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1章 巡りあい
3 結婚前夜 [執事の呟き]
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私の主 セレスティア=ノワール 17歳 黄金に輝く美しい髪 青紫の煌めくちょっと垂れた宝石眼 長い睫毛 陶器のような肌にスッと通った鼻筋 ピンク色の唇 要するに女神のような美しさを持ちながらご自分の美しさに気がついていない(実は美醜に興味ないだけ)
高位貴族なのに身分のこだわりや隔たりなく平等にお優く不思議な方である。
私、ロイとマイ双子の孤児である。
10年前(当時16歳)ある商人の奴隷として働かされていたが見目の良かった私達は商人の客の夜の接待をさせられていた。ある日、耐えきれずマイと逃げ出した。まもなく路地で捕まり鞭打たれて意識が朦朧としていたところに、当時8歳のお嬢様が間に割って入ってきた。
幼いながらにはっきりとした口調で
「なぜ、その者に鞭を打っているのです!」
あきらかに高位貴族とわかる出立ちと後ろに控える騎士に気付き商人は
「恐れながら、これはうちの奴隷で仕事を放棄し逃げ出したので罰を与えていたのです。奴隷は所有物、物をどう扱うかは持ち主の自由なのですよ、」
「そうですか、物ですか、…貴方は商人なのですよね、」
「ええ、そうですが、それが何か?」
「では、その奴隷を私に売ってください。そうですね~確か子供の奴隷は銀貨1枚…
2人で金貨10枚でいかがですか?」
「な、な、これに金貨ですと!(こんなガキに金貨10枚!世間知らずのガキが、どうせもう使いもんにならんだろうし、気が変わらんうちに売っておくか) 今この場で即金なら良いですよ」
「ええ、もちろん!では奴隷の所有権譲渡証明書にサインと血判を押してください」
「しょ、証明書?」
「ええすでに用意してあります。うちの者は仕事早いですから、さあこちらにサインを、」
「はあ、」
「はい、では商談成立ですね。では、失礼します。マック、2人を馬車へ!」
そんなやり取りが朧げに聞こえ次に目が覚めたらふかふかのベットの中で傷も跡形もなく消えていた。(お嬢様の治癒魔法で治療されていた。この時すでに全ての高位魔法が使えていたそうです。王家には隠していたそうですが)
妹と共にこの日からお嬢様に使えることになったのです。
お嬢様は私達を奴隷ではなく人として、しかも専属執事と侍女として沢山の知識、戦闘、魔法開化錬金術とありとあらゆる技術を身に付けさせてくれ、気がつけばハイパー戦闘執事とハイパー戦闘侍女になっていた。そのあと、路上で拾ったマイク、とハーフ獣人のミミが加わり私達4人はお嬢様に忠誠を誓う同志となった。
お嬢様は私達の意思を常に尊重し家族のように扱ってくれた。
そんな大切な私達のお嬢様には幸せになって欲しいと思っていたのにまさか政略結婚とは、一度も顔を合わせることなく、明日、結婚式となった。
もはや、大公殿下には期待すまい、むしろ、放置してくれるらしいので、良かったと思うことにしよう。
いつかお嬢様を愛し、愛する方が現れるまで、私達がお嬢様を守っていこうと固く決心した。
まさか、あんなことになろうとは…。
高位貴族なのに身分のこだわりや隔たりなく平等にお優く不思議な方である。
私、ロイとマイ双子の孤児である。
10年前(当時16歳)ある商人の奴隷として働かされていたが見目の良かった私達は商人の客の夜の接待をさせられていた。ある日、耐えきれずマイと逃げ出した。まもなく路地で捕まり鞭打たれて意識が朦朧としていたところに、当時8歳のお嬢様が間に割って入ってきた。
幼いながらにはっきりとした口調で
「なぜ、その者に鞭を打っているのです!」
あきらかに高位貴族とわかる出立ちと後ろに控える騎士に気付き商人は
「恐れながら、これはうちの奴隷で仕事を放棄し逃げ出したので罰を与えていたのです。奴隷は所有物、物をどう扱うかは持ち主の自由なのですよ、」
「そうですか、物ですか、…貴方は商人なのですよね、」
「ええ、そうですが、それが何か?」
「では、その奴隷を私に売ってください。そうですね~確か子供の奴隷は銀貨1枚…
2人で金貨10枚でいかがですか?」
「な、な、これに金貨ですと!(こんなガキに金貨10枚!世間知らずのガキが、どうせもう使いもんにならんだろうし、気が変わらんうちに売っておくか) 今この場で即金なら良いですよ」
「ええ、もちろん!では奴隷の所有権譲渡証明書にサインと血判を押してください」
「しょ、証明書?」
「ええすでに用意してあります。うちの者は仕事早いですから、さあこちらにサインを、」
「はあ、」
「はい、では商談成立ですね。では、失礼します。マック、2人を馬車へ!」
そんなやり取りが朧げに聞こえ次に目が覚めたらふかふかのベットの中で傷も跡形もなく消えていた。(お嬢様の治癒魔法で治療されていた。この時すでに全ての高位魔法が使えていたそうです。王家には隠していたそうですが)
妹と共にこの日からお嬢様に使えることになったのです。
お嬢様は私達を奴隷ではなく人として、しかも専属執事と侍女として沢山の知識、戦闘、魔法開化錬金術とありとあらゆる技術を身に付けさせてくれ、気がつけばハイパー戦闘執事とハイパー戦闘侍女になっていた。そのあと、路上で拾ったマイク、とハーフ獣人のミミが加わり私達4人はお嬢様に忠誠を誓う同志となった。
お嬢様は私達の意思を常に尊重し家族のように扱ってくれた。
そんな大切な私達のお嬢様には幸せになって欲しいと思っていたのにまさか政略結婚とは、一度も顔を合わせることなく、明日、結婚式となった。
もはや、大公殿下には期待すまい、むしろ、放置してくれるらしいので、良かったと思うことにしよう。
いつかお嬢様を愛し、愛する方が現れるまで、私達がお嬢様を守っていこうと固く決心した。
まさか、あんなことになろうとは…。
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