番かぁ、わかってるんです。もう少しお待ちください。

キャロル

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第9話 番と念願の結婚ができたその後は?(テリオン・B・ドラゴニア 改めテリオン・B・バレンティノの場合)

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コンコンーーー




入れ!



「兄上、今日より4ヶ月間番休暇を頂きます。よろしいですね。」

「よろしいですねってそれ決定事項か?確かに番に結婚の承諾得る事が出来たら休暇やるとはいったが、4ヶ月って長くないか?普通番休暇って年に1ヶ月じゃなかったか?」

「そうですね。ですから4ヶ月です。番認知してから4年ですから今までの取れなかった休暇分で4ヶ月です。」

「…………、そうきたか!だが、お前にそれほど長期に休まれると業務に支障が出るだろ?北の魔女殿から魔獣の出現報告が3日前にあっただろ、その調査部隊を編成せねばならぬ」

「ああ、それなら問題ありません。既に仕事の調整は済んでますし。魔獣はあらかた私が片付けておきました。が開発した結界装置と広範囲魔獣サーチ装置の併用で防御力が格段に上昇しましたからね。」

「は?済んでる。お前が?片付けた?1人でか?聞いとらんが?」

「そうですね、たった今報告しましたが、なんせ忙しいんですよ!これで、問題なく休暇申請受理していただけますね。」

「…………、ああ、(それ断れないやつだろ?くそ!テリオンが居ないと事務仕事増えて妃との時間が減るではないか!)」

「ありがとうございます。では失礼します。」

「お、おい!待て待て、それで終わりか?なんか、もっと報告あるだろ?待ちに待った番との結婚だぞ!結婚準備とか新居準備とか、結婚届の書類準備とか、おお、そうだ!喜べ婚姻届けをすぐ出せるように書類を準備してあるのだ!皇帝の印は押してあるから、後はお前達のサインするだけになっている。事務官長に預けてあるから、今すぐ持って来させよう」

「兄上!事務官長を呼ばなくても大丈夫です。既に受け取ってうばって、サインも済ませて神殿に提出済みですから、もう私達は夫婦です。
それと新居についてもご心配無用です。リーシャの住んでいるバレンティノ家のタウンハウスに一緒に住むことになりましたし、改築はおいおいリーシャと相談してから始めます。いつでも増築、建て替えできるように、その近辺2区画私が買い上げて既に整備は済んでおりますから、」

「は?なんだと、お前………、ではその区画の新しい住人申請ってのは……、まさか、この申請書類の山はお前のせいか!」

「ええ、そういう事になります?そのくらい大した量ではないじゃないですか!なるべく早めに処理お願いします。私の信頼のおける部下とその家族、バレンティノ家に代々使える護衛部隊と暗部部隊ですから。」


「…………、私は今日ほどお前が敵でなくて、良かったと心の底から思うよ、お前は権力、地位に興味ないからな。なんの因果かお前の番の一族は恐ろしい力があるのに権力には一切興味のないバレンティノ家のご令嬢ときたもんだ。ある意味これは運命、いや天命だな!」


「まぁ、天命か、そうかもしれないですね。ああ、そうそう、今から私はバレンティノ家に籍を置くことになりましたので、ドラゴニアではなくなりますので、正式に王位継承放棄の手続きも済ませてあります。
ですので、さすがに将軍職は徐々に引き継ぎしますので、後はよろしくお願いします。」

「………、そ、そうか、では今後は暗部部隊を引き継ぐのか、」

「ええ、そうなりますね、でも表向きはバレンティノ公爵同様総務部か?」

「それはおいおいですね、いずれは、リーシャの仕事の補佐をしようかと思っています。勿論、私が必要の際はいつでも駆けつけますよ。では、そろそろ失礼してよろしいですか?
これから引っ越しですから」

「そ、そうか、……、引き留めて悪かったな、幸せにな。(がんばれよ!初体験)」








ブブブブ ブブブブ

「はい、テ、テリオン様 も、もう終わったのですか?」

「リーシャ、渡してある魔力カードをこの結界に認証してくれるかい?」

「あ、すいません、私はさっき着いたばかりで今すぐ認証登録しますので裏の騎士訓練ジッケン施設で少しお待ち下さい。」

「わかった。」





言われた通り裏に周り訓練施設に向かった私が見たものは、異様?な光景だった。



!!!、なんだここは?訓練施設……だよな?コロシアム?それに騎士達の……、制服?か?



おいおい、なんだここの騎士達は!全員仮面をつけたまま戦闘訓練してる。
しかもレベルが尋常じゃない!

スピード、パワー、個々の魔法レベルも高い。
こいつらバレンティノ公爵家の暗部部隊なのか?

だが、暗部部隊がなぜリーシャのタウンハウスで訓練してるんだ?


ここのリーダーは、、ん?ん?




『おやおや、お早いお着きでしたね。』

「其方は、バレンティノ公爵家の筆頭執事殿ではないか?なぜここに?気配が只者ではないと思っていたが、ここは公爵家の
あれ暗部の?訓練施設かなにかか?」

『この連中はあれ暗部ではございません。お嬢様専属の護衛兼実験要員でございます。』

「あれが護衛だと?そんなわけあるか!ここにいる奴ら7人全員尋常じゃないレベルだぞ!」

『ほっほっほっほっ、それでも殿下にはまだ及ばないかと、もう殿下ではございませんね、バレンティノ小公爵様ですかな、』

「テリオンいい」

『そうですか、では、テリオン様、こ奴ら7人は他の護衛騎士と違い元暗部です。それぞれが怪我で暗部として、勿論騎士として働く事が難しいほどに致命的な故障を抱えていて戦力外通告を受けた者達だったのですが、治療施設に手伝いに来ていたお嬢様がタウンハウスに引っ越しする時にリハビリがてら商品開発に協力して欲しいから、一緒に来てくれないかと勧誘し家族ごとお引き受けになったのです。』

「あれが戦力外通告書?どう見ても現役の部隊より優秀だぞ!」

『現役の時はそれ程優秀というわけではなく、まぁまぁというレベルでした。ですが、お嬢様とキャロル様の素晴らしい着眼点でお作りになられた戦闘服と攻撃指導と個々の特性に合わせた活用方が素晴らしく、まぁ、なんと申しますか、見た目は風変わりですが、結果的に凄い部隊が出来上がってしまったというわけですが、特別なのはこの7人だけです。
ゆえにこの7人はお嬢様に絶対の忠誠を真名にて自ら誓いを立てている者達です。
少々変わってますが、信頼してくだされ。
そうそう、改めてご挨拶致します。本日、この時より私マーカス・ラビネットはキャロル様の付きになりましたので、よろしくお願い致します。


本家筆頭執事がリーシャ付き?…………、暗部より強い部隊に、それらの番もリーシャ付きの侍女として優秀、
なるほど、この特殊な環境はどこよりも安全な場所なのだな、だからカリッシュ公爵が夫人を身一つで任せているのだな?

自宅に夫人を囲うよりリーシャの側に置いた方が安心だという事か。

だから、夫人の希望とはいえ、あれ程番執着が強い高位の妖精族が番を自由にさせてるのか、不思議だったが合点がいった。

我が番はどこまで私を驚かせ、どれほど素晴らしく知れば知るほど、愛しさが増す。

最高の番だ。



これからが楽しみだ!












『旦那様、奥様の寝室までご案内致します。既にお支度は整ってお部屋でお待ちのはずでございます』

「あ、ああ、」

ふー、き、緊張してきた。

『では、ここからは先はお一人で、何かご用がございましたら、ベット脇のテーブルにベルがおいてありますので、お呼びくだされ。』

「あ、ああ、」









やっと、やっとだ、







初、




夜、












ん?





スースー、




………………、リ、リーシャ?









『ほっほっほ、お約束というやつですな!』




!!!!!マ、マーカス?

「マーカス、いつの間に?まるで気配がなかったぞ!それよりどうしてここに寝室にいるんだ!」

『ほっほっほっ、爺いですが老婆心というやつですかね。』

「……、」

『恐らく緊張し過ぎて睡魔に負けてしまわれたのでしょう。いつものことです。寝る子は育つとお嬢、奥様がよく申して
おりました。有言実行よくお眠りになっておいででした。』

「………、」

俺、の、俺達の初夜、

『大丈夫でございます。こんなこともあろうかと優秀な奥様の侍女が旦那様の為に安眠茶を用意してあります。』

安眠茶?そんなの飲んだら俺まで寝ちゃうだろうが!初夜なのに!

それよりリーシャを今すぐ起こす!

『起こすなどしてはいけません、奥様曰わく、早寝早起きは三文の徳だそうです。早く寝て早く起きればいい事あるそうですよ!旦那様!朝ですよ朝!明るい光の元、存分に愛でて差し上げれば良いのでは?奥様の格言通りに』

「おお、なるほぼそれもそうだな!って俺声に出してないけど?出してたか?」

『小さい事はお気になさいますな。ではこちらをお飲みになってお休み下さい』









テリオン・B・バレンティノ念願の番と結婚できたその後は?安眠茶飲んで強制睡眠する羽目になった。





















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