ヒロインと呼ばないで2nd

キャロル

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3 過保護とヤンデレは似ていませんか?

地球の皆さんこんにちは、ジャスミンです。

月日が経つのは早いですねぇ、ここはグローリ王国という国だそうです。

そうそう、あの後ピンク達はどうなったかって?大したことありませんよ、3人とも謹慎10日の間ひたすら写本、これ結構キツイんですよ。後は男爵家には王家から直々呼び出しかかり娘の再教育を約束させられ、今度問題起こしたら、強制的に修道院行きです。

ただ、あのピンクさんが理解できているかはわかりませんが、王子たちは、……変わってくれる事を祈ってます。

ほら、色々盛んなお年頃でしょ、どうやら既に体の交流があったらしいの、かなり頻繁にその辺も今回お叱り受けたようで、王族があちこち種撒いて芽吹いてしまうと問題が起きるでしょ、これからは監視が付くそうです。


で!今回の事に関しての王家からのお詫びはお父様を通して丁重に辞退させていただきました。

王太子殿下は最後まで贈り物をと言っていたが、そんなのもらった日には要らぬ誤解を招いてしまう。とにかく社交界は噂好きの奥様達が話題を手ぐすね引いて待ってるんです。

そんなヤツ…失礼、そんな奥様方に話題を提供しては大変な事になりますからね。

お父様には頑張ってもらいましたよ、なんと言っても実はお父様、この国の魅惑の美貌を持つ冷酷腹黒宰相様なのです。

妻溺愛、娘に過保護ちょっと、お母様にはヤンデレ気味の父です。

なぜなら、お母様は類い稀なる美貌を持ちながら殆ど屋敷を出ない幻の奥様と言われ王家主催の断れない系の夜会にしか参加せず茶会や外出は父同伴母じゃなければ出向かないという徹底した囲いぶり、まぁ、母の美貌とぽやんとした性格なら父の心配もしょうがないかな、と、まぁ、ラブラブなので娘としては仲良し夫婦で嬉しい限りです。

そんな父は私に超過保護なルークをえらくお気に入りで以前は養子にとの話も出ていたんですが、お父様との話し合いで保留となっているようです。

とにかく、“過保護“私に関する全ての予定を管理し、どこに行くにも一緒…そういえば、就寝時間以外は常に側に居るような気がする。これじゃルークが自由に恋人とデート出来ないじゃない!

自由時間が無いなんて、休みっていつ取ってるのかしら?これって過労動じゃない?やだ、これは早急に改善しないとルークの婚期が遅れちゃう。



もし、養子になったらルークが兄?になるのかしら?同じ18歳ですが半年ルークが先に生まれているので兄になっちゃう?


あ!ちなみに私18歳ですよ後数ヶ月で学園卒業して、…何しよう?嫁に行く宛はなし。私を欲しいという奇特な人もなし。婚約の申し込みすら一度もない。逆にすごくないですか?クラスの皆さん殆ど婚約者がいらっしゃって卒業後結婚ラッシュですよ。

でも、私はこのままでいいんです。(多分)

お父様が許してくれるなら、このまま、この家で、…なんて、私一人っ子なので~どうしようお婿さん来なくて、ルークも養子にならなければ……ふふそんな行かず後家でも大丈夫!貴族は養子縁組がざらでございます。

私が養子をもらって跡取りを育てればいいのです~。

というわけで、領地経営のお勉強がてら、夏季休暇にルークとケリー侍女を伴い王都を離れレディング領に滞在することになりました~。

王太子様からエメラルド宮の池で舟遊びのお誘いを受けたんですが、急にスノードン王国の王女が王城に滞在する事になり王太子様と第2王子がホスト役として王女が滞在中お世話するそうで、船遊びがの話が立ち消えてホッとしています。

これで憂なく領地に行くことができますね。

別荘に行く感覚?なんて甘い事考えてはいけませんね。あくまで、お勉強です。はい!がんばります。


__レディング領__

宝石鉱山と資源鉱山の中央に領街があり領土の北寄りに我が家がドーンと鎮座しております。

我が家は少し小高い場所にあるので領内と鉱山入り口がよく見えるように建てられている。勿論有事の時には領民に開放し避難できる場所も食料も充分確保してある領民に優しい作りとなっています。素晴らしいですね。

さぁ、つきました。ちなみに王都から馬車で2日かかりました。お尻が辛い、座席シート改良案を提出しなければ、お尻の為に、…。


「お嬢様~お疲れ様でした~部屋に荷物運んだら、湯浴みしましょうね~」

「ええ、お願いするわ。私も荷物運ぶの手伝うわ」

張り切って荷物を持つと、ルークに止められた。

「やめてください!お嬢様は大人しく部屋で待っていてください。そんな細い腕で、痛めでもしたら、この後困るでしょ」

これくらい、なんて事ないのに~そこまでか弱くないんだけどなぁ、

「私も何か手伝いたいのに……、」

「なら、部屋に運んだ、衣装をクローゼットにかけておいてください。」

「ええ、任せて~」

任せられたからにはきっちり整理しましょう。片付けは得意ですからね。意外と多いわね、丁度片付け終わったところで、睡魔が、ちょっとだけ、ちょっと横になるだけ、……、そのまま床で寝てしまった私はルークにソファに運ばれ目が覚めた時にはルークに膝枕してもらっていた。

最推しルーク様ーご褒美ありがとうございます。


__ルーク__

片付けをしているはずのジャスミンの部屋がやけに静かで、覗いたら床で、寝ていた。

全く、これだから、目が離せない。

片付けは終わっていたから、安堵感で睡魔に負けたんだろうが、…こんな硬い床で…すぐ目の前にソファがあるのに、しょうがないなぁ、こんな子供みたいな行動も愛おしい。

初めて、ジャスミンにあった日、レディング領の市街の路地で疲れきって倒れていた、誰もが素通りする。
このままのたれ死んでしまうのかと意識が落ちそうな瞬間に優しい声が聞こえた。

「ダメよ、そんな所で寝てはいけないわ、お家がないなら私のお家に行きましょう。私と一緒に行きましょう」

声のする方を見上げたら、眩い天使が見えて、無意識に手を伸ばしていた。真っ黒に汚れていたにもかかわらず、ギュっと手を握ってくれて、

「辛かったでしょ、もう大丈夫よ、私が側にいてあげる」って言ってくれた。

ジャスミンは忘れてるかもしれないが、その時から、俺は皇子である事を捨てただのルークとなりジャスミンの為だけに生きると決めた。それから10年ずっとジャスミンだけを愛していた。

俺がコンウォールの第2皇子だと知っても侯爵家に置いてくれた侯爵には感謝している。

「息子になれ養子縁組しよう」

養子の話をくれた時も正直嬉しかった。だが俺はジャスミンの夫として侯爵の息子になりたいと申し出たら、ジャスミンが婚姻を承諾したら構わないと言ってくれ、毎日押し寄せる婚約申込書を全て断ってくれている。

勿論、その中に王太子の申し出も入っているが、何回断っても諦めてくれなかったが、そこはさすが腹黒と言われるだけはある。
水面下で準備をして今回確実に諦めざるをえないように王太子にはスノードン王国の王女との婚姻話を持ってきている。 

彼の国の王女はマクミラン王太子に一目惚れしたらしく乗り気らしい、この夏季休暇中グローリの王城に滞在するらしく我々が出発した日に王女が到着したようで、マクミラン王太子はジャスミンと会えないまま、休暇が終わる頃には婚約が整っているだろう。と行っていた。

殿下には王族の勤めとして、ジャスミンは諦めてもらわねば、この領内滞在中邪魔者がいない間にジャスミンを確実に手に入れる。

ジャスミンのような鈍いタイプにはストレートにいかないと全く伝わらないことが、わかった。こんなにアピールしていて邸内の誰もが気づいているのにジャスミン君だけだよ。気づかない奴は。




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