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3 新しい生活
ギルド長のジンさんが紹介してくれた店舗は2階建、1階が店舗2階が住居になっていた。
家賃が面倒くさいので、購入したいと交渉したらジンさんの紹介ってことであっさり購入できた。討伐でお金だけはたんまり持っていたので即金で払ったら驚かれた。
若い子の一人暮らしを心配してくれたが結界魔法は得意だし剣術大会で3年連続優勝してるブルーローズは私だから心配無いとジンさんに話したら、驚いていたが、それでも女は女だ用心しろと、あれこれ世話を焼いてくれた。まるでおじ様にみたいだ。
あれから、魔道具屋の準備も順調に進み3日後くらいには開店できそうだと、開店お知らせの看板出していたら、隣の空き家に誰か引っ越ししてきたようだ。
店内準備していたら、カランと。ドアにつけていた、鐘が鳴った。
「あのーすみません、今日から隣に越してきたトーヤです。よろしくね」
随分気さくな人だと思ったが、この国の人は総じて明るく親切な人が多いみたいだ。右手を出してきたので、反射的にこちらこそよろしくと握手した。
「リリアンナと言います。ご覧の通りこれから、これから魔道具屋を始めますので、少し騒がしくなると思いますが、よろしくお願いします」
「うわ!凄い!色んな魔道具あるね、俺は冒険者だから、おすすめあったら紹介してくれる?」
「ええ、用途に合わせて選びますから、どうぞご贔屓に~」
「これから、お隣同士仲良くしようね、じゃぁ、これ以上は邪魔になるから、失礼するね、人出必要になったらいつでも言って手伝うからさ!」
「え、ええ、ありがとう、その時はお願いするかもしれないわ」
順調に準備は進みめでたく本日開店です。
店のドアの内鍵を開け、オープンふだを下げにドアを開けたら、__!!ぎょ、行列が__これは!流石に無理だ!
「みなさん、もうすぐ開店ですが、しばしお待ちください。」
ドアを閉め裏ドアから、急いでお隣トーヤさんの所に向かった。
「トーヤさん!突然すみません、お時間あったら、手伝ってもらえませんか?お願いします。助けてください」
「ああ、お客さん朝、早くから並んでいたからね。いいよ、」
突然のお願いをあっさり引き受けてくれた、なんていい人だ~、
「有難うございます。こんなにたくさんいるなんて予想してなくて、お客さん対応私がしますので、お会計お願いできますか?商品には全て値札ついてますから、あとは手提げ袋に入れて渡してもらえればいいのでお願いします。それとお買い上げ先着50名様にポーションサービスで用意してるんですが、騒動になりそうなので、追加しますので買ってくれた方全員に渡してもらえますか?」
「了解!」
__疲れた__
凄まじかった。順番に入店制限しないといけないぐらい、商品もほぼ空ですよ、空。半分が美容製品ので、500点以上あったのに、1、2ヶ月で捌けたらいいかなって思ってたんだけど、驚きだ。美容製品は錬金術に長けてないと作れないから、売れるとは思っていたけど、あれは凄かった。ドン引くほどの争奪戦だった。明日から、どうしようかな、この混雑も目新しい最初だけだと思うんだけど、1人で捌くのは厳しいかな。
「お疲れさん、お客さん凄かったね~、」
「お疲れ様でした、本当、助かりました。1人ではとても対応できませんでした、ありがとうございます。あのこれ、今日の給金です。」
「ああ、別に要らないんだけど、うーん、でも、もらっとくかな。所で、商品空だけど明日からどうするの?」
「こんなに混雑してるのは目新しい最初だけだと思うんですけどね、高度な魔道具以外は予備がありますし、美容品もストックあるんですが、落ち着くまで臨時でお手伝い頼もうかと、ジンさんに相談してみようかと思ってます。」
「それなら、俺、暫く仕事ないから、雇ってよ」
「え!いいんですか?助かります是非お願いしたいです。でも雇うからには遠慮しませんよ。」
「ああ、よろしく、店長さん。」
「店長はやめてください。リリィでいいですよ」
「よろしくリリィ、それじゃぁお腹もすいたことだし開店祝いしようよ、おすすめの店があるんだよ。行こう」
「はい、」
私はトーヤさんと討伐の話をしながら、魔道具のアイデアをあれこれ意見出し合い楽しく食事をして帰宅した。
店舗に戻り商品補充しようと準備していたら、トーヤさんが手伝いに来てくれた。
「トーヤさんお疲れでしょうからいいですよ、戻って休んでください。」
「大丈夫、体力には自信があるから、それに商品運ぶの大変でしょ。」
「それに関しては大丈夫ですよ、在庫は全部ストレージに入ってますから、ほら、」
ストレージから、次々商品を出すと、あんぐり口開けて固まっていた。
「ねぇそれ、何?ストレージ?って何?」
あれ、ストレージ知らないの?これって特殊スキルじゃなかったから、Sレベル以上あれば使えるはずなんだけどなぁ
「これは、空間収納ですよ、Sレベルあればかなりの空間使えますよ。」
「え!ほんと?俺SSだから使える?教えて?」
「いいですよ、手を出して、私の手に重ねてください、目を閉じて私が魔力循環させますから、その魔力を箱の形に形成して広げていきます。私が合図したらその箱にトーヤさんの魔力流して枠を固定します。兎に角なんとなくの感覚で作るのでやってみた方が分かりやすいですから、始めますね。」
ゆっくり 魔力を循環させてイメージを流す。
「これは、凄い!成程、」
「そうです。さすが魔力制御が繊細ですね。もう少し大きくできますよ。いいですね。次のステップ行けそうですね。
その空間を縦に分割してカテゴリー別に収納できるように色分けしてみましょう。食品、衣類、雑貨、資材、そう、それです。
次は食品を更に分割してその空間の時間止めちゃいます。イメージ送りますからやってみてください。」
魔力の相性がいいみたいで楽にイメージ送れる。センスも良いしコツを掴むのも早いみたい、この感じだと念話もできそうね、念話は使えると便利なのよね
「はい、そこで固定してください。はいできましたよ。目を開けてください。はい、これ入れてみて、さっきの空間のカテゴリー別の色をイメージすると目の前に見えますから、やってみましょう。」
「おお、すげー、これ使えたら、手ぶらで旅できるよな、これは便利だ」
「そうですね、さっきの方法で武器とか、テントとか持ち運べますから、かなり便利ですよ、私は水もストックしてありますから、何処でも体洗えますしミニ小屋も持ってますから、泊まりも場所さえあれば何処でもできるのよ。せっかくだから、旅に便利な魔法他にも教えましょうか?」
「是非、お願いします。先生!」
「やだーやめて~ふふふ、もう」
「じゃぁ、少しずつ教えていきますね。早速、念話だけは先に覚えて欲しいんだけど、まだ魔力に余裕ありますか?連絡取るのに非常に便利なんですよ直接頭の中で会話するから、最初は違和感あるけど、特に連携での戦いの時は便利なんですよどうですか?」
「ああ、魔力は問題ないよ是非頼む、後、敬語やめてくれ、なんか慣れてねえからこそばゆいんだよ」
「はい、わかり、…わかったわ。じゃぁ早速始めるわね!ちょっと失礼!」
お互いの額をつけて私からイメージを送る。
『トーヤさん、どう?頭の中に直接会話を送るってこんな感じだけど、感覚で覚えてもらわないと行けないんだけど、できそうかな?』
『うわ、なにこれ、…凄い、リリィ、俺からも送れてる?』
『ばっちり、今度は離れてできるか試すわね』
額を離し少し離れて念話を送った。
『トーヤさん、どう?』
『おお!聞こえるそっちは?』
「バッチリね、凄いわ、トーヤさんかなりセンスいい、魔道具作りも覚えてくれたら、共同経営できちゃうわね、あ、本業は冒険者だから、それはないわね、(クスクス)じゃぁ、今日はこの辺で、終わりにしましょう。今日はお疲れ様でした。明日もよろしくお願いしますね。」
「ああ、お疲れさん」
体力には自信があった私も流石にクタクタで部屋に戻り汗を流し即“寝落ち“した。
家賃が面倒くさいので、購入したいと交渉したらジンさんの紹介ってことであっさり購入できた。討伐でお金だけはたんまり持っていたので即金で払ったら驚かれた。
若い子の一人暮らしを心配してくれたが結界魔法は得意だし剣術大会で3年連続優勝してるブルーローズは私だから心配無いとジンさんに話したら、驚いていたが、それでも女は女だ用心しろと、あれこれ世話を焼いてくれた。まるでおじ様にみたいだ。
あれから、魔道具屋の準備も順調に進み3日後くらいには開店できそうだと、開店お知らせの看板出していたら、隣の空き家に誰か引っ越ししてきたようだ。
店内準備していたら、カランと。ドアにつけていた、鐘が鳴った。
「あのーすみません、今日から隣に越してきたトーヤです。よろしくね」
随分気さくな人だと思ったが、この国の人は総じて明るく親切な人が多いみたいだ。右手を出してきたので、反射的にこちらこそよろしくと握手した。
「リリアンナと言います。ご覧の通りこれから、これから魔道具屋を始めますので、少し騒がしくなると思いますが、よろしくお願いします」
「うわ!凄い!色んな魔道具あるね、俺は冒険者だから、おすすめあったら紹介してくれる?」
「ええ、用途に合わせて選びますから、どうぞご贔屓に~」
「これから、お隣同士仲良くしようね、じゃぁ、これ以上は邪魔になるから、失礼するね、人出必要になったらいつでも言って手伝うからさ!」
「え、ええ、ありがとう、その時はお願いするかもしれないわ」
順調に準備は進みめでたく本日開店です。
店のドアの内鍵を開け、オープンふだを下げにドアを開けたら、__!!ぎょ、行列が__これは!流石に無理だ!
「みなさん、もうすぐ開店ですが、しばしお待ちください。」
ドアを閉め裏ドアから、急いでお隣トーヤさんの所に向かった。
「トーヤさん!突然すみません、お時間あったら、手伝ってもらえませんか?お願いします。助けてください」
「ああ、お客さん朝、早くから並んでいたからね。いいよ、」
突然のお願いをあっさり引き受けてくれた、なんていい人だ~、
「有難うございます。こんなにたくさんいるなんて予想してなくて、お客さん対応私がしますので、お会計お願いできますか?商品には全て値札ついてますから、あとは手提げ袋に入れて渡してもらえればいいのでお願いします。それとお買い上げ先着50名様にポーションサービスで用意してるんですが、騒動になりそうなので、追加しますので買ってくれた方全員に渡してもらえますか?」
「了解!」
__疲れた__
凄まじかった。順番に入店制限しないといけないぐらい、商品もほぼ空ですよ、空。半分が美容製品ので、500点以上あったのに、1、2ヶ月で捌けたらいいかなって思ってたんだけど、驚きだ。美容製品は錬金術に長けてないと作れないから、売れるとは思っていたけど、あれは凄かった。ドン引くほどの争奪戦だった。明日から、どうしようかな、この混雑も目新しい最初だけだと思うんだけど、1人で捌くのは厳しいかな。
「お疲れさん、お客さん凄かったね~、」
「お疲れ様でした、本当、助かりました。1人ではとても対応できませんでした、ありがとうございます。あのこれ、今日の給金です。」
「ああ、別に要らないんだけど、うーん、でも、もらっとくかな。所で、商品空だけど明日からどうするの?」
「こんなに混雑してるのは目新しい最初だけだと思うんですけどね、高度な魔道具以外は予備がありますし、美容品もストックあるんですが、落ち着くまで臨時でお手伝い頼もうかと、ジンさんに相談してみようかと思ってます。」
「それなら、俺、暫く仕事ないから、雇ってよ」
「え!いいんですか?助かります是非お願いしたいです。でも雇うからには遠慮しませんよ。」
「ああ、よろしく、店長さん。」
「店長はやめてください。リリィでいいですよ」
「よろしくリリィ、それじゃぁお腹もすいたことだし開店祝いしようよ、おすすめの店があるんだよ。行こう」
「はい、」
私はトーヤさんと討伐の話をしながら、魔道具のアイデアをあれこれ意見出し合い楽しく食事をして帰宅した。
店舗に戻り商品補充しようと準備していたら、トーヤさんが手伝いに来てくれた。
「トーヤさんお疲れでしょうからいいですよ、戻って休んでください。」
「大丈夫、体力には自信があるから、それに商品運ぶの大変でしょ。」
「それに関しては大丈夫ですよ、在庫は全部ストレージに入ってますから、ほら、」
ストレージから、次々商品を出すと、あんぐり口開けて固まっていた。
「ねぇそれ、何?ストレージ?って何?」
あれ、ストレージ知らないの?これって特殊スキルじゃなかったから、Sレベル以上あれば使えるはずなんだけどなぁ
「これは、空間収納ですよ、Sレベルあればかなりの空間使えますよ。」
「え!ほんと?俺SSだから使える?教えて?」
「いいですよ、手を出して、私の手に重ねてください、目を閉じて私が魔力循環させますから、その魔力を箱の形に形成して広げていきます。私が合図したらその箱にトーヤさんの魔力流して枠を固定します。兎に角なんとなくの感覚で作るのでやってみた方が分かりやすいですから、始めますね。」
ゆっくり 魔力を循環させてイメージを流す。
「これは、凄い!成程、」
「そうです。さすが魔力制御が繊細ですね。もう少し大きくできますよ。いいですね。次のステップ行けそうですね。
その空間を縦に分割してカテゴリー別に収納できるように色分けしてみましょう。食品、衣類、雑貨、資材、そう、それです。
次は食品を更に分割してその空間の時間止めちゃいます。イメージ送りますからやってみてください。」
魔力の相性がいいみたいで楽にイメージ送れる。センスも良いしコツを掴むのも早いみたい、この感じだと念話もできそうね、念話は使えると便利なのよね
「はい、そこで固定してください。はいできましたよ。目を開けてください。はい、これ入れてみて、さっきの空間のカテゴリー別の色をイメージすると目の前に見えますから、やってみましょう。」
「おお、すげー、これ使えたら、手ぶらで旅できるよな、これは便利だ」
「そうですね、さっきの方法で武器とか、テントとか持ち運べますから、かなり便利ですよ、私は水もストックしてありますから、何処でも体洗えますしミニ小屋も持ってますから、泊まりも場所さえあれば何処でもできるのよ。せっかくだから、旅に便利な魔法他にも教えましょうか?」
「是非、お願いします。先生!」
「やだーやめて~ふふふ、もう」
「じゃぁ、少しずつ教えていきますね。早速、念話だけは先に覚えて欲しいんだけど、まだ魔力に余裕ありますか?連絡取るのに非常に便利なんですよ直接頭の中で会話するから、最初は違和感あるけど、特に連携での戦いの時は便利なんですよどうですか?」
「ああ、魔力は問題ないよ是非頼む、後、敬語やめてくれ、なんか慣れてねえからこそばゆいんだよ」
「はい、わかり、…わかったわ。じゃぁ早速始めるわね!ちょっと失礼!」
お互いの額をつけて私からイメージを送る。
『トーヤさん、どう?頭の中に直接会話を送るってこんな感じだけど、感覚で覚えてもらわないと行けないんだけど、できそうかな?』
『うわ、なにこれ、…凄い、リリィ、俺からも送れてる?』
『ばっちり、今度は離れてできるか試すわね』
額を離し少し離れて念話を送った。
『トーヤさん、どう?』
『おお!聞こえるそっちは?』
「バッチリね、凄いわ、トーヤさんかなりセンスいい、魔道具作りも覚えてくれたら、共同経営できちゃうわね、あ、本業は冒険者だから、それはないわね、(クスクス)じゃぁ、今日はこの辺で、終わりにしましょう。今日はお疲れ様でした。明日もよろしくお願いしますね。」
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