番かぁ、わかってるんです。もう少しお待ちください。

キャロル

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第8話 番とほぼ2人っきりにされたら?(リーシャ・バレンティノの場合)

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爺ありがとうって………、あれ?さっきまでカートの横に居たよね?

???おお、居た。いつの間にドア横。


影うっす、かなり注意して探さないとわからない。

隠密スキル。スキルとはちょっと違うかな~魔力感じないし、どんな技?後で聞いてみよーっと。

うーんどう切り出したらいいのかな?ストレートに言っちゃう?

結婚はちょっとって、

んー1人百面相していた私を見られているとも知らず、あーでもないこーでもないと話す事考えていたら、テリオン様が先に話を繰り出した。


「リーシャ嬢、先ほどは失礼した。君に会える日を指折り数えていたんだ。もっと紳士的に振る舞おうと思っていたんだが、つい気持ちが抑えきれず、私は番だからと言うだけでなく、番と認識して居なかった初対面の時から君のことを好ましいと感じていて、その好ましいと思っていた人が番だとわかって本当に嬉しかったんだ。」

「そ、そうですか、ありがとうございます?」

「ふふ、そんなに警戒しなくても、君が嫌がる事はしないよ!嫌われたくないからね。」

以外だわ~、竜種ってもっと自信満々俺様系かと思っていたんだけど、前回トイレ前で会った時もそうだったけど、皇帝や皇太子とちょっと違う?

皇帝と皇太子の番様には特定の人しかお目にかかれないし公務の場に出席される時はベールで顔隠してるから、私達高位貴族はお顔を拝見した事あるけど一般の人達はどんな顔かすら知らないのよね。

私とキャロは色々と防衛や防御、更には美容系商品の開発を両陛下に依頼されるから時々お会いしてるから知ってるけど、
まさに広ーい鳥籠に監禁?ってくらい外界と遮断されてるような気がするし、男性との接触は皆無。

徹底的に囲われてる感じがする。と言うか囲われてるのよね~。
あの現状知ってるから、結婚はちょっとってなっちゃうのよね~。
まぁ、皇帝妃様と皇太子妃様は元々深層のご令嬢だから、不満とかなさそうだし、竜種同士だから成人前から囲われてるから、あれが当たり前の事らしく疑問にすら感じてないようだからいいんでしょうが、私はちょっとね~。


「警戒、……してるわけではありません。お気遣いありがとうございます。それで今後の事ですが………、一般的な…、場合、私が既に成人してますので、……け、結婚と言う事になるでしょうが、出来れば、と言うか可能な限り暫くの間婚約者扱いにしてもらえると助かります。」

「…………?婚約者?妻ではなくて?どう言う事だろうか?婚約者とは人族同士の結婚の時に儲ける準備期間の事か?
リーシャ嬢は人族のように婚姻手順を行いたいとか?」

「いえ結婚式を行いたいわけではなくてですね。」

どう言えばいいんだろ?結婚するなら別居婚がいいとか言ってもこの世界では理解してもらえないだろうから、
婚約なら一緒に住まなくていいから、ある程度自由に出来るから都合のいいのよね~。

この世界は番が成人している場合お互いがそれを認知した時点で家族に報告して神殿に届けを出してそれから住居とか細かい事が決まる。

獣人と妖精族は番に対する重いが強いから、兎に角お互いの魂合わせして周りに番同士だという事を少しでもはやく認識してもらいたいっていう種族なんだよね~。

そこわかるちゃ~わかるんだけど~、

「まぁ、普通はそうなんですけど、……、気を悪くされるかもしれませんが…、個人的に結婚自体が気が進まないと言いますか…、前向きになれないと申しますか、……、ただ、もう少し待ってもらえたらと……、すみません。」

「それは…、待つ?いつまで?もう既に4年も私は君を探して待ち焦がれていたんだ!更に待てという事か?
私との結婚はそんなに嫌だと言う事だろうか?私と番いたくないということか?」

ツキッ!

そうじゃない!そんな顔させたいわけじゃない!傷つけたいわけじゃないんだけど、、傷つけてるよねごめんなさい。

「嫌じゃないです。番いたくないわけじゃなくて、ただ今の生活に満足していて、………、仕事も楽しいですし、キャロ、……ガリッシュ公爵夫人、ご存知かと思いますが、仕事のパートナーでもあり親友との時間を減らしたくないのです。
私の我儘です。
こんな私が番で申し訳ないです。ごめんなさい。誰かと代われるなら、」

なんかほんとに申し訳なく、自分で言っていてドンドン嫌な気分に、自分が嫌になる。
唯一無二の番相手に酷いこと言ってるなぁ…、



ガタッとソファから立ち上がり私の隣に座りギュッと握りしめていた私の手にそっと手を乗せて、

「泣かないでくれ、誰かと代わるなんてそんな悲しい事、冗談でも言わないでくれ、私の事が嫌なわけではないのだな?」

私、泣いて?

「はい、嫌じゃないです。」

「番うのが嫌なのか?」

「……、嫌では…ないです。」


「なら、そんなに難しく捉えないでくれ、リーシャ嬢の仕事の事は知っている。兄、皇帝からの依頼むちゃぶりを多く受けて公爵夫人と共に制作しているのだろう?
本来なら、………、本音を言うなら、今すぐにでも連れて帰り誰の目にも触れさせたくない!
私以外を目に映さないで欲しい。
そんな浅ましい感情が支配しているのは事実だ。他の獣人と違い竜種はその感情が人一倍強いのも事実だ。
だが、その感情を押し付けるつもりはないし、今まで通りにカリッシュ公爵夫人と過ごしていい、
だが、彼女との時間以外は私と過ごして欲しい。私は可能な限り君の自由は尊重すると約束する。」


え?キャロと一緒に仕事していいの?

監禁無し?

竜なのに?

マジ?

私の番、竜なのに寛大でいい人じゃん!



「え?いいのですか?キャロとザカライヤ様のような夫婦が理想なんです。ザカライヤ様が休みの日以外は私のタウンハウスの作業場でお仕事してるんです。今の生活変えなくていいんですか?」

「そうだね。結婚したら全てがとは正直言えないが私もなるべくガリッシュ公爵と休みのサイクルを合わせよう。
そうすれば夫人との時間も私との時間も取れるだろう。」

あれ、なんだ~それじゃ、そんなに悩む事なかった?

「本当にいいんですか?後で気が変わって仕事やめろって事ないですよね!」

「ああ、勿論だ!なんなら誓約書作ろう。」

うわーーマジ私の番竜なのにめっちゃ寛大じゃん!

「はい、ありがとうございます。」

「こちらこそありがとう。じゃぁ、すぐにお揃いの指輪用意しないとね!ここにリーシャの名前書いて?ここね!
フルネームだよ。さぁ、早く!」

「はい、」

「気持ちが通じて嬉しいよ。早速だが、神殿に届けにいってくるから、タウンハウスで待っててくれる?その後兄、陛下に報告して、皇城の私の荷物をリーシャのタウンハウスに運ぶよ!」


????私の家に?テリオン様の荷物?

「あの、テリオン殿下?」

「殿下なんてやめてくれ、夫婦になるんだから、テリオンでいいよ!俺もリーシャって呼ぶから」

????

「テ、テリオン様?えーと、私の聞き間違いだと思うんですが、私の家にテリオン様の荷物運ぶって聞こえたんですけど、」

「ああ、そういったよ」

「なぜでしょう?」

「なぜってさっきサインしたでしょ!にだから今日から俺たち夫婦、そんでリーシャの家に引っ越したほうがリーシャは仕事しやすいし生活変えなくていいだろう?そう言う約束だしね!」

「約束……、そうですけど、……、って………、婚姻届け?あれが?指輪の購入申し込みとかじゃなかったんですか?」

「正真正銘婚姻届けだけど、書いてあったでしょ?左上に。じゃぁ、義父上と義母上に挨拶して用事サッサと済ませてリーシャの家に向かうから、あ!特に部屋の準備とかいらないからね!リーシャの寝室をそのまま夫婦の寝室にすればいいよ!
今夜は初夜だね!楽しみだよ。心配しなくてはいいからね。恥ずかしながら初心者だけどちゃんと本で勉強したから、全て俺に任せてくれていいからね。」


初、夜?

初心者?

勉強?


「ちょ、ちょっと、待って」








バタン、



扉の閉まる音が虚しく響いたのでした。








「爺~~~、なんかおかしいよね、私の幻覚と幻聴かな?テリオン様、夫婦って言った?」

『はい、仰いました。』

「…………;ねえ、爺、テリオン様、し、初夜って言った?」

『はい、仰いました』

「マジ?」

『マジでございます』

「初心者って」

『はい、珍しく誠実な御仁でございますね。』

やっぱり珍しいんだ。そうだよね~成人してだいぶ経つよね~モテモテだって聞いたけど。
この4年は私のせいだけどその前は成人してる人はそれなりに発散してるって聞いてるけど、以外と真面目なのねって
そんな事どうでもいいわ!




「やられた。油断した。やっぱり竜だ!」

『お嬢様、女は度胸でございます。諦めなさいませ。4年は長うございますよ。並の男なら狂う案件でございます。』

「グ!」

『この場で押し倒さなかった殿下を褒めて差し上げとうございます。』

「いや、そこ褒めるとこじゃないでしょ!」

『ささ、ここで爺と問答してる時間はございませんよ、殿下は仕事の早い方ですから、一刻も早くハウスへお帰りされた方がよろしいかと。結界に殿下を認証しなくてはいけないのでは?』

「あ、魔力カードが無いと出来ないから、とりあえず明日にしてもらおうかな」

『ご安心下さい。殿下よりお預かりしておりますから、明日明日と先伸ばそうとしても無駄でございますよ。』

「は?預かってる?いつ?そんなやりとりしてた。ねぇ、爺、もしかして、これ、ママの差金?ママだけじゃ無いわよね?」

『黙秘します。』




「はぁ、ハイハイ、もうわかったわよ!」

『お嬢様はやれば出来る子でございます。お励み下さいませ!』

「………、励めって、なのを?…………、あれか!……、知ってるけど。チッ!」


『お嬢様!舌打ち!端とのうございますよ。』



ふん!いいじゃん舌打ちくらい!

『ダメです!』


え?声に出してないけど?読心スキル?  
マジ?爺何者?

『執事でございます』

!!!!!!










キャロ~いつ帰ってくるの~。へループ!




リーシャ・バレンティノ番とほぼ2人っきりにされたら、少しも待ってもらえず婚姻届けにサインしていた。

タイトル待ってくださいじゃなかった?話違うんですけど~聞いてないよ~


『お嬢様、作者様は気まぐれでございますから。流れにお任せあきらめて下さいませ』

!!!!!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

R15で使用出来る表現のボーダーがわからないので、初夜発言があるのでR18に変更することにしました。
エグい性描写は今のところ考えていません。
難しいですよね~。

16歳で女子は結婚出来る年齢なのですけどね~

ムズイ。






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