】の一人だ。俺のクラスにいる二人を含め、この学校には10人の【エリート】がいる。ちなみに全員俺と同じ孤児院の子だ。
この学校にはたくさんのエリートがいる。だから大丈夫だ。
この場にいる全員がそう思っていたことだろう。だが、その希望は突如として打ち消されることとなる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる